猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

宝石の国:宝石の国っちゅ~感じの雑談

フォスフォフィライト

 

以前から何となく知ってはいたんだけど「宝石の国」っていうマンガがテレビアニメ化されたみたいっすね。

 

あまりテレビを観る事はないものの何となく宝石がキャラクターの名前や設定になっているみたいなので、そこは宝石好きのあたし的にはチェックしておいた方が良いのかなぁ・・・って感じで、とりあえず予約録画をしてみたものの何話か録り溜めて一気に観たいので、まだ観てない、だから、ちっとも内容とか分からないんだけど、キャラクター名となっている宝石や鉱物なんかの名称は知っているから、何となく「宝石の国」ちゅ~マンガやアニメに登場する宝石や鉱物の事を書いてみようかなぁ・・・って気になったんすよね。 

 

  

宝石の国で登場する宝石とか。

何となく知っている範囲だと「フォスフォフィライト」、「辰砂(シンシャ)」、「モルガナイト」、「ゴーシェナイト(ゴッシェナイト)」、「ルチル」、「ジェード」、「レッドベリル(ビクスバイト)」、「ユークレース」、「ダイヤモンド」、「ボルツ(カーボナード)」、「スフェン(スフェーン)」、「ペリドット」、「ジルコン」、「アメジスト」、「アレキサンドライト」、「イエローダイヤモンド」、「オブシディアン(黒曜石)」、「ベニトアイト」、「ネプチュナイト(海王石)」、「金剛(ダイヤモンドの和名:金剛石の事かしら?)」ってな感じの宝石や鉱物なんかが登場しているみたいっすね。

 

パッと見ると宝石名、鉱物名(鉱物種)が混在していて、宝石として固有の宝石名を持った稀少宝石~宝石~天然石~鉱物とか広い意味合いの呼称が使われているっすから、なかなかマニアックっちゅ~か、こうした機会がないと知る事がないような感じのものも多いっす。

 

ちゅ~てもね、あたしの場合、宝石や稀少宝石と呼ばれるタイプでカット研磨されたルースがメイン、得意分野なので、あまり鉱物種ちゅ~か、主に鉱物標本なんかとして扱われるタイプのものは現物も画像もなかったりするから、ま、ある感じのものだけにしようと思ったんだけど、これ、めっちゃ大変、これら全部を1回の記事にまとめるのは無理っすから、2回か3回かに分けて気まぐれに紹介しようかなぁ・・・って、ゆる~い感じにしちゃうっすよ。

 

(やっぱ、めんど~なので随時、気分で内容の書き増し、修正をおこなっているっす。)

 

ま、ちゅ~ても大部分は以前に個別の記事を書いているから、簡易版みたいな感じっすけど、より詳しい宝石の情報を知りたい方は各自で過去のブログ記事を探してみて下さいませ。

 

過去記事へのリンクも販売ページへのリンクも本文中には貼らないので、単なる読み物です。

 

 

フォスフォフィライト

フォスフォフィライト

 

こちらが主人公になるのかなぁ・・・フォスフォフィライトとなりますが、フォスフォフィライトは鉱物名と宝石名が同じで、かなりマニアックな稀少鉱物となってて、カット研磨してルースにできる宝石品質や見映えのあるサイズのものになると、さらに限定されてしまう為、ちょっと「宝石の国」に登場する宝石名(鉱物種)の中でも入手難易度が高過ぎるような気がするような・・・

 

燐葉石の和名を持ち、「Phspho(燐の意)」と「Phullon(葉片状の意)」を持つギリシャ語がフォスフォフィライトという名称の由来です。

 

柱状結晶や卓状結晶といった産状で無色~青緑色をしていて、ガラス光沢、モース硬度が3~3.5、一方向に完全な劈開、モース硬度の数値と劈開だけでも一般的に宝石として扱える硬度ではないどころかカット研磨する事すら困難なレベルの非常にデリケートな宝石って事になりますが、「フォスフォレッセンス(燐光)」という特殊な光彩効果を持っているのが特徴っすね。

