2016年の7月下旬に東京に舞い戻り、早いもので丸5年が経過、その間、何度か引っ越しを検討したものの東京オリンピックの開催であったり、その後に生じた新型コロナによる様々な状況の変化によって結果的に引っ越す機会を失い、結果、こうして2016年の夏と同じ場所で6度目の東京の夏を迎えている。
ミンミン、或いはジィ~ジィ~、先日もベランダに自爆式のセミ爆弾が設置されており、ジジィジィ・・・って動作音を発信しておって煙草を喫おうにもベランダには出れない、ま、喫煙者に厳しい世の中ってのを何年も前から味わっておるので我慢する事はできるものの煙草を喫えない理由がベランダに寝っ転がっているセミというのは極めて遺憾、とっても悔しい、何とも口惜しい。
ここは人族としての知性を見せ付ける必要があるだろうという事で神話級の武具であるビニール傘を使って1時間くらいの死闘を演じ、危険なセミ爆弾の無力化に成功したのであるが、ビニール傘の軸が曲がり、フレームが何本か破損して使い物にならなくなった上、日焼け止めクリームを塗っていなかった為、その代償として日焼けをしてしまった。
まったく夏というのは過酷なものである。
最近のあたしは夜中、多少は涼しくて人も少ない時間帯に音楽を聴きながらポケモンGOをしながら壮大な散歩をするのが習慣となっているのですが、ギリギリな感じ、行き過ぎたストイックさみたいな感じが好きなので一晩で20kmとか30kmとかを汗だくになりながら、喉が渇いても何の水分補給もしないで砂漠の横断ごっこみたいな感じで歩き続けている。
相棒はミュウツーの時もあれば、色違いのファイヤーの時もあるし、ハピナスの時もあるのだが、そうした相棒たちは3時間毎に体力がなくなって姿を消す為、おやつを与えねばならない。
あたしは3時間どころか6時間近く飲まず食わずで歩き続けているというのに相棒のポケモン達はブドウみたいな実とかパイナップルみたいな実とかバナナみたいな実とかを3個も欲しがり、これを食べ易いポジションに届くように投げてあげないと食べもしないのである。
まったく、しゃ~ねぇ~なぁ~って、そうした実を3個あげると元気になって復活、足取りも軽く、や、宙に浮いているポケモンもいるので足取りは分からないものの元気に空を飛び回っているの見ると、何だか心が温かくなる・・・っていうか、温かいなんて感じじゃなくて、マジ、ちょ~暑くて、意識がボンヤリしてくるのであるが、そういう感じで過酷な状況になればなる程、妙にテンションが上がるのでガンガンに音楽を聴きながら、いざ西方へ!(基本的に深夜の散歩は東の方角に向かってスタートする為、帰りの方角は西なんです。)
そのようにして、すっかり朝が訪れた頃にクタクタになって戻ってきて冷たいシャワーを浴びて、ポカリスエットを飲んで、ベランダで煙草を喫って、あぁ、今日も暑くなりそうだなぁ・・・とか呟いて、や、ちゅ~か、もう暑いんだけどね。とか自分の呟きに自分でツッコんで、今日も天気、や、あたしは今日も元気っぽい。
ちゅ~ような事を思いながら始まったばかりの1日、ごっそりと体力を持って行かれておる中、心を無にしてコスメデコルテのリポソームで顔をペチペチしているのだが、セミ、早朝からミンミン、或いはジィ~ジィ~。
まったく騒がしい世の中である。
騒がしい世の中ではあるが、静かなだけの世の中だったら、それはそれで何だか物足りなさを感じるだろうし、それはそれでいろいろ考えて無心になれないと思うから何事も程々だったり、バランスだったりが重要なんじゃないのかなぁ~って思ったり思わなかったりして、今は特に何にも考えていないので思ったり思わなかったりしていない。
あれ?
