猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アンダリュサイト:Andalusite

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ちぃ~す。

 

ちょっとご無沙汰しておりましたが、2月も下旬に近付きまして公園には梅の花が咲いておって何だか春の予感、春の足音が聞こえてくるような時期となりました。

 

先日は公園の猫、恐らく妊娠中と思われる大きな猫にニャ~と挨拶、声を掛けたらニャ~ニャ~と付きまとわれて、それを巻くのに苦労、遠回りをする羽目になってしまいましたが、無事に振り払って出掛ける事ができました。

 

世間では新型肺炎、コロナウィルスっていうの?っていうのが騒がれており、街を行き交う人々もマスク、かなりの確率でマスクを着用しておるので区別が付かない、もう国籍も年齢も性別も曖昧に感じている訳でありまするが、マスクも時代の流れと共に進化、デザインも素材も様々で着用感が良さ気な立体的な構造になりましたね。

 

あたし的にはジュエリー製作で仕上げをする際に着用するバフマスクという工業用のマスク以外は使う事がないので何なんですが、花粉症とかの方だったり、こういう風邪とかの予防だったり、或いは身バレを防ぐ為だったりでマスクを着用される方は最新のマスクは呼吸が楽、たぶん。

 

古い友人に変わった者がおって、彼はサバイバルとミリタリーと妄想をこよなく愛している事から常にサバイバルグッズを身の回りに配置し、地震とかが起きたらテントを張って野営するようなところがあったのですが、その彼に何十年も前に何か当時、アンティークショップで定期開催されていたオークションみたいな蚤の市みたいな催しでガスマスクが出品されていたのでこれを落札してプレゼントした事がありました。

 

そのガスマスクは頭からすっぽり被って顔全体を覆い隠すような本格的なガスマスクではあるものの非常に薄汚れていて目の部分が丸い2つのガラスになっているんだけど汚く曇っていて、マジ、ちっとも欲しくない感じのガチなガスマスクだったのですが、彼なら欲しがるかもと思って買ってプレゼントした訳であります。

 

そのガスマスクを渡した途端、これは第二次世界大戦だったか何だったか憶えていないんですが、何たらっていう戦争の時にアメリカだったか他の国だったかも憶えていないんですけど、ま、これは何じゃらの戦争で何じゃらの国が何じゃらの部隊に装備させた何じゃらっていうタイプのガスマスクで何がすごいってこの何じゃらが何じゃらになっていて、この事によって何じゃらが何じゃらとかと捲し立てながら何の躊躇いもなく、その薄汚れたガスマスクを装着、コフ~コフ~と変な呼吸音を出しながら大喜びしていた記憶が蘇りました。

 

もう音信不通なので現在はどこで何をしているのか分からない彼ですが、もし生きているなら確実にあの薄汚れたガスマスクをメンテナンスして着用、コフ~コフ~と変な呼吸音を出しながらサバイブしているんじゃないかなぁ。

 

ちゅ~ような何の話しをしているんだか分かんない感じになってしまいましたが、マスクが買い占められてなかなか買えないみたいな話しも聞くので、そのような時には発想の起点を変えてあたしのように工業用のマスクであったり、その彼のように軍用のマスクであったり、そのようなマスクを確保する事で対応が可能であり、そして現代社会に於いてはマスクも多様化していおり、ちょっと変わったマスクを着用しておっても特に変な目では見られないんじゃないかなぁ~って思います。

 

うん、まぁ、彼の顔全体を覆い隠すような軍用のガスマスクみたいなのはコフ~コフ~って変な呼吸音が聞こえるし、見た目にもちょっと何事って感じだと思うから、そういうのは心の強さが試されるっていうか、まぁ、恐らく普通に職質されるちゃうんじゃないかって思うんですが、ま、でも、ほら、こういう事態、状況なので強い事も言えないっていうか、ま、そういう事とか何かを考えると職質する方の警官が気の毒に思えてきたっすが、想像力の無駄遣いなので考えません。

 

備えあれば憂いなしっていうか、備えの部分で楽しんでいる者は最強っていうか、何事もなければ趣味として楽しい訳で、何か起きれば実用的に楽しめる訳で、その結果、どこにも憂いがない、や、あるっていえばあるんだけど、それは理解者が少ないという孤独感だったりするんですが、それも含めて楽しんでいる感じがあったから、やっぱ最強なんじゃない?って感じ?

 

ま、ま、そのような感じでありまするが、うがいとか手洗いとかをして何となく元気に普段通りの毎日、東京で人混みを避けるって無理っていうか、そんな事を考え出したら東京を離れないといけなくなるし、そうすると気候や気温の変化とかが東京と違っちゃうから慣れるまでは逆に身体に悪いような気もするので、普段通りが一番であります。

 

たぶん。

 

  

アンダリュサイト

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アンダリュサイトの紹介は久し振りな気がしますが、以前にアンダリュサイトとキアストライトという二種類の宝石をセットにしたブログを書いたから今回はアンダリュサイトだけにスポットライトを当てて紹介したいと思います。

 

アンダリュサイトという宝石の最大の特徴は強い多色性(三色性)を持っている事から見る角度によって黄色系~赤色系~褐色系~緑色系~灰色系~黒色系といった色合いを感じる事になるかしら?

