猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

宝石の個性的な柄模様を楽しむ(斑点模様や斑模様)

ダルメシアンサファイア

 

宝石、半貴石、天然石、鉱物、その辺りに転がっている何か分からない石。

ちゅ~ような感じで何でもいいんだけど、そんな自然の生み出した石ってのには不思議な魅力があって、そういう魅力ってのは個々の感受性とか感性みたいな要素が必要で何でもない形や柄模様が何かのように見える。

 

ちゅ~ような微笑ましい独特のセンスで奇妙な形をした石とか何か猫が座ってるみたいに見える柄模様をした石とかを拾い集めるような感じの人もいるかと思います。

 

 

今回からは三部作くらいの予定で「宝石の個性的な柄模様を楽しむ」ちゅ~ようなシリーズの記事を書きたいと思っている訳なのですが、そりゃ~庭付きの大きな一軒家とかなら別です。

 

しかしながら、都心部の小ぢんまりとしたマンションとかで生活をしていると珍妙な奇石、巨大な岩石、重量のある巨石みたいなものを蒐集しちゃったりしたら生活が破綻、床が傾き、それこそ地震なんかが起きた際には蒐集していた石に押し潰される、或いは頭部に当たって致命傷となるといった危険性もあります。

 

また、そうした蒐集癖に対して理解を示してくれる心の広いパートナーとの出会いは極めて低く、その末路は哀れ、奇妙な大量の石群に囲まれた孤独死というような人生を賭す程の覚悟が必要な厳しくて険しく困難な道になってしまうので、そういう感じじゃなくて、ちょっといい感じの宝石とかのルース、そんなに場所も取らないし、ま、誰もがスマイルな平和な気持ちで和気あいあいと楽しめる感じの楽しみ方って感じで書くね。

 

ちょ~前置きが長かったっすが、その第一弾は「斑点模様や斑模様」で~す。

 

 

斑点模様の入った宝石

天然石とか鉱物標本的なものとか、その辺りに転がっていそうな石っころ、つまり岩石って呼ばれるような石では斑模様というのは必ずしも珍しいものではありません。

 

ちゅ~のも何かしらの鉱物と別の何かしらの鉱物が混在、混じり合っているのが岩石なので自然の生み出す神秘っていうか、お空に浮かんだ雲を見て、あれ何か羊に見えない?みたいな感じで、そう思ったんだったらそうなんですな世界ですからね。

 

しかしながら、宝石として扱われる石の中では斑模様をしたものは非常に珍しく、それが知名度の高い宝石になればなる程、ちょっと目にする機会が少ない稀少なタイプとなっているんだよ。

 

【斑模様のサファイア(通称:ダルメシアンサファイア)】

ダルメシアンサファイア

世界五大宝石と言われるダイヤモンド&ルビー&サファイア&エメラルド&アレキサンドライトの5種類の宝石の中で斑模様が入ったタイプはサファイアのみなんだよ。

 

鉱物名:天然コランダム、宝石名:サファイアとなりますが、同じコランダムでもルビーは単色の赤色という定義がある為、赤白の斑模様とかになったら宝石名としてはサファイアの扱いになります。

 

ダルメシアンサファイアの名前の通り、筋金入りの宝石マニアの間では白地に青の斑点模様が見られるタイプがコレクターズアイテムとして人気があります。

 

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【ダルメシアンサファイアとは呼ばないけど斑模様になったサファイア】

パーティカラードサファイア

こうした複数の色目が混在するサファイアの事を正式には「パーティカラードサファイア」と呼びます。

 

その上で明瞭に2色に分かれている場合は「バイカラーサファイア」という通称で呼ばれる事もありますが、こうした複数の色目が混在するのもサファイアという宝石の魅力だったりします。

 

【斑模様のスタースピネル】 

スタースピネル

こちらは鉱物名:天然スピネル、宝石名:スタースピネルとなるスピネルという宝石ですが、灰紫色の地に紫色の斑点が入っているタイプです。

 

サファイアもスピネルも特徴的に明瞭な斑模様をしたタイプはアステリズム効果(スター効果)を持ったカボッションカットのルースが多くなります。

 

透明感の強いルースは模様として斑点や斑というにはボケた感じに見えちゃうんだよ。

 

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宝石の場合、こうした斑点模様として見えるタイプは以前の記事で紹介した結晶包有物になります。

 

宝石名は特定の鉱物と成分によって決まっているので、カット研磨の段階で結晶包有物が表面に斑点のように残されないと見えなくなってしまうんですよ・・・

 

斑模様の入った宝石 

スターサファイア

スポット状の斑点模様は主に結晶包有物による柄模様になるのに対して、マーブル状の斑模様は結晶の成長過程で色の起因となる成分が影響する事で生じた柄模様となります。

 

これが宝石ではなく天然石であれば、異なる鉱物が混在する事で斑点や斑模様に見える場合も多くなりますが、宝石となると個性的というか癖が強くなる事もあって正統派のスタンダードなタイプとは雰囲気が違ってしまう為、やはり多くはサファイアやスピネルのような宝石に限られてきちゃいます。

 

まぁ、ヒスイを含めるとバリエーションには幅が出ますが、宝石としてのヒスイと鉱物としてのヒスイとでは同じヒスイでも扱いが変わるので、ここでは除外しちゃいます。

 

そんなに見掛ける機会がない柄模様のタイプだと思うので、こうした柄模様の宝石を見付けたら稀少タイプって事を思い出してね。

 

おまけ:マーブル模様の天然石

ラリマー

宝石ちゅ~ような扱いにはならないものの宝石名を持つ天然石の中には斑点模様や斑模様が特徴となったタイプのものって多いっすよ。

 

【マーブル模様が特徴の天然石】

 

  • ラリマー:水面に浮かぶ波紋のようなマーブル模様が特徴ですね。
  • ボケサンゴ:珊瑚の中でもボケサンゴは斑模様が入っているものがあるね。
  • チャロアイト:シリカタイプのチャロアイトは独特のマーブル模様ね。
  • ピンクオパール:優しいマーブル模様が特徴ですね。
  • ジャスパー:多種多様な色柄模様があるのが特徴ですね。

 

ちゅ~ような感じで、次回のツートーンタイプに続く。

 

ち~ゆ~。

 

ΦωΦ

 

 

この記事は何気に書くのが難しかったみたいね。

ΘεΘ

 

こういうタイプの稀少宝石自体が少ないんだもん・・・

 ΦωΦ