 

主に観賞用のコレクター向けの稀少宝石って感じの扱いっすよ。

 

 

シンシャ(辰砂)

シンシャ

 

こちらの「辰砂(シンシャ)」ってのは和名になっており、「シナバー」とか「シンナバー」という名称が一般的に鉱物名として使われる事が多いっすね。

 

鉱物的には、塊状や小粒状といった状態で産出する事が多く、柱状結晶や菱面体結晶や双晶といった結晶形で産出した場合には鉱物標本として扱われる事から、カット研磨されたルースは一般的には見掛ける事が少ないです。

 

朱赤色が代表色ですが、他にも帯褐赤色、褐色、黒色、灰色といった色合いの場合もありまして、基本的には不透明ですが、極めて稀に透明結晶、ダイヤモンド光沢または亜金属光沢、モース硬度は2~2.5、一方向に完全な劈開を持っており、写真のような火成岩系の母岩中に朱色で点在するものが天然石としてカット研磨されたルースとなって取り扱われる事があるっすよ。

 

硫化水銀が成分として含まれている事から毒性があるものの水溶性は低いので、どっちかっつ~と薬みたいな扱いって感じっすね。

 

 

ダイヤモンド&イエローダイヤモンド&ボルツ&金剛

ボルツ

 

鉱物名が天然ダイヤモンド、宝石名がダイヤモンド、和名が金剛石となっているんだけど、このダイヤモンドという鉱物を構成している元素は「炭素」、ま、「カーボン」とか「カーボナード」とか「カーボネート」と呼ばれるものになり、透明感のない黒色をした結晶は「ブラックダイヤモンド」の俗称で呼ばれる事もあって、これが「ボルツ」という別名になっているんっすね。

 

宝石としてのダイヤモンド自体は基本的に透明無色である事や透明度が高く鮮やかな色合い(ちゅ~てもダイヤモンドとしては鮮やかな色合いってレベルですが・・・)を持ったものだけが価値があり、イエローダイヤモンドは余程の鮮やかな色合いをしている場合を除いて、ダイヤモンドという宝石としての評価は下がってしまうっす。

 

ボルツ、ま、カーボナードの場合、基本的には宝石という扱いではなく主に工業用となってて、ダイヤモンドドリルとかダイヤモンドビットとかみたいな研磨剤とかとして使われるものになるっすよ。

 

モース硬度:10という鉱物の中では最高硬度を持ち、正八面体とか十二面体とか六面体とか、その組み合わせとか産状は様々、無色~黄色~褐色~青色~緑色~オレンジ色~ピンク色といった微妙なカラーバリエーションがあって、基本的には透明、不透明なものはダイヤモンドと呼ばれる事は少なく、カーボンとかカーボナードみたいな工業用の呼ばれ方をされ、八面体に平行な四方向に完全という劈開を持っているっすよ。

 

 

モルガナイト&レッドベリル&ゴーシェナイト

モルガナイト

 

鉱物名としては天然ベリル(和名:緑柱石)となり、このベリルという鉱物は色合いによって固有の宝石名を持っているのが特徴で、「エメラルド(緑色)」、「アクアマリン(水色)」、「モルガナイト(淡いピンク色~薄いピンク色)」、「ゴッシェナイト:ゴーシェナイト(無色)」、「レッドベリル:ビクスバイト(赤色)」、「ペッツォタイト(鮮やかなネオンピンク色)」、「ヘリオドール:イエローベリル(黄色系)」、「ベリル(その他の色合いや固有の宝石名を持つタイプ程の色味がないもの)」ってな感じの種類があるっすよ。

 

実際には色の起因となっている元素の含有率とか含有の有無によって宝石名が違うんですが、ビクスバイトのような比較的に新しい宝石名なんかの場合、レッドベリルみたいな色合い+ベリルって表現をされるし、とりあえず、色合い+ベリルって表現であれば間違いがないというか、鉱物種としてベリルであるなら問題がないって慣習的なものと、それとは逆に固有の宝石名で紹介した方が受けがいい的な感じで、慣習的に近い色合いの宝石名で呼んじゃっている場合の両方があるっす。

