猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

イエローダイヤモンド:Yellow Daimond

 

あたしは知らなかったのであるが、どうもお江戸は梅雨入りをしているみたいで雨が・・・そんなに降っている気はしないものの偏頭痛から察するに雨が降りそうな気配というか予感はあります。

 

お江戸にお住まいの皆さまもお江戸以外にお住いの皆さまも日々の気温差だったり、日中と夜の気温差だったり、湿度だったり、天候だったりが変わり易い時期なので体調には注意してお過ごし下さいね。

 

紫陽花のシーズンとなり、公園とか緑道とか道路わきの植え込みなんかに色とりどりの紫陽花が咲いており、や、ちゅ~ても、まだ咲き始めみたいな感じで色も淡いし、花も小さめなんですが、それでも紫陽花のシーズンが到来、今年もまたそんな時期になったんだなぁ・・・って感じておる訳ですが、そういう場所、紫陽花なんかが咲いている場所は結構な確率で茂み、茂っておる為、虫とかが多くて年々と遠巻きに眺めるようになっております。

 

年が明けて寒い冬が終わり、桜の季節が過ぎ去って、ゴールデンウィーク、梅雨と紫陽花の時期が訪れ、太陽と向日葵と朝顔の夏が到来、少しずつ木の葉が色づき始め、枯れ葉が舞うようになり、夜風には金木犀の香りが漂い始め、季節は再び冬へと変わり、クリスマスとか年末とかの空気感に移り変わり、そういう風にして巡る季節、1年というサイクルがありますよね。

 

都会には都会の、田舎には田舎の、お住まいの地域や生活環境によってプラスアルファで七夕だったり十五夜だったり、お盆だったりお祭りだったり、イルミネーションだったり花火だったり、解禁日だったり禁漁期だったり、海水浴場だったりカブトムシだったり、七五三だったり初詣だったり、ま、そういう何気ない日常を通じて季節の移ろいや時間の経過や環境の変化なんかを実感するものと思いますが、そんな繰り返しに感じる1年であっても今年の1年は同じ1年が存在しない今年だけの1年であるので、思う存分に堪能して忘れられないくらい充実した毎日、そんな1年をお過ごし下さい。

 

や、だって、もう6月も中旬過ぎ、もうちょっとで1年の半分みたいな感じじゃん?

 

1日の3分の1か4分の1くらいは眠っているだろうから意識があって何かできる時間なんて何気に短い、や、楽しくない事とか嫌な事だと長く感じるかもしれないけど、それは感覚的な問題で実際の時間としては同じであるから、積極的にグイグイと楽しんでいってちょんまげ。

 

今日は雨が降っていないけど雨の降る東京の夜は何がっていう訳ではないのですが、ともかく最高で何が最高なのかって訊かれると返事に困るんだけど、車が走っている水飛沫の音とか、雨に濡れた窓ガラスの向こう側に見える街灯りとか、そういう何気なく耳に入ってきたり目に入ったりするものとか?

 

あと、ちょっと肌寒い感じとか?

 

や、よく分かんないんだけど、雨の日は偏頭痛が出て困るのですが、それを補ってくれるかのように何だか素敵な感じがグングンなのでプラスマイナスゼロ。

 

プラスもあってマイナスもあって最終的にプラスマイナスゼロっていう感じでプラスもマイナスも経験できているから最終的にゼロでも無ではないから、そこがまたよくね?

 

ちゅ~ような感じで、今回は紫陽花のシーズン、梅雨入りって事とは全く何にも関係がないイエローダイヤモンドです!

