猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アメリカン・ターコイズ:American Turquoise

ターコイズ

 

今回のブログは普段と少し印象が違ったブログにしようかと思ったんですが、やっぱり思い直して普段の感じに書こうかなぁ~って思っているとかいないとか・・・

 

すっかりと涼しくなってきて何気ない日常の中に秋を感じるようになった、最近はね。

 

つい先日までは何気ない日常の中に秋を見付ける事が困難、ちいさな秋はどこにあるのかしら?ってな感じで過ごしておった訳ですが、ハッ!っと気付けば夏の名残りを見出す事の方が困難、や、もう、これ、完全に秋ですよね?

 

基本的に夜行性なので太陽の日差しをぐんぐんに感じる昼間よりも静謐な闇に包まれた夜間の方がジュエリー製作をするにも他の仕事をするにも捗る、集中できる訳なのですが、やっぱり夏場は言うても日が長い、夜はこれから、まだまだ始まったばかりと感じる時間帯は逆に夜明けが近い、もう何だったら朝な感じだったりしていたのだが、ちょろんとずつ日も短くなってきたような気がするようなしないような・・・

 

ま、ま、ちゅ~ような感じで何となく秋を感じつつも暗闇と静寂の中に瞬く信号機や街灯や車のライトやネオンの煌めきなどを堪能、お江戸ならでは雰囲気、動と静、光と闇、喧騒と静寂といった何となくの風情を楽しんでいるのだが、紅葉には早いし、ちゅ~ても秋本番というには気が早い、まだまだ本格的な秋は先の話しだと思ってるものの何気にハロウィンとかの雰囲気が漏れちゃっているのを見掛けるから東京では季節感というのが曖昧な感じだったりする。

 

季節の移ろい以前に毎日の生活リズム、パターンが極めて不規則、寝る事もあれば寝ない事もあるし、食事の時間も特に決まっていないし、好きな時に好きな事を好きなだけして過ごしているから何が曖昧なのかさえも分からなくなっているのだが、その曖昧さがいい感じだといいですね。

 

ちゅ~ような中、世間的には9月は三連休が二週続くという事象が生じている関係もあってビバ、いい感じの休み感、なかなかよろしゅうおますな、おますね。って感じなんじゃないかと思っているのだが、どう、いい感じの連休、いい感じの9月を堪能しておりまするか?

 

あたしはですね、銀行の貸し金庫に引き籠ってですね、う~んう~ん唸りながら宝石を吟味、これは中宝研の次回分、これは次々回の分、これは保留だな、ちょっと考えよう、や、ちょっと忘れよう、気を失っておこう等とブツブツと呟きながら再び貸し金庫の中で眠らせたり、起こしてはみたものの中宝研に鑑別に出しているので手元にない、記憶もないみたいな感じになっていたり、そうして鑑別が上がったのを受け取った後に思い出して、あ、これ写真の撮影がまだじゃん。

 

みたいな感じで何にも分からない感じ、ひたすら自分の中だけの問題であるのですが、ルースが・・・ルースが・・・ってなっている。

 

最近ではツイッターも不定期になりつつあって、っていうのも、このような状況であるが為であって、ツイートしたのかブログで書いたのか猫車さんのショップにアップしたのか、或いは何にもしていないのか、や、これ、写真を撮ったっけ?

 

みたいな感じで、キャパオーバー、そんなにあれもこれもはできぬ、や、できるできない以前に記憶が・・・って感じの曖昧さを自覚するようになって、ちょいちょいミス、ドジを踏んじゃったりしているから、ま~ま~気持ちに余裕を持ってリラックス、適度に気分転換、リフレッシュも必要じゃない?

 

ちゅ~ような流れでタマゴを孵化させる為にポケモンGOをしながらお江戸を散策、そんな何気ない日常の中で秋を感じたりしている、最近はね。

 

つい先日までは何気ない日常の中に秋を見付ける事が困難、ちいさな秋はどこにあるのかしら?ってな感じで過ごしておった訳ですが、ハッ!っと気付けば夏の名残りを見出す事の方が困難、や、もう、これ、完全に秋ですよね?

