猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

カイヤナイト:Kyanite

カイヤナイト

 

8月も末、夏も末、月末、週末だ。

 

ちゅ~ような感じで、あわあわしている間に9月に入り、秋も始めな感じ、月初となってしまっていた。

 

いい感じにブレンドされた夏の名残りみたいな雰囲気と秋の訪れを予感させる雰囲気が漂っているような気がする時期となってきたのだが、アラフィフともなると年月の流れ方、具体的にはスピード感であるが、そういう感覚が変化し、あれれ?って感じになる、や、ならない、や、なる時もあれば、ならない時もある。

 

や、待てよ、なったりならなかったりする、そのような事を感じたり考えたりする事があったりなかったりするので・・・ちょっと訳が分からなくなってきているのだが、その感じが思うにアラフィフってやつなんじゃないかと勝手に解釈、そうなんじゃないかなぁ~って思っている。

 

四季折々、その日その時その場所でみたいな印象に残るエピソードがある訳だが、今年の話しなのか昨年の話しなのか記憶が曖昧になり、よくよく考えてみると何年も前の話しであった・・・みたいな感じで、えっ?もう、そんなに経ったの?えっ?って思わず首を傾げたくなるが、それが事実なので驚くしかない。

 

ちゅ~ような感じで、あんなにミンミン、或いはジ~ジ~と鳴いていたセミの鳴き声も落ち着いてきて、夜になるとコオロギが鳴いていて、や、実際に姿を見た訳ではないのでコオロギかどうかは定かではないものの恐らくコオロギじゃないかと思っている虫の鳴き声が聴こえてくるから、夏の名残りや秋の訪れを予感させる雰囲気が漂う時期になってきたと書いたんじゃないかと思う。

 

じゃなきゃ書かないし、じゃなくて書いたのであれば逆にあたし自身が何を考えてそのような事を書いたのかさっぱり分からないし、もしそうだったら完全にアウトだが、ちゃんと分かって書いているし、ちゃんと理解しているので余裕のセーフであり、ちっともヒヤリとする場面はない。

 

ちゅ~か、これ、何の話しっすか?

 

こういうところはちょっと微妙、ギリギリセーフなのかアウトなのか自分で判断するのが難しいところなので逆に賢明な読者の方々の判断に委ねるとして、あたしとしては余計な無駄話は早々と切り上げて、ちゃんとした内容のお話をしたいと常々、そのように考えているのだが結果的にいつも話しが脱線した状態でブログを綴っている訳なのである。

 

で、ですね、最近はゴールドの地金相場がアゲアゲな傾向にあり、それだったらプラチナの方がいいんじゃないかなぁ~って思ったりもするんだけどジュエリーに用いるプラチナ場合は5~10%くらいのパラジウムを割り金として使うし、K18ホワイトゴールドなんかはパラジウムを色抜き材として使っているのだが、そのパラジウムの地金相場も高い水準になっている。

 

うん、まぁ、貴金属の地金相場は長期スパンで考える系なので気にし過ぎても仕方がない、そこは消耗品ではないし、期限とかがある訳でもないし、株や証券のように場合によっては紙屑になる事もないし、土地や不動産よりも管理が楽で現金化が容易というようなメリットもあるので、あたし的には気にしないで作りたいジュエリーに合わせ、或いは使用する宝石の種類や色やカット形状に合わせてゴールドでもプラチナでも関係なく自由に使っていこうと思っている。

 

貴金属地金の中でもゴールドは資産としての価値も高く、世界経済や市場環境に影響を受け難いというか、世界情勢や景気が不安定である時の方が安定資産としての需要が高まり、地金相場が高騰するのに対して、プラチナの場合は触媒等の産業需要が大きい事もあって、同じ貴金属地金であるものの値動きが異なるのだが、同じ寸法の地金であってもゴールドよりプラチナの方が比重がある事から重さが増すので1g あたりの価格がゴールドの方が高くても同じデザインであればプラチナの方が重たい。

 

つまり・・・

 

あれ?

 

何を書こうと思っていたんだったっけ?

