猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ラブラドライト(通称:オレゴンサンストーン):Labradorite(Oregon Sunstone)

オレゴンサンストーン

 

や、どうも、こんばんわ、それか、こんにちわ。

 

世間はゴールデンウィークとかいう大型連休に突入、都内では深夜の自動車の交通量が激減、いつも朝まで余裕で起きているから深夜になると静か過ぎて何だか違和感があります。

 

その違和感の正体は他でもないゴールデンウィークによるもので、そういう感じとか中央宝石研究所に宝石の鑑別書の作成依頼をしても戻ってくるのが5月の中旬ってな話しを通じて地味にゴールデンウィークってやつを感じております。

 

5月に入り、や、4月くらいっていうか、や、や、ともすれば3月くらいから何となく朝、明るくなる時間が早くなってきて、冬季だと朝の6時過ぎでも外は暗くて気持ち的には夜であったのが、もう朝4時過ぎには何だか東の方の空が薄っすらと明るくなっちゃって、6時とかだと普通に明るくてスズメなんて鳴いていないけど何だかスズメの鳴き声が聴こえてくるような気分、もう完全に翌日って感じになります。

 

ちゅ~ような感じで、世の中はゴールデンウィークとなっているようですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?

 

今年は新型コロナによる緊急事態宣言とかマンボウとかいう魚みたいな何かが出ていない何年か振りのゴールデンウィークだと思うので旅行とか観光とか帰省とか昨年までは自粛していた何かをエンジョイ、や、あんまり気が乗らないけど仕方なくってっていう話しの可能性もありますが、そのような感じの事、つまり何となくザ・ゴールデンウィークって感じの過ごし方をされている方も多いのかしら?

 

あたしの人生に於いてはショップ、え~っと実店舗のお店ってやつを長らくやっていた関係でゴールデンウィークっていうのは逆に繁忙期みたいな感じで普通っていうか一般的っていうか分からないんだけどゴールデンウィークとかお盆とかみたいな大型連休とかの感覚がおかしな事になっちゃってるから変な感じしかしなくて、うん、まぁ、これがゴールデンウィークってやつか・・・ってな感じっすな感じで過ごしております。

 

4月も30日までしかなかったから、腕時計の日付合わせをしなければいけないんですが、腕時計の日付とかを合わせるのって何気に面倒だし、や、ちゅ~か、最近、もう悲しい話しではありますが、どうも老眼ってやつが進行、お目目が退化しちゃってきちゃってて実際のところ腕時計によっては日付なんて見えないんですけどね!

 

ちゅ~ような感じでおじゃりますが、楽しく充実した何かいい感じの想い出として記憶に残るような素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さい。

 

 

ラブラドライト(通称:オレゴンサンストーン)

オレゴンサンストーン

 

2017年頃から「オレゴンサンストーン」の通称で流通するようになったフェルドスパー(フェルスパーと呼ばれる場合もあります)グループの宝石名となる「ラブラドライト」は、和名で長石族と呼ばれるグループ鉱物になっていますが、宝石鑑別機関での宝石鑑別書を作成する場合、ラブラドライト or アンデシン - ラブラドライト or 稀にアンデシンの宝石名となる事もあります。

 

どの場合も鉱物名は「天然フェルドスパー」或いは「天然フェルスパー」となり、このフェルドスパーという鉱物は成分的にカリウム、ナトリウム、カルシウム或いはバリウムのアルミニウム珪酸塩鉱物の鉱物グループで成分構成によって大きく4つに分類されています。

 

【参考】フェルドスパーグループの4つの大分類

 

  • カリ長石となるオーソクレース(和名:正長石)とマイクロクリン(和名:微斜長石)

  • ソーダ長石となるアルバイト(和名:曹長石)

  • カルシウム長石となるアノーサイト(和名:灰長石)

  • バリウム長石となる セルシアン(重土長石)

 

 

この中でバリウム長石は宝石用としてカット研磨されたルースとして用いられる事は殆どありませんが、カリ長石に属する代表的な宝石にはムーンストーン、オーソクレース、アマゾナイト等となり、ソーダ長石とカルシウム長石は、類質同像の置換によって両者が様々な割合で混合したプレジオクレース(和名:斜長石)となる多様なバリエーションのシリーズとなる事から様々な宝石名に分類されます。

 

参考までにフェルドスパーグループ(和名:長石族)の中でも固有の宝石名となるものは主に下記のようなものがあります。

 

【参考】固有の宝石名を持った主なフェルドスパーグループの宝石

 

