猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

カバンサイト:Cavansite

カバンサイト

 

ぴちぴちにフレッシュ、まだシャワーを浴びても肌が水滴を弾いてぴっちぴち、もぎたてフレッシュっていうか、まだ、もげていなかったっすかなぁ~な頃、世の中は未知に満ち溢れて満ち満ちておったし、何かを知る事が別の何かへの入り口、より深い場所だったり、より遠い場所だったりに誘う神秘とか魅力とかが至る所に転がっていて、もう、それは特別な事とか特別な話しとかなんかではなくて毎日が新鮮な驚きと楽しみで溢れ返っていてびっちゃびっちゃ、いつもずぶ濡れであった。

 

だがしかし、で、あったのであるが、今は昔、時代も変わって、うん、まぁ、昭和だったのが平成に変わって、今では令和となっておって、っていうか、もう和暦を使う機会がなさ過ぎて気が付けば西暦が当たり前のようになっておる訳であり、うん、まぁ、そういう意味では今更な話しで特に驚くような事でもないのであるのだが、いつの間にか世の中に溢れ返っているであろう未知なるものへの興味が薄れ、好奇心を刺激する何かとの出会いが少なくなってきちゃって真空、うぐっ、呼吸、息ができない。

 

ちゅ~ような感じなのであるが、その理由は欲がなくなってきちゃったからだと推測、や、実際に欲しいものが何にもないっていうか、や、マジ、毎日の食事、何を食べようかと考えるのさえも面倒というか、そんなに食べたいものが思い浮かばないくらいであって、読みたいと思う小説も聴きたいと思う音楽も観たいと思う映画も過去の作品、古っ!ってなっているのに気が付いたのである。

 

その証拠にアマゾンのキンドルとかプライムビデオとかドコモの音楽配信サービスとかなんかを利用する度、あなたにおすすめの小説とか映画とか音楽とかが表示される訳であるのだが、その多くっていうか、殆どが1980年代~2010年くらいの作品であって、まぁ、小説はいいとしても映画とかでジョーズとかミッション・イン・ポッシブルとかダンテス・ピークとか、が、が、画質悪っ!って時代の作品、もう明らかに体型とか容姿が現在とは違っちゃっておる若い頃の姿の俳優さんが登場、音楽に至ってはメンバーが3人だった頃のドリカムとか尾崎豊とかが表示されて、や、世代はともかくとしてもあたし、こんなの聴かねぇ~よ・・・って感じで、これ、個人情報の使い方が微妙っていうか大雑把、ちょっと雑過ぎなんじゃねぇ~の?

 

こうした何とも言えない閉塞感、世代なのか時代なのか何だか分からないんだけど何らかのカテゴライズされた括りで新鮮フレッシュな新しい風、まだ見知らぬ世界への扉、時代の最先端、つまり現在進行形のナウな感じの情報ではなくて、ちみの性別で世代であれば、こういうのがマッチ、や、懐かしいんじゃないかな?

 

みたいな感じの古くて懐かしい情報を最先端のIT技術とかAI技術とかを使って発信、脳の中、或いは胸の奥底に眠っている記憶に刺激、ちょいちょい1990年代~2000年代の情報をプッシュ、や、もう忘れたままでいいから最新の情報、もっと今どきの情報、ナウい情報をおくれ、そういうのを頂戴!ってなっている。

 

渋谷のクラブとか、ちゅ~てもママとかチ~ママとかがいるようなクラブじゃなくて、ハウスとかトランスとかぐにゃぐにゃしたミュ~ジッコを大音量で流し、ゆらゆらとおねぇ~ちゃんとかが身体をくねらせて踊るタイプのクラブとか、や、そこまでは求めないけど、せめてディスコ、うん、マハラジャとかジュリアナとかくらいに社会現象として認識されている時代背景のチョイスをして頂けるのであれば、あれ?懐かしゅうおますな、おほほ。ってなるのであるが、微笑み浮かぶ事なし、無表情の以外の表情ができない感じのチョイスばかりで過去に溺れている、ゴボッ、息ができない。

 

ちゅ~ような訳で最近は意図的に2010年以降の小説を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたりしておるのであるが、悲しいかな、ちっとも感情移入できないっていうか、その頃、うん、まぁ、2010年代にティーンエイジャーや20歳くらいの多感な年頃だった方々も現在ではいい大人、そしてそんな方々とは違って、その頃、あたしはもう30代半ばであった訳なので落ち着いていた・・・訳でもないけれど一体、あたしはその頃に何をしていたんだ?

 

ちゅ~ような事を思う現在は2021年、もう6月も下旬に入って2021年も半分近くが過ぎちゃっておる訳で、や、2010年代なんて遠い過去、もっとぐいぐいと最先端に向かって、そう2015年以降のものに興味を持とうと思っているのであるが、たった6年くらい前の事も同じように何にも思い出せない、あれ?

