猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

グァテマラ翡翠:Jadeite

 

しゅっしゅっ週2回、多い時は5回くらい渋谷に繰り出しておる訳であるが、最近は渋谷でも外国人の比率が非常に高くなっておる上、渋谷そのものが以前まで存在していた独特の活気、混沌とした中にも他のエリアとは違った独自性のある発信力とか渋谷ならではの個性的な雰囲気というものが感じられたのが、そういうのが何故か消失、もう何だかあんまり魅力を感じられなくなってきたのである。

 

渋谷には1998年~2004年くらいまでの期間、2016年~現在は日常的に渋谷に遊びに行きながら過ごしていますが、何だかんだで1990年代~2000年初頭くらいまでの俗に言う若者文化の発信地だった頃のイメージが印象に残っていて、音楽やファッション、独自性の強いカルチャー要素が良くも悪くも渋谷らしさであった訳ですが、時代は変わり、渋谷という街そのものも再開発によって大きく変わり、ん?あたし自身も年老いたのもあるのか?

 

現在は路上喫煙どころか飲食店でも喫煙はできないし、コギャルとかガングロみたいな子もいないし、ブルセラショップとか完全にアウトだし、音楽や書籍も電子化が主流になり専門店が激減、新しく誕生した商業施設も渋谷じゃなくても普通にあるテナントが多いし、ハロウィーンとかワールドカップとかみたいなイベントが開催されても人が集まらないように騒がないように管理されちゃってるし、うん、まぁ、それも時代の流れ、そういう時代になったという事でしかない訳でありますが、個人的には以前まで感じていた魅力とか高揚感が皆無、むしろ行くのが億劫、ちょっと面倒になりつつある。

 

バブル期だったり、ミレニアムだったり、リーマンショックだったり、東日本大震災だったり、コロナ禍だったり、時代の移り変わりや変化を実感する機会みたいな出来事やタイミングというものが存在し、インターネットとかスマフォみたいに生活や世の中の仕組みを一変させる革新的な何かが登場したり、でも人には寿命があって世代的な感性や地域的な感覚なんかで、いろんな事を全てをリアルタイムで誰もが同じように実感できる訳ではないけれど自分の中だけの話しだったら実感できるものがあるじゃない?

 

まぁ、世の中のモラルとかルールみたいな人々の意識そのものが変化している部分もあるし、日本という国だけに限らず世界の中に於ける日本という観点であっても常に変化し続けている訳でして、そういう事を考えていると心機一転?気分転換?そろそろ違う場所に引っ越そうかなぁ・・・って考えております。

 

だって、好きだった時代、好きだった雰囲気、好きだった空気感みたいなものが失われていくのを目の前で見続けるのって何だか嫌じゃん?

 

まぁ、感覚的には初恋の相手、過去の美化された幻想、想い出は想い出だから良い、記憶の中だけに存在するイメージだから尊くて美しいのであって、何十年も経って面影すら残っていない年老いた現実の姿なんて見るもんじゃねぇ~みたいな感じ?

 

や、知らねぇ~けど、多分。

 

基本的に長くても7年、普通なら2~3年毎に引っ越しをしてきたのですが、今回は引っ越しを考えていたタイミングでコロナがあったんですよね。

 

う~ん・・・悩む、悩ましい。

 

ちゅ~ような感じですが、遅ればせながら春。

 

今年の東京は桜の開花が遅くて4月に入ってからでしたが、3月~4月は何かと変化がある時期ですし、そうこうしているとゴールデンウィーク、良く分からぬ内に連休に突入しちゃって気付けば5月、あれよあれよいう間に6月、地味に今年も半分くらい・・・みたいなパターンに陥り、あれれ?

 

そんな風に過ぎていく一年もまた一興ではありますが、こうした機に何か新しい事を始めてみたり、何か目標を立ててみたり、や、あっぷあっぷ、そんな余裕はありません・・・みたいな感じだったり、その辺りは人それぞれですが、存分に堪能、いい感じの春をお過ごし下さいませ。

 

 

グァテマラ翡翠(ひすい)

 

ヒスイの代表的な産地という事で前々回は糸魚川産(国産)、前回はミャンマー産のヒスイを紹介しましたが、今回は比較的に近年になってから国内での流通性が増えつつあるグァテマラ産のヒスイを紹介します。

 

2016年に日本鉱物科学会が日本を代表する国石として「翡翠(ヒスイ輝石)」が選ばれましたが、特に日本では糸魚川という国産ヒスイの古くから存在する産地がある事からヒスイという鉱物や宝石に対して親近感や好感を持っている方も多いと思います。

 

世界的に見た場合、特に高品質でカット研磨されてジュエリー等の装飾品として珍重されているのはミャンマー産のヒスイですが、日本だと運やタイミングに影響されるものの誰でも気軽に探す事ができて見付け出して拾う事ができる糸魚川ヒスイは品質や色合い等に関わらず記念として観賞やコレクションとして好まれています。

 

糸魚川近辺の場合、基本的に海岸に打ち上げられた拾えるサイズのものは大丈夫ですが、採取や採掘が禁止されているエリアからの持ち出しや重機等を使うような大掛かりな手段での採取や採掘は禁止されていますし、時期や天候によっては危険が伴う場合がありますから糸魚川に行かれる際には気を付けてヒスイ探しを楽しんで下さい。

 

 


ちゅ~ような感じで、今回のブログで初登場となるグァテマラ産のヒスイになります。

 

