猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

サファイアキャッツアイ:Sapphire Cat's-eye

サファイアキャッツアイ

 

メディアでは新型コロナの影響でマスク及びティッシュペーパー或いはトイレットペーパー等といった物資が店頭から消え、そういう品を扱っておるショップでは商品のなくなった棚が見受けられる。

 

そのような伝を知ったのは何日か前の話しであるが、所詮は伝、実際は見、うむ、世の中、どのような状態であるのか見、ちょっくら商店街に行、うん、まぁ、実際のところハンドクリームがなくなった、ぐいぐいにキュウキュウしても出てこなくなったのでドラッグストアに赴いた訳である。

 

商店街には名の知れたチェーン店、多店舗展開をしている全国区のドラッグストアが競う合うように出店しており、つい先日も、ちゅ~ても考えてみると1年ぐらい前の話しなような気がしなくもないものの、うん、ま、あんま関係ない、そんなに頻繁に買い物をする事がなかったどころか行く事さえも滅多になかったスギ薬局が閉店した跡地にはイオンか何かの微妙なワインショップができておった。

 

まぁ、それは随分と前の話しで特に何の関係もないのであるが、ま、そんな訳でぐいぐいにキュウキュウしても出てこなくなったハンドクリームの空き容器を捨て、新たなハンドクリーム、それこそ蓋を開けた瞬間にぶわっとハンドクリームが出てくるくらいにフレッシュもぎたて、びちびちのハンドクリームを手に入れよう、や、手に塗ろう、おほほ。

 

そのような蜜を想像しながら見、商店街に赴いたのであるが、前述のようにスギ薬局はワインショップに変わっているので深部、よりディープなロケーション、競合他社がひしめく駅前に移動し、マツモトキヨシ、ココカラファイン、サンドラックすると伝の通り、噂はまことであった光景を見。

 

雨が降ると雑にビニールカバーを掛けられる道路じゃない、そこ?的な微妙な場所、軒先っていうか屋根より道路寄りのポジションにラック式の棚に溢れ返り、ちょっと何だったら直射日光とか雨風によって褪色、何だか色艶の悪くなったものを誰も選ばず、奥から抜くように入荷の新しそうな新鮮なティッシュペーパーやトイレットペーパーを常に買い求められるが故に売れ残っていたような品も含めてティッシュペーパーもトイレットペーパーも空っぽ、移動式のラック棚も抜け殻であったのだけれど、抜け殻って書くとセミの抜け殻をイメージするよね、みんみん。

 

で、や、ま、いいんですけどね、別に、だってティッシュペーパーやトイレットペーパーを買いに来た訳ではない、にゅるっと溢れ出すフレッシュもぎたてなハンドクリームが目的、欲するのは潤いであって乾ではない、逆に濡れっとした感じですから、おほほ。

 

そうしてハンドクリームを探、そして見したら、それこそ逆に季節外れ、これ、もし賞味期限とかあったら食べれないじゃないの?や、食べませんけどね。みたいな薄ら汚れた感じ、や、マジ、埃かぶってるし、これ。

 

みたいなハンドクリームしか置いてなくて、ダメ、ここダメ、次行ってみよう、さらばココカラファイン、お別れだマツモトキヨシ、日が沈むねサンドラックってな感じでハシゴ、ドラッグストアをハシゴした訳なのであるが、どうにも空間に余裕がある、何か変、きも。

 

ティッシュペーパーとトイレットペーパーがない、それがない事によって店舗内の様相が気持ち悪いくらいに違う、や、だって、あんた、先日まで軒先、や、もう何だったら道路にまではみ出してアピールしとったやないの、あんた・・・

 

この場合のあんたはティッシュペーパーなのかトイレットペーパーなのかマツモトキヨシなのかココカラファインなのかサンドラックなのか、或いは話しに何にも登場していないマスクなのか、それさえも分からないんだけど、ま、ちょっとないよね、在庫、や、ちゅ~か、ハンドクリーム、ぴちぴちのハンドクリームがないよね?

