猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アパタイト:Apatite

アパタイト

 

先日、ま~ま~大きな地震が起きましたが、皆さんは大丈夫でしたか?

 

時間帯的には夜の11時30分過ぎくらい?・・・だったと思うのですが、あたしにとっては夜はこれから、まだ始まったばかりくらいの時間帯であったので普通に夜に備えて過ごしておった訳ですが、都内でも停電が発生している場所もあったみたいですし、東北エリアにお住まいの皆さまは停電だけではなく断水があったり、11年前の記憶が蘇って不安な夜を過ごされたかと思います。

 

皆さまが安全に安心してお過ごしになれますように願ってはいるものの日本は地震大国なのでいつどこで大規模な地震が起きても不思議ではないですから十分に注意してお過ごし下さいね。

 

ち~ゆ~あたしなんかは防災グッズとか備蓄食料とか何にも用意していない派でして、停電が起きても懐中電灯なんて用意していないから宝石のキャッツアイとかスター効果を確認したりする宝石用のペンライトとかしかないし、断水しちゃったら午後の紅茶しかないんですけどね!

 

ま、ま、ちゅ~ような感じで新型コロナやロシアによるウクライナへの侵攻とか地震とか何かと穏やかでない状況が続いておりますが、今日、3月22日は東京でも何だか冬のような寒さになってて、ちょっと何か分からないんだけど節電とか場合によっては停電も起こり得るみたいな感じになっているみたいな?

 

や、停電になっても冷蔵庫には午後の紅茶しか入ってないし、特に困りはしないんですが、宝石用のペンライトでは何だか心許ないからスマフォでライトを点ける方法をネットで調べておこうかと思っております。

 

ま、そんな事を書いておいて何なんですが、実際には調べませんけどね。

 

なるようになるっていうか、なるようにしかならないっていうか、幸か不幸か根無し草、浮雲のような独り身の立場ですし、大切なものはそんなに多くはないっていうか、あっても銀行の貸し金庫の中みたいな感じだから基本、お気楽極楽なのであります!

 

でもでも若い方々やご家族のいる方々なんかがツラい思いとか悲しい思いとかするのを見るのは忍びないから、どうか皆さんは足掻いたり、もがいたり、ジタバタしてでも安全とか安心に繋がる手段を講じて備えあれば患いなしっていうの?

 

ともかく元気に楽しく過ごされる事を願っております。

 

あとは普通に季節の変わり目なので体調に注意ですよ。

 

 

 

アパタイト:Apatite

アパタイト

 

今回のブログで紹介するのは「アパタイト」という宝石なります。

 

鉱物種としては稀産なタイプではないものの幅広いカラーバリエーションやキャッツアイ等の光彩効果を持ったものがあり、色合いによっては強い蛍光性が楽しめる蛍光鉱物にもなる事から近年ではジュエリー等の装飾品にも用いられるスタンダードな宝石として扱われるようになったんですよね。

 

幅広いカラーバリエーションとキャッツアイ等の光彩効果といったタイプバリエーションがある中で特に宝石としては「パライバトルマリン」にも似たネオン感のあるブルー系の色合いをしたものや蛍光性や多色性が顕著に見られるイエロー系やグリーン系の色合いをしたもの、それにキャッツアイ効果を持ったタイプが好まれておりまする。

 

レア系のルースを好まれる方には透明無色のカラーレスやパープル系やピンク系の色合いをしたものなんかが稀少カラーになり、特にパープル~レッド~ピンク系の色合いをしたものは見掛ける機会が少ないタイプとなっておます。

 

宝石としては第一印象とも言える見た目の色合いや光彩効果、それにサイズ感やカット形式といった要素では濃くて鮮やかな色合いをしたものや明瞭なキャッツアイ効果が見られるものが好まれる傾向が強くなるものの豊富なカラーバリエーションや蛍光鉱物としての楽しみもある事から愛好家さんや蒐集家さんの観賞用コレクションとして何気に色合いや光彩効果を問わずコレクションされる方が多いのであります。

 

 

アパタイト

 

そんな「アパタイト」は宝石としては比較的に古くから珍重されていた為、同じ鉱物名:アパタイト&宝石名:アパタイトまたはアパタイトキャッツアイであっても色合いによって通称というか俗称があり、ま、そうした通称や俗称は近年では使われる事が少なくなってきたものの代表的な通称や俗称で呼ばれていた色合いものを少しばかり紹介しておきますね。

 

【 アパタイトの色合い別の通称や俗称 】

  • アスパラガス・ストーン:透明な黄色~黄緑色系の色合い
    産地:メキシコ、カナダ、ブラジル等

  • モロキサイト:透明な緑色系の色合い
    産地:インド、カナダ、モザンピーク、マダガスカル等

  • セージ・アパタイト:透明な濃緑色~褐緑色系の色合い
    産地:スリランカ、ミャンマー、アフガニスタン等

 

こうした通称や俗称については、現在では使われる事が少なくなったとは言え、業者さんやショップさんによっては通称や俗称が表記された状態で流通している場合もあるので参考にして下さいませ。

 

 

アパタイト

 

