猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アフガナイト:Afghanite

アフガナイト

 

最近、ちょっといろいろと昔の事を想い出しちゃう事が多かった。

 

想い出みたいなものは基本的に何らかの切っ掛け、うん、引き金になる何らかの事象や出来事が必要なので思い出したい時に自由に思い出せるような便利な機能ではない、あたしの場合はね。

 

その為、予期せぬ急な想い出に引きずり込まれて溺れそうになる事もあれば、逆に救いになるような事もある訳なのだが、言うように想い出、その記憶を呼び覚ます起因になる事象や出来事の多くは偶発的で突発的なものである。

 

そもそも想い出というのは何らかの記憶に残る何らかの事象、出来事、経験といったものが重要で何にもないボンヤリとした日々、そうした人生を歩んでいると特に印象に残るような想い出というのは生まれなくて、ま、人それぞれなのであるが、いい想い出もそうでない想い出も年齢を重ねると同じくらいに大切なものだと実感するようになるという事だけは最初に伝えておきたい。

 

さて、そんな中、今回はある想い出について思い出した経緯と内容を誰の役にも立たない上、そんなに重要な話しでもないんだけど雑談としてちょっとだけ書き綴りたいと思う。

 

最近、ポケモンGOのレイドボスとしてイベルタルっていうポケモンが登場しました。

 

どんなポケモンなのか何にも知らないんだけど見た目は強そうな赤黒い色合いをした死んだような目をしたポケモンとなり、何故か分からないんだけど強烈に手に入れたいという欲望が沸き起こり、その気持ちが抑えきれずに地味にイベルタルとかいう赤黒い死んだ目をしたポケモンが出現したら参戦、ま~ま~あたしも経験を積んでいるから確実に勝利してゲットチャレンジまでは進むのである。

 

しかし、ここからが問題で捕獲に失敗する事もあるし、捕獲に成功しても個体値っていう個々のポケモンによって設定されている初期のステータスみたいなものが高いものから低いものまであり、ま、なかなか満足のいく個体値のポケモンは出ないようになっている為、高個体値のものを捕獲するには運とか縁とかなんかが必要なのです。

 

ここまでは何の想い出も呼び覚まされていない状態なのであるが、ちゃんと想い出が呼び覚まされるところが出てくるので、まぁ、待ってくれって話しなのであるが、そんな中、あまりにも低個体値のものが続くので覚悟を決めて12000円の課金をしてガチで高個体値のイベルタルを狙いにいった訳なのです。

 

そうしてイベルタルと戦う事42回目にして初めて個体値100%、つまりパーフェクトな個体値のイベルタルに遭遇し、歓喜に震えながら、緊張にも震えながら、指先がぷるぷると震えてちゃった状態でボールを投げちゃって捕獲に失敗、これの逃亡を許すという失態、もう天国から地獄、しばらく放っておいて下さい、そっとしておいて下さい、誰とも話したくないです、マジ、探さないで下さい。

 

みたいな状態になった時、あ、子供の頃に魚釣りをしていて大きな魚が掛かったのに寸でのところで逃げられた記憶、すごく好きな人がいてすごくすごく好きだったんだけど別れちゃった時の記憶、大きな取引案件があって勝負に出たんだけど話しが流れてしまった時の記憶、そういう過去に経験した様々な失敗っていうか経験、歓喜の頂点にあったところから絶望の底へのジェットコースター的な数々の出来事を思い出したのです。

 

その結果、や、所詮はポケモンの話し、お遊びに過ぎない訳で、ちっともたいした事ではない、うん、余裕、マジ、気にする事でもないって感じで気持ちの切り替えができたのは、イベルタルと戦った回数が68回目となり、個体値98%の天気ブーストの掛かった状態のを捕獲したからであって、もう、その時も二度と同じ思いをしたくないという緊張との戦いで指ぷるぷるに震えながらも何とか無事に捕獲できたからであって、今、こしてブログを書けているのもマジ、個体値98%の天気ブーストのイベルタルのお陰です。

 

途中に何度か思い出した過去の記憶、それはそれで何とも感慨深いというか、とても懐かしくて切ない記憶であったのですが、そういう経験をしたからこそっていうの?