 

こ~ゆ~のは、宝石としての価値に関係するから、正確性を期す判断基準ってのが実際の宝石の場合だと重要なんですが、ま、ちゅ~ようなネーミングになっているっす。

 

また、同じベリルという鉱物であっても宝石(宝石名)によって特徴の違いがあるので何ですが、基本的に柱状結晶、透明~半透明(半透明の場合はキャッツアイ)、ガラス光沢、モース硬度が7.5~8、劈開は不明瞭という感じになっとりまして、ダイヤモンドと同じように正統派の宝石として扱われるタイプが多いので、その中では「ゴッシェナイト」とか「ビクスバイト」とか「ペッツォタイト」とかはマニアックな要素の強い宝石になるっすよん。

 

 

ユークレース

ユークレース

 

こちらもまた少しマニアックな宝石となっておりますが、ユークレースってのも鉱物名でも宝石でもある固有の名称になっていて、これはギリシャ語の「Eu(容易の意)」と「Klasis(割れるの意)」が由来となった名称っす。

 

鉱物的には卓状結晶や柱状結晶で産出し、無色~黄色~淡青色~青色~淡緑色~紫色~白色なんかのカラーバリエーションがあって、透明または半透明、ガラス光沢、モース硬度が6.5~7.5、一方向に完全な劈開を持った弱い三色性(多色性)が特徴って言えば特徴なんだけど、名前の由来となっているように劈開性が強いので割れ易くてカット研磨されたルースとしては少ない事もあって、そんなに有名な宝石って感じのものではないんですよね。

 

透明感の高い宝石質の原石は稀少になる上、その場合も殆どが透明無色のカラーレスタイプとなり、デリケートな宝石なので観賞用のコレクター向けという要素が強いので、淡青色~青色系の色合いをしたカラーレスじゃないタイプが人気カラーになってて、ともかく透明無色ではなく何らかの色合いがあるものは稀少性がより高くなるっすよ。

 

 

ルチル

ルチル

 

これまた悩ましい感じになるんですが、ルチルというのも鉱物名でもあり宝石名でもある固有名称になるものの殆どの場合、他の鉱物のインクルージョンとして内包されているので、写真のようなルチルクォーツとかみたいな感じで目にする機会、耳にする機会が多いんじゃないかと思うっす。

 

和名は金紅石、二酸化チタンを成分とした鉱物になり、同質異像の鉱物としては「アナテース(和名:鋭錐石)」と「ブルッカイト(板チタン石)」がありまして、ルチルという鉱物、宝石を単体で説明すると柱状や接触双晶といった産状、黒色~暗赤色~褐赤色~青色~紫色~濃緑色といった色合いをした透明または不透明の金属光沢やダイヤモンド光沢をしたモース硬度が6~6.5、一方向に明瞭な劈開を持った鉱物って事になりますかね。

 

ともかく暗い色合いをしている為、単独でルチルという宝石名で扱われるタイプの鉱物となるとパッと見た目には真っ黒な不透明な石になっており、構造的にキャッツアイやスター効果といった光彩効果を楽しむ、或いは強い光に透かしてパッと見は黒い石なんだけど実は何気に赤色っぽい色をしておる的な楽しみ方をする感じになるっす。

 

ルチルっていう知名度は高いもののルチル単独での宝石ってなるとマニアック過ぎて、でも見た目に特別に美しいという感じでもないので、コレクターさん向けな感じだねぇ・・・

 

 

ジェード

ジェード

 

ジェード・・・こりゃまた広いというか説明の難しい感じの名称となっているんですが、キャラクター的には鉱物名でも宝石名でもジェダイド(和名:ヒスイ輝石)っていう解釈になるっすね。

 