  

 

イエローダイヤモンド(Yellow Diamond)について

 

どちらかっちゅ~と言うと個人的にはダイヤモンドよりもサファイアやルビーやエメラルドやアレキサンドライト等の色石と呼ばれる宝石の方が好みな為、ダイヤモンドというとジュエリー等の装飾品を製作する際の脇石でメレダイヤを使う程度なのですが、今回のブログでは「イエローダイヤモンド」を紹介しようと思います。

 

ダイヤモンドの代表的な色合いとしては透明無色のカラーレスとなり、代表的な形状とカット形式としてはラウンドブリリアントカット系のものになり、このタイプのダイヤモンドは、大きさ(重量)を示す「Carat:カラット」、透明度や瑕疵の有無や数、瑕疵の大きさや数や位置等の品質を示す「Clarity:クラリティ」、透明無色を最上位とする中での僅かな色合いの違いを示す「Color:カラー」、ルースのプロポーションや精度など輝きを引き出す為に施されている「Cut:カット」の4つの「C」から始まる「4C」という評価基準が適用されています。

 

例外としては、稀少性の高い大粒サイズのダイヤモンドやカラーダイヤモンドと呼ばれるタイプに関しては、大きさや色合いといった個々のルースの特徴に対する評価基準の優先度が高くなり、こうした意味ではダイヤモンドという宝石も大粒サイズや透明無色(カラーレス)以外のカラーダイヤモンドは色石と同じように個々のルースの個性や主観的な好みが影響する宝石だったりします。

 

まぁ、ちゅ~てもダイヤモンドといえば透明無色のカラーレスでラウンドブリアントカット系のものがブライダル関係なんかも含めて最も一般的なダイヤモンドという宝石のイメージになっていると思うので、大粒サイズのものやカラーダイヤモンドなんかは愛好家さんや蒐集家さんのコレクション的な要素が強いと思います。

 

 

 

ちゅ~ような感じですが、今回のブログではカラーダイヤモンドの中でも主に「イエローダイヤモンド」についての内容にしたいと思います。

 

カラーダイヤモンドと呼ばれる透明無色のカラーレス以外のダイヤモンドには、主に赤色系~ピンク色系~橙色系~黄色系~緑色系~紫系等の色合いをしたもの及び、それらの中間的な色合いをしたもの、それに灰色や褐色味を噛んだ複数の色合いが感じられるようなものなんかになります。

 

ちなみに黒色のブラックダイヤモンドや半透明~不透明白色のホワイトダイヤモンド等はカラーダイヤモンドとしてではなく個別のダイヤモンドとして扱われる傾向があります。

 

カラーダイヤモンドの場合、色合い的に高彩度なものから順に「Fancy Vivid:ファンシービビット」~「Fancy Intense:ファンシーインテンス」~「Fancy:ファンシー」~「Fancy Light:ファンシーライト」という4段階の評価に加えて、明度順にした「Fancy Deep:ファンシーディープ」~「Fancy Dark:ファンシーダーク」という6つのファンシーカラーに区別され、これら6つのファンシーカラーに該当する各色合いのダイヤモンドが一般的にファンシーカラーダイヤモンドの扱いになります。

 

但し、イエローダイヤモンドに関しては、先に述べたスタンダードなダイヤモンドの評価基準となる「4C」の内、色合いを示す「カラー」の評価が低くなる程に黄色味を帯びた色合いになる事が多い為、完全な透明無色(カラーレス)の場合が「Dカラー」になり、そこから順に「E~F~G~H~I~J~K~L~M~N~O~P~Q~R~S~T~U~V~W~X~Y~Z」というように黄色味を感じるようになる事から、上記の6つのファンシーカラー以外に「Light:ライト(アンダーS~Zカラー)」~「Very Light:ベリーライト(アンダーN~Rカラー)」~「Faint:フェイント(アンダーK~Mカラー)」というイエロー味を帯びたダイヤモンドもイエローダイヤモンドとして扱われています。

 

 

 

