猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

クリソベリルキャッツアイ:Chrysoberyl Cat's eye

 

心地よい涼しい風に金木犀の香りを感じるようになった。

 

都会のコンクリートジャングルでは、春の桜であったり、初秋から晩秋に掛けての金木犀の香りであったり、アスファルトに舞って地面で砕け散った冬の枯れ葉だったり、自然を通じて四季の移ろいを実感する機会は何気に限定的なものである。

 

街に緑は少なくないもの人工的に配置されたものが多く、そういう意味では店頭を飾るウィンドウディスプレイであったり、道を行き交う人々の服装であったり、冬の街を彩るイルミネーションであったり、そういった都会ならではの街の変化や雰囲気を通じて四季の移ろいを感じる事が多いのですが、何気に金木犀は香りの印象や強さもあって都心であっても気付き易い為、これから多分、10月下旬~11月初旬くらいまでは特に夜風に漂う金木犀の香りを感じながら季節の移ろいを感じられるんじゃないかと思う。

 

日中はまだ日射しも強く気温も高い日もあるものの日が暮れて夜になると秋らしく過ごし易い気温と涼しい風が吹き、金木犀の香りや何ていう虫なのか分からないけど何となく秋の虫の鳴き声が聴こえるようになり、ちょっぴり柄にもなく感傷的な気分になるようなならないような不思議な感じですね。

 

そんな中、新型コロナの4回目のワクチン接種をしてきました。

 

前回のブログで書いたように現在、左肩の肩凝りがひどくて左手を動かすと痛い、それはそれは不自由な状態なのですが、そんな左肩に気を遣って左肩を甘やかして過ごす等という気は全くないので逆にスパルタ、どっちみち痛いのであれば左腕にワクチン接種しても構うまい。

 

ちゅ~ような感じで、効果があるのかどうか知らないし、別に4回目のワクチン接種そのものはどっちでも良かったのであるが、何となくの気まぐれで4回目のワクチン接種を受け、左肩だけでなく左腕(上腕部っていうの?)までも痛くなっている。

 

なかなかの痛みと軽い副反応で何かするような気分でも何かできるような感じでもなかったので、久し振りに友人に電話をしたのであるが、これがまたちっとも捕まらず、ま、いっか、もう。ってなっちゃいましたよ。

 

世間の事には疎いので新型コロナの4回目のワクチン接種をどれだけの人が受けているのか分からないのであるが、接種会場も小規模な会場へと変わり、ワクチン接種を受けに来ている人も(時間帯とかにもよるかもしれませんが)数人しか居なくて、ワクチン接種後の経過観察で待たされる15分っていう時間の方がワクチン接種に掛かる時間よりも長いという有り様でした。

 

そしてワクチン接種するとワクチンの効果があるかどうかは別にしても注射を打った腕が痛くなるのであるが、そもそも肩凝りで肩や首筋なんかが常に痛い状態なのでワクチン接種による痛みなんかはオプション程度なのである。

 

ではあるものの最近、注文を受けていたジュエリーのオーダーメイドも一通り完成した事もあり、ちょっとばかり痛くても問題ない、ま、後遺症とか副反応とかが出ちゃったりしたら別なんでしょうが、それは今は分からない事だから考えても仕方がないのでスルー。

 

ちゅ~ても体調が急変して悪化とかするのも何なので夜遊び、深夜に街に繰り出すとかも控えておったので、時間を持て余し気味になっており、まったく電話くらい出ればいいのによーって思いつつも何やかんだで普段と変わらず朝を迎えた次第、だって不眠症なんだもん。

 

ま、あたし的には、いい加減にマスクとかも着けてないといけないみたいな風潮についても違和感を感じているし、いい加減にコロナ禍以前のような普通の生活に戻してもいいんじゃないか?って思っているのであるが、この辺りの考え方は人それぞれなのでマスクしたい人はすればいいし、したくない人はしなくてもいいんじゃないかって思っている。

 

ワクチン接種を受けようが感染する人は感染するし、ワクチン接種をしてなくても感染しない人だっているし、一度、感染した人が再び感染する場合もあるし、なるようになるっていうか、逆になるようにしかならないじゃん?