ジェードってのは各々別種の鉱物である「パイロクシーン・グループ(和名:輝石鉱物)」の一種になる「ジェダイド(和名:硬玉)」と「アンフィボール・グループ(和名:角閃石鉱物)」の一種になる「ネフライト(和名:軟玉)」という外観上の類似点が多い2つの異なる分類の鉱物の総称となるんっすね。

 

だから宝石名でも鉱物名でもジェダイドなのかネフライトなのかを明確に区別しておかないと特性も価値もまったく違ってしまう、だって、それは別の鉱物、別の宝石なんだもん。

 

ま、ちゅ~てもキャラクター属性を考えると「ジェダイド」、つまり「ひすい(翡翠)」って事になる、ちゅ~のも代表的なイメージカラーがグリーンで尚且つモース硬度と靭性の高さといった特徴から容易に判断できるからなんっす。

 

それでも「ジェダイド」の和名が「ヒスイ輝石」と「硬玉」とあって、翡翠ってのは説明の難しい鉱物、とっても微細なヒスイ輝石っていう鉱物の集合体となった鉱物なので成分比や含有率や含有した他の鉱物とか成分の影響で様々なカラーバリエーションを持ち、産状としては塊状(緻密結晶集合構造)や粒状、半透明~不透明、ガラス光沢、モース硬度は6.5~7と突出して高い数値ではないものの劈開が通常はない上に靭性が大という極めて強靭な特徴を持っているってアバウトな説明しかできないっす、ここじゃ。

 

 

ベニトアイト&ネプチュナイト

ベニトアイト

 

ベニトアイトの方はまだ紹介し易い、宝石としての稀少性は高いながらもカット研磨されたルースがない訳ではないから何ですが、ネプチュナイトになるとベニトアイトと一緒に産出する事の多い鉱物ってだけで基本的にジュエリー向けのルースとして扱われてはいないから、ちょっと宝石の国でネプチュナイトのコラボレーションジュエリーを知った時に驚いたっす。

 

ベニトアイトちゅ~のは和名:ベニト石、三角柱状結晶、両錐状結晶、平板状結晶といった産状の青色(淡色~濃色)、無色、ピンク、パープル、白色といったカラーバリエーションを持った透明または不透明、ガラス光沢(独特の瑠璃光沢)のモース硬度が6~6.5、不明瞭な劈開を持った強い二色性と二重像現象(ダブリング)が特徴となった稀少宝石になるっすよ。

 

ベニトアイトは稀産稀少で大きな原石が殆どない事から小粒サイズのルースが稀に・・・って感じですが、ネプチュナイトもベニトアイトと名称の由来となっているアメリカの地名、その主産地であるカリフォルニア州サンベニトでベニトアイトの採掘がされていた時、いい感じのネプチュナイトが一緒に産出されていた、ちゅ~てもベニトアイト程の稀少性もなく、宝石というよりも鉱物標本としてコレクターに好まれているんですが、そ~ゆ~感じの関係で知ってはいても所有はしていない、それがネプチュナイトって石の知識、ほれ、誰しも得意分野ってのがあるじゃん?

 

 

ジルコン

ジルコン

 

これまた鉱物名と宝石名が共にジルコンという固有の宝石ではあるものの何気に「ハイタイプ:通常のジルコン)」と「ロータイプ(ウランやトリウム等の強い放射性元素の影響で結晶格子が破壊され非晶質状態に変化したタイプ:この現象をメタミクト現象といいます。)」と「中間タイプ(ハイタイプとロータイプの中間的なタイプのジルコン)」という鉱物的には3タイプのジルコンがあり、自然界に普通に存在する程度の微量~何気に高い数値の放射線量を持っている事もある鉱物になる為、放射線の数値が高いものは宝石鑑別機関等での鑑別は不可、装飾品には推奨されないものと見做される事がある放射性鉱物の一種になり、ちょっと説明が難しかったりします・・・

 