ちなみに「Light(ライト):イエロー味を感じる」、「Very Light(ベリーライト):薄いイエロー味を感じる」、「Faint(フェイント):わずかなイエロー味を感じる」というような感じとなっていますが、こうしたファンシーカラーの扱いにならない微妙な色味を感じるダイヤモンドは、イエロー以外にもオレンジ系、褐色系(ブラウン系)、灰色系、ピンク系、グリーン系といった色合いも存在しており、そもそもの稀少性が高いピンク系やグリーン系やブルー系のものはアンダーNのベリーライトでも比較的に高価なものとなり、逆に稀少性が低い褐色系や灰色系のものはアンダーSのライトでも比較的に安価なものとなります。

 

イエローダイヤモンドというとティファニーやハリーウィンストンといった世界的なジュエリーブランドでも大きく取り扱っている色合いになり、あまり日本ではイエロー系の色合いをした宝石は好まれ難い感じなのですが、世界的にはイエロー系の宝石は高い評価を得ている人気カラーとなっており、イエローサファイアやクリソベリルやイエロートルマリン等の宝石は特に大粒サイズを中心に非常に好まれています。

 

日本の場合、ティファニーやハリーウィンストンといった世界的なジュエリーブランドに影響されて興味を持つような場合が多いと思いますが、なかなかイエロー系の宝石が一般的に好まれない中、イエローダイヤモンドは少しずつですが確実に人気が高まっていると感じます。

 

ま、ちゅ~ても日本の場合はブライダル関係なんかが多い為、0.2ct台~0.4ct台、大きくても1ct程度となる事からイエローダイヤモンドの中では大きさ的に稀少性がそれほど高くはないものがメインになっています。

 

それでも透明無色のカラーレス以外のカラーダイヤモンドの人気が高まってきた事は事実で以前よりも多様性や個性を楽しめるようになってきたように思います。

 

 

 

今回のブログで紹介しているイエローダイヤモンドもそうですが、カラーダイヤモンドの場合、透明無色(カラーレス)のダイヤモンドに比べてラウンド(丸形)以外の形状をしたルースが多くなり、オーバル(楕円)やスクエア(四角)やクッション(ラウンドとスクエアの中間的なカット)やペアーシェイプ(雫形)やマーキーズ(両端が尖ったボート形)といったブリリアントカットのものがあり、形状的にも透明無色(カラーレス)のダイヤモンドよりも幅広い多様性や個性が感じられるルースが好まれています。

 

あたし的にダイヤモンドは確かに魅力的な宝石のひとつで美しい宝石だと思っているものの誰もが透明無色のラウンドブリリアントカットを好むという感じが強い為、何となく保守的な感じというか面白味に欠ける気がしていたので基本的にジュエリー等を製作する際の脇石くらいでしか使っていなかったのですが、カラーダイヤモンドに関しては他の色石と同様に好きだったりします。

 

ただ、なかなか大粒サイズのルースが少ない上、大粒サイズといっても1~3ct程度くらいになり、クオリティーや色合いにもよりますが、そこそこのものなら価格的には最低でも数百万円クラス~となる為、どうしても色石や稀少宝石のような他の宝石の方に魅力を感じてしまうのです。

 

宝石やジュエリーは趣味嗜好品であり贅沢品になる為、そうそう気軽に何個も購入できる訳ではないものですが、そんなものだからこそ本当に気に入ったものを選びたいと思って当然なので誰もが気に入る宝石やジュエリーと巡り合えるといいなぁ~って思ってます。

 

 

 

今回、ブログで紹介したイエローダイヤモンドのルースは、「Carat:0.392ct / Color:Fancy Deep Yellow / Color Origin:Natural / Clarity:VS-2 / Cut:***」となり、「Color Origin」とは「色の起源」みたいな意味で「Cut:***」とはカット形式がラウンドブリリアントカットではなくオーバルになる為、カットの評価は無しという意味になります。

 

カラーダイヤモンドも含めてダイヤモンドは多くがメインストーン用ではなくて脇石として使用するメレダイヤになるのですが、こちらは個人的には小粒サイズであるものの一般的に国内では馴染みのある0.3ct台のサイズとなるルースだったので、シンプルなペンダントトップに加工しました。

