猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

クロム・トルマリン:Chrome Tourmaline

クロムトルマリン


お江戸では桜が咲き始めている訳でして、庭の桜も咲いていて、でも、庭っていっても他人の家の庭であるんですけどね!

 

ちゅ~ような感じで日々ちょっとずつ冬が遠ざかって春が近付いてきている訳ですが、冬が好きなあたしにとっては少しばかり悲しい、名残り惜しい感じがしております。

 

でもね、心地よい春の陽射しがぽかぽかとした何とも穏やかで安らぎすら感じる日なんかは、う~ん・・・冬の寒い時期にぽかぽかの毛布にくるまった時の幸福感と比較しても遜色はない、いい感じに互角、ま~ま~いい勝負、これはこれで春ってのも悪くないものだなぁ~なんって思ったりしちゃう訳なので春もいいんでないかい?

 

ちゅ~ような感じに心が傾き、ふわっふわの春の陽射し、心地よい、ビバ。

 

あたしは宝石が好きなので何かにつけて気分で様々な宝石を引っ張り出してきては眺める、うん、今の気分、この心地よい春の穏やかな感じだと桜ピンクだな、とか、淡い感じのグリーンなんかがぴったりでいますね、オホホ、いい感じ。

 

などとひとりで悦に入ってぬるくなった甘めのコーヒー、或いはミルクティーなんかでもいいんだけど、熱くもなく、それでいて冷たくもない甘味の強い飲料などをちびりちびと飲みながら、秘かに微笑んだりして自由気まま好き勝手に喜んだりしている訳であります。

 

ま、ま、ちゅ~ような感じで春は穏やかにして侵略的にお江戸を席巻、きっと来週くらいには桜の名所みたいな場所、そだね、目黒川の周辺とか上野公園とか、ま、そんな感じの場所なんかでも本格的に花見な感じ、そんな雰囲気になるんじゃないかと思う。

 

ちゅ~ても昨年だと3月の下旬に結構な雪が降ったりしたので、まだ、もしかすると冬にもワンチャンスあるのかもしれないけど天気予報とかあんまり見てないから分かんねぇ~なぁ~。

 

みたいな。

 

現代社会ってのは季節の先取り、次のシーズンのものをアピールして先行的に気分を盛り上げていく事が普通っていうか、ま、それだけ情報が早い、どこでもいつでも誰でも情報だけはゲットできなくもない時代になっているので、ともすれば、実際のイベントであったり、季節であったりとの時差っていうか温度差っていうか気分のすれ違いが生じ易いと思ったりするんですが、そうでもないの?

 

ほれ、あたし、以前は全国に実店舗を展開したいた関係で直営の路面店であれば多少は実際の季節であったり、土地柄であったり、その時の雰囲気みたいなものに寄せられなくもないんだけど、百貨店とかファッションビルとかのインショップとして出店とかしちゃってると否が応でも季節を先取りした展開になっちゃうし、多店舗展開の場合だと商品の生産ラインの確保とかも必要になるから企画としては半年以上は前から地道に準備を始める必要があるんですが、そういう感じが現在はインターネットとかも含めて日常の中に溶け込んで発信されているじゃん?

 

それはそれでいい、ちっとも何にも問題はないんだけど、でも、やっぱ、肌感覚っていうか、その時に実際に感じた感じって大切じゃない?

 

ちゅ~ような事も思ったりして、ま、ま、どこに住んでいて、いつであっても今、この瞬間に感じる何か、それが何かは分からないけど分からないからこその楽しみ、驚き、感動みたいなものも忘れないでいたいなぁ~ってな事をですね、とても心地よい春を感じる暖かで穏やかな陽射しを浴びながら思った。

 

ええ、そう思いましたであります。

 

え~っと・・・

 

いつも今を楽しんじゃって下さいませ!

 

みたいな。

 

 

 

トルマリンっていうか「クロム」について

クロムトルマリン


いや、これまでに何回もトルマリンの紹介をしてきたじゃん?

 

えっ?

 

読んでないの?