 

基本的に夜行性なので太陽の日差しをぐんぐんに感じる昼間よりも静謐な闇に包まれた夜間の方がジュエリー製作をするにも他の仕事をするにも捗る、集中できる訳なのですが、やっぱり夏場は言うても日が長い、夜はこれから、まだまだ始まったばかりと感じる時間帯は逆に夜明けが近い、もう何だったら朝な感じだったりしていたのだが、ちょろんとずつ日も短くなってきたような気がするようなしないような・・・

 

ね?

 

完全に話しがループしちゃってるじゃん。

 

うん、まぁ、そんな感じです。

 

  

 

アメリカン・ターコイズ(ちょっとだけ)

ターコイズ

 

アメリカン・ターコイズの歴史には様々な側面があって、いろいろな時代の流れや状況の変化がオムニバスな感じで関わりあっているので、そこら辺りの説明をし始めるとエンドレスになってしまうか、あたしの知識不足から早々と話しが終わってしまうかのどちらかだから、ちょいちょい端折りながらも気の向くままに紹介してみる事にしてみようかなぁ・・・

 

ん、まぁ、でも、どっちにしても上手く紹介できるかどうかは分からないっていうか、あんまり上手く紹介するつもりもないんですけどね。

 

アメリカ産のターコイズのは、ネバダ州やアリゾナ州、ニューメキシコ州といった地域が主な産出地となっていてアメリカ先住民であるインディアンさんとの関わりが深い宝石となっている事は過去のブログでも触れたかと思います。

 

そして主な鉱脈はゴールドラッシュや産業革命によって鉱山として発展し、埋蔵量が限定されている金(ゴールド)に代わって、銀や銅や鉄といった産業用の鉱物が重要な資源として本格的に採掘されるようになっていった訳なのであります。

 

ターコイズという鉱物は主に銅の副産物として産出する事から、アメリカでは多くの鉱山が稼働し、その副産物として様々な色柄模様のターコイズが産出し、ここがアメリカ特有のターコイズに対する拘りだと思うんですが、通常の宝石、それもカット研磨された宝石としては珍しく産出した鉱山の名称がターコイズの通称として使われています。

 

実際、鉱物学や宝石学とは違った観点というか基準というか特殊な価値観があってですね、ま、ターコイズといっても地質や銅や鉄の含有量といった要素は各鉱山によって異なり、それにより同じアメリカン・ターコイズでも多種多様の色柄模様となり、鉱山によって産出量や稼働期間、産出していた時代も異なる事から稀少性の違い等に繋がっていくのであります。

 

こうした時代の変化の中で先住民であるインディアンさんと後からアメリカに移住してきた方との関係もありますし、もっと古くはキリスト教の布教といったスペイン等との交流の影響もあってインディアンさんの文化風習は独自の宗教観を持ちましたし、インディアンさん同士の部族間での文化風習の違いといった事など長い歴史の中で様々な出来事があった訳です。

 

もはや歴史の話しというか、アメリカ史というか、ちょっと話しが脱線気味になってきたので軌道修正をします。

 

最初に紹介したターコイズは「スリーピングビューティー」の名称で知られるアメリカン・ターコイズの中でも一般的な知名度がもっとも高いターコイズとなり、このターコイズはアリゾナ州で産出するターコイズで露天掘りの鉱山地区のある山脈が遠くから女性が寝ている姿に見える事から名付けられた名称と言われています。

 

特徴は比較的にマトリックス(茶褐色~褐色~暗色の網目や筋とかの柄模様)が少なく、水色(濃~淡)~スカイブルー系の明るい色合いをしている事です。

 

インディアン・ジュエリーとしては、主にズニ族さんなんかが用いているターコイズとなり、産出量が多かった事から原石やルースの流通量も多いものの鉱山そのものは閉山しているようで個性的で美しい大粒ルースは見掛ける機会は少なくなりましたが、比較的に小粒で均一な色合いとサイズのルースは普通に流通しています。

