猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

糸魚川ヒスイのルース(vol.2):Jadeite(ジェダイト)

糸魚川ヒスイ
 

なかなかの感じ、強烈な雨と風が吹き荒れる台風が到来したのは9月9日、午前の2時30分であったが、うん、大体ね、2時間後の午前4時30分くらいには普通の感じ、ま~ま~の雨模様みたいな天候に変わった、お江戸では。

 

台風が到来、襲来、その規模が大きく、勢力が強い程にテンションが上がる、夜だったらの話しなのだが、今回の台風はジャスト夜、ミッドナイトであったのでゴォ~ゴォ~と吹き荒ぶ雨風のサウンド、時折、何かが飛来して何かに当たってどこかに転がっていくドンガラガッシャンというようなサウンド、バタバタと何かが激しくはためくようなサウンド、そのような実に様々なサウンドを聴きながらアゲアゲな気分で過ごした、ミッドナイト、夜。

 

台風のピークが過ぎたのを感じた時に思った事は、この後は晴れ、フェーン現象っていうの?ちょっとよく知らないんだけど、それ、そういうの、そんな感じで晴れた上に暑くなる、きっと暑くなる、今日は晴れ、そして暑い。

 

そのような予感を抱いたのであったが、案の定、思った通り、想像したように天気は晴れ、そして暑い、日差しも強め、湿度も高め、ジリジリとこんがり焼きあがる感じの暑さとなり、地面には折れた街路樹の枝であったり、葉っぱであったり、どこから到来したのかさっぱりと分からぬゴミ等が散乱、あたしは滅多に乗る事がないので何なのだが、電車も運行休止や遅延、間引き運転等がおこなわれていたようなお江戸、たぶん。

 

極めて個人的な話しであるのだが、喫煙をする際にベランダに出て喫煙をする訳であるのだが、そのベランダの端っこ、隅の方、少しばかり長めの棒のようなスティック・アイテムがないと届かないデッドスペース、微妙なポジションに先週、セミの死骸、ひっくり返った状態でお陀仏になっている屍に気付いたのである。

 

昆虫は苦手、不得手なもので生きていても死んでいても触りたくないのであるが、一度、気付いてしまうと気になって仕方がない、セミの屍、その骸が気になって喫煙するにも気が気がじゃない、ほら、そのセミの屍が媒介になって他の昆虫、ムシムシが集う、寄り集まってくる可能性もなくはない、いや、否めないし、その骸が何らかの疫病の発生に繋がるリスクもあるような気がしてきてナーバス、神経質になっておった訳である。

 

しかしながら、そのセミの屍に届くような少し長めの棒のようなアイテムなんて持っていない、や、少しとか関係なく棒のようなアイテム自体がない、あっても浴室乾燥の際に使う物干しスティック、常備品であって、そのような貴重なアイテムを使うわけにはいかない、それは大切、唯一の物干しスティックなので汚染されると困る、どこかに要らない少し長い棒のようなアイテム、セミの屍をクッって引っ掛けてベランダの外に弾き出す事のできる感じのいい使い捨てスティックなんてものは、それ自体が持って来るにも大変で処分するにも面倒な事から、しばらく前から悩みの種になっておった。

 

しかし、昨夜、や、今朝というべきか、ま、その台風によって何と驚き、セミの屍がどこかに消し飛んでいったのであります。

 

もちろん、よりこっち側、インサイドに侵入、より大きな脅威となっている可能性も否めないので、もう、エアコンの室外機の下であるとか、基本、ベランダには何も置いていないので可能性のある場所は確認、ビクビクしながらチェック、その為に100均で菜箸を買ってきて、両手に1本ずつ菜箸を握って不測の事態に備えて挑んだ訳だが、大丈夫、どっかに消え去っていた。

 

とても良かった、とても嬉しい、いや、本当に助かった。

 

ちゅ~ような感じで台風の報告としたい。

 

 

 

糸魚川ヒスイ:青海川のルース(氷種タイプの翡翠)