 

みんな結局のところは自己責任なんだから自由にすればいいのにね~って思うよ。

 

や、ワクチン接種だって最終的には自己責任じゃん。

 

マスクをしていたら金木犀の香りだって分からないだろうし、あたしは長生きする事よりも今という瞬間を可能な限り堪能、これを満喫、考えても分からない先の事で悩んだり、憂いだりするのは真っ平御免って感じな人ですが、それぞれ誰しも事情や考え方があると思うので本当に人それぞれですよね。

 

ちゅ~ような感じですが、10月になりましたし、日中とかはまだ暑い日があったとしても何となく感覚的に秋、そして秋を感じる期間はとても短いので各自が満喫、堪能して楽しい想い出を作りましょうね。っていうか、楽しい想い出を積極的に作っていこうとしていない人生なんて何が面白いのか分からないから積極的に楽しんでね。

 

わ~い。

 

 

クリソベリルキャッツアイ(Chrysoberyl Cat's Eye)

 

一般的に「キャッツアイ」または「猫目石」の通称で呼ばれている宝石が、今回のブログで紹介する「クリソベリルキャッツアイ」となります。

 

キャッツアイ効果(別名:シャトヤンシー)というのは、厳密には宝石学上、カット研磨されたルースに光の加減によって猫の目のような光の筋が見られる光彩効果の事になり、キャッツアイという名称自体が正式な固有の宝石名ではない為、あくまで通称となっています。

 

正確には、「シャトヤンシーを示すクリソベリルキャッツアイ」の通称が「キャッツアイ」という事になりますが、現在では多種多様なキャッツアイ効果(シャトヤンシー)を示す宝石のルースが流通している為、宝石名の後ろに「キャッツアイ」を付けて「宝石名+キャッツアイ」というような表現で呼ばれるようになっています。

 

このキャッツアイ効果(別名:シャトヤンシー)というのは、宝石中を貫いて平行状に内包されているチューブインクルージョンであったり、同様の密な繊維状組織によって生じる変彩効果の一種になり、このキャッツアイ効果はカボッションカットにカット研磨されたルースの状態でルースの傾きや光の加減で光の筋が白い線状が猫の目のように動いて見える現象の事を指します。

 

 

 

ちなみに宝石中を貫いているチューブインクルージョンや繊維状組織が平行な1方向ではなく、交差する形で2方向(4条)や3方向(6条)といった感じに規則的に複数方向に内包されている場合、このような原石をカボッションカットにカット研磨する事で「スター効果(別名:アステリズム)」と呼ばれるタイプとなり、これらの宝石名は「スター+宝石名」というような表現となります。

 

また、一般的にキャッツアイ石やスター石の場合、その特有の光彩効果は主にインクルージョンに起因する事から通常の宝石よりも透明度が低くなる為、宝石鑑別書等に記載される「色と透明度」の透明度に関しては見た目には透明であっても半透明という記載がされます。

 

実際に個々のルースによって透明度や色合い的な明度に違いがあり、比較的に透明度の高いものは光彩効果が弱く感じられる場合が多く、逆に透明度の低いものは光彩効果が強く感じられる場合が多くなり、ルース自体は基本的にカット形式がカボッションカットとなる事からサイズ感・色合い・透明度・光彩効果の強さの4つのポイントをお好みで判断される感じになると思います。

 

 

 

いきなり、キャッツアイ効果やキャッツアイ効果の起因についての内容になり、ちょっと脱線してしまいましたが、クリソベリルキャッツアイという宝石はキャッツアイという通称で呼ばれているくらいキャッツアイ効果という特徴を示す代表的な宝石になり、このキャッツアイ効果を示すという事が最大の特徴となっています。

 

それ以外にもキャッツアイ効果を示さない通常のクリソベリルと比べて透明度が下がる分、乳白色~褐色といった半透明色ならではの色合いが楽しめるのも特徴となります。

 

今回のブログで紹介しているルースはクリソベリルキャッツアイの中では稀少な透明度が高いタイプになる為、あまり乳白色~褐色といった半透明感のある色合いは感じられませんが、クリソベリルキャッツアイの中では透明度が低くても蜂蜜のような色合いをした「ハニーカラー」と呼ばれるタイプのものやキャッツアイ効果となる光の線状の筋を境にして乳白色系と褐色系のツートンカラーになった「ミルク・アンド・ハニーカラー」と呼ばれるタイプのもの等、古くから好まれている色合いなんかもあります。