 

世の中は今、とても大変な事になっておる、や、分からないけどなっているみたいであって、そうした伝、噂を見、確してきたのであるが、や、どうなの?いいの?この感じ、この雰囲気、このムード、漂う閉塞感、何か暗い、もっと明るく生きようよ、ビバ!なんってね、みたいな。

 

ま、ないものは仕方ない、ハンドクリームは百貨店に行ってシャネルとかのいい匂いがするやつを買うてくるからいい、もういい、大切なのは健康であって、それは潤い、潤っておらないといけない、いけないな感じ、その危機感のありようであって、手に入れたいっていうか、手に入らないからこそいいのか、その絶妙な感じをキープ、維持、保にはティッシュペーパーやトイレットペーパーではなくて、そしてドラッグストアや商店街なんかでもなくて、そういう何か、そんな何かを考、いつか見、んで、手、すべすべになるといいな。

 

 

 

サファイアキャッツアイ

サファイアキャッツアイ

 

カラーバリエーションやタイプバリエーションの豊富なサファイアの中でも何気に珍しい稀少タイプとなるのが「サファイアキャッツアイ」となりまするよ。

 

サファイアという宝石はコランダムという鉱物の中でクロムに起因した赤色以外の色合いをしたものの宝石名となり(クロム起因の赤色石は宝石名がルビーになります)ガーネットやトルマリンと並んでカラーバリエーションが多い宝石って話しは前々回のブログで書いたので大幅に省略しちゃいますね。

 

でですね、コランダムという鉱物は結晶系が六方晶系、産出形状ってのが、六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状って感じになっておってね、その中でも鉱物標本とかでも人気の高い綺麗な原石の結晶形は断面が六角形になって両端が細く尖っていくような六角錐をしている訳なんですが、これも余談で重要なのは六方晶系で六角柱状の結晶であるという事なのであります。

 

六角柱状って事は単純に断面は六角形になっているから6つの角の対角線ができるじゃない?

 

アステリズムと呼ばれるスター効果はこの対角線によって通常は6条、ちょっと珍しいタイプだと12条のスター効果が生じるように原石をカット研磨してカボッションのルースにする事でスター効果が見えるという訳であります。

 

厳密には結晶内のシルク状インクルージョンが交差する事によって生じるので、原石の透明度が高くてシルク状インクルージョンがアステリズム等の光彩効果を生まない場合には通常はカボッションではなくてファセットカットが施されるのであります。

 

うん、ちゅ~か、これじゃ、アステリズム、スター効果の説明になっちゃいますが、ま、ま、ちょっと説明をしておかないと話しが進まないので・・・そこは察して下さいな感じなのであります。

 

 

サファイアキャッツアイ

 

鉱物種によって結晶系が異なっていますし、産状も様々ですし、インクルージョンのタイプにも多様なバリエーションがあるので何なんですが、基本的にアステリズムと呼ばれるスター効果には4条とか6条といった表現がされる訳ですが、多いのが4条、つまり四角形の柱状結晶の鉱物種の中でスター効果が見られる宝石とですね、サファイアのように6条、つまり六角形の柱状結晶の鉱物種の中でスター効果が見られる宝石種が知られていますな感じなのであります。

 

そしてスター効果っていうのは、より厳密には反射光線によってスター効果が生じるエピアステリズムと透過光線によってスター効果が生じるダイアステリズムっていう2つのケースがあってですね、一般的には反射光線によってスター効果が生じているタイプの事になるんですが、8条とか12条みたいなスター効果の場合には、この反射光線と透過光線の2重のスター効果によるものもある訳なのであります。

 

でですね、ここからが本番っていうか、本筋の話しになる訳なのですが、シャトヤンシーとも呼ばれるキャッツアイ効果っていうのはですね、インクルージョンが平行状になっている原石をカボッションにカット研磨した場合に見られる光彩効果なのでありまする。

 

インクルージョンが交差する事によって生じるのがスター効果となり、インクルージョンが平行状になっている事によって生じるのがキャッツアイ効果になる訳なのでありまするが、どちらの場合も正しい石取りで山高なカボッションにカット研磨しないと見えない為、これはもうルースならではの光彩効果なんじゃないかなぁ~みたいな。

 

え~っと・・・ここまでの説明で分かる?