ま、ここでは通常のジルコンを指すハイタイプのジルコンを紹介しますが、和名は風信子石、四角柱状や両錐状や礫状の産状となり、黄色~オレンジ色~黄褐色~褐色~赤褐色~赤色といったナチュラルカラーに加え、ジュエリー向けのルースでは加熱処理等を施した青色~白色といったカラーバリエーションがあり、透明で亜ダイヤモンド光沢を持ったモース硬度が7~7.5、不完全な劈開をした鉱物、宝石になります。

 

色合い的にグリーン系はロータイプや中間タイプのジルコンになり、これらのタイプの場合はモース硬度が6.5~7とハイタイプのジルコンよりも低い数値になるっすよ。

 

ジルコンって鉱物&宝石の特徴としては、比重が高いので重量感がある事、強い二重像現象(ダブリング)が見られる事で、なかなか奥深い鉱物というか宝石になるっすよ。

 

 

アメジスト

アメジスト

 

アメジストは鉱物的には紫色~葡萄酒みたいな色をした水晶になり、ま~ま~知られている上、宝石の国に登場している宝石の中では、かなり入手難易度が下がって、もう気軽に買う事ができる鉱物、宝石になるっすね。

 

鉱物名でもあり宝石名でもありますが、基本的に単色、まぁ、色ムラ等は好みでいいと思うんだけど、水晶(クォーツ)系は色合いや内包物(インクルージョン)の違いによって様々な俗称や通称があり、スタンダードっちゅ~か、ま、一般的な解釈だと和名が紫水晶、淡紫色~濃紫色~赤紫色の透明水晶、産状は柱状等、ガラス光沢を持ったモース硬度7、劈開なしって感じとなっちょりますが、水晶というのは鉱物としては透明なもの、半透明や不透明なものは石英となり、比較的に鉱物や宝石の中では取っ付き易い反面、奥深い世界となっておるよ。

 

乳白色っぽいミルキーカラーとか黄色い水晶(黄水晶)とバイカラーになったアメトリンとか薄い緑色をしたグリーンアメジストとかアメジストそのものにも多様性があるので全部は説明できねぇ~っす・・・

 

水晶の産状として双晶ってのがあるから、それで双子って設定なのかなぁ・・・分かんないけど。

 

 

アレキサンドライト

アレキサンドライト

 

宝石の中でダイヤモンドを好む人、つまり透明無色なものを好む人はダイヤモンド派、それ以外の色をした宝石、サファイアとかルビーとかエメラルドとかみたいな宝石の好きな人は色石派って好みが分かれるんですが、アレキサンドライトは色石の中でも基本的に稀少性が高い宝石になり、その最大の特徴は光源の違いによって生じる劇的なカラーチェンジ効果になるっすよ。

 

写真はキャッツアイ効果を持ったアレキサンドライトキャッツアイになるんだけど、カラーチェンジ効果の激しさと石の大きさがポイントになってて、まぁ、宝石の好きな人だと絶対に向き合う機会があるんじゃなかしら?

 

鉱物としては、天然クリソベリル(和名:金緑石)になり、一般的なクリソベリルの変種でして、紫外線や蛍光灯の下では青緑色、白熱灯や炎の下では赤紫色にカラーチェンジするタイプがアレキサンドライトの宝石名で呼ばれます。

 

基本的にはクリソベリルと同じ鉱物ですが、このカラーチェンジ効果を持ったタイプだけが固有のアレキサンドライトって宝石名になり、ガラス光沢、産状は柱状や平坦状結晶もしくは礫状、モース硬度が8.5、一方向に不明瞭な劈開を持ってて、知名度のある宝石なので特別に入手難易度は高くはないものの宝石としての価値は非常に高い、つまり高価な宝石になっているっす。

 

 

オブシディアン

オブシディアン

 

あまり本格的なジュエリーに使われる機会が少ないオブシディアンっちゅ~鉱物は、黒耀石の和名を持った非結晶の火山質の天然ガラスなんですね。

 

日本だと石器時代の矢尻とかなんかの素材として知られていますが、円塊状や破片状や粒状といった産状で、基本的に半透明~不透明の黒色~灰色~赤褐色をしているのですが、産地によっては流動斑の柄模様があるマホガニー・オブシディアンとか、円形白色斑の柄模様があるスノーフレーク・オブシディアン(柄が大胆なタイプはフラワー・オブシディアン)、蜘蛛の巣状の模様があるスパイダー・オブシディアン(画像のタイプ)といった色柄模様のバリエーションとタイプ別の俗称があったりするっすよ。

 

ガラス光沢でモース硬度5、劈開なし、貝殻状の断口をした鉱物なので宝石というよりも天然石、天然ガラスといったタイプになるかしら?

