猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

イエローサファイア:Yellow Sapphire

 

まだまだ暑い日があって完全に夏気分は抜けないものの9月、何となく感覚的に秋を感じるようになってきたような気がしなくもないんじゃないかしら?

 

セミとかの鳴き声よりも夜、暗くなってから何か茂みの辺りから風情のある虫の音が聴こえる感じになり、ちょっとずつ日も短く、夜が長くなりつつある。

 

ま、ちゅ~ても年々と夏は暑く長くなり、秋を実感できる期間は短くなっているような気がするのであるが、それは何とも仕方がない事なので日々の中で何気ない秋の気配を察知、これを堪能するしかないのでありんす。

 

さて、最近、NETFLIXで「ストレンジャー・シングス」っていうアメリカのテレビドラマみたいな感じのシリーズを観た。

 

ストーリー的な内容はネタバレになるので触れませんが、時代設定的には1980年代となっており、各エピソードなんかの中で1980年代の音楽が流れ、ファッションとかのカルチャーなんかも時代を感じさせるものとなっていて何だか懐かしい記憶とかを思い出して楽しかったっすよ。

 

TOTO、バングルス、デュランデュラン、ボンジョヴィ、シンディーローパー、ポリス、マドンナ、ワム、デット・オア・アライブ、ケイト・ブッシュとか今じゃ思い出す機会もなかったようなアーティストの楽曲やデヴィッド・ボウイとかクィーンとかジャーニーみたいな何かの拍子に今でも稀に耳にする機会のあるアーティスト、それにゴーストバスターズとかネバーエンディングストーリーとかバックトゥザフューチャーとかの映画に使用された楽曲なんかまで作品の中で使われている楽曲のほぼ全てが知っているか聴いた事のある曲ばかりで、作品そのものの楽しさ以外でもちょっと過去にタイムスリップしたような気分になっておりました。

 

今じゃカセットテープやCDなんかじゃなくてダウンロードして音楽を聴く時代になり、ジャズとかクラシックとかを除くと30年とか40年とか前に流行していた曲を耳にする機会なんて滅多にないですし、や、普通に30年とか40年っていう年月が経過しているって事に対し、ちょっとドン引きしておりますが、アーティス名だけでなく曲名まで覚えているものが多かったので何だか驚きです。

 

音楽そのものは以前よりも気軽にどこでも聴けるようになり、より多くの楽曲を簡単に持ち運べるようになりましたが、何が記憶に残るかなんて分からないですし、今回みたいに30年とか40年とか経過して思い出す事だってあるかもしれないし、ま、そういう事は抜きにしても音楽は聴いとくと将来的に思い掛けない記憶が蘇るかもしれないっすよ。

 

ちゅ~ような感じで9月、いい感じにお過ごし下さいませ。

 

 

 

イエローサファイア(Yellow Sapphire)

 

グリーン、オレンジとファンシーカラーサファイアの紹介を続けておりましたが、今回のイエローサファイアで一旦終了、同じ天然コランダムという鉱物で同じサファイアという宝石名となるものの色合いによって随分と印象が違って見えるのがお伝えできたのであれば幸いであります。

 

宝石といえば以前までは指輪やペンダントといった装飾品向けでしたが、現在ではインターネットの普及により稀少宝石やモース硬度や靭性といった固有の特性によってジュエリー等の装飾品には向かない観賞用のコレクター向けの宝石なんかもカット研磨したルースとして愛好家さんや蒐集家さんが増えました。

 

いろいろな宝石が趣味嗜好や目的に応じて幅広く流通するようになった背景には世代とか時代とかにも関係あるのでしょうが、漫画やアニメ、それにゲームといったサブカルチャーでも様々な宝石名をモチーフにしたキャラクターが登場し、子供の頃から実際の宝石は知らなくても宝石名だけは知っているみたいな事も影響しているのかしら?

 

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、それに場合によってはアレキサンドライトといった宝石は数ある宝石の中でも代表的な宝石になり、それらに加えて誕生石に指定されているガーネットや各種の水晶、アクワマリン、ヒスイ、真珠、ムーンストーン類、ペリドット、オパール、トパーズ、ターコイズ、ラピスラズリといった古くから日本人にも馴染みのある宝石くらいしか一般的には知られていなかった頃が何だか懐かしいですね。

 

これらの宝石の中にも色合いや含有成分等によって様々なタイプバリエーションがあり、それによって宝石学上での宝石名が変わる場合も多くありますし、上記のように古くから馴染み深く知名度が高かった宝石以外でも現在では宝石に興味のある方でしたら何種類もの宝石の宝石名と色合い等の特徴を知っていると思います。

 

や、何にも宝石について詳しくない方であってもセーラームーンとかポケモンとか近年だと宝石の国といった漫画やアニメを通じて何となく名称に覚えがあったり、映画やゲーム等のアイテムとして宝石名くらいは知っているみたいな方も多いのではないでしょうか?