 

ちょっともう思い出せないのでワンアウトって事でいいです。

 

 

 

カイヤナイト(カイアナイト)について

カイヤナイトキャッツアイ

 

で、カイヤナイトを紹介しようと思ったんっすけど普通のカイヤナイトの画像がなかった、ルースはあるけど手元にないので、ま、いっかな~って感じで書き続ける事にする。

 

こちらのルースはカイヤナイトの中でも稀少なキャッツアイ効果が見られる「カイヤナイトキャッツアイ」になるんですが、鉱物的には同じ(宝石名にはキャッツアイが付きますが・・・)なので、ま、いっかな?って考えた訳です。

 

ちゅ~ような感じで「カイヤナイト」の紹介ですが、代表的なタイプが濃く鮮やかな藍色~青色の特徴的な色合いと光沢感を持った宝石となり、色合い的に好まれる方も多いんじゃないかな?って思います。

 

鉱物的に化学成分が「Al₂SiO₅」となり「アンダリュサイト」&「シリマナイト」と同質異像の関係となるところがポイントになるかしら?

 

カイアナイト固有の特徴としては結晶軸方向での硬度差が顕著になり、モース硬度が主軸方向で4~5、側軸方向で6~6.5となる為、ディスシーン(二硬石)という別名を持っていて、基本的には単一で均一な色合いではなく濃淡の入り方による色ムラがありまするよ。

 

このディスシーンという結晶軸方向による硬度差と劈開が1方向に完全(柱面に平行)という特性の為、カット研磨すると割れ易い事や色ムラがある事から比較的に荒いファセットカット等、ちょっとばかり大味なルースが多いんですが、最近はカット研磨の良い色ムラの少ない透明藍色~透明青色をした小粒のルースを見掛けるようになりました。

 

今回のブログで紹介しているキャッツアイ効果みたいな特殊な光彩効果を持つタイプもあるのですが、どうしても大粒サイズは瑕疵やインクルージョンが目立つ事から宝石としては正統派から外れるというか、ちょっと人を選ぶんじゃないかと思いまする。

 

色合いだけで考えると他の宝石、サファイアを筆頭にタンザナイトとかアイオライトとかや稀少宝石だったらベニトアイト等の宝石の方が扱い易いですし、カット形式やカット研磨の美しさも考慮すると他の宝石でもいいかもしれませんが、カイヤナイトには他の宝石とは違った前述のような様々な特徴、いろいろな個性的な要素があるので興味深いというか面白味があり、なかなか人気も知名度もある宝石になりますね。

 

あたし的にはカイアナイトって宝石は、キャッツアイみたいな特殊な光彩効果があったり、色が美しくてカット研磨が良質な大粒サイズのルース以外には食指が動かない感じでなんですが、こうして時折、銀行の貸し金庫なんかを物色した折、ハッ!っと目に付く存在感というか独特の魅力がある事も否めない何か惹き付けられる妙な宝石なのであります。

 

 

カイヤナイトキャッツアイ

 

このカイヤナイトキャッツアイのルースは、カイヤナイトとしても大き目なサイズとなり、重量が24ct 弱で寸法的には18.8mm×11.8mm×9.6mm くらいと極めて存在感があるのですが、カイヤナイトだけに瑕疵やインクルージョン、ま、インクルージョンに関してはキャッツアイ効果が見られるタイプだけに仕方がないのですが、同系色のサファイアやタンザナイト等のキャッツアイ石に比べると大きさこそ別格なものの少し瑕疵やインクルージョンが目立ちます。

 

カイヤナイトの欠点というか特徴なので仕方がないのですが、そういう部分まで逆に興味を示す好奇心であったり、コレクターとしての蒐集癖みたいなものがないと手が出し難いかもしれないですね・・・

 

色の鮮やかさと大きさとキャッツアイ効果というポイントがあるので所有していますが、寸法でいうところの1cm 未満くらいのサイズは基本的に現在は取り扱っていないので興味のある方は・・・え~っと・・・どこかで探してお買い求め下さい!

 

ちゅ~ような感じですが、同質異像のアンダリュサイトやシリマナイトとかも含めて、こうしたスタンダードから少し外れた宝石を蒐集したりするのも楽しいもので様々な宝石や宝石種のバリエーションを知る事で知的好奇心が刺激されるから、ちょっと興味を持った方なんかはリーズナブルな小粒サイズのルースから手を出してみると面白いんじゃないかなって思いまするよ。

 

多分、過去のブログ記事でアンダリュサイトもシリマナイトも紹介していると思うのですが、ちょっと画像だけ載せておきますね。

 

 

アンダリュサイト

 

こちらは「アンダリュサイト」となり、カイヤナイト同様に強い多色性(三色性)を持っていて、不透明の柱状結晶で断面に炭素インクルージョンによる十字架模様を示す「キアストライト」なんかのバリエーションもあります。

 

今回は「カイヤナイト」のブログになるので詳細は省きますが、見た目の色合いであったり、何となくの雰囲気であったりでカイヤナイトと同質異像の鉱物って感じがしない事ないですか?

