猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ターコイズ:Turquoise

ターコイズ


2月も下旬となりましたが、とっても11月や12月が恋しいのです・・・

 

いや、ま、まだ、2月の下旬なんですけどね・・・

 

冬が好きなだけの話しなんですが、ほら、ちょっとずつ日が長くなってきて朝とかは5時半くらいには何となく明るい感じ、夕方も6時くらいでも何だか明るい感じで夜も短くなってきて、ま、ま、だから何って話しでもないんですが、ちょっぴりと変化を実感するというか・・・

 

ま、ま、ちゅ~ような感じの事を2月の下旬になったばかりだというのに早くも感じちゃって、結果、早く11月とか12月にならないかなぁ~なんてね。

 

そのような気持ちが紹介する宝石とかのルースにも表れていて、最近は青色系の石、寒色系の宝石ばかりに意識が向いている次第で今回も12月の誕生石であるターコイズとなっております。

 

ちゅ~ても寒さに強い訳でもないので冬が好きと言っても寒いのはちょっとね・・・って思っているので、何とも我が儘、いや、なかなか思うようにならない理不尽さ、そうした不自由さを楽しんでいる訳なのです。

 

思い通りにならない事っていうのは何とも楽しいものでありまするよね。

 

えっ?

 

そんな風には思えない?

 

う~ん・・・

 

そこはですね、思い通り、思った通り、望んだように、願ったままに何でも物事が運ぶという事は極めて面白くない、つまらない、退屈、いい感じに思い通りになったり、ならなかったり、分かってて言っちゃう叶わない我が儘というのは人生の滋味、とっても美味しいものなんですよ。

 

ほれ、人ってのは大人になると基本的には自由に何でもできる、やってみれるものじゃない?

 

でもね、仕事だったり、家族だったり、健康状態であったり、いろいろ、諸々、具体的な事は人それぞれ、ちょっと何か分からないけど様々な事で不自由さも感じる事もあるでしょ?

 

でもでも、そんな感じがいいじゃん?

 

そうね、例えばですね、朝、起きなきゃいけないんだけど二度寝しちゃった時って、やべぇ~!って思ってしまう訳ですが、めっちゃ気持ちいい、心地よい、ビバ、最高ですね、これ・・・って思ってしまう部分もあるじゃない?

 

分かる?

 

あれ・・・例えが間違っている?

 

ま、ま、そういう感じ、そうじゃないと何にも面白い事なんてなくて、不自由さを感じるから自由も感じるし、自由を感じているから不自由さも感じる訳なので、そこら辺の事はバランスを見てですね、自由な時に不自由な事も楽しんで、不自由な中で自由を楽しんでですね、そうするとですね、いつも、いつだって、ま~ま~楽しいんじゃないかい?

 

ちゅ~ような感じで、あ~早く11月とか12月にならねぇ~かなぁ~。

 

何の話しをしているんだか何にも分からないぞ・・・

 

みたいな。

 

  

 

ターコイズという鉱物&宝石について

ターコイズ


ターコイズって鉱物、宝石ってのはですね、ほら、トルコ石と呼ばれるくらいなのでトルコに関係した感じがするじゃない?

 

これは古くはペルシャ(イランら辺り)やシナイ半島(エジプトかな)で産出したものがトルコを経由してヨーロッパ等に持ち込まれた事に由来した名称になっているのですが、ターコイズとの関わりが深い地域というのは歴史的にはですね、この中近東エリアとアメリカになるんですよ。

 

アメリカの場合はネバダ州やアリゾナ州、ニューメキシコ州といった地域が主な産出地となっていてアメリカ先住民であるインディアンとの関わりが深い宝石となっていて、前述の中近東エリア経由のターコイズと後述のアメリカ産のターコイズでは好きな人の層、ファン層っていう感じのものが全く違っているんです。

 

中近東系のターコイズの場合は装飾品としても宝飾品といった感じで主に単色で濃い水色をしたものや濃い水色地に金色のパイライトが入ったタイプが好まれるのに対して、アメリカ産のターコイズの場合は装飾品としてはインディアンジュエリーといったカルチャー的な要素が高くなり、ターコイズには産出した鉱山や地域名が名称になった特殊な通称で扱われていて純粋なコレクターアイテムの扱いとなっているんですよ。

 

アメリカ産の方がターコイズの持つ多様性が評価されている感じで、色合いや柄模様といった自然の美しさを様々な装飾品であったり、ルースや原石そのものであったりを楽しむ事ができるような感じとなっております。

 

ちゅ~てもですね、ターコイズという鉱物そのものは多孔質な鉱物種となる為、強度を持たせる為に透明剤の含侵処理であったり、裏面に補強の為の樹脂が貼ってあったりされる事が多くなるので、気を付けないと染色した他の鉱物とかって場合もあるので少し注意が必要かもしれないです。

 

 

ターコイズ


あたしの場合は以前にインディアンジュエリーを取り扱っていた関係でアメリカ産のターコイズの方が馴染みが深く、ま、ま、いろんなターコイズを扱っていたのですが、とっても複雑な上、インディアンジュエリー等を含めてカルチャーであったり、スピリチュアルな要素であったりに魅了されたコアな愛好家さんや蒐集家さんの嗜好性とか知識とかとの兼ね合いっていうの?