グァテマラ自体はヒスイの産地として古くから知られていましたが、前述のようにジュエリー等の装飾品向けのヒスイに関しては世界的には圧倒的にミャンマー産のヒスイの占有率が高く、観賞石や身飾り品のような小物類に関しては日本国内では糸魚川ヒスイが身近な存在として珍重されていた事もあり、産出量の少ないグァテマラ産のヒスイ自体はどっちかっていうとマイナーな感じでした。

 

ですが、近年になって特に独特の透明感を持った灰青色~青色~青緑色~灰青緑色系の色合いをした高品質なヒスイが少しずつ流通し始めるようになり、その品質と色合いから愛好家さんや収集家さんの間では高い評価を受けています。

 

ヒスイの場合、産地に関わらず模造品や着色含侵といった人為的な処理が施されている事が多い為、宝石鑑別機関の宝石鑑別書やソーティングの付属したものがお薦めですが、グァテマラ産のヒスイの場合は宝石鑑別機関の宝石鑑別書では見た目が透明であっても透明度は半透明と記載され、色合い的にも色の濃淡や見た目の色合いとは関係なく決まった色合いの記載がされます。

 

ちなみに今回のブログで紹介しているグァテマラ産のヒスイのルースも色合いの濃さであったり、色合い的な印象が異なっていますが、宝石鑑別書(中央宝石研究所)の透明度と色の部分には全て半透明灰緑色と記載されいます。

 

この辺りの宝石鑑別機関の透明度と色の評価とかって一般的な感覚からしてみると不思議っていうか謎ですよね。

 

 

 

濃い色合いをしたタイプについては見た目の印象的には透明緑青色~透明青緑色という感じで個人的には高品質なグランディディエライトみたいな雰囲気の色合いとなり、淡い色合いをしたタイプについては透明水色という感じで同じく個人的にはアクアマリンみたいな雰囲気の色合いとなり、その中間的な透明灰青色~透明淡青色系の色合いをしたタイプは色の薄いパライバトルマリンみたいな感じの色合いになるでしょうか。

 

色の濃淡であったり、色合い的な印象なんかは基本的に個々の好みになると思いますが、グァテマラ産のヒスイでも基本的に天然の鉱物になるので透明度の低い(見た目にも不透明なタイプ)ものもありますし、すっきりとしない濁色系の色合いをしたタイプもあります。

 

ちゅ~か、今回のブログでは主にブルーグリーン系の色合いをしたものを紹介していますが、産出量が少ないだけでグァテマラ産のヒスイでもグリーン系やラベンダー系の誰もがイメージするヒスイっぽい色合いをしたものもあります。

 

以前よりも流通するようになったとは言っても基本的にカット研磨されたルースに関しては高品質の透明感があるタイプが中心で色合い的にもブルー系~ブルーグリーン系のタイプが多いので情報不足な感は否めないものの糸魚川(国産)やミャンマー産のヒスイとは違った雰囲気や印象を持ったヒスイだと思います。

 

 

 

うん、まぁ、確かに撮影して拡大して見ると灰色系というか灰色を噛んでいるというか、そういう感じの色合いではありますが、こういう透明感のある青緑色系の色合いはイエローゴールドなんかの金色の地金にもプラチナなホワイトゴールドなんかの銀色の地金にも合う上、シンプルなデザインのものからメレダイヤで取り巻いた宝飾系のデザインのものまで合わせ易いのでジュエリー向けな気がします。

 

ヒスイ自体が非常に頑丈な鉱物であり宝石になるので気にせず普段使いにできる為、ヒスイは好きだけど緑色系とか紫色系(ラベンダー系)とかは敢えて外したいと考える方や単純に色合い的に好きという方であればジュエリーのメインストーンとして十分に魅力的じゃないかしら。

 

ミャンマー産や糸魚川ヒスイに比べると限定的というか流通量も少なく、そんなに頻繁に見掛ける機会がない為、現状では愛好家さんや収集家さん向けみたいな感じとなっていますが、グァテマラ産のヒスイも認知度という意味ではミャンマー産や糸魚川ヒスイのように誰もが何となく知っているいう程ではないにしても品質や色合い等も含めてヒスイの産地としては古くから知られていたので決して新参者ではないのです。

 

 

 

一応、グァテマラ産のヒスイについて。

 

グァテマラ翡翠の特性について 

  • 鉱物名:天然ジェダイト
  • 宝石名:ジェダイト(ひすい)
  • 和名:硬玉、ヒスイ輝石
  • 俗称:本ひすい
  • 結晶系:単斜晶系
  • 光学性:複屈折性
  • 劈開:通常なし(劈開方向93°)
  • 断口:多片状(靭性大)
  • 屈折率:1.66~1.68程度
  • 偏光性:潜晶質反応
  • 比重:3.25~3.34程度
  • モース硬度:6.5~7程度
  • カラーバリエーション:黄緑系~緑系~青系~青緑系~緑青系~紫系~灰色系等
  • 補足:混色系もあり(緑の地色に黒色の斑点模様)
  • 透明度:透明~半透明~不透明まで様々
  • 透光性:不透明でも透光性があるタイプもあり
  • 透光色:白系~青系等

 

グァテマラ産のヒスイの場合も色合いによってコマーシャルネームというか俗称で呼ばれる場合もありますが、混乱しちゃうので省略します。

 

 

 

う~ん・・・

 

最初の2枚の画像、集合写真、静電気で埃が引っ付いちゃって何だか気になっております。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

時代感って大事だよな。

ΘεΘ

 

ブログって時代遅れ感が半端ないんですけど・・・

ΦωΦ

 

それって今更な話しですよね?

ΘεΘ

 

ですよね。

ΦωΦ