猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

インペリアル・トパーズ(OHタイプ・トパーズ):Imperial Topaz(OH Type Topaz)

 

夜に更かしはつきもので気が付けば朝、いつからが今日なのか或いは未だに昨日のままなのかさえも不明、うん、まぁ、日付的には今日になっているので今日っちゃ~今日なんですけど、じゃ、その境界線は?って話しなんですけどね、はい。

 

ちゅ~ような感じで、昨日の話しをしようにも昨日の事なのか今日の事なのか謎、思い出そうにも思い出せない、はっ!記憶障害?ってな感じの毎日、経過する時間、その瞬間を心に刻もうにも日常の中にひっそりと潜んでいる輝かしい何か、それが何なんのか、いつその瞬間が訪れるのか何にも分からないので集中、常に神経をとがらせて集中力が途切れないように緊張感を持って過ごしている結果、夜も更けて朝、もう朝というには無理がある時間、や、もう昼過ぎ、わっ、もう夕方じゃん、そして夜、また夜も更けて、うん、こりゃ、もう朝じゃねぇ?

 

そんな日々が繰り返されているみたいな中、先日、御徒町の中央宝石研究所に行った帰り道、いつものようにポクポクと歩いて帰ってくる途中、日比谷公園の一角で豪華絢爛に咲き誇っておられる薔薇を見たのであるが、基本的に花の咲くシーズンとか知らないので偶然っていうか、たまたまって話しではあるものの薔薇って何気に種類が多い?

 

ってな感じで誰ともなしに何故かの疑問形になってしまいましたが、や、薔薇っていう花は桜とか紫陽花とか金木犀とかに比べると茂って咲いている様子って見る機会が少なくない?って再び疑問形、や、花束とか花屋さんに並んでいる生花っていうの?や、また疑問形、ま、そういう感じで見る機会は多いけれど茂って咲き誇っているのって目にする機会が少なくない?

 

や、もう疑問形なのは無視して、バラ園みたいな場所だったら見られるかもしれないけど、バラ園なんてそんなになくない?ってな感じで、大き目の公園なんかの一角に設けられているコンパクトなサイズのバラ園なんかだとタイミングによっては何にも花が咲いていなくて微妙、何、この気持ちゴージャスな雰囲気の場所、うん?バラ園?っていうか、ここ何にも咲いてないし、装飾的な造りが悪目立ちしているだけの退廃的なエリアじゃん?

 

みたいな印象しかないので何気に豪華絢爛に咲き乱れる薔薇の花に目を奪われてしまった訳ですが、ちょ、気になるポケモンがいたからスマフォの画面に視線を戻しちゃったから言う程、ちゃんと見ていた訳でもないものの写真撮影をしている人も多かったし、薔薇ってのは視界の端っこの方であっても注意が向けられ、思わず視線を向けてしまうだけの存在感があるじゃない?

 

あたし的には日比谷公園のお薦めポイントは自動で芝刈りをするロボットなんですが、あのロボ、そもそも目立たない上、人気のない時間帯とかに自動で動き出して芝を刈って巣っていうか恐らく充電する為のポジションに戻って停止するから、なかなか動いている姿を見る事ができないし、かと言って、巣、充電してんじゃないかなぁ~って思われるポジションで停止中の状態を眺めても微妙な感じだと思うので、まぁ、お薦めではあるものの強くお薦めはしない。

 

ちゅ~ような感じで日比谷公園、何かビール関係のイベントとかを開催していたり、夏にはイルミネーション的な演出がされたりする事もありますが、噴水とかもあるし、ベンチとかも多いし、立ち入り禁止の芝生エリアが中央にあるから解放感があるっていうか、それは都心の喧騒から少しだけ解放された解放感も込みで、まぁ、でも夏、とても暑い時期はマジで何にも涼しくないし、蝉、うるさいし、蚊とかに刺されちゃうから時期を選んだ方が良いとは思うんだけどポケモンの巣にもなっているからお薦めの休憩スポットのひとつです。

 

いつからか知らないけど5月も下旬、何となく雨模様の天気が多くて時期的に梅雨とかが近い?って思ったりしていますが、そうなってくると紫陽花のシーズンという事で花とか植物が好きな方だったら、そんな感じで一年中、いろいろな花や植物を通して四季の移ろいを感じたり、目に映る風景の変化なんかを楽しめると思うから、そういう感じの趣味にしちゃおうかなぁ~って思ったりした事もありますが、花咲くところに虫ありで植物茂るところにもまた虫ありなので無理です。

 