氷種ヒスイ

 

今回のブログでは久し振りに「糸魚川ヒスイ」のルースをあれこれ紹介しようと思っている訳ですが、糸魚川ヒスイも含め、ヒスイという鉱物や宝石については過去に何度かブログでも紹介してきたので、いろいろと省略、主にルース(裸石)の紹介をしながら様々な糸魚川ヒスイのカラーバリエーションや雰囲気をですね、ちまちまと書いてみようかなぁ~って思っちょります。

 

過去のブログ記事と重複するような内容もあると思いまするが、ま、ま、今回のブログで紹介する各種の糸魚川ヒスイのルースはブログでは未紹介のものばかりとなり、これまで紹介した事のなかったタイプも含まれております。

 

ちゅ~ような感じで、初っ端に紹介するのは初登場となる「氷種」とか「アイス」等の表現で取り扱われる事の多い、透明~半透明の無色~白色~白濁色系の色合いをした糸魚川ヒスイのルースになっちょります。

 

糸魚川ヒスイに限らず、ヒスイという鉱物は微細なヒスイ輝石という結晶の集合体構造となる為、その集合体に他の鉱物や元素が含有する事で多種多様なカラーバリエーションとなるのでありますよ。

 

何となく誰もが「ヒスイ」というのは緑色のイメージがあると思うのですが、実は純粋なヒスイ輝石(不純物のないヒスイ輝石の集合体となるヒスイ)というのは、ここで紹介する「氷種」や「アイス」と呼ばれるような透明~不透明の無色~白色~白濁色をしています。

 

この中でも宝石として珍重されるのは透明度のある無色~白色系のタイプで見た目が氷(アイス)のような事から氷種とかアイス等の通称で呼ばれている訳なのであります。

 

 

アイスヒスイ

 

先程(1枚目)の画像のルースは既にソールドアウトしちゃっているのですが、同じ原石からカット研磨したサイズと形状違いのルースが2枚目の画像になりますのであります。

 

パッと見て分かるように全然、緑っぽさがないので知識や興味のある方でないとヒスイだという事も分からないかもしれない感じですよね?

 

それこそカルセドニー等の宝石だと思ってしまう方もいるかもしれない感じの優し気な色合いをしているのですが、稀少性としてはヒスイの中でも高い方で、特に糸魚川ヒスイの場合は石目が多い事や形成される過程で不純物が混在し易い為、高品質で大きな原石が少ない事から高品質で大粒サイズのルースは稀少なのであります、はい。

 

カラーバリエーションが豊富で複数の色合いが混在したタイプのものまで色合いに幅のある宝石だけに何となくもの足りなさを感じるかもしれませんが、単色タイプの原石は複数の色合いが混在したタイプの原石よりも稀少な上、透明度を感じる高品質の原石は稀なのでヒスイの愛好家さんや蒐集家、糸魚川ヒスイの愛好家さんや蒐集家さんといったコレクターさんに好まれる通好みのタイプとなっているんですよ。

 

 

糸魚川翡翠

 

こちらは原石が違うものの同じ青海川産となる氷種タイプの糸魚川ヒスイで前の2点に比べると透明度が高いものとなっているっす。

 

このタイプは全て透光性があり、透光色は白色~乳白色となっています。

 

糸魚川ヒスイの場合は、透明感や品質だけでなく様々な色合いや趣きや雰囲気のある混色系や景観性のあるルースなんかも人気があるので、そうしたタイプの方が蒐集し易いものの単色系で透明感のある高品質な原石や色合いの濃い原石の場合、多くは原石が小さい事もあってルースや勾玉等の加工が施されるのですが、そんな中でも特に氷種タイプの糸魚川ヒスイは主にルースとして用いられております。

 

パッと確認した感じだと糸魚川ヒスイの氷種タイプとなるルースは、今回のブログで紹介した三点のみ(一点はSOLD OUTですけどね!)だったのですが、なかなか、この品質の原石がない、出てこないので恐らくですが、この三点で終了なんじゃないかなぁ~って思っております。

