猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ルビー:Ruby

ルビー

 

や、お江戸では黄色く染まったイチョウ、かさかさに乾燥したカエデ、プラタナス、それ以外にも名前は分からない様々な種類の落ち葉が風に舞っておる時期なのでありますが、いつもだったらもう少し寒いんじゃないかしら?

 

ちゅ~ような感じで、街を彩るクリスマスのイルミネーションや美しくライトアップされた街並みやビルディング、東京タワー等を眺めても何だかクリスマス感が薄いっていうか、ちょっと何だか師走感さえも微妙に感じるのは気のせいという事にしておこう、うん、そうしよう。

 

ま、でも実際に毎日のように眺めるカレンダーを見ると2019年も残り少ないので気のせいでも気温のせいでも何でもいいんだけど年の瀬って感じの時期でおますね。

 

鉱物の愛好家さんや蒐集家さんにとっての12月は池袋のミネラルショーを筆頭に全国各地で何らかのイベントが開催される心躍る月だったりしますが、いい感じの鉱物標本や宝石との出会いはあったのかしら?

 

あたしはジュエリー等の装飾品向けのルースや観賞用のコレクション的なルース以外の鉱物標本なんかに関しては、あんまり知識がないし、カット研磨された宝石のルースに比べると興味が低いのでありまするが、ツイッター等のSNSでは多くの方が行かれており、いろいろな戦利品をアップしているのを見ていると何だか楽しい気分になっちゃいますなのであります。

 

ネット上で知り合った共通の趣味を持った愛好家さんや蒐集家さん同士がミネラルショーとかで実際に会ってリアルでも石友達になって石会をやったり、戦利品の見せ合いをしたり、そういう機会にもなっているみたいなので、鉱物標本とか原石とか宝石とかに興味のある人でミネラルショーに行った事がないっていう方は気軽に行ってみると面白いんじゃないかと思いまするよ。

 

ちゅ~ような感じで、鉱物標本とかの愛好家さんや蒐集家さんにとっての年内最後のハイライトな感じのイベントである池袋のミネラルショーも終わり、後はクリスマス、大納会、大晦日って感じのイベントを残すのみとなったでありまするが、同時にクリスマスや年末年始が近い事もあって何かと慌ただしい、気忙しい状態なんじゃないかなぁ~って思うので、いや、マジで風邪とかインフルエンザとかには気を付けようね!

 

あたし的にはですね、今週が銀行の貸し金庫に出入りできる最後の週みたいな感じなので都市鉱山ならぬ猫車の貸し金庫鉱山に足繁く通ってフィーリングに合う宝石を引っ張り出して来ようかなぁ~って思っているのですが、そんな中で最近はルビーが気になっちゃったので10ピースくらい引っ張り出してきて中央宝石研究所に宝石鑑別所の作成に出しているっす、確か、多分、恐らく、ぱ~はっぷす。

 

ま、ま、今週以降に銀行の貸し金庫から持ち出してくるルースは中央宝石研究所の年末年始のお休みがあるので宝石鑑別書が作れないので何なんですが、年内に・・・っていっても今年は後1回しか中央宝石研究所には行かないんですが、え~っと・・・何の宝石を鑑別書作成に出していたのかなぁ・・・

 

や、毎月20~40ピースくらいを中央宝石研究所に持ち込んでいるので記憶が・・・でも、ルビーは確実に出しております、はい。

 

今回はですね、いくつか宝石鑑別書の作成が終わったルビーがあるので紹介したいと思いますが、あれ、あれれ、もう世間ではクリスマス、や、クリスマスな感じマックスな感じではないですか!

 

クリスマス、それは何かしらのプレゼントをしたり、されたりするのが習わしとなっている素晴らしいイベントでして、クリスマスに関しては多少の出費も許される、文句を言われない、や、言わせない、ぐんぐんにクリスマスのプレゼントという免罪符で以ってお買い物をしちゃえる特別な雰囲気なので、あたしも何か買い物をしようかなぁ~って思っておりまするが、あれれ、残念、ちょっと欲しいものが思い浮かばないっす、くっすん。

 

ま、ま、そんな訳でいい感じのクリスマス、いい感じのプレゼントを交換し合ったり、自分へのご褒美って事で気に入った何か特別なお買い物をしたりと楽しいクリスマス、特別で心に残るような良き感じのクリスマスをお過ごし下さいませ!

