何気に「アレキサンドライトキャッツアイ」の記事を書こうと思ったら、その鉱物グループであるクリソベリル、そこでの代表的な他のクリソベリルについても先に書かないと話しが進まない事に気付いてしまって、こうして書いている訳ですが、今回は「クリソベリル」の中でも特に知名度が高いんじゃないかと思っちょる「クリソベリル・キャッツアイ」のお話になりまする。
クリソベリル・キャッツアイという宝石について
クリソベリルの中でも一般的に知名度の高いタイプが「クリソベリル・キャッツアイ」というクリソベリルの変種タイプの宝石になり、「ハニーカラー」や「ハニーミルクカラー」と呼ばれるハチミツのような優しい色合いをした「キャッツアイ効果」のあるものなんじゃないかしら。
ハニー、ハニーミルクとかだけ聞くと何だかスイ~ティ~なイメージがしちゃうんですが、うわ、マジ、ハニーじゃん!マジ、ハニーミルクじゃん!って感じるルースは限られていて、どっちかっていうと、こういうブログ記事とかなんかで先にハチミツ色みたいな感覚的な情報が刷り込まれる事で、あっ!これは!って感じちゃう部分があると思うっすよ。
一般的に「キャッツアイ」や「猫目石」と呼ばれる宝石は「クリソベリル・キャッツアイ」の事を指していて、キャッツアイ効果を持った代表的な宝石として扱われており、その特性上、主にカボッションタイプのカット研磨が施されていますよ。
クリソベリルキャッツアイの特性なんか
クリソベリルの変種となる「クリソベリル・キャッツアイ」は名前の通りキャッツアイ効果を持ったクリソベリルの事になるっすよ。
ジュエリーや宝石で「キャッツアイ」や「猫目石」という名称は基本的に「クリソベリル・キャッツアイ」の事になり、色合い的には「ハニーカラー」や「ミルク・アンド・ハニーカラー」と呼ばれるクリソベリルと同じようなイエロー系の色合いが代表的な色合いになりますよ。
キャッツアイ効果を持った宝石の特性上、透明度は半透明~不透明になる為、より鮮やかで濃い色合いで白い筋状のキャッツアイとのコントラストが強調される事から、微妙色合いや透明感やサイズなんかの好みでルース選びが楽しめるかもしか。
キャッツアイやスターといった分かり易い光彩効果を持った宝石は何気に多くのバリエーションがあり、こうした光彩効果を持った宝石や天然石を好んで蒐集される方も大勢いるんだね。
特にキャッツアイは、猫目石の俗称を持つくらいなので「猫の目」をイメージする事から猫好きの方なんかも好まれますが、それなりに宝石の知識がないとキャッツアイ=クリソベリルキャッツアイという事を知らないかもしれないっすね。
【 クリソベリルキャッツアイ / Chrysoberyl Cat's eye 】
- 鉱物名:天然クリソベリル
- 宝石名:クリソベリルキャッツアイ
- 補足:クリソベリルの変種
- 和名:金緑石
- 結晶系:斜方晶系
- 産出形状:柱状結晶・平坦状結晶・礫状
- カラー:蜂蜜色・黄色・淡黄色・帯黄緑色・黄褐色・褐色・灰緑色等
- 特殊効果:シャトヤンシー(キャッツアイ効果)
- 透明度:半透明~不透明
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:8.5程度
- 劈開:1方向に不明瞭
- 断口:貝殻状
- 比重:3.71~3.72程度
- 偏光性:複屈折性
- 多色性:強い三色性(個体差あり)
- 分光性:アイアンバンド
- 産地:ブラジル、インド、スリランカ、マダガスカル等
- 代表的なカット:カボッションカット
もっとも高品質とされるタイプは、ルースの中心部に整ったキャッツアイが出るもので、そのキャッツアイの白い筋を中心に半分が透明感のある蜂蜜のようなハニーカラーで半分が半透明に感じるミルクのような乳白色になった「ミルク・アンド・ハニー」と呼ばれる色合いになりますよ。
ちゅ~ても、そうした古典的なスタンダードな色合いをしたタイプより個性的な色合いをしたタイプも現在は人気があります。
あまり色合い的に白くなるとパッと見にムーンストーン等の天然石のように見えてしまうし、キャッツアイ効果が弱く感じられるので濃い色合いをしたルースがお薦めで~す。
キャッツアイが魅力の宝石:クリソベリル・キャッツアイのルース
古くから愛されてきたキャッツアイ効果を持った宝石の代表格「キャッツアイ・クリソベリル」は、猫目石の通称で親しまれてきた神秘的な宝石ですよん。
こちらは非常に濃い色合いをした真ん丸い球状に近い形状のカボションにカット研磨された華やかなクリソベリル・キャッツアイのルースですよ。
天然石特有の瑕疵がありますが、このルースが典型的な「ハニー・アンド・ミルク」と呼ばれるタイプのカラーとなり、強いコントラストで鮮明なキャッツアイ効果が楽しめるんですよ。
