猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

コーネルピン vol.2:Kornerupine

コーネルピン

 

あ、世の中は3月になりましたね!

 

や、もう何日も前からですが・・・

 

世の中は3月になったもののね、あたし的には何気に確定申告の為に入力処理が滞っていた1月からの伝票とかの処理、ちゅ~か、2018年度の未払金(1月や2月に引き落しとなる電話代とかヤマト運輸の運賃とかね)であったり、売掛金(1月や2月に振り込まれるクレジット決済や代引き決済とかね)であったりの処理もあるので、まだ昨年の11月とか12月の伝票とかも含めて今期の事務処理をしていたりするもので何だか訳が分からなくなりそうです・・・

 

いや、なっています。

 

あれれ?って感じ?

 

ちゅ~ような感じですが、3月、それは猫車さんにとっては周年、誕生月であるので、アニバーサリーだったりするのです!

 

え~っと・・・

 

この慌ただしい時期に何で立ち上げちゃったんだろう・・・

 

ま、ま、そうような事を思ったりしなくもないのですが、いろいろな方々のお陰とあたし自身の頑張りっていうの?

 

ん?

 

あんまり頑張っているようには見えない?

 

あんまり覇気が感じられない?

 

う~ん・・・確かにそうだよねぇ。

 

でも、ま、そんなガツガツした感じではないんだけど、宝石にしてもジュエリーにしても扱っているものに対する愛情っていうの?

 

ちゅ~ような感じのものをですね、と~っても大事にしているのは確かでして、それはお買い物をして頂いたお客さまに対しても同様であって、そういう気持ちでは何と比べてって話しではないんだけど負けていないっていうか、誰っていう訳でもないんだけど誰よりも強いんじゃないっすか?

 

いや、強いんじゃないかなぁ~なんて勝手に思ったりしています。

 

ちゅ~ように自分で思う分には自由、フリーダムなのであります!

 

で、ですね、これからの予定ではですね、3月の中旬くらいから一般のお客さまっていうか、新規のお客さまに向けてアニバーサリーセールを開催しようかなぁ~って思っているのですが、ま、また、そうしたイベントを開催する時には何らかの形で告知をするかもしれないし、しないかもしれないし先の事は分からないなぁ・・・

 

ちゅ~ような感じで、3月、もう3月って言ったら春って言っても過言ではないというか、ま~ま~春なんじゃないかなぁ~って感じているんですが、ま、ま、そこはお住まいの地域の気候であったり、雰囲気であったりで微妙に違うものだったりするので、ちょっと分かりません。

 

桜でも咲き始めたら春って感じが強くなるだろうし、4月とかになれば寒さとか関係なく春ですよね~って感じになると思うのですが、ちょっと3月、それも初旬だと気が早いのかもしれないような気もしなくないっていうか・・・

 

ま、ま、何気に花粉症とかの方々の方が春には敏感だったりして、くっすん、いや、くっしょんですよね。

 

あぅ・・・

 

あ、あたしは花粉症じゃない寄りの人なので分からないっていうか、ま、ま、本格的なシーズンになるとくしゃみくらいはするし、あ、花粉症になっちゃったかもしか・・・ってな事を思ったりするものの本当の花粉症の人だと本当に大変なんでしょ?

 

なんていうか・・・頑張って下さい!

 

で、どう?

 

この春、ちょっと何だか新しい事であったり、やってみたい事とか変えてみたい事とかあったりします?

 

えっ?

 

あたし?

 

う~ん・・・

 

それはですね、秘密で~す!

 

 

 

透明黄緑色をしたコーネルピン

コーネルピン

 

コーネルピンについてのブログは2回目となるのですが、ちょっと改めて紹介、前に書いたブログの内容と同じような部分もあるんですが、コーネルピンっていう宝石について説明しておきますね。

 

鉱物としては1800年代には発見されたものの透明度の高い宝石質のタイプは1900年代の初頭になるまで発見されなかったコーネルピンですが、宝石質となる透明石のコーネルピンは産地も産出量も少ない事から、一部の愛好家さんや蒐集家さん以外はあまり知られていないんじゃないかな?

 

コーネルピンは主に半透明石のキャッツアイと透明石のファセットカットのルースになっているんですが、産地によって含有する成分が微妙に違ってて、それは色の起因になったりしている為、色合い的には無色~黄色~黄緑~緑~褐緑~褐色~黒色といった感じでバリエーションが意外にあるんですよ。

 

渋い感じの玄人好みってなるとスリランカ産の褐色~褐緑色系なんかが、落ち着いた色合いっていうか地味の極みみたいな感じで面白いのですが、やっぱり、宝石ってのは華やかさが大切ですよね?

