猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

パパラチアサファイア・・・:Padparacha Sapphire

 

先月末に都心でも雪が降った。ってっても時間にして1時間弱くらいの間だったし、積雪量も1~2cmくらいだったのですが・・・

 

ニュースとかで東京でも雪が降ったとか、雪が降るかもしれません。みたいな天気予報を目にする事はありますが、その殆どが東京都西部に位置する八王子市とか青梅市とかの地域となり、その辺りは東京都は東京都でも都心とは違い冬場の気温が低く冬場の積雪が珍しくもないようなところなのです。

 

全国ニュースとか全国の天気予報とかなんかでは、そうした地域の情報をフューチャーするから都心でも雪が降るイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、都心で雪が降る事なんて滅多になく、数年に1度とかくらいの頻度で基本的に全国でも冬は暖かいんですよ。

 

同じ都会でも大阪や名古屋なんかと比べても夏は涼しいし、冬は暖かいし、そういう意味でも東京の都心は過ごし易いのですが、車に乗ったりするのが好きな人だと維持費も掛かる上、渋滞が多いので気持ち良くドライブをしたり、気軽に車で出掛けたりするのには不便だったりします。

 

ちゅ~ような感じで、都心でも初雪が降って何となく冬を感じたりしながらも2月になり、まだまだ寒い日もあるかとは思いますが、これから少しずつ春に向かって季節が移り変わっていくのを感じる事が増えるような気がします。

 

ま、花粉症の方にとっては想像したくない話しかと思いますが、そこはきっと想像しても想像しなくても時期が訪れたら勝手に症状が出ると思うので、ちょっと寒いかもしれませんが、ぐんぐんに花粉が舞い始める前の季節を十分に堪能しちゃって下さいね。

 

あっ、そう言えば先日、近くの公園に早咲きの桜らしき花が咲いていて、や、もしかしたら梅の花なのかもしれないんですが、ま、ともかく春っぽい感じの花が咲いているのを見ました。

 

あたしは引っ越しする機会が多く全国各地で生活する機会がありましたが、早咲きの桜としては名古屋の東区2丁目~3丁目だったかにある桜の並木道が想い出の場所になり、全国的に有名なスポットではない(と思う)ものの2月の下旬頃から咲き始め、3月の中旬までが見頃となる寒緋桜とかいう紅色っぽい独特の色合いをした桜と大寒桜っていう淡いピンク色をした2種類の早咲き桜に彩られた景色が印象に残っています。

 

時代と共に街も人も自分も変わり、多くのものが記憶の中にしか存在しなくなっちゃってますが、あの辺りも現在では随分と様変わりしたのかしら・・・ふと、昔、ガールフレンドと一緒に早咲きの桜を眺めながら名古屋城の方まで散歩した事を想い出しましたが、東京に比べると何にもないっていうか、その何にもない感じが逆に良いのかもしれませんね。

 

まだ2月は始まったばかり、いくら何でも早咲き桜にも早い時期なので、今はギリギリ長い夜といい感じの寒さを堪能しながら、五十肩か何なんなのか分からないけど少しでも動かしたり、力を入れただけでも激痛が走る左肩と付き合いながらジュエリー製作をしている感じであります。

 

だけど左肩が痛くて動かせなさ過ぎて、最近では左腕に着けた腕時計が知らない間に勝手に止まっちゃうんです。

 

ぴえん。

 

 

パパラチアサファイア(Padparacha Sapphire)

 

予めお伝えしておきますが、今回のブログで紹介するルースは簡易ソーティングではパパラチアサファイアとなったものの正式な宝石鑑別書を作成してもらう際、もしかするとパパラチアサファイアの扱いにならず、単なるサファイアとかオレンジサファイアという結果になっちゃうかもしれません。

 

ちゅ~のもパパラチアサファイアっていうのはカラーバリエーションの豊富なサファイアの中で唯一、固有の正式な宝石名を持ったタイプとなり、特定の基準範囲内でオレンジっぽいピンク色の色調をしたサファイアだけが該当する上、宝石鑑別機関や時期によってパパラチアサファイアの定義というか、パパラチアサファイアの扱いになるかどうかの判断基準が微妙に変化しているからなのです。

 