 

 

 

糸魚川ヒスイ:姫川のルース(黒翡翠)

黒翡翠

 

お次に紹介するのは、勾玉では紹介した事があるかもしれないですが、カット研磨されたルースとしては初公開になるんじゃないかと思う糸魚川ヒスイ(姫川)の黒翡翠となりまするよ。

 

写真だと光の反射や周囲の映り込み、それにヒスイを構成する微細なヒスイ輝石の透光性や質感によって少し斑模様に見えちゃっていますが、肉眼でパッと見た感じは殆ど単色の黒色をしておます。

 

糸魚川ヒスイの黒色をした黒翡翠の場合、その色の起因になるのが主に石墨となりますが、他にも鉄分に起因したり、オンファス輝石やエジリン輝石といった他種鉱物による場合もあります。

 

あまり他種鉱物の含有が多い場合には、鉱物名や宝石名が変わる場合もあり、不透明黒色をしたクロロメライトと呼ばれる場合もあるっすよ。

 

また、ヒスイに似たコスモクロア輝石が主成分となったタイプは鉱物名&宝石名が「マウシットシット(呼称の問題でモウシットシットやマウシッシやモウシッシ等)と呼ばれる別種の鉱物&宝石として扱われます。

 

 

黒ヒスイ

 

こちらの二点も同じ姫川の糸魚川ヒスイの原石から加工した兄弟石になっていて、石質や色合いは殆ど同じなんですが、ちょっとだけサイズが異なっています。

 

糸魚川ヒスイの場合は特に原石が小さかったり、場所によって石質にムラが生じる事もあって、あまり規格サイズや定型サイズのルースを量産するのに向いていない為、殆どの場合は特注でのカット研磨となるっす。

 

ヒスイは非常に頑丈なのでカット研磨する職人さん泣かせの宝石ではあるものの磨く程に艶が出る事や頑丈なので加工中に破損するリスクは少ないのが救いとなっております・・・

 

黒翡翠の場合は透光性が浅い~ないタイプが多く、色合い的にも黒色という事が好まれる要因になっているのですが、勾玉にしてもルースにしても独特のワイルドな雰囲気があるので特に男性の愛好家さんや蒐集家さんに好まれていて、指輪やタイタック、カフスといった装飾品に加工して愛用される方が多いのが特徴っす。

 

以前までは比較的に糸魚川でも採取できた色合いなんですが、近年では単色で気持ち透明度を感じるような品質の黒翡翠は採取できなくなってきたので、このタイプも稀少になりつつある糸魚川ヒスイでおます。

 

 

糸魚川ヒスイ:姫川のルース(青翡翠)

青ヒスイ

 

そして最後に紹介するのは、あたし個人的にはもっとも好きな色合いとなる青ヒスイとなりまする。

 

宝石としてのヒスイの代表的なイメージカラーは緑色系だと思うんですが、実際には緑色系のヒスイは稀で多くが様々な色合いや混色系の状態で産出してて、その中でも透明感や透光性、色合いの鮮やかさや美しさ、石目の少なさといった品質、それか趣きや景観性といった感覚的な諸要素をクリアした原石だけがカット研磨されてルースに加工されちょります。

 

特に糸魚川ヒスイの場合は、その傾向が強く、カット研磨しないで原石の状態でコレクションされているケースの方が多くなりまするよ。

 

そんな中で糸魚川ヒスイらしさというか、古くから糸魚川ヒスイの代表的な色合いのひとつとして珍重されてきたのが、青色系の糸魚川ヒスイとなっております。

 

青色系の糸魚川ヒスイは海岸採取を除き、多くの場合は産出したエリアによる特徴が出易い事から、姫川、青海川、小滝、横川、入りコン沢といった感じで同じ糸魚川ヒスイの青翡翠でも雰囲気が何気に違っております。

 

 

青翡翠

 

先程の青翡翠と同じ原石からカット研磨した姫川の青翡翠のルースとなりますが、石質的も良く、透光性も程々で透光色も青色系となる兄弟石となっておます。

 

