猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

グリーンサファイア:Green Sapphire

 

夏本番っていうか、真っ盛り、もう完全に夏の最中という感じで何だか今年の夏は非常に暑い、とっても、パーハップス。

 

最近、日中は特に日射しが厳しくて下手したら人間の体温の方が温度が低い、誰か抱きしめていた方が涼しいと感じるのではなかろうか的な気温になっており、午前2時とか3時とかの真夜中に散歩をしておるのであるが、午前2時とか3時とかの時間帯でもセミが鳴いておるんだぜ?

 

真っ暗な闇の中でセミが突撃してきたら・・・って思うと恐怖で足がすくんでしまうので公園とか緑道とかの茂みのある場所は避けて通りたいものであるが、マジ、適当に散歩しておる為、気が付けば茂っとした感じの場所に迷い込んでおり、暗闇からはセミの鳴き声がしておる。

 

ちゅ~ような恐怖体験を毎晩のように繰り返しておるので、忘れずにイヤフォンで音楽を聴きながら出掛けよう!って毎回、思うのであるが頭の中の消しゴム機能が優秀なので毎回、セミの鳴き声を聴いてからイヤフォンの事を思い出しており、しかも特に目的地やコースを決めずに適当に散歩しているにも関わらず、あれ?この道って通った事があるような気がするぞ・・・

 

もはや、デジャヴなのか迷子なのか単なる思い過ごしなのかさえも不明、ここはどこ?

 

みたいな感じで日々、一日の始まりなのか終わりなのか分からない時間帯、午前3時30分くらいから4時30分くらいに掛けて村上春樹の小説のエンディングみたいな感じになっております。

 

普段、歩き慣れている場所や道であっても誰も人が居ない、や、車さえ走っていない深夜に通ると異世界のように違った雰囲気があり、こうした感覚って不思議なもので同じ場所、同じ道、知っている筈なのに知らない場所、知らない道、ちょっと新鮮、ドキドキしたりワクワクしたりするのであるが、急にセミが鳴き出すから違う意味でドキドキ、ノーワクワクな気分、緩急の差、落差が激しい。

 

これでセミが突撃してきたら全力疾走で逃走しようとして心筋梗塞とかで死んじゃうんじゃないか・・・って思ったりするのであるが、恐らく自分でイメージしている程、走っても足が上がっていなくて、多分、盛大に転倒、心筋梗塞とか以前に全力疾走ができないという現実と向き合う事になると思っている。

 

東京は本当に面白い街で時間帯によって雰囲気が全く違って見え、そういう光景を楽しめるのは都心で暮らすものだけの特別な権利っていうか、あたしも全国各地、や、世界各地で朝も昼も夜も関係なく漂ってきたものだが、その中でも東京とニューヨークは退屈とは無縁、いつでも面白い場所であると改めて実感、そしたら何だかニューヨークに行きたい気分になってきちゃった。

 

ちゅ~ような現在、8月、世の中は夏休みだったり、或いはお盆休みだったり、何となく長期休暇ってな感じの頃合いだと思うのだが、どんな計画とか予定とかを立てているのかしら?

 

まだ新型コロナの影響もあったりするみたいなので思い通りという訳にはいかないかもしれないけど、ちゅ~ても昨年とか一昨年とかの夏よりは旅行とかにも行けなくもない感じだし、自粛自粛って感じではなく普通にバカンスって感じられるようになってきたんじゃないかって思うので、ぐんぐんに夏をエンジョイして欲しい。

 

じゃ、ちゅ~ような感じで、ドロン。

 

 

 

グリーンサファイア(Green Sapphire)

 

サファイアという宝石は前回のブログで紹介したルビーと同じ天然コランダムという鉱物になり、宝石学的にルビーの宝石名となるものはクロムを含有した「赤色系(赤紫系~赤色系~赤ピンク色系)」と限定された色調をしたものになります。

 

なので、サファイアはクロム含有のない赤色系を含め、透明無色~青色系~青紫色系~紫色系~紫赤色系~ピンク系~橙色系~黄金色系~黄色系~緑色系~灰色系~黒色系といった様々な色合いをしたものや、それらの複数の色合いが混在したパーティカラードと呼ばれるタイプまでカラーバリエーションが豊富な事で知られる宝石になります。

 

サファイアというと代表的なイメージカラーは青色系だと思いますが、青色系の中にも微妙な色調の違いがあり、紺色のような濃い青色~気持ち青紫色を感じる青色~淡い色合いをした薄青色といった具合に信頼できる宝石鑑別機関での宝石鑑別書の宝石名では単に「宝石名:ブルーサファイア」と記載されていても実際には色の濃淡や微妙な色調の違いがあります。