 

ちゅ~ような感じだとタンザニア等のアフリカ産になるバナジウム等を含んだ華やかな透明黄緑色であったり、淡く優しい印象の半透明黄緑色系のキャッツアイ石なんかが可愛らしいんじゃないかなぁ~って思っております。 

 

このタイプの色合いの宝石としては、ほら、一躍、有名になったフォスフォフィライトであったり、ヒデナイト(鉱物的にはスポジュメン)であったり、結構な稀少カラーになってくるのですが、コーネルピンのミントグリーン系のタイプも美しさや稀少性では負けてないと思うので、是非、こうしたブログなんかで興味を持って欲しいなぁ~って考えています。

 

 

コーネルピン

 

コーネルピンは多色性として強い三色性を持っているという特徴があるのですが、その中でも黄緑色系、ミントグリーン系の色合いをしたタイプの特徴としては分かり易い蛍光性を持っているんですよ。

 

これは何気になんですが、太陽光の紫外線であったり、蛍光灯とかの光であったりでも微妙に蛍光して見えちゃうので強い多色性と相まって何とも表情が豊かな色合いになっているのです。

 

フォスフォフィライトを引き合いに出しちゃうと何なんですが、フォスフォフィライトの場合は多色性は微弱ながらも燐光とかルミネッセンスと呼ばれる特徴的なフォスフォレッセンスがあり、この効果が独特の艶やかな光沢感に瑞々しさを与えてくれているんですね。

 

フォスフォフィライト程の固有特性ではないものの広義ではフォスフォレッセンスも蛍光の一種となり、つまり少しばかり似た効果をコーネルピンのミントグリーン系のタイプは有しているのでありんすよ。

 

ヒデナイトは厳密にはスポジュメンの中でもクロムを含有したグリーン系の色合いをした宝石名となる為、クロムを含有していないものは宝石鑑別をしても宝石名がヒデナイトにはならず、スポジュメンになってしまうので説明がややこしいのですが、ま、ミントグリーン系のスポジュメンも同じく強い三色性と蛍光性を持っているので、この3つの宝石種はミントグリーン系の色合いをした宝石の代表格じゃないかしら?

 

ちょっと面倒な話しをすると濃く鮮やかな緑色をしている方が宝石としての稀少性や評価は高くなるので、半透明のキャッツアイ石やスター石とかを除外した淡い緑色系の宝石の中にはエメラルド等も含まれてきちゃうんですけど、ま、そういうのは別として素直にミントグリーン系の色合いをした宝石としては魅力的なんですよ。

 

ん?

 

アンブリゴナイトとかモンテブラサイトですか?

 

あれは例外的というか珍し過ぎちゃう宝石種のカラータイプになってしまうので代表的なミントグリーン系の色合いの宝石って感じではないんじゃないかなぁ・・・

 

 

コーネルピン

 

じゃ、ちゅ~ような感じで、ちょっとばかりコーネルピンっていう宝石の基本的な説明をしておきますね。

 

【 コーネルピンの情報や数値 】 

  • 鉱物名:天然コーネルピン
  • 宝石名:コーネルピン
  • 和名:コルネルプ石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:礫状、柱状結晶、繊維状集合体(稀)
  • 透明度:透明~半透明(半透明はキャッツアイ石)
  • カラー:無色、黄色、帯緑黄色、緑色、暗緑色、褐緑色、褐色、黒色、橙色等
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5~7程度
  • 劈開:2方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.27~3.45程度(宝石質の場合:3.28~3.35程度)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.669~1.682程度
  • 多色性:強い三色性を有する
  • 蛍光性:産地と色合いによって異なる
  • 分光性:特有の吸収を認む
  • インクルージョン:結晶、液体、液膜、微小、管状包有物等
  • 産地:スリランカ、ミャンマー、ケニア、タンザニア、マダガスカル、インド等
  • 代表的なカット:主にファセットカット
            キャッツアイ効果を示すタイプはカボッションカット

 

 

宝石質の透明度の高いコーネルピンは、主にスリランカ、ミャンマー、タンザニア、マダガスカル等でも産出しますが、その多くは「2ct」未満のサイズとなる為、それ以上の大きさのルースは稀少性がより高くなっていて、あんまり目にする機会はないんじゃないかと思いまするよ。

 

 

コーネルピン

 

あたしも長年、こういうお仕事をしているのですが、コーネルピンをご指名でお問い合わせを頂いた経験はなかった、そのような経験がなかったのですが、今回は初めてコーネルピンをご指名でお問い合わせがあったので、こちらのコーネルピンをですね、銀行の貸し金庫を探して見付け出したんであります。

 

稀少宝石と呼ばれるような宝石種でサイズや色合いやカット形式とか様々な要素で必ずしもご要望のルースを所有しているって訳ではないんですが、コーネルピンは名称がキャッチーで覚え易いですし、この色合いのタイプは印象に残っていたので持っているなぁ・・・って思ったんですけど、いや、銀行の貸し金庫から一粒のルースを探し出すのは何気に困難なもので見付かった時は、とっても嬉しかったです!

 

ちゅ~ような感じで、もっと人気が出てもおかしくないし、知名度が上がっても不思議ではない稀少宝石のひとつとなるコーネルピンの透明黄緑色、ミントグリーン系のルースの紹介でした。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

こういう宝石ってのは探している人と巡り会った時には運命を感じるよね。

ΘεΘ

 

もう、この色合いのコーネルピンは隠し持ってないと思います。

ΦωΦ

 

なかなか探しても出てこないタイプだったりしますもんね。

ΘεΘ

 

人気が出たら世界中のコーネルピンが日本に集結するんだけどね。

ΦωΦ

 

フォスフォフィライトみたいにね。

ΘεΘ