カナリーイエロートルマリン(Canary Yellow Tourmaline)
今回のブログで紹介する宝石は「カナリーイエロートルマリン」で略して「カナリートルマリン」と呼ばれる事もある色合い的には「透明緑黄色~黄色~黄緑色」といったイエロー色~僅かにグリーンを感じるイエロー色をしたトルマリンとなります。
過去のブログでも触れた事があったと思いますが、古来より色石と呼ばれるダイヤモンド以外の色のある特定の宝石に対し、その色合いと色の鮮やかさから連想される鳥の名称に例えられてきました。
こうした比喩的な名称については正式な宝石名ではないものの古くから一般的な通称として珍重され、こうした鳥の名称を冠する事で該当する宝石の美しさを表現してきた歴史があります。
今回のブログで紹介する「カナリー」とは「カナリア」の事で、カナリアのような黄色をしているという意味で使われ、通常の黄色を帯びたイエローに分類される宝石とは黄色の鮮やかさに於いて相違があり、黄色~僅かに緑味を帯びた黄色をした宝石にのみ用いられる表現となっています。
トルマリン以外ではダイヤモンドにも用いられる表現になり、透明無色系のダイヤモンドを除いたファンシーカラーダイヤモンドの代表的な色合いのひとつとして人気がある色合いとなり、比較的に日本国内ではイエロー系の宝石は好まれない傾向がある中で例外的に好まれる方が多いのが特徴です。
トルマリンもダイヤモンドもカラーバリエーションが豊富な宝石となり、それ以外にもサファイアやガーネットやジルコンといった同じくカラーバリエーションが豊富な宝石もあるのですが、カナリーイエローまたはカナリーという固有の通称が冠される宝石はトルマリンとダイヤモンドのみとなっています。
先程、説明したように「カナリーイエロー」や「カナリー」という表現は鮮やかな特定のイエロー系の色合いをしたトルマリンとダイヤモンドのみに冠される特別な名称になる事から、宝石学での正式な宝石名としては単にイエロートルマリンやトルマリン、イエローダイヤモンドといった宝石名になりますが、古くから珍重されてきた歴史もある為、通常のイエローカラー系のトルマリンやダイヤモンドとは見る人が見れば違いが分かる鮮やかな色合いをしています。
このように宝石は古くから長い歴史を通じて珍重されてきた経緯がある事から、「カナリー:カナリアを意味する鮮やかイエロー系の色合い」以外にも「ピーコック:孔雀を意味する独特の鮮やかな青緑~緑青系の色合い」、「パロット:オウムを意味する独特の薄緑~緑黄色系の色合い」等があり、そのまんまという意味では翡翠(ジェイダイド)は「翡翠(カワセミ)のような色合い」となり、色とりどりの多彩な鳥達が宝石の色合いを表現する言葉として使われています。
現代と違って、古くは自然の中に存在する多彩な色合いの美しさが宝石に冠されており、鳥だけでなく植物(例えばラベンダーやミントやグレープ等)や血液(ルビーのピジョンブラットは鳩の血の意味)といった具合に特定の宝石の色合いを表現するする為、いろいろな動植物等や動植物等に関係した言葉が冠されています。
しかし、現在では単なるプロモーション的な意味でコマーシャルネームのような感じで宝石に何らかの名称が付けられて流通していますし、中には完全な俗語や造語のような場合もある為、それなりの知識を持つ事も大切になってきました。
いろいろな自然界の存在や事象等が特定の宝石に冠されているので、いくつか例を挙げておきますので参考にして下さい。
自然界の存在や事象等が冠されている宝石
- カナリー:鮮やかなイエロー系のトルマリンとダイヤモンドに冠される
- ピーコック:鮮やかな青緑~緑青系のトルマリンやジルコン等に冠されている
- パロット:独特の薄緑~緑系のクリソベリルに冠されている
- ピジョンブラッド:青味を帯びた独特の鳩の血のようなルビーの名称
- ウォーターメロン:西瓜のように外縁部が緑色で中心部が赤色をしたトルマリン
の名称 - ヒスイ:カワセミ(翡翠)を意味する
- ラベンダー:薄紫~紫色系のヒスイに対する名称
- ミント:蛍光感のある薄荷色~薄緑色系の色合いをしたベリルやガーネット等に
冠される - グレープ:主に紫色系のガーネットに冠される