 

ここはどこ?今はいつなんだ?(村上春樹の小説風)

 

 

 

 

カバンサイト:Cavansite

カバンサイト

 

こちらの「カバンサイト」という鉱物&宝石も過去に何ピースか販売した事はあるもののブログで紹介するのは初となるレアストーン系の石となりまする。

 

稀少宝石や稀少石といったレアストーン系のルースも現在ではインターネット等での情報収集の容易さや個々の趣味嗜好性の多様化によって以前に比べて身近な感じになってきたっすね。

 

カバンサイト(和名:カバンシ石)っていう宝石は、ジュエリー等の装飾品としてはモース硬度が低く劈開が一方向に完全というデリケートな特性を持っている為、どちらかというと鉱物標本として愛好家さんや蒐集家さんが多かった鉱物になります。

 

代表的なタイプとしては鮮やかな青色をした細い柱状結晶が密集した球状に放射集合したカバンサイトが白色系をした沸石と共生した白と青のコントラストと球状をしたカバンサイトの可愛さが感じられるような鉱物標本が好まれ、デリケートな鉱物ながらも見映えが良くて愛らしい雰囲気から人気がありんす。

 

ちなみにカバンサイトに似た同質異像となる鉱物としてペンタゴナイトという鉱物があり、同じような色合いをしていますが、こちらは産出形状が扁平な板状のような単結晶と星型の双晶が組み合わさって放射状や樹枝状の集合しているのが特徴です。

 

鉱物標本の場合、こうした結晶構造なんかが分かり易い事からカバンサイトとペンタゴナイトの区別がし易いもののカット研磨されたルースの場合、両者の区別が難しい場合もある為、より正確を期す為には宝石鑑別機関での宝石鑑別をする必要がありまするよ。

 

 

カバンサイト

 

カバンサイトもペンタゴナイトも新鉱物として承認されたのは共に1970年代の初頭となる比較的に新しい鉱物種になり、カバンサイトが発見されたのは1960年代のアメリカ(オレゴン州)と言われており、その後、同州からカバンサイトに似た青色をした外観の鉱物が見付かり、解析の結果、化学組成はカバンサイトと同じであるものの結晶構造が異なる同質異像の鉱物である事が判明し、その特徴的な外観(結晶の一部に星型の断面が見られる事)からペンタゴナイトという名称になりました。

 

ちゅ~ような感じで、カバンサイトとペンタゴナイトは何も知識がない中ではパッと見には同じ鉱物みたいに見えるかもしれませんが、鉱物名&宝石名としては、それぞれ「カバンサイト」と「ペンタゴナイト」という固有の正式な名称がある異なる石として扱われていまする。

 

これらカバンサイトやペンタゴナイトは当初はアメリカ(オレゴン州)でしか産出が確認されていなかった事から特に筋金入りの愛好家さんや蒐集家さんの間でのみ知られたマニアックなレアストーンでしたが、その後、1980年代に入ってインド(マハラーシュトラ州)でも産出されるようになり、現在では主にインド産のものが流通するようになっちょります。

 

ちなみにカバンサイトよりもペンタゴナイトの方が稀少種の扱いになり、産地的にもインド産のものよりもアメリカ産の方が稀少性が高くなっていますが、あたしの場合は鉱物標本ではなくてルースの方を好んで蒐集して取り扱っている為、サイズ感を重視しておます。

 

 

カバンサイト

 

カバンサイトはモース硬度が低く、劈開が一方向に完全というデリケートな上、構造的に柱状結晶が密集した球状の放射集合をしている為、サイズが大きい程により多くの柱状結晶の集合体となる事から、大きなサイズのルースを取れる結晶は脆くなってしまうので、カット研磨されたルースは強度を高める目的で一般的に無色透明剤の含侵処理を施されているっす。

 

カット研磨できるサイズの結晶は基本的に不透明石になる為、主にカボッションカットが施されていますが、原石のサイズやカット研磨した時の歩留まりを考慮してファセット系のカット研磨が施されている場合もありまする。

 

ジュエリー等の装飾品として身に着ける場合には、デリケートな宝石である事を考慮してカボッション系のルースがお薦めですが、観賞用のコレクションとして考えるのであれば、お好みでカット形式や微妙な色柄の違い、サイズ感なんかを判断材料にすると良いんじゃないかなぁ~って思います。

 

インドで産出するようになってからは少しばかり流通量も増えたカバンサイトですが、その多くは結晶サイズが小さい為、カット研磨した状態で10mm×10mmくらいの大きさとなるようなルースは稀少となり、そんなに大きくないルースであったり、共生している沸石なんかと一緒にカット研磨されたカバンサイト単体ではないルースなんかが多いので、大粒サイズのカバンサイト単体となるルースは人気があるっすね。

 

★今回のブログで紹介している画像の2枚目と3枚目のカバンサイトのルースは既にソールドアウトになってしまったものなので参考画像となっちょります。

 

 

カバンサイト

 

ちゅ~ような感じで、カバンサイトの基本的な情報を記載しておきまするよ。

 

【 カバンサイト / Cavansite 】

  • 鉱物名:天然カバンサイト
  • 宝石名:カバンサイト
  • 和名:カバンシ石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶が密集した球状の放射集合体
  • カラー:青~青緑~水色
  • 透明度:不透明
  • 光沢:ガラス光沢 or 真珠光沢
  • モース硬度:3.0~4.0程度
  • 劈開:1方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 比重:2.21~2.31程度
  • 屈折率:1.542~1.551程度
  • 主な産地:アメリカ、インド

 

 

カット研磨されたカバンサイトのルースは表面と裏面で色合いと表情が大きく異なっているのが特徴となり、これは結晶が放射状に成長する為で通常、ルースの裏面から表面へ向かって成長していった状態でカット研磨を施します。

 

その為、石の表面は青みの強いボンヤリとモヤモヤとしたような柄模様になるのに対して、石の裏面は水色系の色合いを感じる放射状の柄模様となってます。(★次の画像を参照して下さい。)

 

 

カバンサイト

 

ちゅ~ような感じで、今回のブログはカバンサイトでした。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

梅雨入りしたらしいけど雨が少ない・・・

ΘεΘ

 

偏頭痛持ちだから雨そんなに好きじゃないじゃん。

ΦωΦ 

 

暑いのはもっと嫌なんです。

ΘεΘ

 

今年の夏は過酷なものとなりそうだな・・・

ΦωΦ 

 

もう今年は無理っぽい。

ΘεΘ

 

夏を前に諦めるなよ。

ΦωΦ