 

なかなか大変というか、閉鎖された鉱山から産出していたターコイズとかは場合によってはダイヤモンドよりも高額だったりして、とっても趣味性が強い、しかも好みというか嗜好性というか拘りが強い人が多かったので、いろんな宝石が好きなあたし的には現在は以前のようにマニアックなターコイズは扱わなくなってしまったんだよ。

 

え~っとね、例えばですね、ネバダ州のナンバーエイト(Number 8とか#8とか言います)とかね、ダマル(ダメールとか言う事もあります)とか、ドライクリークとか、ランダーブルーとか、キャンデラリアとか、キャリコレイクとか、アリゾナ州のキングスマンとか、モレンチとか、ビスビーとかみたいな感じで鉱山や地域が通称となっているんですよ・・・

 

ま、ま、それはそれで興味深くて面白いのですが、ちょっとターコイズとしては扱い難いというか、インディアンジュエリーの作家さんが製作したジュエリーとしてじゃないと伝わらない部分もあるんです。

 

ちゅ~ような感じで、そうした特殊な通称を持ったアメリカ産のターコイズの殆どは既に放出してしまったので、あんまり、そういう蘊蓄のない美しさとか何となく魅力を感じているプライベートなコレクションだけを残しております。

 

産地もアメリカとかイランとか国や地域レベルにして鉱山名とか地域名までは考えないようにしちゃったんですが、その方が逆に本当に気に入ったルースだけを厳選できて良かったんじゃないかなぁ~って思っているんですが、その辺りは個々の感覚や好みの違い、好き好きである訳なので自由にしちゃって下さい。

 

 

ターコイズ


いくつか気に入っているものがある中で今回のメインはアメリカ産(アリゾナ)のパイライトがインクルージョンとしてアクセントになっている濃い青色系のルースであります。

 

ターコイズでもイラン産のものや濃い青色をした単色~パイライトが入ったタイプは非常に美しくて古くからスタンダードな宝石として宝飾系のジュエリー等でも使われていましたから、アンティークジュエリーとかでも見掛ける事がありますよね。

 

もちろん、インディアンジュエリー系のものも非常に美しくて、そこには素朴さであったり、ハンドメイドの温もりであったり、部族や作家さんによる作風の違いや個性があって素晴らしくて、ま、本当にターコイズというのは幅広い感じの魅力があって興味深い宝石なんですよね。

 

あたしはインディアンジュエリーではホピ族が主に製作するオーバーレイという技法を使った装飾品が好きなんですが、ターコイズを使ったインディアンジュエリーとなるとナバホ族が製作するスタンプワークやサンドキャスト等の技法を使った大胆でダイナミックな装飾品がお薦めです。

 

他にも細かくカット研磨したターコイズ等をモザイク状にしたり何らかの図柄に見えるようにパターンとして散り嵌めたニードルポイントやインレイといった技法を使った主にズニ族が製作する装飾品とかも繊細で面白く、ま、もうターコイズだけの魅力ではなくてインディアンジュエリーという作品や芸術品と言った方がいいかもしれないです。

 

 

 

ターコイズの特徴や数値

ターコイズ


ターコイズは主に銅鉱山の副産物として産出する鉱物種になり、その為、色の起因となっているのが銅と鉄になってまするよ。

 

銅の含有率が高いと青色系となり、鉄の含有率が高いと緑色系の色合いとなりますが、ターコイズの場合は単純な色合いだけではなく褐色~黒色をしたライマナイト等によるスパイダーウェブ(ネットとも呼ばれます)という網目状の柄模様であったり、金色のパイライトがインクルージョンとして内包されたりする事で独特の柄模様を持つ場合が多くなり、色合いの濃淡や柄模様も含めて好みのタイプが探せる楽しみがあります。

 

 

【 ターコイズの特徴や数値 】 

  • 鉱物名:天然ターコイズ
  • 宝石名:ターコイズ
  • 結晶系:三斜晶系(通常は潜晶質)
  • 産出形状:塊状、脈状、腎臓状、鍾乳状、皮殻状、稀に結晶
  • カラー:青色(淡~濃)、緑色(淡~濃)、青緑色
  • 透明度:不透明(稀に透明結晶)
  • 光沢:樹脂光沢~蝋光沢
  • モース硬度:5~6程度
  • 劈開:通常はなし
  • 断口:小貝殻状~不平坦状
  • 比重:2.40~2.85程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.62程度
  • 多色性:-
  • 分光性:-
  • インクルージョン:ライマナイト(スパーダ―ウェブ)、パイライト等
  • 産地:イラン、アメリカ、エジプト、中国、メキシコ、ブラジル等

 

 

アメリカにて稀産となる微小な透明結晶(アメリカ産)が産出した事により、結晶形、屈折率、複屈折量、多色性といった諸特性が確認されましたが、微小形で宝石というよりも鉱物サンプルとなる事から一般的に見られるターコイズとは違った扱いとなっておりまする。

 

透明結晶の場合は多色性が微弱な三色性となり、比重が2.84、劈開が2方向という数値になっております。

 

 

ターコイズ


ターコイズは不透明石の中では比較的にカラーバリエーションや柄模様による個性が出る宝石ですから、個々の趣味嗜好性って感じの評価基準で好みのルースを判断し易いんじゃないかなぁ~って思うので、いろいろ楽しんでちょんまげ。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ターコイズは何気に難しいよね。

ΘεΘ

 

ま、ま、どんな宝石もなんですけどね。

ΦωΦ

 

宝石に興味がなくてもハマる要素が多い。

ΘεΘ

 

バリエーションが豊富で楽しいもん。

ΦωΦ

 

装飾品としてもね。

ΘεΘ