 

真剣に向き合った結果、それが望んだ形で終わらなかったにしても悪くはない想い出、結末ではなく出来事としての記憶、そういうのが大きかったと思っているかって訊かれると返答に困るっていうか、うん、まぁ、どうなんだろうね、ちょっと分かんないや。

 

ちゅ~ような訳で個体値100%のイベルタルは欲しいので今後も狙っていきますけど、ま、個体値98%は満足のいく個体値なので、うん、まぁ、良かったなぁ・・・っていうか嬉しい、ありがとうございます。

 

や、まぁ、実際のところ真剣な気持ちとか本気で何かに取り組んだり向き合ったりした事が必ずしも報われるとは限らないんだけど、その思いが報われる事を切に願っております。

 

みたいな感じで思っております。

 

 

アフガナイト(Afghanite)

アフガナイト

 

こちらのブログでは初登場となる「アフガナイト」は1960年代の後半頃に発見された比較的に新種となる稀少宝石のひとつになり、鉱物名&宝石名となっている「アフガナイト」は名前の通り産出地であるアフガニスタンに因んだものとなっております。

 

ラピスラズリの代表的な産地でもあるアフガニスタンですが、アフガナイトの代表的な色合いもラピスラズリのような深く鮮やかな青色をしており、紫外線ライトを照射する事で強い蛍光性(蛍光色はピンク色またはオレンジ色)を示す事から稀少宝石としてだけではなく蛍光鉱物としても蒐集家さんや愛好家さんに好まれていました。

 

カット研磨されてルースに加工される透明~半透明石は非常に稀産で多くは不透明石となりますが、不透明石でもラピスラズリのような鮮やかな青色の色合いと可愛らしい結晶系(六方晶系の柱状結晶)が白い母岩に乗ったコントラストの効いた佇まい、それに蛍光性を示す事から鉱物標本としても好まれる要素が多く、そこまで知名度の高い鉱物種ではないものの目にした事がある方も多いかもしれません。

 

ラピスラズリと共に産出する事も多いアフガナイトはラピスラズリの・・・

 

う~ん・・・説明がややこしくなるなぁ・・・

 

うん、ラピスラズリは複数の鉱物が混じり合った固溶体になり、その主成分としてはラズライト、ソーダライト、アウィン(宝石名:アウィナイト)、ノーゼライト、それに加えて白色系のカルサイト、金色の粒子状に点在するパイライトなんかが入り混じった集合体となる鉱物なのです。

 

そしてラピスラズリのような鮮やかな青色をしたアフガナイトはラピスラズリの主成分であるラズライトを含んでいる事に加えて、同じくラピスラズリの主成分のひとつになるソーダライトと共に産出する場合が多い等、いろいろ共通する要素がある事から説明が面倒っていうか、ちょっと理解するのが大変な感じがするんですよね。

 

特に透明青色石なんかの場合、見た目はアウィナイトの宝石名となるアウィンという鉱物に似ている事もあり、アフガナイトは宝石鑑別機関での宝石鑑別をしないと分からないタイプの稀少な宝石種になっています。

 

 

アフガナイト

 

ちゅ~ような感じで、鉱物種や宝石種として固有のタイプ、固有の正式な鉱物&宝石として扱われるようになったものの産出量が少なく、特に宝石質の透明~半透明石は原石のサイズが小さくなり、モース硬度や劈開の関係で極めてデリケートな事もあってカット研磨が困難でしたが、最近では観賞用やコレクション用として1ct未満の小粒サイズとなるスクエア系のファセットカットルースを見掛ける機会が増えました。

 

ファセットカットの場合、主に透明石でキャラ目も1ct未満になる為、淡い色合いの青色系になり、濃く鮮やかな青色石は主に半透明石となりますが、サイズが小さい事もあってカット研磨の状態が悪いものが多くなります。