 

世界中の火山地帯から産出する鉱物になるので特に稀少性が高いとか入手するのが難しいとか高価な鉱物とかではないもののバリエーションが豊富だし、何かロマンを感じるみたいな部分もあるのが魅力っすね。

 

 

ウォーターメロン(ウォータメロントルマリン)

ウォーターメロントルマリン

 

これも少しばかり説明が必要な感じっすけど、トルマリンという鉱物種、宝石名を持った石の最大の特徴は同一種でありながらも多彩なカラーバリエーションが存在する事で、多くの場合、その色合いによって固有の宝石名や固有の俗称で呼ばれる為、そういうのを知らないと宝石名だけ聞いてもトルマリンって分からないんですね。

 

ルベライト:赤(正式な宝石名)、インディゴライト:青(正式な宝石名)、パライバ:ネオンブルー~ネオングリーン(正式な宝石名)、シベライト:紫(俗称)、アクロナイト:無色透明(俗称)、ショール:黒(俗称)、ドラバイト:褐色(俗称)ってな感じで、厳密には色合いだけでなく、色の起因となっている成分によって名称が違う為、とっても奥が深い宝石なんっすね。

 

そんな中、ウォーターメロン(日本語で「スイカ」)って呼ばれるトルマリンというのは、見た目にスイカのように周囲が緑色で中心部が赤色系をした柱状結晶を輪切り、スライスカットされたタイプのルースや鉱物標本に使われる色名になってて、輪切りのルースは使い方が限定される事から、画像のようにジュエリー向けのルースはツートンカラーになったものが多くなり、こうしたタイプのトルマリンは宝石としては「パーティカラード・トルマリン」ってのが正式名称なんですよ。

 

色合いや含有する成分によって若干、特性が異なるものの基本的には電気石の和名で呼ばれ、産状は柱状結晶、緑~青~青緑~薄緑~黄~橙~ピンク~赤~赤紫~紫~無色~褐色~黒といった単色としても豊富なカラーバリエーションの上、複数の色合いが混在したタイプ(ウォーターメロンとかね)も存在するので多種多様な色合いの透明~半透明(キャッツアイ効果のある場合は半透明)~不透明(黒色)のガラス光沢をしたモース硬度7~7.5、一方向に不完全な劈開を持った鉱物っす。

 

 

スフェン(スフェーン)

スフェン

 

スフェン(スフェーン)は別名で「チタナイト」と呼ばれるようにチタンを含有した鉱物となり、強い多色性とダイヤモンドを凌ぐ高い分散度を持っている事から透明度の高い高品質なルースは非常に美しく存在感があるっすよ。

 

鉱物標本としても特徴的な楔形結晶をしている事から人気が高く、以前はカット研磨する事やジュエリーに加工するには適していない事から、マニアックな稀少宝石として扱われていましたんだけど、最近では普通にルースになってるしジュエリーにも加工されますね。

 

鉱物的には和名が楔石、産状は楔型結晶や扁平結晶や柱状結晶や塊状、黄~緑~灰~褐色~青~薔薇色~黒色といった地色のカラーバリエーションがありますが、強い多色性と二重像現象(ダブリング)を有しており、カット研磨されたルースの場合、極めて大きな分散度を持つ為、パッと見で何色って感じではない複雑な色合いと煌びやかな印象となっているのが特徴です。

 

ダイヤモンド光沢または樹脂光沢の透明~半透明、モース硬度が5~5.5で一方向に明瞭な劈開を持つデリケートな鉱物になるので、以前はカット研磨されたルースは殆どなかったんですね。