あと最近、いつも通り掛かる碑文谷公園の池でウシガエル?や、何か怖いし気持ち悪いから目視確認はしていないっていうか、もう近付くのすら無理なんですけど、それらしき生物の濁点の入った感じのモウモウって鳴き声が聴こえてくるのがマジで嫌です。

 

 

 

インペリアル・トパーズ(Imperial Topaz)

 

今回のブログでは久し振りに「インペリアル・トパーズ」を紹介したいと思います。

 

もう季節感はガン無視ですが、日本でも古くから11月の誕生石にもなっており、比較的に知名度の高い「トパーズ」という宝石には含有する成分によって「OH(水酸基)タイプ」と「F(フッ素)タイプ」という2種類のタイプがあり、この内の「OHタイプ」のトパーズだけが「インペリアル・トパーズ」の名称で呼ばれています。

 

トパーズという宝石は「和名:黄玉(厳密にはOHタイプのインペリアル・トパーズの和名だと思います)」となっているように古くから黄色系の色合いをした代表的な宝石として扱われていた為、日本では類似した色合いをした「シトリン(和名:黄水晶)」と混同されてしまっていた経緯があり、現在でも「シトリントパーズ」といった造語が使われている場合もありますが、「トパーズ(和名:黄玉)」と「シトリン(和名:黄水晶)」では鉱物的にも宝石的にも全く別種で宝石としても別格となっており、特にインペリアル・トパーズに関しては正統派の宝石として扱われています。

 

そんなトパーズという宝石ですが、和名である「黄玉」の総称的な名称とは違って実に様々なカラーバリエーションが存在し、時代も変わって現在ではブルートパーズやホワイトトパーズ(透明無色)といった感じで色合い別での名称の知名度が上がってきたので昔のように特に黄色のイメージカラーを連想させる宝石ではなくなっているんじゃないかって思います。

 

 

 

ちゅ~ような訳で現在では「トパーズ」といえば基本的に色合いを冠した表現がされるのですが、宝石学上では前述のように含有成分によって「OH(水酸基)タイプ」と「F(フッ素)タイプ」という2種類のタイプに区別され、この内の「OHタイプ」となる「インペリアル・トパーズ」は「Fタイプ」のトパーズに比べて稀少性が高くなり、光学特性的にも屈折率が高くなる事から特にファセットカットにカット研磨されたルースは一般的に知名度のある宝石の中でも高い評価を得ているものとなります。

 

この「OHタイプ」のトパーズ(以降はインペリアル・トパーズと記載)に限定するとカラーバリエーションは比較的に限定され、イメージ的にはイエロー系~オレンジ系~ピンク系~レッド系の暖色系の色調となり、その色合いから「シェリーカラー」というような表現がされたりします。

 

ちなみにシェリーカラーというのはシェリー酒というお酒のような色合いに事に因んだ表現となり、具体的には褐色味を帯びたイエロー系~オレンジ掛かったイエロー系~気持ち赤色を感じるオレンジ系といった色調になりますが、実際のところシェリー酒というお酒にも様々な種類やバリエーションがあるので単に何となくって感じのイメージカラーという意味合いになります。

 

余談ですが、シェリーカラーに限らず、お酒の種類で宝石の色合いを表現される事は多く、ブランデー(ブラウン)とかコニャック(ブラウン)とかシャンパン(ゴールド)とかワイン(レッド)とか主に暖色系で褐色を帯びたような色合いをした宝石のニュアンスカラーとして古くから用いられています。

 

 

 

ちょっと話しが脱線しちゃいましたが、トパーズという鉱物は、結晶系が斜方晶系で短柱状結晶や長柱状結晶、塊状等の産出形状をしており、宝石質の品質を持った原石の多くは柱状結晶のものになります。

 

イメージ的には細長い柱状の結晶をカット研磨してルースにする訳ですが、その形状から特に大粒サイズのルースはもともとの結晶の形状を活かした細長い形状のルースにカット研磨されており、3枚目のルース側面から撮影した画像のように石の裏側が船の底みたいな特徴的な独特のカットスタイルになっているものが多くなります。

 

これはインペリアル・トパーズは特に屈折率が高くファセットカットにした際に煌めきというか輝きがある反面、原石の形状的に細長いカットスタイルになる場合が多い事から色が抜けて見えてしまう為、このようにルースの裏面を船の底みたいにする事で内部反射も含めて色が籠って、より色合いが強調されるように意図的に考案されたカット形式となっています。

 

同じように細長い柱状の形状をした結晶で産出する一部の宝石でも意図的に色が籠るように同スタイルのカット研磨が施されるものもありますが、このタイプのカット形式が施されている代表的な宝石って言うとインペリアル・トパーズになるんじゃないかと思います。

