猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ジェイダイト(ジェダイト)ひすい:Jadeite(Other Colors)

オレンジ翡翠

 

7月に入りましたね!

 

上半期が終了して今年も折り返しの時期となっておりますが、時間の流れるのは早いような遅いような・・・

 

もう今年も半分が終わった的な感じで考えると早いような気もしますが、まだ今年も半分が残っている的な感じで考えると遅いような気もして、ま、それは結局のところは考え方次第というか何となくの気分、その時々のなんですけどね!

 

まだ梅雨の時期ではあるものの夏のように暑い日があったり、何となく雨が少ない感じなんかも相まって、世間の感覚、習慣的な意味合いでの感覚、体感としての感覚、現実の日付とかが少しずつズレちゃってますが、ま、ま、7月、何だかんだで今年は半分が過ぎたわけでありまする。

 

で、ちょっと貸し金庫の整理をした訳でありまするが、ちょっと整理しただけでルビー、サファイア、エメラルド、アレキサンドライト等の代表的な宝石のルース、トルマリンやガーネットや南洋バロックパール、その他の様々な宝石や稀少宝石のルースが数百個単位で出てきたので地道に写真撮影をしてですね、そして中央宝石研究所に持ち込んで鑑別書を作成してもらう分を選んで・・・と思ってはいるのだが、流石に数が多過ぎて牛歩。

 

ジュエリーに製作するよりもコレクション用として保管してあったルースであったり、ジュエリー製作用として保管してあったルースであったり、どういうつもりで買い付けて保管していたのか自分でも分からないルースもあって牛歩。

 

牛歩であるので時間の流れが遅い、遅々として進まないという訳でもなく、写真撮影や猫車さんのオンラインショップへの登録だけが遅々として進まない感じになっており、そうこうしていても時間は流れて今の瞬間も次の瞬間には過去になるから時間が過ぎるのは早いとも言えるし、逆に遅いとも言える。

 

その結果、このように7月になってしまい、そして暑さが何気に厳しくなってきて、夜も短くて、1日は長いようで短いものですなぁ・・・という感じなのだが、まだ今年は自分の中でも特別、うん、これはスペシャルな事であったと強く記憶に残るような何かができていない、そういう事が起きていないので、残り6ヶ月の間にですね、こう、何か分からないけど何か今年を代表する想い出を作ろうと秘かに企んでいる。

 

問題は何っていう具体的な事ではない為、何を企んだらいいのか分からない事ですが、そこら辺りを深く考えると何にも企んでいない、何となく漠然とした話しみたいな感じになってしまうので、ん?って感じなるよね?

 

ちゅ~ような感じですが、皆さんの方はどんな感じっすか?

 

2019年、ま、元号が平成から令和に変わったり、何やかんやと世間を賑わすニュースや出来事があったと思うのだが、そういう全体的な事じゃなくてですね、もっとプライベートというか世の中とは関係のない何かしらの今年の想い出候補になる感じのものや事なんかはありましたでしょうか?

 

いえいえ、あったらあったでいいし、なければなければでいいし、どちらにしてもそれはそれなので何ですが、やっぱり何年か先、或いはもっと先になってから思い返した際、今年はこのような事があった、いい想い出である的な感じになると良きなので思い切ってチャレンジしてみよう!

 

え~っと、何にチャレンジするかは自分で決めてちょんまげ。

 

あたしも自分で考えるっす!

 

 

 

 

ジェイダイト(ひすい):黄色~橙色~赤色系

オレンジ翡翠

 

ヒスイという鉱物や宝石については以前にも何度かブログで紹介してきたので大きく端折りまするが、宝石として珍重される殆どのヒスイはミャンマー産のヒスイとなり、代表的な濃緑~緑色系のグリーンカラーのものから薄紫~紫色系のラベンダーカラー、白色と緑色の混色をしたタイプのものまで様々な色合いのヒスイが産出しております。

 

日本では古くから糸魚川ヒスイを代表とする国産ヒスイの人気が高く、やはり様々なカラーバリエーションのヒスイが産出されていて勾玉等の装飾品や観賞石といった形で珍重されておりますが、宝石としての品質であったり石質という意味では地質や産状という要因があり、国産ヒスイの多くは石目が多くなる為、国際的に流通しているジュエリー等に使用されているヒスイはミャンマー産が殆どとなっております、はい。

 

これは国内では大規模な採掘が禁止されている事もありますが、ミャンマー産のヒスイは皮被りとか殻付きとか呼ばれる表面に酸化した皮のような殻のような層に包まれた状態で産出されます。

 

このように楕円形みたいな形の繭みたいな状態で産出するのがミャンマー産のヒスイの特徴で表面から内部が見えないので一部をカットして窓のように内部の色合いや石質が見えるようになった状態で原石が売買されているのに対し、国産の場合は地質的にも糸魚川周辺はフォッサマグナと呼ばれる断層地帯という事もあり、破砕片であったり、河川や海中、海岸採取であったり原石のサイズが比較的に小さい場合が多い事と品質的に不均一な事が特徴だったりします。

 

国産ヒスイの場合には、この不均一さによって生じる独特の自然美であったり、景観美であったり、侘び寂びを感じる趣きが評価されるポイントにもなる訳ですが、ジュエリー等に使用する宝石としては理想は瑕疵や不純物や内包物がなく、色鮮やかで透明感のある高品質な緑色をしたものが好まれ、評価が高くなるので同じヒスイであっても産地や色合いや石質等によって様々な嗜好性の愛好家さんや蒐集家さんが存在する訳ですね。

 

 

ミャンマー翡翠

 

