猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

スフェーン:Sphene

 

最後の1枚となったカレンダーが物語るように2022年も12月、いよいよ今年も残り1ヶ月となった訳であるが、日が短く夜が長くなり、ちょっと半裸で過ごすのも厳しい感じの寒さとなり、でも、まぁ、全裸じゃないので大丈夫って事でエアコンも付けず、怪獣の足みたいなスリッパを履いて無駄にテンション高めな日々を過ごしております。

 

ちゅ~ような感じの中、眼鏡も完成したので宝石の国の最新刊である12巻を読んだのであるが、とても重い、何だか気分が暗くなる感じの内容だったのでテンションが急降下、テンションを大幅に削り取られちゃって普通に過ごしています。

 

この時期になると完全に師走感が漂っており、今年の流行語とかM-1グランプリとか紅白歌合戦とかみたいな情報であったり、街やショップではクリスマスや年末年始をイメージさせるアイテムが並んでいたり雰囲気が演出されており、や、あたしにしても来年のカレンダーを用意しなきゃ!みたいな事を思ったり、うん、まぁ、実際に12月だし、そりゃ師走感が漂っていても何の不思議もないんですけどね。

 

何の不思議も問題もないのですが、先日、いつものように真夜中に渋谷の街に繰り出したら師走感とは何だか様子の違う喧騒感、ハロウィンのイベントとも少し違うんだけど何となくハロウィンに近い雰囲気になっておって、う~ん・・・って思っていたらサッカーのワールドカップが原因であった。

 

地域とか個々の考え方によって差異はあるでしょうが、あたし個人的にはもう新型コロナだからとか新型コロナがみたいな考え方はしていないから、マスクを着けるとかワクチンを接種するとか個人の判断でいいんじゃない?って思っている派なので、そういう心配は皆無なんですが、そんな恰好で騒いでいたら普通に風邪をひいちゃうんじゃないかって心配になりました。

 

サッカーのワールドカップが開催されている時の渋谷の様子は過去に何度か経験していますが、あんまり興味がないので特に気にした事はなかったものの改めて見ると独特の熱気と喧騒感があって何だか同じ渋谷という場所、渋谷という街に常に溢れている喧騒感とは違う雰囲気が漂っていて、それは師走感ではない、あたしの好きな渋谷感でもないって事で早々に脱出、ちまちまとポケモンGOをしながら帰ってきちゃいました。

 

ワールドカップってこんな時期だったっけ?とか思いながらも今夜も道玄坂、円山町辺りのラブホテルは大盛況であろうな・・・などと考えながら、しょぼい個体値のポケモンをゲットしつつ2022年の12月が始まった。

 

あと、左肩が痛い。

 

 

スフェーン:Sphene

 

今回のブログで紹介するのは宝石の中でも稀少宝石という扱いに分類される場合の多い「スフェーン」となります。

 

スフェーンという宝石の最大の魅力は強い煌きと多色性を持っている事で特にファセットカットが施されたルースの場合、強い多色性とダイヤモンドを凌ぐ高い分散度を持っている事から透明度の高いルースは非常に美しくて存在感があります。

 

難点としては、モース硬度が5~5.5と低めな上、劈開が一方向に明瞭という脆弱でデリケートな宝石となる為、カット研磨されたルースが現在のようにジュエリー等の装飾品として身に着けて楽しまれるようになったのは比較的、近年になってからとなります。

 

もともとは特徴的な楔形結晶が主に鉱物標本の愛好家さんや蒐集家さんに好まれ、カット研磨されたルースも観賞用としてコレクションされるマイナーな扱いだったのですが、現在ではジュエリー等の装飾品として楽しまれるメジャーな宝石の仲間入りを果たしています。

 

スフェーンというのが正式な宝石名ですが、鉱物標本等では「チタナイト」の通称で取り扱われている場合もあり、これはチタンを含有した鉱物となる事に由来する名称になります。

 

 

 

カット研磨されたルースやジュエリー等の装飾品として流通しているスフェーンは、基本的に透明度の高い高品質の原石(結晶)が使用されていますが、前述のようにモース硬度が低めで劈開が明瞭な事からカット研磨するのが難しく、そこまで流通量が多い宝石ではありません。

 

カラーバリエーション的には大きく分けて「ゴールデン」と呼ばれる褐色系~黄褐色系の色合い、「イエロー」と呼ばれる黄色系~褐黄色系の色合い、「グリーン」と呼ばれる緑色系~褐緑色系の色合いになりますが、宝石的な特徴としては色合いを問わず、強い煌きと多色性を持つ為、その強い多色性とダイヤモンドを凌ぐ高い分散度を活かせるように主にファセットカットが施されます。

 

ちなみに分散度が高いと「ファイア」と呼ばれる現象というか光彩効果(正確にはファセットカットされた透明宝石中を光が通過した際に内部での光の分散現象によって反射光が7色に分かれて外部に出てくる事によりスペクトル色が見られるという現象というか光彩効果)が見られ、これは宝石の美しさのひとつの要素として重要視されており、この「ファイア」の強さは、その宝石の示す分散度によって決まっています。

 

この「ファイア」が特徴となる宝石としてはダイヤモンドが挙げられるますが、スフェーンはダイヤモンドよりも分散度が高く、比較的にメジャーな宝石としてはスフェーン以外にもスファレライトやデマントイドガーネット、ベニトアイト、ジルコン等の宝石が分散度の高い宝石として挙げられます。

 

 

 

産地や色合い等による差異がありますが、スフェーンの基本的な情報を紹介しておきます。

 

【 スフェーンの情報や数値 】

  • 鉱物名:天然スフェーン
  • 宝石名:スフェーン
  • 別名:チタナイト
  • 結晶系:単斜晶系
  • 産出形状:楔形結晶、扁平結晶、柱状結晶・塊状等
  • カラー:黄色、緑色、灰色、褐色、青色、赤色、黒色等
  • 補足:強い多色性の為、見る角度によって色合いが変わります。
  • 透明度:透明~半透明
  • 光沢:ダイヤモンド光沢または樹脂光沢
  • モース硬度:5~5.5程度
  • 劈開:1方向に明瞭
  • 断口:不平坦性
  • 比重:3.45~3.55程度
  • 偏光性:複屈折性、二軸性
  • 屈折率:1.87~2.21程度
  • 多色性:強い三色性
  • 分光性:ディディミウムライン
  • 拡大検査:ダブリング(二重像現象)
  • 産地:マダガスカル、パキスタン、ブラジル、タンザニア、アフガニスタン等
  • 代表的なカット:主にファセットカット

 

スフェーンという宝石の美しさは分光性の高さ(ファイアの強さ)に加えて、ダイヤモンド光沢を持っている事も大きく、やや低めのモース硬度や劈開による脆さといった点には注意が必要ですが、宝石としては魅力的な要素も多く、他の宝石とは違った独特の個性があります。

 

 

 

スフェーンも以前はジュエリー等の装飾品に加工するのは何だか抵抗があったというか、ちょっと加工するのが怖かったのですが、現在ではリングやペンダントといったジュエリーとして流通しているのも珍しくなくなりました。

 

スフェーンという宝石をお好きな方は少なくないかと思いますが、美しい反面、ちょとばかりデリケートな宝石でもありますから落下等による強い衝撃や他の宝石やジュエリーとぶつけないようにする等、お取り扱いには注意して下さいね。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

2022年も12月になっちゃったよ。

ΘεΘ

 

早いものだねぇ。

ΦωΦ

 

う~ん・・・

ΘεΘ

 

何にも考えてないだろ。

ΦωΦ

 

左肩が痛い。

ΘεΘ