 

そんなカラーバリエーションも多く、同系色であっても色の濃淡や微妙な色調の違いを持っているサファイアは、代表的なイメージカラーである青色系以外の色合いをしたものも同様に濃淡や色調の幅が広いのが特徴になります。

 

同じ宝石でも色の違いで印象が変わりますし、同じ色合いでも濃淡や色調による個性が感じられるのが色石と呼ばれるダイヤモンド以外の宝石の魅力になりますが、サファイアは宝石としてはモース硬度も高く、カラーバリエーションが豊富な上、古くから珍重されてきた歴史のある宝石となるので、ジュエリー等の装飾品として着用される場合であっても、観賞用のコレクションとして蒐集するにしても楽しめる魅力的な宝石となっています。

 

 

 

今回のブログでは、そんなカラーバリエーションの豊富なサファイアの中でも比較的に産出量が少ない「グリーンサファイア」のルースを紹介したいと思います。

 

グリーンサファイアの緑色はブルーサファイアの青色とイエローサファイアの黄色が完全に混じり合う事で見られる色合いとなり、言わばブルーサファイアとイエローサファイアの間の子になので、ルースによっては部分的に青色部分や黄色部分が見える場合もあります。

 

ルビーやサファイアは天然コランダムという鉱物の宝石名ですが、コランダムという鉱物の成長過程や構造上、色帯とか成長線と呼ばれる原石の成長過程で生じる帯状の柄模様が見られる事が多く、単色系のサファイアの中でもグリーサファイアのように複数の色合いが混じり合った事で見られる色合いをしたサファイアは、パーティカラードとか色ムラという表現はされないまでも肉眼や光を当てて透かして見た時に他の色合いを感じる場合があります。

 

当然、色帯や成長線といった色ムラのようなものが見えないもの程、品質的には高く評価されますが、ルースのサイズが大きければ大きい程に色帯や成長線が見え易くなり、ルースのサイズが小さければ小さい程に分かり難くなります。

 

しかしながら自然の生み出した稀少な宝石なので各種のインクルージョンであったり、色帯や成長性といった要素も魅力的な個性として時に重要視される要素にもなりうる為、特にサファイアの場合はパッと見た感じでの色合い&サイズ感&カット形式の3つのポイントを重視した第一印象を優先し、その上で産地であったり、加熱非加熱であったり、加熱以外の人為的な処理の有無なんかを考慮して選ぶのが良いと思います。

 

 

 

グリーンサファイアは比較的に稀少な色合いとなるサファイアになり、色合い的には宝石鑑別書では同じ「宝石名:グリーンサファイア」の名称となるものでも濃緑色~緑色~薄緑色といった色の濃淡があり、グリーンガーネット(ツァボライト)のような濃い緑色をしたものからペリドットみたいな淡い緑色をしたものまで含まれます。

 

【 グリーンサファイアの特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:グリーンサファイア
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状
  • カラー:緑色系(濃緑色~緑色~薄緑色)
  • 透明度:カット研磨されたルースは主に透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:やや強い二色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:シルク状、液体状、ダスト状、結晶、液膜、色帯構造等

 

 

また、現在では殆ど市場では流通する事がない緑色系をしたカラーチェンジサファイアも存在しますが、色合いに関係なく宝石としての特徴を重視した宝石名での取り扱いがされている事から、緑色系のカラーチェンジサファイアに関しては、宝石鑑別書に記載される宝石名は「グリーンサファイア」ではなく「カラーチェンジサファイア」となります。

 

 

 

グリーンサファイアはサファイアとしては稀少な色合いになるものの宝石に詳しい人や好きな人でないとブルーサファイアとかピンクサファイアとかのメジャーで人気の高い色合いをしたサファイアと比べるとサファイアらしくない色合いとなり、少し地味というか落ち着いた印象の色合いとなる為、ちょっとばかりマニアックな宝石になるかもしれませんが、市場での流通量が少ない上、流通しても多くが小粒サイズになる事から、グリーン系の宝石が好きで、あまり他人とは被らない宝石をお探しの方は選択肢のひとつとして候補に挙げても良いんじゃなかなぁ~って思います。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

サファイヤ好きだもんな、おまへ。

ΘεΘ

 

おまへだって好きだろ?

ΦωΦ

 

好きな宝石がいろいろあって悩むわ。

ΘεΘ

 

でも、アレキサンドライトとサファイアは別格的に好きじゃろ?

ΦωΦ

 

ちょ~好き。

ΘεΘ