猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

糸魚川ヒスイ:入コン沢の青翡翠

入コン沢

 

師走、年の瀬も迫ると何だか気忙しく慌ただし気な感じで時間が過ぎていくものですが、今は4月、新年度という意味では3月下旬~4月初旬も似たような感じだ。

 

ちゅ~ように思うのであるが、そうでもないのか?

 

お江戸では桜も散り始め・・・っていうか、もう散ってしまっている感じで、風に舞う花びらも少なくなっている訳だが、散った花びらが吹き溜まりで旋風に乗ってクルクルと竜巻のようになってて、そんな吹き溜まりになっているお宅にお住まいの方は運が悪いとしか言えません。

 

日に日に花びらも熟した褐ピンク色になっており、ま、そのまま放っておけば時間の経過と共に朽ち果てて、結構、激しい雨が降ったりしたら土に還るっていうか、ここはコ・コ・コ・コンクリート・ジャングルなお江戸なのでアスファルトの上に汚れた腐葉土が誕生し、そこに何か名前も分からぬ雑草なんかが生えて成長、植物って生命力が高いですね。

 

みたいな感じの春、いや、実際、日中、お天気が良いと半袖でもいいくらいに暑いのだが、ま、暦の上では春、新年度という何だか落ち着かない、微妙な雰囲気のフレッシュなマンやウーマンが電車に満ち溢れています。

 

ま、お江戸の電車は常に人で満ち溢れているのですが、そういう感じの方が何となく多いような気がする。

 

この辺りの見極めのポイントは着ているスーツとかのくたびれた感じ、膝の後ろ側に刻まれた皺とか、持っているカバンの取っ手が長年に亘る使用によって皮脂や汗によるナチュラルにエイジングされた光沢感とか、カットしたばかりの切り揃った髪型とか、ま、洞察力とかを駆使すれば分かるんじゃないかと思う。

 

ご隠居の場合、電車に乗る時は周囲の人が着けている腕時計をチェックするのが楽しみなのだが、お江戸は多種多様な大勢の人々がおるのでスマフォとか腕時計は必要ありません的な雰囲気も感じられる現代社会ではあるものの結構、腕時計をしている人だっておるよ。

 

冬場の寒い時期は厚着していたり袖の長い、いや、長いっていってもサイズが合っていないという訳ではなく、コートとか上着の上に着る服とかを着ているから、そのようなサイズになっている訳ですが、ま、そういう関係もあって腕時計をしている様、その手首の辺りは服に隠れて見えなかったりするのだが、春、4月、もう寒くなくて逆に暑いくらいだと手首、及び腕時計も開放的になっている。

 

ちゅ~ような訳で腕時計ウォッチ、いや、ウォッチングの方の意味合いで電車の中では周囲の人々の腕時計を見て、うむむ・・・ってなったり、ほほぅ・・・ってなったりしている。

 

ここ最近ではロレックスのデイトナ、プラチナのブルー文字盤をしているおじさんがいて、ちょっと印象的だったのだが、日本は平和なので何だけど、お国とか地域によっては手首をちょん切られちゃいますよ。

 

春、うん、平和だねぇ。

 

新社会人の方々、新入生の方々、転勤や移動、配置替え、クラス替え、ま、いろいろな形で変化のあった人もそうでなかった人も記憶に深く刻み込まれるような素晴らしい人生を歩んで欲しい。 

 

ん?

 

何のブログっちゅ~か、何の話しをしているんだ?

 

って思うじゃない?

 

いえいえ、ちょっと腕時計、手首の話しが出たじゃない?

 

最近なんだけどさ、何年くらい前からか定かではないんだけど何か腕に数珠みたいな感じのブレスレットをしている人が急増し、ま、それに関しては装飾品とかアクセサリーの着用は禁止します的な雰囲気であっても何となく許される感じとかあるじゃない?

 

ま、ま、それはいいんだけど、個人的には腕時計をするし、あんまり好きじゃなかったから何の興味もなく、逆に何なん、それ?

 

ちゅ~ような感じで知り合いだったら訊くけど知らない人だったら特に気にするようなアイテムでもなかったのだが、ここにきて急に何だか、かなり、ありなんじゃないか?

