猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

サファイア(カラーチェンジタイプ):Sapphire Colour Change Type

カラーチェンジサファイア

 

お江戸からマスクが消えて、トイレットペーパーが消えて、ティッシュペーパーが消えて、そして現在、車の交通量も普段よりも減って、でもって街を行き交う人の数も減っている。

 

や、それよりも株価の下落が半端ない中、税金の支払いとかもあるから景気がもさもさとしている感じ、もさっとした雰囲気、そんな空気感が漂っている、そんな気がしない?

 

お江戸、現代的にいうところの東京、より何となく雰囲気だけで紹介するならTOKYO、その都心でも何気に車の交通量が少ない感じがする、人が少ない感じがする、マスクやトイレットペーパーやティッシュペーパーに至っては気配すらしない、もう存在しない、絶滅してしまったのではないかと思うような有り様であるのだが、これが地方、カントリーの方に行くとどんな状態なのか気になる、ちゅ~か逆に不安を感じる訳であるが、あんまりどうなっているのか知らない。

 

ちゅ~ような感じの中、しゃ~ないのでティッシュペーパーとトイレットペーパーを田舎、カントリーの滅びつつある一族のものから送ってもらったのであるが、トイレットペーパーは再生紙でティッシュペーパーはどこに行ったら売っているのか想像もできないアニマル柄のボックスティッシュでちょっとしたカルチャーショックを受けている。

 

や、時代の変化、ほれ、現代社会、特に都会では一戸建てなんて普通にむずい、マンションだって何らかの妥協が必要であったりするのであるが、そこは石油ショックを経験した世代、そういう時代の経験を持っておったりすると普段からトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込んで溜め込んでおく習性があるじゃない?

 

その習性を巧みに利用した訳であるが、アニマル柄のボックスティッシュはない、しかも5箱が全て違うアニマル柄であって、きっとイメージのアニマル柄、想像上のアニマル柄であって、ちょっとどうにも見た目が無理なので革製の黒いティッシュボックスカバーを使ってスタイリッシュな感じにしてみたりしておるのだが、その下にはアニマル柄のファンシーというかアバンギャルドというかキッチュというか何ていっていいのか分からないアニマル柄のボックスティッシュが隠されていると思うと何だか笑いがこみ上げてくる。

 

再生紙のトイレットペーパーは肌触りが悪いから苦手であるのだが予備がある、備えがあるという極めて精神的な余裕につながっている訳であり、もう何の憂いもない、平穏に満ちて日々の生活の中に安らぎさえ覚える訳であるのだが、この静寂感、閉塞感、ムードが暗いっていうか悪いっていうか、ま、そんな雰囲気が払拭されないのは使い慣れたネピアの肌触りの良い柔らかくていい感じのトイレットペーパーではなくて、何となくざらざらした再生紙のトイレットペーパーだからなのだろうか・・・

 

思い返すと時代は大きく変わったもので、トイレが洋式になってウォシュレットとかが普通、車もエンジン音が死んで静か、レコードやカセットテープどころかMDやCDすら姿を消して何ていうのか分からないけどダウンロード、もうステレオ、オーディオともお別れ、ヘッドフォンにはコードがない、うん、基本、あった筈の様々なコードがなくなってしまって逆に落としたり忘れちゃったり結果的に大事なものを失くしてしまったりしちゃったりしているっていうか、しちゃっている。

 

そのような感じで身の回りのものの多くが小型軽量化されてエコ、おまけにノースモーキングという王様が支配するオーガニックとかエシカルとかのカフェ、プラスチック製のストローが環境に悪いから紙製のストローに変える事にしましたみたいな感じ、終始そんな感じになっておるような感じで、ちょっとした事が大切だったりするんだけどちょっとした事を大ごとにしちゃうっていうか、結果、なっちゃうものなの?

 

みたいな感じで、ちょっと分かんないんだけど、ま、アニマル柄のボックスティッシュを見て、あ、こういう雰囲気っていうか何だかノスタルジックな時代感っていうか・・・何ていうの?

 

この感じは実に平和だと思った。

 

 

 

サファイア(カラーチェンジタイプ)

カラーチェンジサファイア

 

何だかサファイアのバリエーションタイプの紹介が続いておりますが、今回はサファイアの中ではキャッツアイタイプと並んで珍しいカラーチェンジタイプの紹介となりまするよ。

 

宝石学上では自然光や蛍光灯の下では青緑系の色合いをしていて白熱灯や炎の灯りの下では赤紫系の色合いに見える変色効果を持った宝石がカラーチェンジタイプと呼ばれる宝石になります。

 

そんなカラーチェンジ(変色効果)を持った代表的な宝石はアレキサンドライトになり、通常石は透明青緑色~透明赤紫色、キャッツアイ石は半透明青緑色~半透明赤紫色という感じで透明~半透明のものがありんす。

 