 

 

 

こちらのような細長いペアーシェイプにカット研磨されたルースもインペリアル・トパーズとしてはお馴染みの形状になり、やはり細長い柱状の結晶となる原石を活かしたスタイルになります。

 

もちろん他の宝石と同じように一般的なオーバル系のファセットカット等のカット形式のルースもありますが、知名度が高く古くから珍重されてきた正統派の宝石ではインペリアル・トパーズのような細長くてルースの裏面が船の底みたいなカット形式やエメラルドのように隅切り八角形(エメラルドカット)みたいな特徴的で独特のカット形式が施されるものは限られている為、こうした正統派の宝石の場合、その宝石らしい特有のカット形式のルースは宝石の愛好家さんや蒐集家さんだけでなく初心者の方にもお薦めです。

 

尚、インペリアル・トパーズの場合、もっとも稀少性の高い色合いとしてはレッド系となり、人気の高い色合いとしてはピンク系とシェリーカラーと呼ばれる今回のブログで紹介しているような色合いをしたものになりますが、カラーバリエーション的には色調というか色合い的に暖色系でイエロー系~オレンジ系~ピンク系~レッド系で気持ち褐色を帯びた感じになりますのでカット形式やサイズも含めて好みの感じで良いと思います。

 

ちゅ~ても現在、国内では10ctを超えるサイズのルースは殆ど流通していない為、多くは3ct未満くらいの比較的に小さ目なサイズのものが中心になっています。

 

 

 

またインペリアル・トパーズは多色性(明るい三色性)が見られる宝石になる事からルースを眺める角度によって色合いに違いを感じられるのも特徴のひとつでルースの正面から見た色合いと斜めから見た色合いと側面から見た色合いといった感じで微妙に違った色合いに見えます。

 

さらにルース(原石となる柱状結晶)によっては複数の色合いが混在して部分的に違う色合いが見られるものもあり、インペリアル・トパーズっていうと比較的に落ち着いた色合いをした宝石っていう印象がありますが、そんな中にもインペリアル・トパーズならではの個性や奥ゆかしさを感じる美しさがあって飽きる事がなく、また年齢等にも関係なく愛用できる正統派の宝石らしい時代を超えて好まれている魅力があります。

 

あたしも誕生石がトパーズなので何だか他の誕生石に比べて地味っていうか微妙だなぁ・・・って以前までは感じていたのですが、トパーズの中でもインペリアル・トパーズを多く扱うようになって現在では非常に気に入っていて、誕生石がトパーズでラッキー!って思っております。

 

ま、誕生石だからっていう理由で宝石を選ぶ事ってそんなにないかもしれませんが、昨年末くらいだったかに日本でも誕生石が新たに増え、こうした事が宝石に興味を持つ切っ掛け等にはなるかと思うから、誕生石がトパーズとシトリンっていう11月生まれの方はインペリアル・トパーズの存在は大きいかもしれません。

 

 

 

じゃ、最後にインペリアル・トパーズについての情報を記載しておきます。

 

【 インペリアル・トパーズ(OHタイプ)の基本的な情報や数値 】

  • 鉱物名:天然トパーズ
  • 宝石名:トパーズ
  • 別名:インペリアル・トパーズ、OHタイプのトパーズ
  • 和名:黄玉
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:短柱状結晶、長柱状結晶、塊状等
  • カラー:黄色、黄金色、オレンジ色、帯褐黄色、黄褐色、ピンク色、褐ピンク色
        赤色、褐赤色等
  • 補足:加熱処理がおこなわれる事があります。
  • 透明度:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:8程度
  • 劈開:底面に平行な1方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.50~3.54程度(Fタイプより低い数値)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.629~1.637程度(Fタイプより高い数値)
  • 多色性:明るい三色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • 分光性補足:加熱処理ピンク系の場合は時にクロムラインを認む
  • インクルージョン:液体、管状、液膜、成長線等
  • 主な産地:ブラジル、パキスタン
  • 主なカット研磨:パビリオンの角度が強いファンシーカット

 

個々のルースや色合いによっては主に色の改善を目的にした加熱処理が行われている場合がありますが、インペリアル・トパーズに関してはルビーやサファイアのようなコランダムのように加熱非加熱による評価の違いは殆どなく、純粋に見た目の色合いが重視されています。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

年々好きになっていく宝石だね。

ΘεΘ

 

落ち着いた中にも存在感や華やかさがある。

ΦωΦ

 

大粒サイズだともっといい。

ΘεΘ

 

そこは趣味嗜好性というか好みの問題。

ΦωΦ

 

ま、いいけど。

ΦωΦ