また、通称や俗称を持たないアパタイトの色合いや特殊な光彩効果を持ったタイプとして代表的なもの(前述の透明パープル系~レッド系~ピンク系やコレクション性の強い透明無色のカラーレス系以外)は次のような感じなっております。

 

【 アパタイトの代表的な色合いや光彩効果等 】

  • 青色系:ネオンブルー or パライバカラー
    産地:ブラジル、ミャンマー、スリランカ、マダガスカル、タンザニア等

  • キャッツアイ効果を示すタイプ:アパタイト・キャッツアイ
    産地:ブラジル、ミャンマー、インド等

  • カラーチェンジ効果を示すタイプ:カラーチェンジ・アパタイト
    産地:カザフスタン等

 

カラーチェンジ効果を持ったタイプは宝石学上、厳密には「カラーチェンジ」とはなりませんが、自然光や蛍光灯といった光源の下で見られる色合いと炎や白熱灯といった光源の下で見られる色合いには明確な色の違いを感じられるっすよ。

 

これは具体的には宝石学上では「カラーチェンジ」という表現は、自然光や蛍光灯といった光源の下で見られる色合いが「透明~半透明の青緑色系(半透明石の多くはキャッツアイ石)」になり、炎や白熱灯といった光源の下で見られる色合いが「透明~半透明の赤紫色系(同じく半透明石の多くはキャッツアイ石)」というのが基準になっている為で代表的な宝石としては「アレキサンドライト」や「カラーチェンジガーネット」や「カラーチェンジサファイア」等になりまする。

 

 

アパタイト

 

今回のブログではアパタイトの中でも最も人気の高い色合いになる「パライバトルマリン」のようなネオン感を感じるブルー系のアパタイトになりまする。

 

パライバトルマリンでも鮮やかで濃い色合いのものは稀産稀少で大きなサイズのルースに関しては一般での流通量は少ない上、その価格も気軽に手が出せる水準ではない為、薄い色合いや淡い色合いのものやサイズの小さなルースで妥協が必要な場合が多いんじゃないのかなぁ~って状態かと思います。

 

ですが、アパタイトの場合は色合い的には濃く鮮やかな上、それなりのサイズ感のあるものが流通している事もあり、ちょっと表現的にイメージが悪くなってしまうかもしれませんが、パライバトルマリンのような印象がある事から代用的に好まれるという側面があるかもしれないっす。

 

とは言ってもパライバトルマリン(トルマリン)とアパタイトでは鉱物種が異なり、トルマリンに比べるとアパタイトはモース硬度が低く、軟らかい宝石になる事から特にファセットカットが施されたルースの場合、面同士の角に当たる部分がダレて滑らかになり易かったり、キズが付き易いといったデリケートなタイプの宝石となりまするよ。

 

あ、あと、ちなみ青色系のアパタイトは光の加減で本ブログの1枚目&2枚目の画像のように暗色系の点々みたいなインクルージョン(微小包有物)が見えるものが少なくありませんが、実際に肉眼では認識するのが困難っていうか、肉眼で見ても殆ど気にならないようなレベルじゃないかなぁ~って思いまするよ。

 

 

アパタイト

 

ちゅ~ような感じで、まぁ、パライバトルマリンと比べちゃったら宝石としての格の違いみたいなものはあるものの基本的に青色系の色合いをした宝石は人気が高いですし、その中でもパライバトルマリンのようなネオン感のある宝石って青色系のアパタイト以外だと一部の稀少宝石くらいしか該当しない事から人気となる要素の多くを備えた宝石と言えるんじゃないかなぁ~って感じっす。

 

最後にアパタイトという宝石の基本的な情報を記載しておきますね。

 

【 アパタイトの基本的な情報や数値について 】

 

  • 鉱物名:天然アパタイト
  • 宝石名:アパタイト
  • 和名:燐灰石
  • 結晶系:六方晶系
  • 産出形状:柱状結晶、板状結晶、塊状、粒状等
  • カラー:無色、黄色、緑色、青色、赤紫色、紫色、褐色、灰色、ピンク色等
  • 補足:カラーチェンジ効果、キャッツアイ効果を示すタイプもあります。
  • 透明度:透明~半透明(半透明石は主にキャッツアイタイプ)
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:5~3程度(塊状はモース硬度が3~4程度)
  • 劈開:2方向に不完全
  • 断口:貝殻状または不平坦性
  • 比重:3.10~3.35程度(塊状は2.5~2.9程度)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.628~1.649程度
  • 多色性:色合いによって二色性
  • 蛍光性:色合いや産地によるが有り
  • 分光性:ディディミウムライン
  • インクルージョン:管状、針状、微小、液体等

 

特に多色性と蛍光性にかんしては石色や産地によって違いがありまするよ。

 

 

アパタイト

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

アパタイトはモース硬度が低いデリケートな宝石なのでペンダントとかがお薦めです。

ΘεΘ

 

ジュエリーといった装飾品にして身に着けるんだったらね。

ΦωΦ

 

鑑賞用とかのコレクション的なルースとしてだったら関係ないですけどね。

ΘεΘ

 

どちらとしても楽しめる宝石なんだよ。

ΦωΦ