宝石としては劇的なカラーチェンジ効果が見られる事と稀少性からダイヤモンド&ルビー&サファイア&エメラルドと一緒に世界五大宝石として扱われる程の知名度と人気を持った訳で宝石の中でカラーチェンジ効果を有するというのは極めて珍しい特徴になる為、人工宝石(合成宝石)や人造宝石(模造宝石)の分野でも積極的に取り組まれた光彩効果になっておりますね。

 

ま、ま、今回はアレキサンドライトの紹介ではないのですが、カラーチェンジ効果という表現はアレキサンドライトという宝石を基準に設定されているようなところがあり、アレキサンドライトのような劇的な透明~半透明の青緑色系~赤紫色系への変色効果を持った宝石の多くは宝石学上では好まれない表現ではあるものの俗称や通称としてアレキサンドライト・ライクとかアレキタイプとかいう表現がされておったりするのであります。

 

 

カラーチェンジサファイア

 

ちゅ~ような感じでカラーチェンジ効果を持つ代表的な宝石としてはアレキサンドライトが挙げられる訳でありまするが、他にも宝石学上でカラーチェンジ効果のある宝石として名前に上がるものには、サファイア、ガーネット、トルマリン、ジルコン等が挙げられ、そうした宝石は宝石学上ではカラーチェンジタイプという表現が宝石鑑別書に記載されまするのです。

 

カラーチェンジ効果を持ったアレキサンドライトも宝石の中では稀少性が高い上に原石のサイズが小さ目で瑕疵やインクルージョンが多い事から大粒サイズのルースは少なくなり、ま、ま、今回はアレキサンドライトの紹介ではないので細かい事は省きますが、含有成分であったり産地特性であったりで劇的なカラーチェンジ効果を持ったタイプは限られておりまするよ。

 

ちゅ~ような訳で宝石名としてはアレキサンドライトであってもカラーチェンジ効果が弱いものや何となくイメージするアレキサンドライトっぽくない感じの色合いをしたものなんかも含まれており、これは宝石学的には特定の含有成分や色相や光彩効果といった要素を基にして宝石を分類する為、条件さえ揃えば宝石学上はアレキサンドライトという宝石名になるからなのでありんすよ。

 

そんな感じでカラーチェンジ効果を持った代表的な宝石であるアレキサンドライトでも千差万別となる事から、同様のカラーチェンジ効果を持ったサファイアやガーネットやトルマリン等の宝石の場合にはカラーチェンジという表現が何となくコマーシャルネームのように用いられちゃっておったりするのです。

 

ま、その中では一部のガーネットのように極めて明瞭なカラーチェンジ効果を持ったブルー味の強い青緑色系のタイプもありますので、そういう分かり易い感じ、ある意味、とってもアレキサンドライトっぽい感じのカラーチェンジ効果を持った宝石もありまするが、これも今回のブログでは関係ないから詳しい事は省きまするが、ガーネットの場合は同系色のカラーシフトというタイプまでカラーチェンジガーネットの通称で扱われている場合が多いのでカラーチェンジ効果という表現の使い方が極めて曖昧だったりするのでありまするよ。

 

 

カラーチェンジサファイア

 

ちゅ~ような感じの中、やっと今回のブログの主役であるサファイアのカラーチェンジタイプが登場、ここからが逆に本題みたいな感じとなるのでありまする。

 

サファイアという宝石については、これまで何度もブログで紹介してきておりますので何なんですが、カラーチェンジタイプは前回のブログで紹介したキャッツアイ石と同様に目にする機会の少ないタイプとなっていて、サファイアの中では稀少なタイプとなります。

 

もちろん最大の特徴はカラーチェンジ効果を持っているという点になりまするが、なかなかに少ない、特に1ct を超える大きさのルースは少なくて、パッと目にカラーチェンジタイプのサファイアかどうかを判断する事は至難の業だったりします。

 

サファイアの場合は、宝石の中でも歴史的に古くから珍重されてきた古典的な宝石のひとつになり、そのカラーバリエーションの豊富さは宝石の中でもトップクラスなので、カラーチェンジ効果を持ったサファイアの場合、その多くは見た目の色合いで流通してしまっている程に見極めの難しい宝石になっていて、カラーチェンジタイプとして流通しているものであっても色ムラによる視覚効果である場合が多く、また同系色のカラーシフトのタイプなんかも混同されているケースもあるので何気に注意が必要な宝石になっております。

 

カラーチェンジタイプのサファイアには、大きく分けてパッと見の色合いがヴァイオレット系をしたタイプとグリーン系の色合いをしたタイプの2つのタイプがありますが、特にグリーン系のタイプは光による変色効果が非常に繊細で宝石学上の色合いと実際に見た目の色合いとの間に何となく違いを感じるくらいに微妙っていうか、や、もう、何色なのこれ?って思う程に光による色合いの違いがあるのであります。

 