基本的に加熱非加熱の有無に関係なく、その基準範囲内の色調で単色、色溜まりや色ムラがない事なんかが条件になってはいるものの近年では例えば世界的に認知されているGIAと日本国内では最も信頼性が高いとされる中央宝石研究所でも鑑別結果が違っており、とても難しいというか悩ましいというか扱いに注意が必要な宝石なのです。

 

パパラチアサファイアとなるとサファイアの中でも付加価値や稀少性が高くなる上、パパラチアサファイアはサファイアの中でも人気が高い事から、なるべく世界共通の統一された条件を決めてもらいたいのですが、そこは宝石鑑別機関によって差異があるのでパパラチアサファイアをお求めになりたい場合、GIAか中央宝石研究所のどちらかの宝石鑑別書が付属したものを選ぶのが良いと思います。

 

今回のブログで紹介するルースはGIAか中央宝石研究所のどちらで宝石鑑別書を作成してもらうか決めていないのですが、パパラチアサファイアの扱いになるか微妙な気がするからパパラチアサファイア扱いになったらラッキーという感じです。

 

 

 

以下はパパラチアサファイアについての基本情報になります。

 

【 パパラチアサファイアの特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:サファイア
  • 別名:パパラチアサファイア(パパラチャサファイア)
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状
  • カラー:パパラチアカラー(オレンジピンク~ピンキッシュオレンジ)
  • 透明度:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:やや強い二色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:液体包有物、管状包有物、針状包有物、結晶包有物等
  • 代表的な産地:スリランカ

 

近年ではスリランカ以外のモザンピーク産やマダガスカル産のコランダム(ルビーやサファイア)も多くなり、パパラチアサファイアも数は多くありませんが、産出しています。

 

またパパラチアサファイアとして流通しているものの中には、ベリリウム拡散加熱処理という人為的な処理が施されたタイプのものがあり、この場合、宝石としての価値や稀少性が著しく低くなるので注意が必要です。

 

 

 

今回のブログで紹介しているルースは色合い的にはパパラチアサファイアとして扱われても良いと思うのですが、特徴的な斜めに走った色帯が見られる事から色ムラと判断される可能性があり、ま、でも、そこそこ場面が大きく色ノリも良く、個性的な独特の趣きが感じられるサファイアなのでパパラチア扱いになるかどうかは関係なくK18を素材でダイヤモンドの取り巻きデザインにした宝飾系のペンダントに加工しようと思っています。

 

ちゅ~ような感じですが、昨年末くらいから秘蔵品っていうか、非公開のプライベートな宝石のルースを見直して何となく好きな順番っていうの?

 

個人的なランキングを見直していたのですが、基本的にお気に入りの非公開のルースは大粒サイズが多かったのです。

 

でも稀少性とか年齢とかによる好みの変化なのか分からないけど比較的に小粒でもランクアップしたルースが出てきたり、逆に大粒でもランクダウンするものが出てきたり、ここ20~25年くらいの間で最も波乱、激動の順位変動がありました。

 

や、まぁ、あたしの中での話し、とってもプライベートな話しなんですけどね。

 

 

 

好きな宝石の種類とか好きな色合いとか光彩公開とか何となくの雰囲気とかみたいな好みってのは基本的に変わっていないのですが、ジュエリー等の装飾品に向いているルースと観賞用というかコレクション的な目的のルースってのがありますし、ジュエリー向きのルースであっても時代感っていうか、昔みたいにゴージャスな存在感のあるジュエリーって着用する機会が少なくなり、大粒サイズの宝石のルースとかジュエリーなんかは国内では見掛ける機会も減ってきちゃっています、くっすん。

 

人生の中で何かの出来事だったり、いつかの時代だったり、そういう記憶を呼び起こすものって必ずしも宝石とかジュエリーとは限らず、音楽だったり、風景だったり、何かの拍子とか瞬間だったり、いろいろですが、あたし的には人生の半分以上をジュエリーとか宝石と過ごしてきたので、プライベートのルースとかジュエリーを眺める機会があると(普段は銀行の貸し金庫の中なので・・・)何だか感慨深いものがあります。

 

ちゅ~感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ランキング1位は?

ΘεΘ

 

秘密です。

ΦωΦ

 

基本的にサファイアとアレキサンドライトが上位を独占しているだろ?

ΘεΘ

 

ノーコメント。

ΦωΦ