猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

スコロライト:Scololite

 

ぐんぐんに自由、お正月だからとか年末年始だからとかみたいな何かしらの圧、そう、例えば帰省しなきゃいけないとか挨拶回りをしなきゃいけないとか忘年会とか新年会とか家族サービスとか、そういう諸々の事情、そうした事に対する忖度とか配慮とかの必要がなくなり、ぐんぐんに自由、お気楽な感じで2023年が始まった。

 

や、そうした諸々の事情がある事であったり、そうした諸々の事情によって完全に自由とはいかない感じであっても、それはそれで素敵な事っていうか、人生というものは何が起こるか分からないものですし、不自由さの中でこそ感じる自由というものもあり、自由であるが故の不自由さというようなものもある訳なので人それぞれに人生を謳歌、堪能するのが吉なのである。

 

昨年がどのような一年間であったのか、今年はどのような一年間にしたいのか等々、言うても新年を迎える中で人それぞれ思うところや感じるところはあるかと思いますが、皆さまにとって素晴らしい1年間となるように願っております。

 

1年間ってのいうのは12ヶ月、アバウトに12分割する事ができて、その12分の1となる1ヶ月にしてもアバウトに4週間って感じで4分割できるとしたら、1月も半ば、中旬というのは考えようによっては1年が始まったばかりと言えますが、もう2週間も経過しちゃったって考える事も可能っていうか、や、マジ、もう2週間も経っちゃったんだよ。

 

もう2週間くらいで2月になって、2月って何気に日数が少ないから足早に3月になって、あうあうしている内に4月、新年度みたいな感じになって、そしたら桜が咲き始めて、ちょ~花見気分、や、桜って一斉に咲くけど散るのも早いから絶妙な見頃っていうのは1週間くらいしかなくて、そうこうしている内にゴールデンウィーク、ビバ。

 

もう5月みたいな感じになり、今年の梅雨入りは・・・はっきりしねぇ~なぁ~みたいな感じで6月、紫陽花が綺麗だね~みたいな感じから紫陽花って散り際が綺麗ではないよね・・・ちゅ~か、梅雨明け宣言とかねぇ~の?って感じで蒸し暑くなり、何だったら5月くらいから真夏日がちらほら・・・みたいな感じで頭ぼんやりしている内に7月なのか8月なのか分からなくなっちゃってて何だったら9月になってました。

 

みたいな感じで秋、や、まだ夏、日本から春と秋は失われちまったなぁ~等と思っている内に10月、渋谷のハロウィン規制とかのニュースが聞こえ出し、ハロウィンと入れ替わるようにクリスマスムード、や、まだ11月なんですけどね・・・みたいな事を考えている内に12月、もう師走、や、今年もお世話になりました。

 

ちゅ~ような未来が見える、や、まだ2023年は始まったばかりなんですけどね。

 

ま、ちゅ~ような1年間であっても1年間という時間の中で経験する事や体験する事、そこでの出会いや別れ、いろいろな出来事なんかは人生の中で唯一のものだったりするから、ぐんぐんに味わっていきたい。

 

じゃ、ちゅ~ような感じで、また来年、良いお年をお迎え下さい。

 

あれ?

 

 

スコロライト(Scololite)

 

今回のブログで紹介するのは「スコロライト」と呼ばれている天然石となりますが、この宝石には「ラベンダークォーツ」とか「ラベンダーアメジスト」とか「ミルキーアメジスト」とか「ムーンライトアメジスト」とか「ハイドレンジアクォーツ」といった様々な流通名で存在している為、興味のある方は宝石名で探すよりも特徴的な色合いや幻想的なシルキーな見た目から探した方が良いかもしれません。

 

このブログでは「スコロライト」の名称で扱いますが、このタイプのルースが最初に市場に登場したのは確か2012年頃だったと思います。

 

当初は新しいタイプのクォーツ(水晶)として市場に登場したものの流通量としては限定的だった事もあって一部の愛好家さんや蒐集家さんくらいしか興味を示しませんでしたが、その幻想的なシルキーで変彩効果にも似た独特の見た目の色合いから印象的で美しい宝石として好まれた反面、この雰囲気は天然未処理の天然石ではないんじゃないかな?っていう疑念も持たれていました。

