猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

糸魚川ヒスイ・・・と雑談

糸魚川ヒスイ

 

世の中はデジタル化が進んでおって、そのような流れ、波に乗って筋金入りの活字中毒であるあたしも紙媒体の書籍から電子書籍へとシフトしているのである。

 

最大のメリットは場所を取らない事と暗い場所でも読めるという事なのであるが、その反面で紙媒体の書籍であれば読んでいる途中で「ん?」ってなったり、登場人物とかが多いと名前が混乱したり、ストーリー上の伏線なんかを確認したりする時に適当にパラパラと前の方のページをめくって登場人物や話の流れを改めて理解するみたいな事が感覚的にできるのに対して電子書籍の場合、本の厚みという概念が存在しない為、パラパラと前の方のページを確認できないという欠点がある。

 

ま、単純に活字中毒なので読めれば何でもいいのであるが、長年の感覚的な部分というのは簡単に失われるものではないので不便も感じる訳である。

 

ちゅ~ような感じであるが、新幹線に乗って移動したりする場合、以前までは文庫本を3冊とか持参しないと時間を持て余す事になっちゃうから場所も取るし何といってもそこそこの重さとなってカバンが肩に食い込んで痛い、うぅ・・・みたいになっておったのが、電子書籍であれば文庫本1冊にも満たないサイズと重さで5冊分の小説なんかが入っているので大変に便利、助かっておった。

 

しかし、先日、ちょっとバタバタしている中で名古屋に行く用事ができたので電子書籍に慌ただしく小説を詰め込み出掛けたのであるが、端末を同期していなかった為、開くのにインターネット回線、Wifiとかに繋ぐ必要が生じ、新幹線のフリーWifiに接続しようとしたら何だかメールアドレスとかいろいろと登録、ちょっと煩雑な手続きをしないと接続できなかった為、もう面倒になって断念、生まれて初めて新幹線の中で小説を読まないという行為、そのような時間の使い方をしたのである。

 

具体的には音楽を聴きながら窓の外の景色を眺めるという極めて短調なものであるのだが、乗り物酔いをしちゃうあたしの場合、なかなかのリスクを伴う行為であり、実際、酔っちゃったのであるが、東京から名古屋までの移動の中、窓から見える景色は都会から地方都市、郊外エリア、自然豊かな田舎、川であったり湖(浜名湖)だったり、新幹線のスピードとリンクするように日本という国の変化を感じる事ができて何だか感慨深いものがあった。

 

幼少期に過ごした山間部の田舎を思い出すような風景であったり、以前に住んでいた事がある地域や立ち寄ったりした事がある地域、仕事であったり、ドライブをして通過したエリアだったり、ま、東京~名古屋間という短い距離、時間にして1時間40分とか1時間50分くらいの中では限られた記憶しか呼び覚まされなかったものの思えば遠くに来たものである。

 

この場合の遠くというのは距離的な感覚ではなくて時間的な感覚っていうか、半世紀くらいの記憶的な感覚であるが、複数の分岐点、複数の選択肢、複数の可能性があった中、こうして現在に至るという感じ、そこに至るまでの経緯とか判断とかについては特に何の未練や後悔もないものの人生というのは不思議なもので面白いものであるなぁ~なんて事を何となしに思ったりしながら三河安城の辺りで完全に乗り物酔いに陥り、気持ちが悪い、うぅ・・・ってなったおった。

 

もちろん帰りの新幹線では本屋で文庫本の小説を2冊ばかり購入して乗り込んだので帰りの記憶は何にもない。

 

ビバ。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

ちゅ~ような感じで今回は完全な雑談ブログとなる訳であるが、2021年の夏、あたしの中では何点か記憶に残るような宝飾系のジュエリー製作をした事とポケモンGOでカブトムシみたいな姿をした海外限定ポケモンであるヘラクロスが日本でも期間限定で登場したのでガチで捕獲し続けた事と糸魚川ヒスイの原石を磨いていた事くらいしかやっていなかった気がする。

 

ジュエリーに関しては特別な記念みたいな部分もあるので敢えて何にも記録に残さないし、ポケモンGOのカブトムシみたいな姿をしたヘラクロスについても今回はどうでもいいので省略し、ここでは糸魚川ヒスイの話しをしたいと思っている。

 

それこそ新型コロナの影響もあって随分と長い事、糸魚川に行っていない、ま、そういう状況に加えて、現在では糸魚川ヒスイも以前のように見付からなくなってしまっている為、現地の取引先であるヒスイ商組合の方に依頼しても以前のようにパッと惹かれる原石なんかが出てこなくなってしまっているので寂しい限りであるが、そんな中でも手元にある糸魚川ヒスイの原石を眺めたり、綺麗にしたりして楽しんでいるのです。

 

手元に残している糸魚川ヒスイの原石は主に非売品の個人的なコレクションとバレルや手磨きで研磨したら可愛さが増し増しになりそうなタイプのものに限定されているのですが、やっぱり夏といえば水遊びで涼を楽しむみたいな風流な感じが好ましいので、ちまちまと何点かの糸魚川ヒスイを磨いて、いい感じの飾り石や握り石にしました。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