 

基本的には強い三色性なので、帯灰緑色~帯褐黄色~暗赤色の三色になるのですが、ファセットカットの場合には多面体にカット研磨されている為、各面の角度だったり、光の干渉だったりによって多彩な色合いと見る角度や光の当たり方による豊かな表情が楽しめる宝石となっております。

 

アンダリュサイトという宝石は、シリマナイトとカイヤナイトという宝石と同質異像の関係にあるのですが、アンダリュサイト、シリマナイト、カイヤナイトという個別の鉱物名と宝石名を持っている上、変種としてはビリディンという宝石もあり、また透明石で黒色の炭素インクルージョンを含む柱状結晶で、その柱状の断面に十字架模様を示すものに関しては、これまた個別のキアストライトの名称で呼ばれる為、蒐集家さんや愛好家さんの心をくすぐる要素がいろいろありまするのでございます。

 

これらの同質異像の宝石や変種タイプの宝石、不透明石の宝石達には見た目の共通点が見出し難く、アンダリュサイトは多色性の強い赤褐色~黄褐色、シリマナイトは淡水色~黄色(キャッツアイ石は黒褐色)、カイヤナイトは青色~緑色、ビリディンは緑色という感じの色合いが代表的な色合いとなっています。

 

鉱物や宝石ってのは、こんな感じで興味を持つと様々な興味深い関係性や何らかの新しい発見があったりするものなので、そんなところも楽しい魅力なんじゃないかしら。

 

 

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ちゅ~ような感じで、アンダリュサイトについての基本的な情報を記載しておきますね。

 

【 アンダリュサイトの特徴や数値 】 

  • 鉱物名:天然アンダリュサイト
  • 宝石名:アンダリュサイト
  • 和名:紅柱石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶、塊状
  • カラー:黄色、赤色、帯褐赤色、帯灰緑色、暗緑色、灰色、黒色
  • 透明度:透明または不透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5~7.5程度
  • 劈開:一方向に明瞭
  • 断口:亜貝殻状、平坦状
  • 比重:3.13~3.17程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.629~1.650程度
  • 多色性:強い三色性
  • 分光性:吸収特性なし(但し色合いによってマンガンバンド)
  • インクルージョン:液体包有物、管状包有物、針状包有物、黒色炭素等
  • 産地:ブラジル、メキシコ、スリランカ、ミャンマー、アメリカ等
  • 備考1:炭素包有物を含む不透明柱状結晶で柱状の断面に十字架模様を示すもの
        はキアストライトの名称で呼ばれます。
  • 備考2:鉄及びマンガン成分を含有する事で緑色をした変種はビリディンとなり
        ます。
  • 備考3:シリマナイトとカイヤナイトは同質異像

 

 

強い三色性が特徴となる宝石ですが、全体的に落ち着いた色合いなので派手な印象は薄いものの見ていて飽きない豊かな表情を持った何気に存在感のある宝石なのであります。

 

 

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今回のブログで紹介したルースはアンダリュサイトとしては大粒サイズとなる4ct アップで宝石鑑別書の上での透明度と色としては透明緑褐色という色の表記になります。

 

あまり大粒なルースが多くない宝石種になりますが、強い三色性という特徴を活かす為に主にファセットカットが施され、小粒サイズの場合でも細かくて多い多面体にカット研磨する事で多色性を強調したルースとなる事が多いです。

 

逆に大粒サイズの場合は細かくて多い多面体にするよりも大きく場面を見せる事で強い三色性を強調するようにカット研磨される事が多くなり、どちらにしても落ち着いた色合いの割にはインパクトや存在感のある宝石ルースとなりまするよ。

 

鮮やかな色合いで同じく強い三色性を楽しみたいならスフェーン等の宝石が華やかさ的にはお薦めですが、アンダリュサイトにはアンダリュサイトにしかない色の妙味というか独特の存在感と美しさがあるので、こうした強い多色性のある宝石が好きな方であれば、三色性の強い宝石種を蒐集するのも楽しいと思います。

 

強い三色性を持った宝石にはアンダリュサイトやスフェーンの他にアキシナイトやアイオライト、タンザナイト、ダイアスポア、アレキサンドライト、スポジュメン(ピンク色のクンツァイト&緑色のヒデナイト)、コーネルピン等の宝石があって、アレキサンドライトやタンザナイトのようなスタンダードでメジャーな宝石からアキシナイトやコーネルピンのような稀少宝石として扱われるようなコレクション性の強い宝石まで何気にいろいろな種類がありまするよ。

 

 

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ちゅ~ような感じで、いろいろな宝石があって、いろいろな特徴があって、ジュエリー等の装飾品向けのものからコレクション性の強いものまでカット研磨されたルースにも実に様々な楽しみ方があるからフィーリングとか好奇心とかを頼りに何気に意識したり、興味を持ったりすると楽しみ方も増えていくから、いい感じの宝石やジュエリーとの出会いを楽しんでみて下さいませ。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

やっぱり大粒サイズのルースはいいなぁ。

ΘεΘ

 

宝石種によって大粒サイズの定義が変わるけど何にしても大きいサイズがいいよね。

ΦωΦ

 

うん、まぁ、好みとか嗜好性の問題ですけどね。

ΘεΘ

 

ですよね。

ΦωΦ

 

そこは各自のお好みなのであります。

ΘεΘ

 

そういう事っす。

ΦωΦ