 

このルースは、サイズも大きいのですが、パイライトをインクルージョンとして含んだタイプとなり、ターコイズは産地に限らずパイライトと共生した状態で原石が産出する事が多く、その意味では珍しくはないのですが、カット研磨されたルースの状態でパイライトが入ったものは稀少性が高く、これもサイズ&品質&個性が気に入っているから出し惜しみをしている内に存在を忘れちゃっていたのです。

 

 

ターコイズ

 

次に紹介するのは、ネバダ州のターコイズ鉱脈で発見された「ストーミーマウンテン」と呼ばれるターコイズとなり、この「ストーミーマウンテン」というターコイズは商業的に採掘と流通がされてきた経緯から「カーリンブラックマトリックス」や「サニーサイド」という名称で流通していた事もあるターコイズとなります。

 

商業的に成功した事もあり知名度も人気も高いターコイズとなり、その特徴は暗色系の独特の柄模様をしたマトリックスが見られる事です。

 

濃い目の青色系~少し緑色を噛んだ青色をした色合いがカット研磨されてルースに加工される事が多く、大胆な柄模様を活かしたワイルドな印象のルースが評価が高くなっています。

 

紹介したルースは、110ct アップというルースとしてはボリューム感のあるインディアン・ジュエリーのバングルやベルトのバックル等に用いられるサイズとなっており、先の「スリーピングビューティー」のルースと同様にパイライトが含まれています。

 

インディアン・ジュエリーとしては比較的に大振りサイズでターコイズをメインに使った作品を作るナバホ族といった部族が使う事が多いのですが、こちらも既に鉱山が閉山しているようで大きなサイズで高品質のものは還流品(古い時代の作品から外した石)やデッドストックとなっていたコレクターさん所有の原石の塊とかからじゃないと見付からないかもしれないです。

 

あたしも何を持っていて、どこの貸し金庫に仕舞っているのかも分からないまま記憶だけは確実に失われちゃっているので困ったものですが、ま~ま~楽しい。

 

 

ターコイズ

 

そして次に紹介するのは、ネバダ州の「フォックス」と呼ばれるターコイズになります。

 

こちらの「フォックス」というターコイズはネバダ州でも歴史の古い鉱床から産出するターコイズになり、もともとインディアンによって採掘されていたと言われています。

 

その後、鉱山の採掘権や所有権の変化等によってネバダ州でも屈指となる採掘量を誇る鉱山となるものの現在は採掘がおこなわれていたりおこなわれていなかったりしている曖昧な状態となっております。

 

特徴的にカラーバリエーションが豊富で青色系~緑色系まで産出しますが、代表的なタイプは主張しない程度のマトリックスを持った趣きのあるグリーン系の色柄模様をしたものとなり、バリエーションが豊富であるが故、より個性的なルースが好まれる傾向があります。

 

紹介したルースはサイズも大き目ですが、カット研磨のプロポーションが良く、主張し過ぎない淡い色目のマトリックスと全体的に均一で趣きのある気持ちグリーンを感じる薄青色をしているのが特徴です。

 

インディアン・ジュエリーとしては、やはりターコイズを使った大胆で大振りな作品を作るナバホ族といった部族が使う事が多いターコイズになります。

 

 

ターコイズ

 

今回、紹介したようなアメリカン・ターコイズは近年では多くの鉱山が閉山している事による流通量の減少やインディアン・ジュエリーの作家さんでも稀少性の高いターコイズは価格的に扱い難くなってきている事もあって中国産のターコイズ等を使うケースが増えてきました。

 

あたしも今回のように特別に気に入っているもの以外はインディアンさんの有名な作家さんにプレゼントしたり、インディアン・ジュエリーの好きなお客さんにプレゼントしたりしちゃったのですが、アメリカン・ターコイズのコレクターさんは、ま~ま~の確率でコレクションとしてルース、或いは原石の状態で保管しているみたいです。

 