- ハニー&ミルク:キャッツアイを中心に乳白色と蜂蜜のような黄色系の色が混在しているクリソベリルに使われる
- アイス:主に透明度のある無色~乳白色のヒスイに使われる
これらの中には正式な宝石名として宝石鑑別書に記載されるものもあれば、単に通称として一般的に知られているものもありますし、愛好家さんや蒐集家さんのようなコレクターさんの間だけで通じるような表現もありますが、現在とは違って宝石というものが単に美しい石であった遠い昔、その美しい石の事を表現する為に自然界に存在している美しい鳥や植物、自然界に生じる神秘的な自然現象といったもので例える事で美しさ等の表現をしていた訳ですから、すごくロマンチックっていうか、ちょっと人間、或いは文明とか文化とかは進化し過ぎちゃったのではないかって思ったりします。
今回のブログでは3点のカナリートルマリンのルースを紹介していますが、最初に紹介したルースは鮮やかな「透明緑黄色」というカナリーカラーとしてはもっとも正統派として扱われる気持ち緑味を帯びた色合いをしているのが特徴となり、宝石学的には正式な宝石名は単に「トルマリン」となります。
2点目と3点目のルースは共に鮮やかな「透明黄色」をしたトルマリンになり、これらもカナリーイエローと呼ばれるタイプになりますが、宝石学的には正式な宝石名は「イエロートルマリン」となります。
稀少性では圧倒的に1点目の鮮やかな透明緑黄色のタイプが珍しいものとなりますが、イエロー単色ならではの明瞭で鮮やかな色合いが2点目と3点目の魅力となっています。
赤~橙~黄~緑~青~藍~紫と全てのカラーバリエーションとスター石~キャッツアイ石~カラーチェンジタイプ等のタイプバリエーションの豊富なトルマリンの中ではイエロー系の色合いをしたトルマリンは1980年代初頭になるまで殆ど産出される事がなかった稀少色でしたが、その後、ザンビアで産出して一時期は流通量が増えたものの現在では再び市場流通量が減少してしまい、小粒サイズのルース以外は目にする機会があまりなくなってしまいました。
生まれる時代であったり、興味を持つかどうかや興味を持つ年齢であったり、生まれる時代なんかは選べないので時に生まれてくる時代が違ったら・・・なんて思ったりもしますが、いつも今を大切に生きていきたいものですね。
カナリートルマリンも鉱物種としては天然トルマリン、宝石種としてはトルマリンになる為、他の固有の宝石名を持ったトルマリンとは色合いが違うだけで基本的な情報や数値は同じです。
【 カナリーイエロートルマリン / Canary Yellow Tourmaline 】
- 鉱物名:天然トルマリン
- 宝石名:トルマリン or イエロートルマリン
- 通称:カナリーイエロートルマリン or カナリートルマリン
- 結晶系:六方晶系(三方晶系)
- 産出形状:長柱状結晶(異極像)、累体構造
- カラー:緑黄色~黄色~黄緑色
- 透明度:透明
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:7~7.5
- 劈開:1方向に不完全
- 断口:貝殻状もしくは不平坦状
- 偏光性:複屈折性
- 多色性:二色性
- 分光性:色合いや透明度によって異なる
- インクルージョン:チューブ、ひび割れ状の液体包有物、二相、結晶包有物等
- 主な産地:ザンビア
トルマリンは宝石種の中では特徴的に瑕疵やインクルージョンが多めですが、独特の艶やかな光沢感と質感があり、イエロー系は特に鮮やかで華やかな印象を感じるものが多いのですが、残念ながら前述のように大粒ルースが少ない為、あまり実物を目にする機会は多くないかもしれません。
ちゅ~ような感じで、2021年も8月、もう完全に夏、暑い日が続きますが、皆さん健康とか体調管理とかに注意して元気に過ごし、2021年の特別な夏の想い出のひとつふたつくらいを作って忘れられない良いひと夏をお過ごし下さいね。
ち~ゆ~。
ΦωΦ
毎日、何を食べようか悩むよね。
ΘεΘ
特に食べたいものもないし、食べたい時間にお店はやってないもんね。
ΦωΦ
何か食べないとなぁ・・・って佇んでボ~っとしている。
ΘεΘ
でも特に食べたいものはない。
ΦωΦ
もうエネルギー補給のゼリーとかでいいや。
ΘεΘ
チュウチュウ。
ΦωΦ