 

 

 

ペリドット

ペリドット

 

とっても紹介し易いペリドットは鉱物名としては天然オリビン、宝石名がペリドットとなる基本的にはオリーブグリーン系の色合いのものしか存在しないカラーバリエーションが限定された鉱物であり宝石なんっすよ。

 

そこまで稀少性が高くない反面、古くから大勢に愛用、珍重されたきたペリドットはイブニング・エメラルドの俗称で呼ばれる事もあった華やかな宝石になり、サンスパングルタイプ(ウォーターリリーリーフ)のインクルージョン が入ったものや稀に存在するキャッツアイ効果を持ったタイプくらいバリエーションも絞られます。

 

まぁ、隕石中に含まれたペリドット(天然オリビン)なんかも仲間に入れてもいいっすけど、鉱物名と宝石名が違い、でもカラーバリエーションが単色ってタイプの宝石は珍しい方なので幅がない分、追求して最高のものを目指し易いかも。

 

鉱物としては、和名は橄欖石、扁平結晶(稀)や塊状や粒状の産状、黄緑色~帯緑色~緑色~帯褐緑色、透明で油膜に覆われたようなガラス光沢を持ち、モース硬度6.5~7、劈開は弱ないし不完全って感じっす。

 

 

ヘミモルファイト

ヘミモルファイト

 

ごめんよ、ルースは探さないと見付かんないから過去にジュエリーにしちゃった時の画像で紹介するっす。

 

究極の宝石質って感じのメキシコ産の無色透明石が稀に存在しますが、一般的には和名で異極鉱って呼ばれる画像のような淡青色系のものが宝石としてカット研磨されたルースになっていますね。

 

卓状結晶や小柱状結晶や扇状集合した産状で白色~無色~淡青色~帯緑色~帯黄色~灰色~褐色といったカラーバリエーションを持ち、透明(稀)ないし半透明な鈍いガラス光沢や絹糸光沢、モース硬度4.5~5、一方向に完全な劈開を持った鉱物になります。

 

カット研磨されたルースよりも鉱物標本としての人気が高く、モース硬度や劈開といった点でデリケートな上、美しい水色系の色合いをしたものでないとカット研磨される事が少ないんですが、まぁ、アフリカ(コンゴ等)産のタイプは稀少っすけど、最近だと中国産のタイプは比較的に大粒サイズで入手し易くなってきてるっすよ。

 

 

ちゅ~ような感じで、続く。(いつか分かんないけど、多分・・・) 

フォスフォフィライト

 

まぁ、以前、フォスフォフィライトの紹介をした時も書いたんだけど、かなりマニアックな稀少宝石なんかの名前が登場しているし、稀少宝石で宝石としての品質が高いルースになると気軽に手に入れる事はできない極めて入手難易度が高いものになってしまうものの知名度が低い一部の愛好家さんや蒐集家さんしか知らなかったような宝石の知名度が上がったり、興味を持つ人が増えたりするのはいい事っすね。

 

あたしも知らかったマンガやアニメを見る切っ掛けにもあるので、ま、まだマンガもアニメも見た事がないんだけど、ちょっとばかり楽しみにしております。 

 

マジ、ちょ~大変っちゅ~か、手間が掛かる、それも過去に個別で紹介した事がある宝石なんかもあるから、その意味では二度手間って事もあって、ちょいと疲れちゃってるから、もしかすると誤りのある部分とかがあるかもしれないっすが、そん時はごめんよ~。

 

じゃ、ま、ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

フォスフォフィライトとベニトアイトとユークレースはハードルが高いねぇ。

ΘεΘ

 

まぁ、ルースじゃなくて鉱物標本だったら少しは揃え易いかも。

ΦωΦ

 

好きに自由に何かの楽しみを見付け出すのがいいんだよ。

ΘεΘ

 

何事も切っ掛けがあって興味を持つもんっすからね。

ΦωΦ