ヒスイという鉱物、宝石はヒスイ輝石という微細な結晶の集合体となり、その本来の色合いは白色系となりますが、他色や遷移元素と呼ばれる色の起因となる元素、例えば鉄やアルミニウムやクロムといった成分であったり、オンファス輝石やコスモクロア輝石等の他種鉱物によって様々なカラーバリエーションが存在しているので、実際のところ何となく誰もがイメージするグリーン系の透明~半透明石というのは極めて稀少な色合いになるのです。

 

今回は、そんな中でオレンジ色とかの橙色系であったり赤色系のヒスイをピックアップして紹介する訳ですが、これらの色の起因は端極にいうと鉄錆、鉄に起因した色合いとなっております。

 

国内では逆に珍しい色目となりますが、ミャンマー産では鉄を含んで黄褐色~褐色~橙色~赤色~赤褐色といった色合いが混在したヒスイの産出は少なくありません。

 

それでも宝石として扱われる品質の原石でカット研磨された大粒サイズのものは日本では流通量が少な目となっており、透明感のない(或いは透光性のない)もので混色系のものはカービングやビーズ等、ジュエリー用のルースにならない為、ルースに関しては良質で比較的に大粒サイズのものが中心となります。

 

ま、あまり日本では黄色系は好まれないという事もあるのですが、ヒスイが好きな方であったら、こうした個性的でイメージ的にはヒスイのイメージではない色合いのヒスイなんかも興味を持てるんじゃないかしら?

 

 

オレンジヒスイ

 

今回、ご紹介している画像のヒスイは全て天然未処理で中央宝石研究所で宝石鑑別書を作成したルースになるので染色等による色ではありません。

 

色合いこそグリーン系やホワイト系ではないものの鉱物種としても宝石種としてもヒスイの扱いになるルースで透光性や透光色も分かるように画像も紹介しております。

 

ヒスイは鉱物の中でも構造的に靭性が高く衝撃や摩擦に強く耐久性がある事に加えて耐油性や耐紫外線性も高いので宝石の中では取り扱い易いのが特徴ですが、イミテーションが多い事や染色等の含侵処理を施されたものが多いのも特徴になる為、そうした点には注意が必要ですよ。

 

ルースの場合は殆どがカボッションカットとなるので、更にキズ等が付き難く、長く愛用するのに向いた宝石になってて、指先とかでつるつると撫でていると皮脂等によって艶やかになっていきますから可愛がり甲斐がありますよ。

 

産地と色合いとサイズに関しては好みがあると思うのですが、こんな色合いのヒスイもあるんですねぇ・・・ってな感じで知って頂けたらいいで~す。

 

 

赤ヒスイ


ちゅ~ような感じで、次は同じくミャンマー産の赤褐色のヒスイです。

 

実際には質感こそ違いますが見た感じの色合いとか雰囲気は何となく北海道の稲倉石鉱山とかのロードクロサイトみたいな感じですね。

 

デリケートで取り扱いに注意が必要なロードクロサイトと違って取り扱い易いヒスイなので赤色系の鉱物や宝石が好きな人にはお薦めなんですが、あまり流通していないタイプとなっております。

 

もっと色が濃くて小さなサイズのもので透光性がないものは時々は見掛けますが、このルースくらいの色合いと品質を持ったルースは見掛ける事が殆どないので、やや珍しい部類に入るかもしれません。

 

 

赤翡翠

 

ま、一応、ジェイダイト(ひすい)という鉱物の情報を載せておきますね。

 

ジェイダイト(ジェダイト):ヒスイの特性について 

  • 鉱物名:天然ジェダイト
  • 宝石名:ジェダイト(ひすい)
  • 和名:硬玉、ヒスイ輝石
  • 俗称:本ひすい
  • 結晶系:単斜晶系
  • 光学性:複屈折性
  • 劈開:通常なし(劈開方向93°)
  • 断口:多片状(靭性大)
  • 屈折率:1.66~1.68程度
  • 偏光性:潜晶質反応
  • 比重:3.25~3.34程度
  • モース硬度:6.5~7程度
  • カラーバリエーション:緑・白・黒・青・紫・赤・橙・黄・褐色・無色等
  • 補足:混色タイプもあり
  • 透明度:透明~半透明~不透明まで様々
  • 透光性:不透明でも透光性があるタイプもあり
  • 透光色:白系~緑系~青系等が多いが様々

 

最近は緑色のヒスイでもクロムに起因した色合いであれば補足記載なしですが、オンファス輝石等の他種鉱物がある程度の含有している場合には、その旨の補足説明が宝石鑑別書に記載されます。

 

 

ミャンマー翡翠

 

ちゅ~ような感じで、今回は何となくの気分で少し変わった色合いのヒスイを紹介した訳であります。

 

これからの時期、糸魚川ヒスイを探しにヒスイ海岸とかに行き易いというか行く機会が作り易いというか行く事もあるかもしれないじゃない?

 

今回のブログで紹介したような色合いのヒスイは国内では見付からないんじゃないかと思いますが、自分で宝石を探す事ができる場所、それも気軽に探す事ができる場所なんて少ないですし、そんな感じの楽しみ方も良いと思います。

 

ヒスイ海岸に行かれる場合は天候や波の高さ、それに夏場は日射しが強いですし、海面からの照り返しもあって日焼けや熱中症とかも注意が必要なので気を付けて行ってきてね。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

7月に入ったか・・・

ΘεΘ

 

何か想い出を作りに遊びに行こうぜ!

ΦωΦ

 

遊ぶ以外でも想い出は作れるじゃん・・・

ΘεΘ

 

そんなん言うならアイデアを出せよ。

ΦωΦ

 

よし、遊びに行こう。

ΘεΘ