 

ちゅ~ような感じで、一足早いメリーなクリスマスってな感じって事でルビー!

 

 

ルビー(Ruby)について 

ルビー

 

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドは宝石に興味のない方でも名前くらいは知っているであろう代表的な宝石種になりまするが、その中でもですね、ルビーとサファイアは鉱物的には同じ天然コランダムとなる宝石の中で赤色をしたタイプだけがルビーという宝石になるのであります。

 

厳密には成分としてクロムが含有した赤色をしたコランダムがルビーとなり、基本的には赤色のみの単色でバリエーション的にもスター効果を示すスタールビー等の光彩効果を持ったタイプくらいしかないので何気にバリエーションの紹介がし難い宝石だから何個かのルースを紹介する感じで書きたいと思います、はい。

 

ちなみに同じ鉱物種であるコランダムで宝石名がサファイアになるタイプのものにも赤色系のものが存在してて、ひとつはクロム含有の有無、もうひとつは見た目には分かり難いものの赤色ではなく赤紫系~紫色系の色相的にルビーの色相から少し外れたタイプなんかになり、ま、それはそれで稀少な色合いのサファイアって事で良いのですが、ルビーという宝石をお探しの場合には少し注意が必要かもしれないっす。

 

サファイアの場合、カラーバリエーションも豊富なので様々な色合いの中から好みの色合いをしたものを選べるのですが、ルビーの場合、基本は赤色のみなので色の濃さ、透明感、光沢感、サイズ、カット形式、加熱 or 非加熱、産地等がポイントとなるかと思いますが、赤色をしたクロム含有のコランダムという限定された宝石種になる事からサファイアよりも稀少性が高く、価格的にも高価になりまするよ。

 

 

ルビー

 

もっともブランド的な扱いを受けるルビーはビルマ産(現:ミャンマー産)のルビーで色合い的には濃い目の赤色をした「ピジョン・ブラッド(日本語で訳すと「鳩の血」の意)」と称されるタイプの非加熱未処理石が最高品質のルビーとして扱われております。

 

代表的な宝石のひとつであるルビーは宝石鑑別機関で産地証明的な宝石鑑別書を作成する事も可能ですが、条件は非加熱未処理石である事となる上、国内の宝石鑑別機関では基本的に「ピジョン・ブラッド」という記載はされません。

 

海外の宝石鑑別機関ですが、GIAの宝石鑑別書では産地や色相等の条件が該当する場合のみ「ピジョン・ブラッド」の記載がされる場合もありますが、とても基準が厳しいので「ピジョン・ブラッド」の記載がされるルースは非常に少ないから、そこまで特別な拘りがない方であれば見た目の印象とサイズ、カット形式、それに加熱 or 非加熱、産地くらいを基準にして判断するのが良いかと思いまするよ。

 

また近年はタンザニア等のアフリカ産のコランダムの流通量が増えており、サファイアやルビーでもビルマ産と同様に目にする機会が増えてきていますが、タンザニア等のアフリカ産の特徴としてはビルマ産やスリランカ産に比べると比較的に瑕疵が少ないのが特徴となります。

 

えっ?瑕疵が少ないんだったらアフリカ産のコランダムの方が良くない?って考えもあると思いますが、サファイアやルビーといった代表的なスタンダードな宝石種の場合、その宝石種の歴史や代表的な産地や色合い、色の濃さ、光沢感、透明感、瑕疵やインクルージョンの特徴といった全てが総合的に評価される為、ビルマ産やスリランカ産のルビーやサファイアが好まる傾向があります。

 

