ありがたい事に「糸魚川ヒスイと稀少石のお店:猫車」というネットショップを立ち上げて4周年を迎える事ができました。
ご縁のあった全ての皆様に心から感謝しております。
本当にありがとうございます。
ま、ちゅ~てもジュエリー製作や宝石を取り扱う業界に30年以上も 携わってきた訳ですし、世の中の流れ、時流、それにあたし自身のジュエリー製作に対する考え方、ま、齢も取りましたし、以前と全てを同じように続ける事はできないじゃん?
ちゅ~ような流れの中、そこは柔軟的に臨機応変に考えて猫車さんを立ち上げたり、量産商品の製作販売は完全に切り離したり、ゴールドやプラチナといった貴金属のみを扱うようになったりとしてきた訳ですが、そうした様々な事を改めて振り返る良い機会であるのは確かで、やっぱり何だか感慨深いものがありんすね。
どんどん記憶力も低下し、身体の調子も良かったり悪かったりと若い頃みたいにはできなくなってきましたが、それでも楽しく、ま、ま、時には苦しかったりする事もありますが、そうした事も含めて何気ない毎日の想い出になっているように感じるから困ったものです。(笑)
ほんと幸せだなぁ・・・ってしみじみと感じますが、これからも少しでも大勢の方に宝石やジュエリーの魅力を伝えたり、そうした中でご縁のあった方に大切な宝石達が引き継がれていくように頑張るっていうか、好きな事を好きなようにやってきます!
ま、その割には販売努力とか営業努力とかが足りない、不足しているんですが、世界にひとつしかない宝石やジュエリーが特定の誰かと結ばれる事って運命っていうか、もう縁とかタイミングみたいなものじゃん?
あたし自身は名もなきジュエラーで十分満足しているというか、実際、それに近い状態になるまでに10年以上も掛かった訳なんですけど、それも同じように運命みたいなもので現在のようにインターネットが普及していたら一度でも有名になると完全に無名に戻る事はできないと思うから、マジ、運が良かったって感じっす。
いつか必要になった時には張り巡らせてしまったコネクションや別に気にしなくてもいい恩義なんかを活かせる誰かに委ねて完全なご隠居になるでしょうが、まだ少しばかりやる事もやりたい事もあるし、いろいろなものを委ねる程の人にも出会っていないから先の事は分からねぇ~なぁ~。
ま、ま、ともあれ、こうして猫車さんを続けている事が嬉しいし、楽しいからいいじゃんね?
ちゅ~ような感じで、3月も中旬になり、そろそろ春を感じる時期になってき、確定申告とかも終わり、税金なんかも支払って落ち着いてきましたから、心機一転。
これからも驚いてもらったり、魅了しちゃうような宝石やジュエリー・・・は微妙ですが、できるだけの事はしていきたいと思っておりますので、どうぞ皆さんもワクワクしながらお過ごし下さいませ。
ほらね?
こうやって齢を取ると何か無駄に話しも長くなるし、ユーモアが欠けちゃうから、やですよね~。
やだやだ、ほんと。
ちゅ~ような感じで、今回は新緑が眩しい季節だから(パクリ)って事で、クロム・レインボー・トルマリンの俗称で呼ばれているトルマリンを紹介します!
改めてトルマリンとは?