インディアン・ジュエリーも個性が強いので流行というか、人気の浮き沈みがありますし、インディアン・ジュエリーのテイストだけを取り入れたアクセサリーや装飾品が安価で流通する時代となった事もあって稀少で高品質で大きなアメリカン・ターコイズを使った作品を作られる作家さんも少なくなり、製作数も減っているのです。

 

ちょっと寂しいような気もしますが、ま、あたしもコレクションとして残しておいたどころか記憶からも失われていたような状態なので誰に対しても何にも言えないです。

 

 

ターコイズ

 

じゃ、最後にターコイズの基本的な数値や情報を簡単に紹介しておきます。 

 

【 ターコイズの特徴や数値 】 

  • 鉱物名:天然ターコイズ
  • 宝石名:ターコイズ
  • 結晶系:三斜晶系(通常は潜晶質)
  • 産出形状:塊状、脈状、腎臓状、鍾乳状、皮殻状、稀に結晶
  • カラー:青色(淡~濃)、緑色(淡~濃)、青緑色
  • 透明度:不透明(稀に透明結晶)
  • 光沢:樹脂光沢~蝋光沢
  • モース硬度:5~6程度
  • 劈開:通常はなし
  • 断口:小貝殻状~不平坦状
  • 比重:2.40~2.85程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.62程度
  • 多色性:-
  • 分光性:-
  • インクルージョン:ライマナイト(スパーダ―ウェブ)、パイライト等
  • 産地:イラン、アメリカ、エジプト、中国、メキシコ、ブラジル等

 

 

ターコイズは主に銅鉱山の副産物として産出する鉱物種になるので、銅と鉄が主な色の起因となり、銅の含有率が高いと青色系、鉄の含有率が高いと緑色系の色合いとなります。

 

またターコイズの場合は単純な色合いだけではなく褐色~黒色をしたライマナイト等によるマトリックス(スパイダーウェブやネットとも呼ばれます)という網目状や筋状の柄模様であったり、パイライトがインクルージョンとして内包されたりする事で個性豊かな表情を楽しめます。

 

 

ターコイズ

 

今回のブログで紹介したアメリカン・ターコイズは長年に亘ってインディアン・ジュエリー等の買い付けに行っていた中でも頻繁には遭遇できないサイズと品質と個性を持ったルースになるのですが、ターコイズは多孔性の鉱物になる為、実用性を高める目的(強度を持たせる為)で一般的に無色透明剤の含侵処理が施されています。

 

もちろん天然未処理のルースも存在しますが、かなりデリケートな鉱物であり、宝石となるのでインディアン・ジュエリー等に用いられる際には割れても石が外れないような作りになっていたり、インディアンさんの方々なんかは日常的に身に着ける装飾品として扱っていたり、或いは代々と受け継がれていく装飾品として扱われていたりするので割れた感じも風合いみたいな感覚、そういう特別にして日常ってな感じのアイテムとして愛用しているので、そういう感覚じゃないと気を遣っちゃうんじゃないかな?

 

あとは中東や中国産のターコイズの場合には色合いを鮮やかに見せる為に有色剤の含侵処理が施されている場合も多く、アメリカ産の場合はルースの裏面が樹脂で嵩上げされているものが多いかもしれません。

 

ターコイズは知名度も高く誕生石にもなっていて馴染みが深い宝石のひとつなので他の似た雰囲気を持った鉱物であったり、再生処理したターコイズであったり、場合によってはプラスチック等の模造品まであるから見掛けだけで判断するのが難しいケースもあるのでターコイズの好きな方や興味のある方なんかは少し注意して下さいませ。

 

ちゅ~ような感じで、今回は「アメリカン・ターコイズ」の紹介となりましたが、もっと実際には多くの種類(産出した鉱山の名称が通称となったアメリカン・ターコイズ)が存在するので、そこは筋金入りのコレクターさんじゃないと踏み込めない領域なのであります。

 

じゃ、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

アメリカか・・・

ΘεΘ

 

また行きたい?

ΦωΦ

 

想い出は想い出のままが吉。

ΘεΘ

 

ま、そだね。

ΦωΦ

 

いい想い出です。

ΘεΘ