あたしが好む糸魚川ヒスイの原石は基本的に手で握れるくらいのサイズっていうか、採取するスタイルとして海岸採取がメインなので手に握れる程良いサイズのものでも滅多に見付ける事ができない大きさになるので、その分、景観性や個性なんかが感じられたり、品質の良さなんかを重視しているのですが、この際、ちょこっと整理しようかなぁ~って思ったので、一部、大き目の原石なんかも猫車さんのオンラインショップで販売する事にしちゃいました。

 

ヒスイの原石は比重の関係で見た目よりも重量があるからひとつの場所に集めておくと棚とかがたわんでくるんですよね。

 

ちょっとずつ個人的なコレクションとしているものも厳選して放出していかないといけないなぁ・・・って思ったりしていたものの新型コロナの影響で現地にも行き難い状況が続き、糸魚川ヒスイそのものが見付からなくなってきちゃっているから、悩ましいところではあったのですが、ま、多少は整理してもいいかな?

 

みたいな。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

あたしはヒスイ海岸をポクポクと歩きながら糸魚川ヒスイを探す海岸採取が好きな上、海岸採取で手に入れる事のできる糸魚川ヒスイは長年に亘って日本海の荒波によって他の石や砂利なんかに揉まれる事でいい感じに角が取れている為、河川採取や山間部で採取されたものよりも何か可愛いし、大きな原石を破砕したり、切断したりしたものよりも何だか好ましい感じがするんです。

 

なので、基本的には海岸採取の糸魚川ヒスイの原石は洗浄と消毒くらいしかしないで、なるべく見付けた時の風合いを重視しているのですが、ちゅ~ても多種多様な色柄模様と質感っていうか石質をしているのが糸魚川ヒスイの特徴なので、ものによってはバレル研磨だったり手磨き研磨だったり、ちょっとばかり磨いた方が可愛さがアップしそうな原石もあります。

 

2021年の夏は、そんな少し手を掛けた方が可愛さが増し増しになりそうな糸魚川ヒスイの原石を何点か磨いておった訳ですが、お陰で糸魚川に行きたい気持ちが高まり、や、ちゅ~ても東京から行くのは状況的にも厳しいし、何か嫌がられそうな感じがするから心だけヒスイ海岸にGo To トラベルしておりました。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

水晶とかと違ってヒスイの原石は不定形の塊状になっているし、見た目で透明感のあるような高品質の原石は滅多にお目に掛かれないので、糸魚川ヒスイの原石だとパッと見の色合いだったり、柄模様だったり、形状だったり、大きさだったり、そういう見た目の好みとペンライト等で光を当てた際、光が石の内部まで入っていく透光性とか、その際の透光色なんかがポイントになると思います。

 

特に海岸採取の糸魚川ヒスイの場合には山間部から河川を通じて海に流れ込んだり、ま、特徴的には特定の地域で見られる何らかの特徴があっても打ち寄せる波によって海から打ち上げられた原石になる為、山間部や河川採取のもののように厳密な産出地が特定できないっていう理由もあって、それがプラス要素の稀少性として評価される場合もあれば、マイナス要素として判断される場合もあるので、かなり個人の趣味嗜好性が出るんじゃないかな?

 

飾り石として家のどこかに飾りたいとか、お守りみたいに持ち歩きたいとか、装飾品に加工して身に着けたいとか、そういう用途っていうか目的によっても違うと思うし、実際に現地で自分で見付ける事ができたものとか、実際に自分で見付ける事はできなかったにしてもその時の旅行とか観光とか何か分からないけど雰囲気だったりの印象や記憶だったりなんかもあると思うから、単純な綺麗さだけではない何があったりもしますしね。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

宝石としての良し悪しっていうか評価みたいなものとは全く別の基準を好みにできるって意味では、あたしの中では糸魚川ヒスイっていうのは特別な存在で、他の鉱物だとカット研磨してルースに加工してしまう事が多いのですが、糸魚川ヒスイの場合は基本的にそのままの状態か表面をバレル研磨や手磨き研磨なんかする程度な気がします。

 

ま、原石のサイズとか石質とか状態なんかによってはカット研磨してルースにしたり、勾玉とか何かの装飾品に加工しちゃったりもするので何なんですが、何か可愛い感じがしたり、景観性っていうか佇まいの魅力みたいなものを感じたりするとあんまり手を加えたくなくなっちゃうんですよね。

 

ちゅ~ような感じで、いくつか猫車さんのオンラインショップの方にアップしましたが、今後は糸魚川に行く機会はあっても好ましいサイズ感や景観性を持った糸魚川ヒスイの原石を採取するのが難しいから、ちょっとずつコレクションを整理していく感じになるかと思います。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

地震があったね。

ΘεΘ

 

渋谷を散歩中で気付かなかったよ。

ΦωΦ

 

帰ったらエレベーターが止まっておったけどね。

ΘεΘ

 

東京は頻繁に地震があるから驚かない。

ΦωΦ

 

驚けよ。

ΘεΘ

 

まったくだよ。

ΦωΦ