透明感のある濃い色合いのミルク・アンド・ハニーカラーのルースは稀少っす。
色合いが濃くなる程、パッと見の透明度は低く感じてしまいますが、実際には美しく透けたイエローをしているんだよ。
猫ちゃんの目のように見える「キャッツアイ効果 」というのは、宝石やジュエリーの業界では「シャトヤンシー効果」と呼ぶのですが、これはフランス語の猫を意味する「シャト:Chat」が由来になった言葉となり、西洋や東洋を問わず非常に古くから装飾品や装身具として珍重されたきた宝石なんですよ。
ダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルド、それにアレキサンドライトなんかの最高位の宝石に比べると通常のクリソベリルやクリソベリル・キャッツアイは産出量が多い事から稀少宝石というような扱いにはならないもののムーンストーンやタイガーアイといった天然石とは比べ物にならない程の稀少性を持つ宝石になります。
多くのキャッツアイ効果がある石がありますが、キャッツアイといえばクリソベリル・キャッツアイの事を指す程までに象徴的で代表的なキャッツアイ・ストーンです。
こちらのルースはスタンダードカラーとなるイエロー系のハニーカラーとか乳白色系のミルキーカラーとは違って複雑な色合いをした灰緑色とうか緑褐色系の美しい色合いをしたクリソベリル・キャッツアイのルースになります。
カラーチェンジ効果はないものの色合いというか質感というか雰囲気的にはアレキサンドライト・キャッツアイに通ずる妖艶な印象なので、あたし個人的には非常にお気に入りのタイプなんですよ。
こうしたカラーバリエーション(かなり限定された色相ですが・・・)がある宝石って自分の感性や個性に合ったものを探す喜びや出会う喜びがあり、それってとても幸せな事だと思うんだなぁ~。
美しいクリソベリル・キャッツアイを使ったジュエリー達
鉱物種としてのクリソベリルの中では、もっとも身近でキャッツアイという個性的な魅力を持ったクリソベリル・キャッツアイはジュエリー等の装飾品や装身具としても目にする機会が多い宝石っす。
カボッションカットというカット研磨のスタイルは多面体にカット研磨されたファセットカットの宝石よりも子供っぽいイメージになりがちですが、キャッツアイやスター効果のようなカボッションカットでなければ生じない特殊な光彩効果を持った宝石の場合、とても上品で落ち着いた印象のジュエリーになるんだよ。
あたし自身は大粒のルースをメインストーンにしてメインの宝石や天然石を主役にしてジュエリー自体にはそんなに装飾性を持たせないスタイルのジュエリーを好んで製作しますが、クリソベリル・キャッツアイのように大粒サイズのルースが少なくて、色合い的にも可愛いらしさを感じるような宝石の場合には、こんな感じの宝飾系のジュエリーにしちゃう事もありんす。
そもそもダイヤモンドよりも色石と呼ばれる色のある宝石や稀少宝石や稀少石と言われるような個性的な石が好きなので、こうした宝飾系のジュエリーでも製作しない限りはダイヤモンドを使う機会がなかったりしますが、メインストーンの引き立て役としてはダイヤモンドは魅力的な宝石っすね。
少しシルキーな光沢感を持った透明度の高い高品質なクリソベリル・キャッツアイです。
こちらは色合いを合わせてK18イエローゴールドを使った同じく宝飾系のペンダントですが、思わずこんな感じのゴージャスな印象を持ったジュエリーにしちゃいたくなるところがクリソベリル・キャッツアイの宝石らしい魅力だったりします。
ほら、キャッツアイ、猫の目、猫目石、ちゅ~事は猫をモチーフにしたジュエリーの目の部分にクリソベリル・キャッツアイを留めよう!
ちゅ~ような感覚や感性は持っていないので何ですが、ジュエリーにはジュエリーという限られた空間や世界の中に様々なデザインや機能性や可能性なんかを込めて、そこにはそこに何かしらの個性や魅力があるので、その意味ではデザインと使っている石のグレードのマッチングが良ければ何でもいい、好みとかなんかでいいんじゃないかなぁ~って思っているんだよ。
てへへ。
こうやってクリソベリル・キャッツアイの記事を書いて初めて気付いたんだけど、あたし、クリソベリル・キャッツアイって宝石の事が思っていた以上に好きみたいっすね!
ま、アレキサンドライトじゃなくてアレキサンドライト・キャッツアイの方が好きだし、よくよく考えてみると分からなくもないんだけど、やっぱ、可愛い・・・
ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
最後の方にあたしが出てきちゃった。
ΘεΘ
ちっとも問題ないよ。
ΦωΦ