白地~灰色の地色に青色が入ったタイプの青翡翠の方が趣きがあり、より透光性が深い事が多いのですが、単色の青翡翠は少な目なので出してみた次第なのです。

 

青翡翠というと稀少性の高く個性的な色合いをした入りコン沢、白~灰色地に網目模様のような青色の筋が入っているのが特徴的な横川ヒスイ等が個性が強い分だけ人気があるように感じますが、ジュエリー等の装飾品向けの宝石としては単色で色の鮮やかなものがスタンダードなタイプとして扱われるっす。

 

ま、ま、糸魚川ヒスイの愛好家さんや蒐集家さんはバリエーションであったり、原石であったり、好みのポイントが様々なので楽しみが多いと思いますが、こうした単色系の青翡翠なんかは黒翡翠と同様に指輪やタイタック等の装飾品としても日常的に使い易い事から昔から珍重されてきたんですよ。

 

 

糸魚川ヒスイ

 

興味を持ったら様々な楽しみ方ができる糸魚川ヒスイですが、近年では採取しようにも見付からなくなってきちゃっているので、なかなか、これは!っていう原石との遭遇できる機会も激減、ま~ま~と減っちゃっている故、こうして高品質なものやサイズ的には勾玉等よりもルースとして加工した方が良さ気な原石はルースに加工しております。

 

ちゅ~ような感じで、今回は糸魚川ヒスイの中でも単色系となる氷種タイプ、黒翡翠、青翡翠のルースを紹介しましたが、最後に基本的な情報だけ簡単に紹介しておきますね。

 

糸魚川ヒスイの特性について 

  • 鉱物名:天然ジェダイト(ジェイダイト)
  • 宝石名:ジェダイト(ジェイダイト)、ヒスイ
  • 和名:硬玉、ヒスイ輝石
  • 俗称:本ひすい
  • 結晶系:単斜晶系
  • 光学性:複屈折性
  • 劈開:通常なし(劈開方向93°)
  • 断口:多片状(靭性大)
  • 屈折率:1.66~1.68程度
  • 偏光性:潜晶質反応
  • 比重:3.25~3.34程度
  • モース硬度:6.5~7程度
  • カラーバリエーション:緑・白・黒・青・紫・灰・無色等
  • 補足:混色タイプもあり
  • 透明度:透明~半透明~不透明まで様々
  • 透光性:不透明でも透光性があるタイプもあり
  • 透光色:白系~緑系~青系等が多いが様々
  • 特徴:ミャンマー産に比べて石目が多い

 

なかなか糸魚川にヒスイ探しに行く機会もない感じですが、あの砂利浜、あの荒波、あの歩き難い海岸線を延々と歩き続ける不思議な感覚、煩悩っていうの?

 

ま、そういう何かを超越した無我の境地っていうか、そんな感じで無意識に自然とヒスイらしき石コロを発見というか何にも考えずにシュって拾い上げて、ハッ!

 

これは・・・いい感じのヒスイかも!ってなって意識が戻ってくると同時に心地よい疲労を感じる瞬間を最近は堪能できていない訳ですが、その代わりにポケモンGOでポケモンを捕獲、ちっとも色違いやレアなポケモンが出てこない感じを堪能しているのです。

 

あたしの個人的な感覚では色違いのポケモンと遭遇するより、ヒスイ海岸に打ち上げられる糸魚川ヒスイとの遭遇する確率の方が遥かに高いです・・・

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

昆虫、虫の類は種類に関わらず苦手なのです。

ΘεΘ

 

大人になると苦手になるよねぇ・・・

ΦωΦ

 

田舎暮らしもしたいけど虫が出るから無理な気がしている。

ΘεΘ

 

都会だって出るじゃん。

ΦωΦ

 

あたしは滅んでも虫は滅びないんだろうなぁ・・・

ΘεΘ

 

めっちゃ苦手なんだね。

ΦωΦ