トルマリンっちゅ~鉱物、宝石については過去に何度もタイプ別なんかで紹介してきているので、ま、もう書かなくても大雑把なところは分かるんじゃないかなぁ・・・
ちゅ~ように思ってしまうのは、これを書いているあたしだけの話しで可能性としては、この記事が初めて目にするブログって方もいる訳なので最低限の事は書いておいた方がいいんじゃないかと思って書いている最中です。
まずは、鉱物名:天然トルマリン、宝石名:トルマリンと呼ばれる鉱物でもあり宝石でもあるトルマリンの大雑把な説明です。
【 トルマリン / Tourmaline 】
- 鉱物名:天然トルマリン
- 宝石名:トルマリン
- 和名:電気石
- 結晶系:六方晶系(三方晶系)
- 産出形状:長柱状結晶(異極像)、累体構造
- カラー:緑色、ピンク色、赤色、赤紫色、紫色、青色、黄色、オレンジ色、
褐色、無色、黒色、その他各色、様々な色合いが混在 - 透明度:透明~半透明~不透明(不透明は黒色タイプ)
- 備考:半透明はキャッツアイやスター効果等を含む
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:7~7.5
- 劈開:1方向に不完全
- 断口:貝殻状もしくは不平坦状
- 比重:3.03~3.31程度(成分差による変動値:大)
- 偏光性:複屈折性
- 多色性:色により強い二色性
- 分光性:色合いやタイプによって異なる
- インクルージョン:チューブ、ひび割れ状の液体包有物、二相、結晶包有物等
- 産地:ブラジル、アメリカ、タンザニア、ケニア、ジンバブエ、モザンピーク、
ナミビア、ロシア、ミャンマー、スリランカ等
トルマリンは色合いや含有する元素とかによって正式な固有の宝石名を持つものがあり、また同時に流通名というか俗称的な意味合いで使われる宝石名を持つものがあるので、ちょっと知識がないと分かり難いかもしれないです。
さらに鉱物学上の分類と宝石学上の分類となる名称が異なっている為、鉱物学に基づいた分類名と宝石学に基づいた宝石名が違っているという難解さもあり、あたしの場合はジュエリー向けのカット研磨されたルースを扱う事から宝石学に基づいた説明しかできないんだ・・・
鉱物標本のような場合は、鉱物学に基づいた専門的な説明が必要になるのですが、そこは残念ながら深い知識は有していないので、そうした専門の知識を持った方の情報なんかを参照して下さいね。
ちゅ~ような感じで、宝石学に基づいたトルマリンとしては、主に下記のような色合い、及び色の起因となる成分なんかによる正式、或いは俗称的な固有の宝石名があります。
天然トルマリンのカラーバリエーションと宝石名
- クロムトルマリン:クロムを色の起因とした緑色のトルマリン
- パライバトルマリン:銅とマンガンを含んだ特殊なネオンカラーのトルマリン
- ウォーターメロントルマリン:柱状結晶の周縁部分が緑色、中央部分が赤~ピン
クの断面をした柱状のトルマリン - パーティカラードトルマリン:複数の色合いが混在したトルマリン
- ルベライト:赤色のトルマリン
- インディゴライト:藍色のトルマリン
- シベライト:赤紫色~紫色系のトルマリン
- アクロナイト:透明無色のトルマリン
- ショール:黒色のトルマリン
- ドラバイト:褐色のトルマリン
- トルマリンキャッツアイ:キャッツアイ効果のあるトルマリン
ま、とりあえず、このくらいの予備知識を持っているといいんじゃないかなぁ~って思いますが、注意しないといけないのはトルマリンはカラーバリエーションが豊富な鉱物であり宝石になるので、正式な固有の宝石名で呼ばれるトルマリンは固有の宝石名を持たないトルマリンに比べて付加価値が生じ、価格が変わってしまうんです。
パライバトルマリン、ルベライト、インディゴライト、ウォーターメロントルマリン等が特に稀少性があり特別な宝石として扱われている為、信頼できる宝石鑑別機関が発行した宝石鑑別書が付属しているか、余程、信頼できる宝石屋さんで購入しないと何となくのニュアンスというか色合い等の雰囲気で販売されている場合が多いので注意が必要です。