ま、ま、産地や個々のルースによる違いがありますが、パッと見の色合いとしてはヴァイオレット(青紫色)系の何となく紫色っぽい色合いから赤紫色系の何となく赤っぽい色合いにカラーチェンジするタイプ、それと見た目にはグリーン(褐緑色)系の何となく緑色っぽい色合いから赤紫色系にカラーチェンジするタイプの2つの中では見た目がグリーン系の色合いをしたタイプの方が現在では珍しいタイプとなっています。

 

どちらのタイプであっても基本的にサイズが小さいルース(1ct 前後)が殆どになる為、さらに判断が難しいというか、パッと見の色合いが全てみたいに見えてしまうのでカラーチェンジ効果の有無以前の問題としてカラーチェンジタイプなのかどうかも分からない場合が多く、逆に色ムラによって透明な青緑~青紫色と紫~赤紫色が混在したルースの方が見た目には何となくカラーチェンジタイプっぽい感じがするのでありんす。

 

 

カラーチェンジサファイア

 

今回のブログで紹介しているルース達も自然光とか蛍光灯とかの下で見る色合いにしても光の強さや当たり方によって色が違って見えるくらいに繊細なカラーチェンジ効果を持っていて、うん、まぁ、強いていうなら何となくグリーンサファイアみたいな感じの色合いなんですが、何ていうかちょっと独特の色合いをしております。

 

より珍しい方のグリーン系の色合いをしたタイプなんですが、そういえば以前にパッと見は何となく透明青紫色っぽい感じの小粒サイズのルースをブログで紹介したような記憶があるような気がしたので何となく確認した結果、そんなブログは書いていないみたいだからツイッターとかで紹介したのかなぁ・・・

 

や、ま、何にしても今回のブログで紹介しているカラーチェンジタイプのサファイアは珍しいタイプとなり、サイズも大き目だから、大きさによる色味の違い(大きいと石の厚みも増すので色が濃く見える)とかもあるのですが、すげぇ~写真撮影するのに難儀しましたよ。

 

カラーチェンジ効果のないグリーンサファイアとも微妙に違って見えるんですが、これは見る環境、照明であったり、照度であったり、ルースのサイズとカット形式であったり、ルーペとかの拡大率とか様々な要素があるのですが、そういう部分ではジュエリー等の装飾品としてだけではなくて観賞用とかコレクションとしてルースだけでも楽しめるんじゃないかなって感じです。

 

カラーチェンジ効果そのものが非常に繊細で見る状況や条件によって違った色合いに見えるのですが、宝石名としてサファイア(カラーチェンジタイプ)という名称になるのは限定されているから、ある程度、信頼性の高い宝石鑑別機関での宝石鑑別書が付属しているか、或いは、そうした宝石鑑別機関で宝石鑑別書を作成できるものでないと手を出し難い宝石ではありますが、サファイアの中でも珍しいタイプですし、カラーチェンジ効果そのものが宝石の中でも珍しい光彩効果になるので興味や好奇心が刺激されますね。

 

 

カラーチェンジサファイア

 

今回、この珍しい方の色合いをしたカラーチェンジタイプのルースを2点ばかり引っ張り出してきて、1点はこのブログのタイトル画像に使って、もう1点は本文の中で使ってみたのですが、タイトル画像で使っている方は加熱処理の2ct アップ、本文中に使っている方は非加熱未処理の3ct アップのルースになります。

 

基本的にはサファイアという宝石なのでカラーチェンジ効果の有無以外には特に他のタイプや色合いのサファイアとの違いはないものの特徴的に分光性にクロムラインが認められます。

 

【 サファイア(カラーチェンジタイプ)の特徴や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:サファイア(カラーチェンジタイプ)
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽型結晶、礫状
  • カラー:青緑色~青紫色
  • 透明度:透明~半透明(半透明は主にスター石)
  • 特徴:カラーチェンジ効果(変色効果)
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:やや強い二色性
  • 分光性:クロムラインを認む
  • インクルージョン:シルク状、液体状、結晶、液膜等
  • 主な産地:スリランカ、ミャンマー、タンザニア等

 

加熱非加熱のどちらの場合であってもカラーチェンジタイプの場合は宝石鑑別書では宝石名の後ろにカラーチェンジタイプと記載されます。

 

 

カラーチェンジサファイア

 

前回の反省を踏まえて珍しいタイプのサファイアを紹介するのに余計な事は書かないように心掛けたのですが、何が余計で何が必要な事なのか分かんなくなってきちゃったから、もう気にしないで書いちゃいました。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

変わった宝石の紹介が続いてますね。

ΘεΘ

 

サファイアは好きなんだもん。

ΦωΦ

 

カラーチェンジ効果も好きでしょ?

ΘεΘ

 

うん。

ΦωΦ

 

アレキサンドライトも好きでしょ?

ΘεΘ

 

うん。

ΦωΦ