  • ムーンストーン(和名:月長石)
  • オーソクレース(和名:正長石)
  • サニディン(和名:玻璃長石)
  • アルバイト(和名:曹長石)
  • ペタライト(和名:葉長石)
  • ペリステライト (和名:曹長石の変種で和名なし)
  • オリゴクレース(和名:灰正長石)
  • アンデシン(和名:中性長石)
  • ラブラドライト(和名:曹灰長石)
  • ビトウナイト(和名:亜灰長石)
  • アノーサイト(和名:灰長石)
  • ハイアロフェン(和名:バリウム長石のセルシアンとオーソクレースの固溶体で
            和名なし)
  • サンストーン(和名:日長石)
  • アマゾナイト(和名:天河石)

 

 

また、フェルドスパーグループの鉱物は2つ以上の成分の鉱物が混じり合った「固溶体」となる為、上記のような固有の宝石名以外にも複数の種類の中間的な成分のタイプも多くなります。

 

その為、オレゴンサンストーンの通称で流通している宝石も宝石鑑別機関で宝石の鑑別をすると宝石名が「ラブラドライト」や「アンデシン - ラブライドライト」や「アンデシン」等といった宝石名になります。

 

 

オレゴンサンストーン

 

もともと「フェルドスパーグループ(和名:長石族)」の宝石は、石の表面に影のある特有の青白いベール状のシラー或いはシーン、時としてアデュラレッセンスと呼ばれる光の反射現象を持ったムーンストーンやペリステライト等、青色や緑色をはじめ各色の閃光のようなラブラドレッセンスと呼ばれる虹彩効果が見られるラブラドライトをはじめ、粒子状の煌めきが見られるアベンチュレッセンスと呼ばれる光彩効果やキャッツアイ効果、珍しいものではカラーチェンジ効果といった特殊な光彩効果を示すものが多く、宝石名での分類だけでなく、豊富なカラーバリエーションやタイプバリエーションが存在しています。

 

その中で今回のブログで紹介するオレゴンサンストーンの通称で呼ばれる宝石は含有成分、或いはインクルージョンとして「銅」が含まれているのが特徴となり、この銅成分が固溶体の中に溶け込んでいる事で緑色系の色合いや赤褐色系の地色に見え、銅がインクルージョンとして内包した場合、光の反射によって粒子状の煌めきが見られたりする事が特徴となっています。

 

オレゴンサンストーンの通称から想像できるかもしれませんが、アメリカのオレゴン州で産出して市場での流通が拡大した宝石になり、固溶体であるフェルドスパーグループ特有の複数の成分が混じり合っている為、前述のように宝石鑑別機関で宝石の鑑別をした際、ラブラドライト、アンデシン - ラブラドライト、アンデシンといった複数のケースでの宝石名となりますが、フェルドスパーグループの中では見た目の印象が独特なので固有の正式な宝石名よりも通称となるオレゴンサンストーンという流通名の方で認知されている感じです。

 

その為、このタイプの宝石を好まれる方は正式な宝石名よりも色合いや粒子状の煌めきの有無、大きさやカット形式といった見た目が判断基準になっています。

 

まぁ、実際に天然フェルドスパーと呼ばれるフェルドスパーグループの鉱物は宝石っていうよりも天然石に寄った扱いとなる場合が多い為、あまり個別のルースに対して宝石鑑別書を作成する事がないと思うので単純に見た目を判断基準にしても良いかと思います。

 

 

オレゴンサンストーン

 

ちゅ~ような感じで個々の原石やルースによる成分比率や色合いやインクルージョンによる光彩効果等に違いが生じますが、ここではラブラドライトを基準にした情報を参考までに紹介しておきます。

 

 

【 ラブラドライト(通称:オレゴンサンストーン)】

 

  • 鉱物名:天然フェルドスパー
  • 宝石名:ラブラドライト
  • 通称:オレゴンサンストーン
  • 和名:曹灰長石
  • 結晶系:三斜晶系
  • 産出形状:主に塊状
  • カラー:無色~ピンク色~オレンジ色~黄色~緑色~青緑色 等
  • 透明度:半透明~不透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6~6.5程度
  • 劈開:2方向に完全
  • 断口:不平坦状
  • 比重:2.55~2.63程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:認めず
  • 蛍光性:認めず
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • 代表的なカット:特になし
  • 主な産地:アメリカ(オレゴン州)

 

 

オレゴンサンストーン

 

尚、今回のブログで紹介したルースは全て国内の宝石研磨職人によるカスタムカット(特殊カット)になるので、カット形式としてはファンシーカットとなっています。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

理想のゴールデンウィークとは?

ΘεΘ

 

考えた事もないっす。

ΦωΦ

 

ちょっと考えてみてみ。

ΘεΘ

 

う~ん・・・

ΦωΦ

 

や、もういいよ。

ΘεΘ