猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ユークレース:Euclase

 

てくてくと散歩していると金木犀の香りが漂ってくる時期となり、あぁ、やっと長かった夏も終わり、秋、ちゅ~か、10月も中旬、もう今年も残すところ・・・みたいな感じとなっておった。

 

都心での生活は街の様子や行き交う人々のファッション、活気に満ちて刺激的で魅力的な雰囲気が漂っていて飽きる事がない、とても好き、いい感じに居心地が良くて楽しいものの季節感というのが自然の姿ではなくてウィンドウディスプレイの飾り付けや人々のファッションを通じて感じる部分が多いので季節の変わり目だけは自然の多い田舎、カントリーライフに心惹かれちゃったりします。

 

ちゅ~ような感じで、最近、アマゾンプライムとかでアウトドア系やキャンプ系の番組とかを観ていた訳なんですが、そういう番組では月に1度くらいの頻度で1泊2日とかのロケをして編集、翌月に2回くらいに分けて放送している感じなので、すごく今現在の時期に合った回もあれば、真夏とか真冬とか春先とかみたいに季節感が合わない、ちょっと時期外れで気持ち的に浸れない回なんかもあり、そうした番組を続けて観ていると1晩で1年分とかの番組を観終わってしまうので季節感というより時間の感覚がおかしくなっちゃうよね。

 

都会を離れて自然の中で過ごすのも楽しい感じ、や、実際には虫とかいるし、不便も多いし、そこまでやりたいとは思わないのですが、そういう田舎、や、そういうロケさえ困難なロケーションで生まれ育った事もあり、ちょっと憧れよりも懐かしさなんかを感じ、うん、こういう感覚って何だか秋っぽい、や、秋ぽっくない?

 

みたいな事を思いながら都心では実感できないカントリーライフを満喫、焚火とかできないし、お肌が乾燥するからしないけど何となく気分だけは味わった結果、久し振りにカレー味のカップラーメンを食べちゃったよ。

 

きっと秋は短い、過ごし易い時期はあっという間に終わって寒さを感じる時期になっちゃうと思いますが、その時その時の季節感、その時に過ごしていた場所の記憶、その時にしか経験できないであろう何かを堪能して下さいませ。

 

あと拾ってきたドングリから虫が出てくる事があるのでマジで注意しましょう。

 

こちらからは以上です。

 

 

ユークレース(Euclase)

 

今回のブログで紹介するのは、稀少宝石とかレアストーンと呼ばれるような宝石の中でも代表的なタイプのひとつで主にコレクター向け、なかなかの愛好家さんや蒐集家さん向けの宝石になるユークレースです。

 

ユークレース自体は古くから筋金入りのマニアックな稀少宝石の愛好家さんや蒐集家さんにとってはメジャーというか少なくても名前は知っている宝石のひとつで極めて流通性が低く入手難易度が高いのが特徴でしたが、宝石の国という漫画がアニメ化された事で一躍、知名度が上がり、広く一般というか、ま~ま~幅広い層にまで知られる存在となり、それに伴って以前よりも流通するようになりました。

 

カット研磨されたルースの場合、比較的にサイズが小さいものが多いのと産地によって色合いや透明度の幅がある事から宝石の国に登場するキャラクターのイメージみたいなタイプの色合いのものはカット研磨されていない鉱物標本の方が近いかと思いますが、以前に比べると流通するようになったので興味のある方はカラーバリエーションやサイズなんかも含めてお好みのルースを探してみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

カット研磨されてルースとして流通するような品質の原石は主にブラジルやコロンビア産のものですが、色合い的な面白さがあるジンバブエ産のものも小粒サイズではあるものの見掛ける機会があるかもしれません。

 

ブラジル産のものは透明度が高い淡い薄緑色~黄色~無色系の色合いをしたものが多くてサイズ的にも他の宝石と比べて特に小粒というような大きさではなかったのですが、より広く一般的にユークレースという宝石の存在が知られるようになった事で小粒サイズ(1ct 未満)のルースが多く流通するようになりました。

 

コロンビア産のものは透明度が高い上に濃い青色~緑色系の色合いをしてものが存在していますが、ブラジル産に比べると流通性が低く、やはり大粒サイズのものは殆ど見掛けません。

 

ジンバブエ産のものは品質的に透明度が低いものが多いのですが、青色の単色、青色と白色、或いは青色と無色みたいな分かり易い色合いをしているのが特徴となり、サイズ的には小粒サイズが中心となります。

 

 

 

モース硬度としては特に低い訳ではないものの劈開が一方向に完全というデリケートな特徴を持つ為、そこまでジュエリー向けの宝石ではありませんが、取り扱いに注意すればジュエリー等の装飾品としても楽しめると思います。

 

ちなみにユークレースは、その劈開性の強さ故、あまりカット研磨するのに向いた石ではないという意味合いで、ギリシャ語の「eu:容易の意」と「klasis:割れるの意」に由来した宝石名となります。

 

 

【 ユークレースの特徴や数値 】 

  • 鉱物名:天然ユークレース
  • 宝石名:ユークレース
  • 和名:特になし
  • 結晶系:単斜晶系
  • 産出形状:柱状結晶、卓状結晶
  • カラー:無色、黄色、青色(淡~濃)、淡緑色、紫色、白色
  • 透明度:透明~半透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5~7.5程度
  • 劈開:一方向に完全
  • 断口:不平坦状
  • 比重:3.05~3.10程度(無色石:3.08程度)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.650~1.676程度
  • 多色性:微弱な三色性
  • 分光性:クロムラインを認む or 特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:液体包有物、微小包有物、成長線等
  • 産地:ブラジル、ロシア、タンザニア、ジンバブエ、コロンビア等

 

特にブラジル産のものはカット研磨のスタイルとしては、インペリアルトパーズと同じ正面から見ると細長い楕円形、側面から見ると石の裏面が船のような形状をした特殊カットが施されているものが多く、これは色合いを強調して見せる効果があるからです。

 

 

 

正統派というか、スタンダードなメジャーな宝石ではない稀少宝石とかレアストーンと呼ばれる宝石の場合、個々の好みとか感受性や美意識によって判断基準が変わり易いと思いますが、その中でも透明度と色合いの鮮やかさは分かり易い判断材料になると思います。

 

もちろん同じ品質と色合いであれば、より大粒サイズの方が稀少ですし、カット研磨の品質が高いものの方が評価も上がりますが、ユークレースのようなデリケートな宝石の場合はジュエリー向けというよりもコレクション向けですし、そもそもユークレース自体の流通性が以前よりは多くなったとはいえ、そこまで多い訳でもない中、更に大粒サイズのルースとなると極めて稀少性が高くなります。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

今回のブログで紹介しているのはコロンビア産のユークレースですね。

ΘεΘ

 

色鮮やかで大きい。

ΦωΦ

 

ブラジル産とは違った魅力があります

ΘεΘ

 

確かに。

ΦωΦ