 

普段、比較的に大粒サイズの宝石を使い慣れているだけに何だか小さくて無くしちゃいそうな気がしなくもないですが、こうしたプチサイズのジュエリーも可愛いものですね。

 

イエローダイヤモンドの周囲を透明無色の普通のダイヤモンドで取り巻いたデザインですが、メインストーンがイエローダイヤモンドってだけで普通の透明無色のダイヤモンドだけを使ったジュエリーとは違った華やかさを感じます。

 

 

 

ティファニーやハリーウィンストンといった世界的なジュエリーブランドでは主に「ファンシービビットイエロー」や「ファンシーインテンスイエロー」といった色合いのイエローダイヤモンドを用いているので、何となく真似っこにならないように敢えて「ファンシーディープイエロー」のダイヤモンドを使ってみましたが、同じイエローダイヤモンドでも色調には結構な幅があり、そういう部分もカラーダイヤモンドの楽しみなのかもしれませんね。

 

ちゅ~か、イエロニッシュオレンジとかオレンジッシュイエローとかブラウニッシュイエローとかみたいな他の色調を感じるイエロー系まで含めると色調の幅が更に広がっていくのですが、ルースの大きさやカット形式やクオリティーなんかにより、微妙な色の違いを一般の方が識別するのは困難なので、ぱっと見の印象を重視しちゃうのが良い気がします。

 

尚、イエローダイヤモンドに限らず、カラーダイヤモンドの場合、トリートメントと呼ばれる人為的な処理(主に放射線の照射)が施されているものがありますので、天然未処理のカラーダイヤモンドをお求めの際は、ナチュラルなのかトリーテッドなのかを確認する事をお勧めします。(宝石鑑別機関の簡易鑑別(ソーティング)の「Color Origin」という部分で確認できます。)

 

 

 

参考までにダイヤモンドの基本的な情報について書いておきます。

 

【 ダイヤモンドの基本的な情報や数値について 】 

  • 鉱物名:天然ダイヤモンド
  • 宝石名:ダイヤモンド
  • 結晶系:等軸晶系
  • 産出形状:①正八面体、十二面体、六面体の基本形結晶とそれらの組み合わせの
          各種の晶相
         ②結晶面が歪んだり湾曲したり、マクル、クリベージ、フラット等の
          多様な形状
  • カラー:無色、黄色、褐色、青色、緑色、橙色、ピンク色、赤色、灰色、白色等
  • 透明度:基本的に透明(ホワイトダイヤ等は不透明)
  • 光沢:ダイヤモンド光沢
  • モース硬度:10程度
  • 劈開:八面体に平行な4方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.52程度
  • 光学性:単屈折性
  • 蛍光性:あるものもないものもあり
  • 代表的なカット:主にファセットカット

 

 

尚、不透明黒色をしたブラックダイヤモンドは通常のダイヤモンドに比べて結晶構造が異なり、モース硬度だけでなく靭性が高くなるので上記の情報には該当しません。

 

また蛍光性に関しては産地や成分等よって異なり、同じ色のダイヤモンドでも蛍光性がある場合とない場合があり、蛍光性がある場合でも蛍光色には様々な色合いがあります。

 

 

 

ちゅ~ような感じで、あまりメインで取り扱っていないダイヤモンドのブログなので何だか長くなってしまったような気がしなくもないのですが、逆に滅多にブログに登場する機会がないので、ま、いっかな。って思っています。

 

じゃ、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

宝石の国、連載再開って話しだよ。

ΘεΘ

 

嬉しい!

ΦωΦ

 

宝石の国にはイエローダイヤモンドも登場するからね。

ΘεΘ

 

楽しみ。

ΦωΦ

 

問題は単行本の新刊はいつ発売されるのか分からないところ。

ΘεΘ