ま、ま、この辺りは個々の趣味嗜好性であったり、優先順位の問題ですから、そこは好みで良いんじゃないかなぁ~って思っておりますが、あたしは世代的に所有しているルビーやサファイアのルースはビルマやスリランカ産になり、ルビーやサファイアの場合は特に加熱 or 非加熱よりも色合いや産地を重視しておりますが、ま、ちゅ~てもですね、そこまで選択肢が多い訳でもないのであります。

 

 

ルビー

 

今回のブログで紹介しているルビーは全てビルマ産のもので加熱処理が施されたルースとなります。

 

サイズ的にも1ct 前後の大きさですが、赤色というのは存在感が強く主張する色合いになるのでジュエリー等の装飾品に加工して愛用するには程良い感じとなっています。

 

ちゅ~かね、もう年末が近い、こんな時期なので何なんですが、前述のように何となくルビーな気分だったので銀行の貸し金庫からルビーを持ち出してですね、その中で10ピースくらいを中央宝石研究所に預けてきた中の一部になるっす。

 

うん、まぁ、宝石鑑別書の作成とか写真撮影とかがあるから年内には猫車さんのオンラインショップに出せない感じいますが、宝石鑑別書の作成が終わって写真撮影まで済んでいるのが、今回のブログで紹介している5ピーズのルースでおます。

 

あたし的には大きなルースが好きなので1ct 前後のルビーでは何だか物足りない感じもしちゃいますが、大きいものでも2ct くらいのルースしか見付からなくて、昔からルビーは大粒サイズが極端に少ない宝石だったんだよね・・・って事を思い出したのでありんす。

 

  

ルビー

 

【 ルビーの基本的な情報や数値について 】 

  • 鉱物名:天然コランダム
  • 宝石名:ルビー
  • 和名:紅玉
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:六角卓上結晶、六角柱状結晶、礫状
  • カラー:赤色
  • 透明度:透明~半透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:9程度
  • 劈開:なし(底面及び菱面体方向に裂開)
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.99~4.05程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.757~1.776程度
  • 多色性:強い二色性
  • 分光性:クロムラインを認む
  • インクルージョン:シルク状、結晶、液膜、液体、フィンガー・プリンスト、ト
             リークル等
  • 産地:ビルマ、スリランカ、タイ、インド、パキスタン、タンザニア、ケニア等
  • 代表的なカット:主にファセットカット

 

カラー&タイプバリエーションが限られているので何ですが、ルースによっては鉛ガラスの含侵処理であったり、フラクチャーに充填処理を施された処理石もあり、これらの処理石は宝石としての評価が下がる為、ちょっと注意が必要です。

 

非加熱未処理で濃く鮮やかな色合いで艶やかな光沢感を持った美しいものがベストですが、その次に非加熱未処理で少し発色がイマイチなものか加熱処理で色鮮やかで艶やかなもののどちらがいいのかは意見が分かれるところですね。

 

ジュエリー等の装飾品として愛用されるならば加熱処理が施されたルースで濃く鮮やかな色合いをしたものがお薦めですよん。

 

 

ルビー

 

ちゅ~ような感じで、うん、まぁ、もう、今年も本当に残りちょっぴりになってきましたが、思い残す事がないようにですね、いい感じの想い出が残せるようにですね、そんな風に2019年の残り何日間かを楽しくお過ごし下さいね。

 

猫車さん的には特にお正月休みとかはないし、クリスマスもない感じなのでありまするが、銀行の貸し金庫に入れない期間は発送する事ができないので結果的にお正月は銀行のお休みと同じ感じなのかしら?

 

できれば、もう一度くらい今月中にブログを書こうかなぁ~って思っていますが、いや、棚卸とかの雑務や月末&期末の事務処理なんかがあるので何にも分からないっす。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ルビーって積極的に買い付けた記憶がないよね?

ΘεΘ

 

カラーバリエーションがない上、値段が高い宝石種だもんね。

ΦωΦ

 

好きな気分の時はすごい好きなんだけど気分だからなぁ・・・

ΘεΘ

 

ま、クリスマスも近いから赤色でいいんじゃない?

ΦωΦ

 

うん、まぁ、販売前商品ですけどね。

ΘεΘ