 

なかなか実際の宝石には縁がないという方でも楽しめる何かしらの魅力がありますし、ジェンダーレスというか、昔のように性別によるファッションや考え方の強制的な区別がされなくなってきた事なんかもあり、人生に於いて全く宝石やジュエリーといった装飾品等とは関わらない生き方という方が逆に難しいかもしれませんが、好奇心や探求心や良い意味での欲というのは人生最大の楽しみのひとつでもあるのでぐんぐんに追い掛けてやって下さいまし。

 

 

 

インターネットの普及とは関係なく、日本では宝石やジュエリー等の装飾品に関して様々な転換期みたいなものがあり、あたし自身の経験としてはバブル期、リーマンショック、新型コロナの流行という感じで主に日本経済や世界経済に関連したものになりまするよ。

 

宝石やジュエリーというのは趣味嗜好性が高い上、身飾り品ですから貴金属の地金相場や為替相場といったものや景気とか経済とかによって影響を受け易い側面がありますし、もともと日本は着物の国でしたから文化的に海外とは宝石や装飾品に対する感覚が違っている事もありますし、宗教的にも独特の文化がある事からも宝石やジュエリー等の装飾品なんかを家族代々引き継がれるという感覚や普段から性別に関係なくジュエリー等の装飾品を身に着けないみたいなところがあります。

 

ま、ま、ちゅ~ような関係で現在は宝石も小粒サイズが主流となり、ジュエリーも華奢なものが多くなっていますが、ま、貴金属の地金相場であったり、宝石の価格であったりが随分と上がっていますし、それもまた時代っていうやつなんですが、そうすると更に家族代々引き継いでいくような宝石やジュエリーって姿を消していく可能性大な訳であります。

 

あたしは宝石やジュエリー以外にも腕時計とか車とかが好きなのですが、腕時計にしても車にしても購入した金額は別としても後世に残していける気がしないっていうか、や、そもそも子孫が誰もおらぬので誰に残すんだ?って話しなんですけどね。

 

ちゅ~か、腕時計とか車とかもだけど為替の関係や原材料の高騰なんかで軒並み値上げしてたり、これから値上げされるみたいな感じで、あぅ・・・って思っています。

 

そのような訳で引き継いでいけないなら自分が好きなものをぐんぐんに使った方が良いという結論に達し、最近は気に入っているものを積極的に身に着けるようになったのですが、今、それらを買おうと思うと躊躇しちゃうくらいに値上がりしているので当時、ちょっと頑張って買っておいて良かった!って感じで地味に満足、何気ない日常にささやかな楽しみや喜びを見い出している次第でありまするよ。

 

 

 

イエローサファイアは殆ど透明無色に見えるような淡い色合いのものからレモンみたいな瑞々しく爽やかな色合いのものから黄金色みたいな重厚感のある強い色合いのものまで色調の幅が広い色合いのサファイアになります。

 

サファイアの中では比較的に産出量が多い色合いとなり、カット研磨したルースの状態で10ctを超えるような大粒サイズも他の色合いのサファイアに比べると多めとなりますが、オレンジサファイアと同様に外部からの他種元素による拡散加熱処理が施されたものも多く、その点には注意が必要かもしれません。

 

海外の世界的な有名ブランドなんかでも大粒のイエローサファイアを使ったジュエリーはアイコン的に展開されていますが、これは正統派の宝石としては色合いが美しくて大粒サイズの天然未処理(非加熱未処理)のルースが比較的に多く産出(主にスリランカ産)していた事によるものです。

 

【 イエローサファイアの特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:イエローサファイア
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状
  • カラー:黄色系(イエロー色)
  • 透明度:カット研磨されたルースは主に透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:やや強い二色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:シルク状、液体状、ダスト状、結晶、液膜、色帯構造等

 

 

大粒サイズの非加熱ルースは主にスリランカ産となりますが、現在では見掛ける機会が減っており、特に日本では産地不明のものや加熱非加熱の有無が不明となる極めて小粒サイズのルースが主流となって流通しています。

 

 

 

流石にファンシーカラーサファイアの連続紹介だと内容的にも似た感じになってしまっちゃうから今回は雑談寄りの感じにしちゃいました。

 

まだサファイアのルースだと紹介できるものも残してあるのですが、ぱっと見に印象に残り易そうなインパクトのある色合いやサイズ感のルースを厳選して連続で紹介してみた次第でありまして、また別の機会に他のサファイアのルースも紹介したいと思っております。

 

個人的にサファイアは特に好きな宝石のひとつなので満足っす。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

サファイアはカラーバリエーションが豊富で楽しい。

ΘεΘ

 

モース硬度も高くて実用的に着用し易いしね。

ΦωΦ

 

スターとかキャッツアイとかカラーチェンジとかもあるしね。

ΘεΘ

 

でも基本的に大粒サイズが好きなんだろ?

ΦωΦ

 

うん。

ΘεΘ