 

 

 

クリソベリルキャッツアイという宝石自体はクリソベリルの変種となる宝石になり、色合いとしてはクリソベリルと同様の黄色系、帯緑黄色系、褐色系となり、通常のクリソベリルで稀に見られる緑色系が殆ど存在しない代わりに透明感が下がる事によって通常のクリソベリルでは見られない(基本的にカット形式としてキャッツアイ石はカボッションカットが施される為)灰色系や暗色系のもの、前述のハニーカラーやハニーミルクといった色合いのものが見られます。

 

比較的に落ち着いた色調や色合いとなる宝石ですが、正統派というか古くから珍重されてきた歴史のある宝石になり、サイズ的にも基本的にそこまで小さなサイズにカット研磨される事が少ない事(それこそ昔っぽいデザインの猫の顔をした指輪の猫の目の部分にあしらう的な場合を除きますが・・・)とか透明度による印象の違いが感じ易く、同じクリソベリルキャツアイでも表情の違いが分かり易い事もあり、あまり年齢とか服装とか状況とかなんかに関係なく長く愛用できるところも魅力になります。

 

また何気に帯緑黄色(緑色を帯びた黄色)とか黄褐色(褐色味のある濃い色合いの黄色)であったり、完全な単色ではなく複雑な色合いが楽しめる宝石でもあるので、あまり色調や色合い的な幅はないものの宝石としての個性もあり、キャッツアイ効果も含めて表情が豊かなのもポイントです。

 

 

 

今回のブログで紹介しているクリソベリルキャッツアイのルースはキャッツアイ効果(シャトヤンシー)の様子が分かり易いように蛍光灯の下で見た画像と宝石用の白熱灯色の専用ペンライトで照らした2パターンの画像を使ってみました。

 

【 クリソベリルキャッツアイ / Chrysoberyl Cat's eye 】

  • 鉱物名:天然クリソベリル
  • 宝石名:クリソベリルキャッツアイ
  • 補足:クリソベリルの変種
  • 和名:金緑石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶・平坦状結晶・礫状
  • カラー:蜂蜜色・黄色・淡黄色・帯黄緑色・黄褐色・褐色・灰緑色等
  • 特殊効果:シャトヤンシー(キャッツアイ効果)
  • 透明度:半透明~不透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:8.5程度
  • 劈開:1方向に不明瞭
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.71~3.72程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い三色性(個体差あり)
  • 分光性:アイアンバンド
  • 産地:ブラジル、インド、スリランカ、マダガスカル等
  • 代表的なカット:カボッションカット

 

尚、キャッツアイ=猫目石という和訳だと他の宝石と混同して誤解を招く可能性があるので、上記の和名はクリソベリルの和名である金緑石としています。

 

 

 

クリソベリルっていう宝石って古くから珍重されて、モース硬度とか劈開とかみたいな宝石のしての強度的にも優れているんですが、あまりインパクトがある宝石じゃないからなのか印象が薄い方もいるかもしれませんが、クリソベリルもクリソベリルキャツアイも実際には非常に魅力的な宝石で特にジュエリー等の装飾品にして普段から身に着けて楽しむ事を考えたら色石(ダイヤモンド以外の宝石)の中でも上位に入ると思います。

 

特にゴールドとかプラチナみたいな貴金属を使ったジュエリー向きというか、ちょっと貴金属製ではない安価なアクセサリーなんかとは噛み合わない気品や風格みたいなものがあって、そういうところも含めて何気にお薦めの宝石なんです。

 

実際、このルースは絶妙のサイズ感と透明度の高さ、それに独特の帯緑黄色系の色合いをした美しいクリソベリルキャツアイでプロポーション的にもコロンとしていて文句なしに可愛らしいルースとなり、今回、ブログの為に写真撮影をしながら眺めている内にジュエリーに加工したくなっちゃったので、K18でダイヤモンドの取り巻きデザインのペンダントにする事にしちゃいました。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

おまへ何気にクリソベリル好きだよね?

ΘεΘ

 

そうみたい。

ΦωΦ

 

パッと好きな宝石として最初に思い浮かぶ訳ではないけど何気に思い浮かぶ宝石だよね。

ΘεΘ

 

うん、プカプカと浮かんでおるよ。

ΦωΦ