 

や、分かんないっすよね。

 

つまりですね、結晶系が六方晶系で産状が六角柱状のコランダム、うん、もう、まぁ、サファイアでもルビーでもいいんだけど、そういうタイプの鉱物種は6条のスター効果は珍しくないもののキャッツアイ効果が見られるものは珍しいという話しをしたかったのであります。

 

 

サファイアキャッツアイ

 

うん、まぁ、もう、ちょっと話しの中で何が余分で何が必要なエッセンスなんだか自分でも分かんなくなってしまっておるのですが、サファイアやルビーの場合にはスター効果を持ったタイプは多いもののキャッツアイ効果を持ったタイプは少ないって事を理解して頂ければ十分です、はい。

 

【 サファイアキャッツアイの特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:サファイアキャッツアイ
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状
  • カラー:赤~赤紫~青~青紫系及びそれらの混色
  • 透明度:半透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:やや強い二色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:シルク状、液体状、ダスト状、結晶、液膜、色帯構造等
  • 主な産地:スリランカ、ミャンマー、タイ、インド、パキスタン、カンボジア、
         タンザニア、マダガスカル、ナイジェリア等

 

サファイアキャッツアイに関しては、宝石名がサファイアキャッツアイになり、それが正式な宝石名となりますが、ま、マジ、そんなにサファイアキャッツアイの宝石名になるルースはありませんです。

 

スター効果のある場合は宝石名の前にスターを冠して「スターサファイア」ってな宝石名になりまするが、キャッツアイ効果のある場合には宝石名の後ろにキャッツアイを付けて「サファイアキャッツアイ」って感じになりまするが、これはどんな鉱物種や宝石の場合でも共通のルールになっております。

 

あ、あと、スター石やキャッツアイ石は見た目の透明度に関わらず、半透明という表現となりまするよ。

 

 

サファイアキャッツアイ

 

キャッツアイ効果は宝石中の平行状のインクルージョンに起因しているから、正しい石取りで山高のカボッションカットにカット研磨した時、その直角方向に光の線条として現れ、石の傾きで光の線条も動いて見えるのが特徴になってまして、その動きが猫みたいじゃない?

 

ちゅ~ような感じでフランス語で猫を意味する「chat」に因んだ「chatoyancy(シャトヤンシー)」って表現になって、ま、専門用語ではシャトヤンシーですが、一般名称としてはキャッツアイって呼ばれるようになった光彩効果なのであります。

 

だからね、真上から写真の撮影をしようとすると自分の影になって光が遮られちゃうから少し角度を付けて写真撮影をしないとキャッツアイ効果が見えないじゃんね?

 

もっと透明度の低いサファイアだったら違うんだけど、このサファイアキャッツアイのルースは透明度が高いので余計にキャッツアイ効果を写真撮影するのが難しいので、ま、そういう苦労もあるという話しって事でいいです、もう。

 

スター効果とキャッツアイ効果の両タイプがある宝石としてはですね、天然コランダムとなる宝石名がサファイアとルビー以外には、鉱物名&宝石名が同じスピネル、これは結晶系が等軸晶系で産状が八面体結晶や双晶とかですね、あと鉱物名&宝石名は基本的には同じガーネット(ガーネットはタイプによって宝石名が変わるよ)、これはバリエーションが多いんだけど結晶系が等軸晶系で産状が斜方十二面体とか偏菱二十面面体とか、鉱物名が天然ベリルで宝石名がエメラルドとかアクアマリンとかベリルとかになるベリル系、これは結晶系が六方晶系で産状が柱状結晶になりますね、あとはローズクォーツなんかの水晶類でもスター効果とキャッツアイ効果の両タイプが見られるものがありまするよ。

 

ま、ま、ちゅ~ような感じでスター効果やキャッツアイ効果を持った宝石っていうのはカット形状がカボッションでちょっと特殊な光彩効果だったりするから好きな人は好き、ん、まぁ、すごく嫌いって人は少ないんじゃないかな?

 

うん、実際のところは分からないけど何となくのイメージでね。

 

 

サファイアキャッツアイ

 

や、今回のブログは説明があった方がいいんじゃないか的な要素を盛り込んだ結果、もう逆に何が説明したいんだか分からなくなったっていうか、や、もう説明は不要、ほれ、これがサファイアキャッツアイでおます、ほれ!ってな感じでも良かったような気がしておるのでありまするが、もう文章を弄るのも大変、や、もう、いっかな。

 

みたいな感じになったのでありまするが、マジ、そんなに流通量が多くない宝石種になっていて、滅多に見ないと思うので無駄に説明なんぞをしようと思ったのが間違いの起因であったという事が分かった。

 

うん、学んだ。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

桃の節句。

ΘεΘ

 

あれ、急に何なん?

ΦωΦ

 

お雛祭り。

ΘεΘ

 

う~ん・・・

ΦωΦ

 

喜ばしくない?

ΘεΘ

 

喜ばしいです。

ΦωΦ