 

これはクォーツ系の中でも一般的に紫色系のアメジストは加熱処理をする事によって黄色系のシトリンと呼ばれる宝石や淡緑色系のグリーンアメジストと呼ばれる宝石になる事が業界内での常識となっている為、この「スコロライト」という天然石もアメジストに対して何らかの人為的な処理をしたものではないかという意見もあったという事です。

 

現在では、この「スコロライト」という天然石は、ブラジルのバイア州ボキラ鉱山で産出したアメジストに対して人為的に放射線による照射処理を施した上、2度の加熱処理をしているってのが分かっています。

 

 

 

宝石の世界も古くから日進月歩というか、ルビーやサファイア等への加熱処理やエメラルド等へのオイル含侵といった通常的に施されている宝石そのものの美しさと価値を高める人為的な処理からパパラチアサファイア等に似せた色合いを出す為のベリリウム拡散加熱処理やヒスイ等に施される着色タイプの含侵処理といった見せかけの美しさを持たせるものの価値そのものは低くなるような人為的な処理まで様々なケースがあります。

 

クォーツ系の宝石の場合、ダイヤモンドやルビーやサファイアやエメラルドやヒスイのような宝石としての価値がなく、宝石というよりも天然石と呼ばれる場合の方が多い宝石になる為、そこまで人為的な処理の有無によって価値が変わる事はありませんが、スコロライトの場合は現在でも天然未処理で何の人為的な処理も施されていない宝石として扱われている事もあるので興味のある方は注意して下さい。

 

それに人為的な処理が施されている「スコロライト」の中でも原石の品質によって見た目の印象が異なっており、これは個々の好みもあるので単純に良し悪しは決められないものの低品質なものは白濁系のミルキーな印象になり、高品質なものはアメジストっぽい色味を感じるシルキーな印象となります。

 

一応、現在のところ同じ人為的な処理を施しても前述の特定産地で産出したアメジストしか特有の変彩効果にも似た幻想的な印象の色合いへの変化が得られないようなので産地から判断する事も可能かもしれません。

 

要約すると独特の雰囲気を持った幻想的な美しい天然石ですが、天然未処理のものではなくアメジストに対して照射処理と加熱処理が施されたものとなりますって事です。

 

 

 

クォーツ系の天然石になる為、20ctを超えるサイズのものもありますが、人為的な処理による美しさである事、原石の品質が求められる事から、あまり大きなサイズのものはなくて主に5ct~10ct 程度のルースが中心となっています。

 

【 スコロライトの特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然クォーツ
  • 流通宝石名:スコロライト
  • その他の流通名:ラベンダークォーツ、ラベンダーアメジスト、
            ミルキーアメジスト、ムーンライトアメジスト、
            ハイドレンジアクォーツ等
  • 結晶系:六方晶系
  • 産出形状:柱状結晶、群晶
  • カラー:薄紫~藤色~乳白薄紫~乳白藤色
  • 光彩効果:シルキーな変彩効果
  • 透明度:透明~半透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:2.65程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.54~1.55程度
  • 多色性:明瞭な二色性
  • インクルージョン:シルク状、液体状、ダスト状、結晶、液膜、色帯構造等

 

かなり人為的な処理の影響が強い天然石になる事から色合いや透明度、光彩効果、多色性、インクルージョン等に関しては結構、個体差が生じます。

 

 

 

ウランガラスとかサフィレットとか何か分からんけど、何となくこういう感じのガラスがあるじゃない?

 

かなり人為的な処理が施されているとは言え、基本的には照射処理と加熱処理なので自然界での影響があるタイプの処理になり、着色とか拡散加熱とか蒸着みたいな自然界では起こり得ない人為的な処理に比べると気持ちナチュラルっていうか、まぁ、見た感じの印象が好みっていうのも大きいとは思いますが、これはこれで楽しめるように思います。

 

宝石っていうよりも天然石って感じの扱いになりますが、ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ジュエリーにしても面白い感じっすね。

ΘεΘ

 

ミステリアスな雰囲気が良きっす。

ΦωΦ

 

ですよね。

ΘεΘ

 

でも流石にプラチナやゴールドを使ったジュエリーにするのは・・・

ΦωΦ

 

それな。

ΘεΘ