 

どちらにしてもモース硬度が低くて劈開の関係で割れ易く、さらに1ct未満~1ct程度の大きさが主となる事からジュエリー等の装飾品向けというよりも観賞用またはコレクション用のルースになる為、そこは好みとかフィーリングで判断されても良いかと思います。

 

鮮やかな青色をしたアフガナイトは含有成分のラズライトと硫黄に起因するものになり、ラズライトを含まないものや含有率が低いものは白色~無色、硫黄の影響によって緑色系といった具合にある程度限定されているもののカラーバリエーションが存在します。

 

うん、まぁ、色合いとして圧倒的に人気があるのは青色石ですけどね。

 

 

アフガナイト

 

現在は以前よりも稀少宝石に興味を持っている方も増えて愛好家さんや蒐集家さんも多くなりましたが、とは言ってもマニアックな宝石種になり、1ctを超えるような大粒サイズのものは殆ど流通していないアフガナイトですが、選ぶ際のポイントは色合い、透明感、カット形式、サイズ、蛍光性の5つの要素になるかと思います。

 

や、まぁ、その前にアフガナイトであるかどうかというのは宝石鑑別機関で分析しないと分からないので宝石鑑別書やソーティングが付属している事が重要ですけど・・・

 

ファセットカットの場合、似た感じの青色石であるアウィン(宝石名:アウィナイト)と同程度の流通価格になる為、サイズの割には高額な宝石種になるので諸要素を勘案した上で可能な限り好みに合ったルースを選ぶ感じかと思いますが、そんなに流通量は多くないのでタイミングとか縁みたいなものとかも重要かもしれませんね。

 

青色石、蛍光鉱物、稀少宝石という宝石や鉱物の愛好家さんや蒐集家さんに好まれる要素が3つもあるので興味のある方であれば、いずれ出会う可能性の高いんじゃないかなって思っちょります。

 

 

アフガナイト

 

そんなに知名度も高くない上、宝石として市場に登場したのが比較的に近年の話しっていう事もあって、あまりアフガナイトの情報は知られていない感じですが、基本的な情報は以下のようになります。

 

【 アフガナイト / Afghanite 】

  • 鉱物名:天然アフガナイト
  • 宝石名:アフガナイト
  • 結晶系:六方晶系
  • 産出形状:柱状結晶、塊状
  • カラー:青~緑~白~白濁~無色等
  • 透明度:透明~不透明
  • 備考:カット研磨されるルースは主に透明~半透明石
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:5.5~6.0
  • 劈開:1方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:認む
  • 蛍光性:ピンクまたはオレンジ色(蛍光性が乏しい場合もあります)
  • インクルージョン:液体包有物、液膜包有物、結晶包有物等
  • 主な産地:アフガニスタン

 

 

1960年代の後半頃に登場したアフガナイトですが、カット研磨されたルースがそれなりに市場に流通するようになったのは近年になってからの事でカット研磨されてルースに加工される殆どのアフガナイトはアフガニスタン産となっています。

 

 

アフガナイト

 

このアフガナイトの蛍光性と蛍光色はこんな感じです。

 

ファセットカットのルースもカット形式も含めて宝石らしい佇まいで好ましい感じだと思いますが、色合いや蛍光性、それにサイズ感が楽しめるという意味ではカボッションカットも狙い目なんじゃないかしら?

 

どちらにしても以前に比べて増えてきたとは言え、あまり流通量の多い宝石ではないのでタイミングやフィーリングなんかも意識して興味を持たれた方はお好みのアフガナイトとの出会いを楽しんで下さいまし。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

もう梅雨入りしたの?

ΘεΘ

 

知らない。

ΦωΦ 

 

雨が続いているじゃん。

ΘεΘ

 

しとしとぴっちゃん。

ΦωΦ 

 

偏頭痛の時期。

ΘεΘ

 

くっすん。

ΦωΦ