ま、ま、そうは言ってもルースのキャラ目やサイズにもより、1ct に満たないような小粒サイズのルースなんかは宝石鑑別機関に持ち込んでも基本的に鑑別対象とはならないですし、そうした小粒サイズになると肉眼で見る事ができるのはパッと見の色合いくらいになるから、そうしたバリエーション重視のコレクターさんであれば気にしなくてもいいかもしれません。
いやね、マジ、最近、あんまりブログを書いていない、更新をしていないから何なんだけど鉱物学と宝石学では解釈が違うし、鉱物標本とルースでも解釈が違うって事を改めて実感する事が多くてさ。
どちらが好きっていうのは個々の好みだから何でもいいんだけど、こうして情報を発信するプロとして仕事をしている立場だって事を考えると適当な事はあんまり書けないなぁ~って思ったんだ。
ま、雑談みたいな感じで宝石やジュエリーに関係のない無駄話に関しては適当な事を書いても問題ないっていうか、それは気分転換、あたし的には息抜きみたいなものなので許してもらいたいっすけど、ちゃんとした部分に関してはちゃんとした事を書かないといけないじゃん。
ま、ま、当たり前の事なんだけどね。
クロム・レインボー・トルマリン
今回のブログで登場しているルースが「クロム・レインボー・トルマリン」って呼ばれるタイプのトルマリンになるんですが、この名称は正式な宝石名ではなくて俗称になります。
クロム・レインボー・トルマリンの特徴
- 鉱物名:天然トルマリン
- 宝石名:トルマリン
- 別名:レインボー・トルマリン、レインボー・クロム・トルマリン等
- 産地:ケニア等
- 透明度:不透明~半透明
- 色:黄緑色~褐黄緑色~緑黄色~褐黄色~緑色
- 特殊性:内包する液膜・液状包有物に光が干渉する事で生じる光彩効果
基本的にトルマリンの一種になり、最大の特徴が内包する液膜や液体包有物に起因した虹彩効果になります。
トルマリンは比較的に瑕疵やインクルージョンの多い鉱物になりますが、このタイプのトルマリンは透明度が殆ど見られない不透明~半透明な瑕疵やインクルージョンが多い事で特徴的な光彩効果が生じる為、その多くがトルマリンらしい独特の艶やかな光沢感や透明度を持っていないです。
多くは2~3ct 程度のルースとなり、不透明または半透明の黄緑色~褐黄緑色をしていますが、高品質のものは濃く鮮やかな緑色をして透明感もごく稀にあります。
見た目の雰囲気からコマーシャルネーム的に名付けられた名称になる為、何となくのニュアンスで探す方も販売する方も分かる人なら分かると思いますよ。
一時期、ちょっと市場を賑やかしましたが、産出量が安定していない為か良質の原石が少ない為か流通量としては少な目で現在ではそんなに目にする機会は多くはありません。
もの珍しいさというか個性的なところが一部の愛好家さんや蒐集家さんなんかに好まれていますが、そんなに流通量が多くない上、大粒サイズのルースが少なく、断続的に単発でちょろちょろと市場に出る程度なので俗称でも通じちゃうんです。
同じ鉱物名でも多種多様なカラーバリエーションやタイプバリエーションが存在するトルマリンやガーネットのような宝石は特にコマーシャルネームによる差別化を図って販売するケースが多い上、宝石学に基づいて宝石の販売するショップさんと鉱物学に基づいて鉱物を販売するショップさん等、流通販路が異なる場合が殆どなので難しい問題なのかもしれませんが、それだけ奥が深く、それなりの勉強代も掛かる程、魅力的な要素が鉱物や宝石にはあるんですね。
こんな感じの少し変わったトルマリンもありますよちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
最近はブログを書く何かが足りない。
ΘεΘ
しゃ~ない、爺だもん。
ΦωΦ
ネット検索すれば近い情報っていくらでも出てくるし。
ΘεΘ
スマフォは使えないけどな。
ΦωΦ
更新頻度は減っても気にしなさんなって。
ΘεΘ
うん、縁があればどこかでまた会える。
ΦωΦ
ま、別にブログはやめませんが・・・
ΘεΘ