 

ま、ちゅ~ように思うようになり、ちゅ~てもジュエリー製作をするスタンスの装飾品ではなく、どっちかっちゅ~と石のカット研磨とかによる装飾品なので、何か自作できない訳でもないけど何かいい感じのがあったら欲しいなぁ・・・って思った。

 

水晶とかだと何となく普通、いまさらな感じが漂う中でファースト数珠ブレスが水晶ってのも何かなぁ・・・とか思って、ま、やっぱ、ヒスイ、糸魚川ヒスイがいいかなぁ・・・って思ったりした訳です。

 

ちゅ~ても糸魚川ヒスイの数珠みたいなブレスレットも別に珍しくはないとうか、糸魚川ヒスイを使った装飾品としては勾玉と並んでメジャーなので、だったら、糸魚川ヒスイの中でも究極、もっとも高価で稀少な入りコン沢の青翡翠を使ったものにしようと思ったっていうところから、今回のブログを書くに至った訳なのです。

 

いや、マジで、めっちゃ話しの前置きが長かったっすね。

 

 

まずは糸魚川ヒスイについて

糸魚川ヒスイ

 

国産鉱物の中でも国の石みたいなのにも指定された翡翠の産地としては糸魚川とかが国内だと有名で大雑把に糸魚川ヒスイって総称で呼ばれています。

 

鉱物的にヒスイ:ジェダイトってのは、とても微細なヒスイ輝石という鉱物が集合した岩石になる為、イメージ的には水晶とかダイヤモンドみたいな結晶じゃなくて様々な鉱物の集合体って感じかな。

 

とても微細なヒスイ輝石が主成分となっている為、石目と呼ばれる糸魚川ヒスイ特有のヒビみたいな部分を除けば恐ろしく頑丈な鉱物になり、耐油性とかにも優れた扱い易い鉱物になり、主成分となるヒスイ輝石の含有量が多いものは宝石としても高い評価を得ていますよ。

 

純粋なヒスイ輝石は無色~白色なのですが、他の鉱物や元素なんかの影響で緑色とか黒色とか薄紫色とか青色とか、ま、そういう様々な色合いの混色とかカラーバリエーションが豊富なのも特徴です。

 

ま、糸魚川ヒスイに関しては、いろいろ説明が長くなっちゃうから、以前にブログで記事を書いておるので、そっちを参照してもらった方がいいっす。

 

www.nekoguruma.site

 

 

糸魚川ヒスイ

 

 

入コン沢の青翡翠について

糸魚川ヒスイは現在では採取禁止となっているエリアも多く、必然的に現在でも誰もがヒスイ探しを楽しめるのは富山県から新潟県に掛けての日本海の海岸線、通称:ヒスイ海岸とか一部の河川敷とかに限られています。

 

河川でも下流域や海岸での採取となると厳密な産出エリアは不明となりますが、糸魚川ヒスイの場合、特定のエリアとか河川なんかによって色柄模様に特徴があり、そうした慣習的な通称があります。

 

横川ヒスイとか金山谷ヒスイとか入コン沢ヒスイとかと呼ばれるのが、そうした通称になり、それぞれ何かしらの特徴的な色柄模様といった要素があり、これらの通称を持った糸魚川ヒスイは特徴的であるが故に愛好家さんや蒐集家さんが多く、採取禁止となったエリアだったり、目に見える地表、表面上は枯渇している感じだったりする為、現在では入手困難なものもあります。

 

入コン沢、或いは入りコン沢というのも産出した地域の名称になり、少し褐色みのある錆びの入った半透明白色にインクの染みみたいな独特の美しい青色をしている事から、糸魚川ヒスイの中でも特に珍重されているタイプになるんですね。

 

基本的に採取禁止エリアになる上、今では上質で大きな原石は殆ど産出しない事もあって、愛好家さんや蒐集家さんの間で以前に採取された原石が取り引きされている感じですが、とっても高価なのです・・・

 

勾玉にしても数珠みたいな珠にしてもルースにしても原石をカット研磨しないと作れない為、この入コン沢の青ヒスイを使った装飾品はカット研磨によるロス率、歩留まりや加工賃を考慮すると原石よりも遥かに高価なものになるのですが、とても人気があるんだよ。

 

入りコン沢ヒスイ

 

製作者の技術や造形センスなんかもありますが、勾玉なんかは瞬殺というか販売しても直ぐに売り切れちゃうくらい人気があります。

 

勾玉はサイズ的にも装飾品の中では大きい事もあって糸魚川ヒスイの持つ自然美を実感し易いって事もありますし、勾玉って装飾品そのものが糸魚川ヒスイのイメージみたいな感じって事もあり、ま、好きな人は本当に好きですよね?