 

ん?

 

同質異像?

 

それはですね、多形と呼ばれる場合もあるんですが、化学成分は同一であるものの異なる原子配列となる為、別種の結晶構造を持ちがらも物理的特性の異なる結晶質の物質を同質異像の関係っていうんですよね。

 

例えばですね、酸化チタンの成分で水晶のインクルージョンとして内包された状態で目にする機会がある「ルチル」と「ブルッカイト」と「アナテース」なんかであったり、炭酸カルシウムの成分となる「アラゴナイト」と「カルサイト」なんかであったり、炭素では「ダイヤモンド」と「石墨」なんかがあります。

 

 

シリマナイト

 

んで、こちらが「シリマナイト」になりまするが、シリマナイトの場合は透明な無色~白色~灰色~黄色~褐色~薄緑色~薄青色~薄青紫色といった感じで何気にカラーバリエーションが豊富な上、半透明~不透明となる褐色~黒色の地色をしたキャッツアイ効果を持ったタイプもあるのでバリエーションが多いんですよね。

 

産状が柱状結晶と繊維状の塊状になり、繊維状のタイプはファイブロライトの名称で呼ばれる事もあるので何気にややこしい宝石になるんですが、そういう部分も含めて「カイヤナイト」と「アンダリュサイト」と「シリマナイト」というアルミニウムの珪酸塩鉱物の宝石には理系な感じの楽しみ、いろいろなバリエーション的な楽しみ方とかがあると思うのであります。

 

 

カイヤナイト

 

ちゅ~ような感じで、またまた脱線した話しをカイヤナイトに戻しますが、ちょろっとカイヤナイトについての数値データ等を紹介しておきますね。

 

  • 鉱物名:天然カイヤナイト
  • 宝石名:カイヤナイト
  • 補足:発音上の理由でカイアナイトと呼ばれる場合もあります。
  • 和名:藍晶石
  • 結晶系:三斜晶系
  • 産状:葉片状構造、卓状結晶、塊状
  • カラー:藍~青~青緑~緑~白~灰~黄~ピンク~黒色
  • 透明度:透明~不透明
  • 補足:キャッツアイ石は半透明~不透明
  • 光沢:ガラス光沢(劈開面は真珠光沢)
  • モース硬度:4~7.5(方向による硬度差)
  • 劈開:一方向に完全(柱面に平行)
  • 断口:多片状
  • 比重:約 3.53~3.68
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.172~1.734
  • 多色性:強い三色性
  • インクルージョン:管状包有物、液体包有物、液膜包有物等
  • カットの形状:特になし
  • 主な産地:ブラジル、インド、ミャンマー、アメリカ、スイス、イタリア、
         ケニア等

 

 

ディスシーンと劈開が一方向に完全である為、そこまで緻密なカット研磨が施されるルースは少ないものの色合いの美しさから観賞用のコレクションとしてだけでなくジュエリー等に加工された装飾品としても多く用いられています。

 

 

カイヤナイト

 

青色系の色合いをした宝石は基本的に人気が高いというか、一般受けするのですが、透明石や半透明のキャッツアイ等の光彩効果を持った宝石となるとサイズが望めない場合が多いんじゃないかと思います。

 

それこそ「アウィナイト(アウィン)」とか「ベニトアイト」とかは原石が小さいので大粒サイズっていっても実物のサイズは小さくなりますし、「サファイア」とかとかは価格的に大粒サイズは・・・ですし、「タンザナイト」や「アイオライト」になると大粒だと気持ちヴァイオレットな感じの青紫色を感じるとか、そういう事を考えると美しい青色をした透明~半透明の大粒サイズとなる宝石って難しい、考え始めると迷う訳であります。

 

取り扱いの気楽さであったり、特定の何かの宝石を探したりしている場合は何なんですが、カイヤナイトは青色の宝石としてはサイズ感を意識しながら色合いを望めるんじゃないかなぁ~って思います。

 

ちょっと書いたけど特徴的に色ムラがある事と瑕疵やインクルージョンが目立つ事なんかは留意点ですが、なかなか存在感もあって魅力的な宝石だと思うので興味を持たれたら楽しんじゃないかな?って思っている次第であります。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

お~い!

ΘεΘ

 

どした?

ΦωΦ

 

シリマナイトのブログって書いた?

ΘεΘ

 

ん?

ΦωΦ

 

多分、書いてないっすよ。

ΘεΘ

 

あれ?

ΦωΦ