猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

多種多様なカラーバリエーションのトルマリン:Tourmaline

トルマリン

 

これまでトルマリンという宝石の中でも特殊性から何らかの固有の宝石名を持ったタイプを紹介してきましたが、今回は固有の宝石名を持たない多種多様なカラーバリエーションを持ったトルマリンを紹介したいと思いますよ。

 

いやね、最初は何にも考えなしに固有の宝石名称を持ったトルマリンとか宝石としてカラフルちゅ~か複数の色が混在したパーティカラードみたいな感じなんかピックアップしてたんだけど、何か成り行きでシリーズ化しちゃった感じなんですよね・・・

 

あたし的にはトルマリンちゅ~宝石は個人的に好きな宝石のひとつっちゅ~か、それもよくよく考えてみると宝石の中で嫌いなものがないんだけどね。

 

ある程度のサイズ、キャラ目があって個性的で美しい透明感のあるタイプだとトルマリンってジェムショー等でも見映えのするルースは瞬間的ちゅ~か、感覚的?直感的?もう一目で心を奪われちゃう魅力があるんだよ。

 

ま、ちゅ~ような感じで、気付くとシリーズ化みたいな感じになってしまったのですが、そんな事を考えると多くの宝石がシリーズ化みたいな感じになりそうだなぁ・・・

 

 

これまで紹介してきた固有の宝石名を持ったトルマリン達

 

宝石の中でもカラーバリエーションやタイプの豊富さではトルマリン程の多様性を持った鉱物は他ではガーネットグループとなる各種のガーネットくらいしかありませんが、どちらも共に熱狂的な愛好家さんや蒐集家さんが存在している宝石になります。

 

ちゅ~ような中でトルマリンの場合は色合いの鮮やかさや他の宝石にはない特徴的な光沢感がある上、瑕疵の有無はあっても高い透明度を持った見た目にも宝石らしい美しさを備えたものが多い事から、特に原色系の派手やかで華やかさを好む傾向が強い海外では古くから高い人気を誇っているんですよね。

 

日本では少し落ち着いた印象の宝石やジュエリーが好まれる事や知名度の高い宝石への憧れが強い傾向があるので、トルマリンという宝石の中でも固有の宝石名を持ったタイプを切っ掛けにトルマリンのファンになる人が増えています。

 

【参考:これまでに紹介してきたトルマリン】

 

  • パライバトルマリン:高い人気を誇るネオン系カラーをしたタイプ
  • パーティカラードトルマリン:ウォータメロン等の複数の色合いが混在した
                  タイプ
  • グリーントルマリン:スタンダードな緑色をしたタイプ
  • インディゴライト(ブルートルマリン):美しい濃青色をしたタイプ
  • ルベライト(レッドトルマリン):鮮やかな赤色をしたタイプ

 

おさらい:トルマリンのタイプ

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実際には上記の各トルマリンの記事の中にキャッツアイ効果といった特殊な光彩効果を持ったタイプのルース、鉱物的な分類や宝石的な分類による様々なトルマリンの説明なんかも書いてきましたっすね。

 

あたし自身は宝石としてのトルマリンでカット研磨された大粒のルースが好きでメインに取り扱っているんだけど、今回の記事では固有の宝石名こそ持たないものの様々なカラーバリエーションの美しいトルマリンのルースを紹介していきたいと思っているっすよ。

 

美しい色合いは鳥や鳥の羽のように例えられます。

ピーコックカラートルマリン

 

トルマリンに限らず、宝石の中でも比較的にカラーバリエーションの存在するタイプの宝石には、その色合いの美しさを古くから鳥や鳥の羽のような色合いで喩えられる事が多く、そうした形容詞は固有の宝石名とはならないまでも俗称や通称として一般的に宝石に冠されているんだよ。

 

宝石のような鉱物と違って鳥は生命感に溢れ、人間の持たない自然の生み出した神秘的な美しさを持っている事から、宝石よりも古くから装飾品や装身具として身飾り品やステータスシンボルのような象徴的なアイテムとして利用されてきました。

 

宝石といった鉱物が同じような装飾品や装身具といった身飾り品やステータスシンボルのような象徴的なアイテムになったのは、その稀少性と永遠性がより高い為でカット研磨の技術やジュエリー等の加工技術の発展や発達と共に広く一般に浸透していった訳ですが、それでも人は美しさを表現する為に自然界の動植物や気象等の現象を喩えに使っているんだよ。

 

ピーコックグリーントルマリン

 

こちらの2枚の画像は、その独特の光沢感と美しい青緑色から「孔雀の羽」を 意味する「ピーコックカラー」の中でも「ピーコックグリーン」といった名称が冠されるタイプの色合いをしたトルマリンになります。

 

多彩なカラーバリエーションを持つトルマリンだけに微妙な色の違いで印象が変わってしまい、言葉で書くと「透明青緑色」とか「透明緑青色」とか場合によっては「碧色」とか「緑色」とか「翠色」とか一般的に使われない言葉なんかを使って微妙な色合いの表現をしてニュアンスの違いを表現しますが、宝石のように見た目の色合いが視覚的に認識できるものは、もっとアバウトに孔雀の羽のような色合いとか鳩の胸の部分みたいな色合いだとかイメージ的で感覚的な表現をした方がニュアンスが伝わるんですね。