 

あたしも好きだけど、ファッションと合わないから飾ってあります。

 

ちゅ~か、ま、この勾玉みたいな感じで少し褐色みのある錆びの入った乳白色に独特の青色が特徴となっているのが入コン沢の青翡翠で、パッと見ただけで独特なので見分けられる個性があるよ。

 

入りコン沢ヒスイ

 

不透明石なので見た感じは光なんかを通さないような質感ですが、ヒスイは透光性を持ったタイプが多く(透光性を持たない場合もあります)ペンライト等で光を当てると信じられない程に綺麗なブルーが見えるね。

 

もう入コン沢でこうした高品質な原石って殆ど市場には出ないで愛好家さんや蒐集家さんの間でのみ動いているから、糸魚川ヒスイの中ではもっとも入手難易度が高いんですよ・・・

 

 

入りコン沢ヒスイ

 

ルースの場合は勾玉とかと違って、これを指輪やペンダント等に加工しないと身に着けられないのですが、やはり原石の中でも高品質な部分や色合いの良い部分だけを使っているから高価なのです。

 

でも、ぶっちゃけ、高価でも買える程の流通量がないのです・・・

 

入りコン沢ヒスイ

 

透光性とか透光色はこんな感じなので以降は省略しますね。

 

ちゃっちゃっと画像を紹介していくよ。

 

入りコン沢ヒスイ

 

ヒスイは頑丈で硬いから磨けば磨く程に艶々になっていくし、耐油性が高いので指とかで触れ続けると皮脂や汗とかでも光沢感が増すんです。

 

ずっと長く愛用できて、お守りみたいな感覚で持ってたり使ったりするにはヒスイはかなり優秀な鉱物であり宝石なんですよ。

 

入りコン沢ヒスイ

 

何でしょうね?

 

この独特の不思議な色合いというか質感というか・・・

 

ヒスイ自体がカラーバリエーションも多くて多種多様なタイプがあるのですが、その中でも糸魚川ヒスイ、そして糸魚川ヒスイの中でも入コン沢の青翡翠は群を抜いて個性的で惹き付けられる強烈な魅力を持っています。

 

・・・と思います。

 

糸魚川ヒスイや糸魚川ヒスイを使った装飾品は猫車さんのオンラインショップにあるけど、入コン沢の青翡翠は限られています。

 

ま、雰囲気を楽しむ感じでどうぞ。

 

shop-nekoguruma.com

 

shop-nekoguruma.com

 

shop-nekoguruma.com

 

shop-nekoguruma.com

 

 

入コン沢の青翡翠を贅沢に使った数珠みたいなブレスレット

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ちゅ~ような感じで、ま、プライベートで使おうかなぁ・・・って思いながら貴重な入りコン沢の青翡翠だけを使った俵型の珠をした数珠みたいなブレスレットを職人さんに製作してもらいました。

 

わ~い。

 

これはちょっと目にする機会が少ないと思うなぁ。

 

だって、入コン沢の青翡翠の原石をカット研磨するなんて相当な贅沢だもん・・・

 

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手前の濃い青色をした方の透光性です。

 

かなり色の良い珠だけを選別して組んだ特別モデルになっているのです。

 

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もうひとつの奥の方にある数珠みたいなブレスレットの透光性と透光色ですが、このくらいの品質でも相当な高品質になるんですよ。

 

特別モデル程の鮮やかな青さではないものの一目見て、あっ、入りコン沢じゃない?って分かるくらいのクォリティーです。

 

勾玉とかと違って珠状なので一粒一粒の大きさ的には勾玉のようなサイズではないので、そのサイズ感で入りコン沢の青翡翠だって実感できるって事は、マジ、とっても凄い事だったりするんだよ。

 

入コン沢に関しては、もう糸魚川ヒスイの中でも別格になるから分かる人には分かるし、そんなに気にしていない人でも何だこの青いの?って何だか分からないけど印象に残ると思うから、ま、これ、どっちか私物化しちゃおうかなぁ・・・

 

みたいな事も思ったりしておりますが、いやね、マジ、ちょっと思っていた通りというか、思っていた以上というかね・・・

 

ご隠居のファッションとか雰囲気的に数珠みたいなブレスレットって似合わない、何か説明が難しいんだけど違和感があるっていうの?

 

まぁ、着け慣れていないって事もあるのかもしれないのですが、左手には腕時計をしているから右手に着けてみたんだけど何か右手首に何かを着用するのって変な感じがしませんか?

 

好きって気持ちと似合うって事は別問題なんだなぁ・・・って改めて実感したっす。

 

くっすん。

 

しゃ~ないので自分用には何か違うの、ちゅ~ても何が似合うか着けた事がないから分からないんだけど、ま、また仕切り直して何か探します。

 

ちゅ~ような感じで、素晴らしい入コン沢の数珠みたいな青翡翠のブレスレットでした。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

お、糸魚川ヒスイのシーズンが到来したね。

ΘεΘ

 

うん。

ΦωΦ

 

行きたいんでしょ?

ΘεΘ

 

とっても!

ΦωΦ

 

分かるよ、その気持ち。

ΘεΘ

 

でしょ?

ΦωΦ