 

ピーコックカラーもトルマリンの中だけでなく様々な宝石の中でも特殊色となり、この色合いがスタンダードカラーになる宝石は存在しないのですが、そうした宝石の中でもトルマリンのような独特のテリのある光沢感を持ったタイプは特に稀少色として取り扱われているんですよ。

 

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ピーコックブルートルマリン

 

こちらのルースは「ピーコックカラー」の中でも「ピーコックブルー」といった名称が冠されるタイプの色合いになり、グリーンのタイプよりも青みを帯びた色相になっています。

 

こうした僅かな色合いの違いで宝石の持つ印象が違って見えたり、インディゴライトのような固有の宝石名を持ったタイプになるので、そういう意味ではカラーバリエーションが豊富で歴史があるトルマリンのような宝石は楽しみが尽きないですね。

 

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カナリーイエロートルマリン

 

こちらの華やかなネオンカラーをしたイエロートルマリンは、カナリアを意味する「カナリーカラー」や「カナリーイエロー」と表現される美しい黄色をしたタイプのトルマリンとなります。

 

ちなみにカラーバリエーションが豊富なトルマリンには、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫といった7つの原色の全ての色合いが揃っているのですが、その中で黄色は1980年代になるまで発見されていなかった色合いになり、原色系のトルマリンの中ではもっとも新しい色になるんですよ。 

 

特徴的にマグネシウム成分が起因となったイエロートルマリンだけがカナリーイエローやカナリートルマリンと呼ばれますが、鮮やかな黄色をした透明度の高いトルマリン自体が殆ど見る機会がない程しか一般流通していないので稀少色という意味では他の色合いよりも稀少だったりしちゃいます。

 

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このルースも一目惚れしてしまったルースですが、目を惹かれる程に美しいカナリーイエローのトルマリンとの出会いは運命ちゅ~か、ぶっちゃけパライバトルマリンの方が市場流通性が高いので金額面での折り合いさえ付けば入手し易いところがあるので、その意味では本当に縁みたいなものだからホワイトゴールドとダイヤモンドを使ったペンダントにしちゃいました。

 

独特の鮮やかなネオンカラーのような色合いは鑑別書の記載では「透明帯緑黄色」となり、この「帯緑黄色」という表現は一部のクリソベリル、具体的には「パロットクリソベリル」というオウムを意味する「パロット」という鳥の名を冠する特殊色のクリソベリル等でしか見る事ができない極めて珍しい表現の色合いになるんですよ。

 

その他の色合いをした美しいトルマリン

トルマリン

 

こちらのルースは瑕疵等の殆どない高品質のカボッションカットとなったトルマリンとなり、色合い的には「透明褐ピンク色」、ダークピンクの大きなルースになります。

 

高品質のトルマリンは色合いに関わらずネオンカラーのような独特の質感を持っているのが特徴なんですが、鉱物としては瑕疵等が多い事から大粒サイズで瑕疵等の少ないものは稀少なんですね。

 

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イエローグリーントルマリン

 

こちらは見た目は、まるで「ペリドット」のようなオリーブグリーンの色合いをした透明黄緑色のトルマリンのルースになりますよ。

 

似たような色合いというか宝石鑑別書では同じ色名が記載されていても実際の見た目の印象は全く違った感じに見えるので、トルマリンという宝石のカラーバリエーションの豊富さはトルマリンに興味を持つ程に実感しちゃうんだよ。

 

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オレンジトルマリン

 

そして艶やかで落ち着いた印象を持ったオレンジ系の色合いをしたやや小粒サイズとなるトルマリンのルースです。

 

オレンジ系の色合いをした宝石も比較的に種類が多いのですが、華やかな印象にも落ち着いた印象にも見せる事ができる色合いになるので、このタイプの色合いをした宝石を選ばれる方は宝石に拘っている人が多くなります。 

 

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シベライト

最後は「シベライト」と呼ばれるタイプに近い周囲がパープルで中心部がブルーのトルマリンのルースになります。

 

厳密にはシベライトは色相でいうと「透明赤紫色」をしたトルマリンとなり、その主な産出地がシベリアだった事から名付けられた通称になります。

 

こちらのルースは青色と紫色で構成された稀少色となるトルマリンですが、トルマリンの中では色相に濃淡がないのが紫色をしたタイプくらいなので、何気に稀少で珍しいタイプとなっており、透明度も高く鮮やかな色合いをしたハイエンドルースですね。

 

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ちゅ~ような感じで、何度かに分けて多種多様なバリエーションを持った宝石となるトルマリンの紹介をしてきましたが、マジでカラーバリエーションが多過ぎて、どうやってカテゴライズして紹介しようか悩んじゃいましたよ・・・

 

一応、これでトルマリンシリーズは終了となりますが、ま、いろいろなタイプがあるので、またトルマリンの記事は書くと思います。

 

ち~ゆ~。

 

ΦωΦ

 

 

お疲れ。

ΘεΘ

 

頑張った。

ΦωΦ