 

それは遡って過去のブログを探して読んでもらうしかねぇ~なぁ~。

 

ちゅ~ような感じで、今回は少しばかり視点を変えて「クロム」についての説明をしながらクロム・トルマリンを紹介しようかと思っちょります。

 

クロム(元素記号:Cr)というのは宝石の着色に関わりのある成分になっていて、鮮やかで濃い緑色や赤色といった色合いをした宝石の着色成分となっている場合が多いんですよ。

 

緑色であればですね、エメラルド、トルマリン(クロム・トルマリンを含む)、ダイオプサイド(クロム・ダイオプサイドを含む)、ジェダイト(緑色系のヒスイ)、グロッシュラー・ガーネット、スフェーン(緑色系)、ヒデナイト等が代表的な宝石種になっていて、赤色であればですね、ルビー、レッド・スピネル、一部の赤色をしたガーネット等があって、それ以外だと青緑色~赤紫色に変色するアレキサンドライト(アレキサンドライトは宝石学上ではクロムを含有したカラーチェンジ効果のあるクリソベリル)なんかもあり、こうしたところからもクロムは非常に重要な成分という事が何となく分かってもらえるだろうか?

 

ま、ま、宝石種によってはクロム・〇〇〇というような感じで宝石名に必ずしもクロムが冠される訳ではないのですが、ま~ま~色が鮮やかな緑色や赤色の宝石なんかはクロムが成分として含有されている事が多いかもしかです。

 

ちなみにですね、宝石の着色に関係性が高い成分には主に8種類の元素があって、こうした色の起因になる元素の事を遷移元素(稀に転移元素と呼ぶ事もあります)と呼ぶのですが、ちょっと詳しく知りたい気持ちが出てきたかしら?

 

ちゅ~ても、これも以前に何かのブログで書いたような気がするんだけど・・・

 

う~ん・・・

 

ちょっと簡単に紹介しておく感じにしちゃうね。

 

 

クロムトルマリン

 

宝石中の主成分(自色)とか不純物(他色)とかの形で宝石の着色原因となる元素の中で主要な8種類となるのはですね、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅の8種類の元素になっております。

 

クロムは先程、ちょっと関係性の高い宝石種を紹介しましたので省略しますが、チタンは青色系のヒスイ等の色の起因となり、ニッケルはクリソプレーズとか緑色系のコモン・タイプとなるオパール(通称だとブルーオパールですね)等の色の起因となり、この2種類の遷移元素は他の遷移元素に比べると宝石名を連想させるような元素じゃないかもしれません。

 

で、ですね、鉄はアクアマリン、トルマリン(緑系&青色系)、クリソベリル、ジェダイト(褐色系の渋い色合いのタイプのヒスイ)とかの色の起因となっていて、マンガンはモルガナイト、トルマリン(ピンク系)、レッド・ベリル(ビクスバイト)とかの色の起因となっていて、バナジウムはツァボアイト(グリーングロッシュラーガーネット)、スフェーン(緑色系)、カラーチェンジ・サファイアとかの色の起因になっていて、ま、遷移元素の成分によって何となく色合いが分かってくるんじゃないかな?

 

パライバ・トルマリンとかの場合は、宝石学上ではマンガンと銅の成分を含有した青~緑色系の色合いをしたものに対する宝石名になるので、ピンクとかパープルみたいな色合いだと宝石鑑別書ではパライバ・トルマリンにならなかったりします。

 

ちゅ~ような感じで、遷移元素ってのは宝石に対して1種類しか含まれていない訳ではなくて様々な割合であったり、含有率であったりで含まれているので、トルマリンみたいなカラーバリエーションが多い宝石の場合なんかは、クロム・トルマリンで宝石鑑別書を作成してちょんまげ!って感じで依頼しないと普通にトルマリンの宝石名で宝石鑑別書ができちゃったりします。

 

緑色系の宝石だとクロムだったり、バナジウムだったり、鉄だったりの何の元素が著しく強いかを判断するのは大変だし、それで宝石学上の宝石名が変わってきちゃって、それによって価値というか評価が大きく変動するような場合を除くと、ま、単純に普通に宝石名になりますよねぇ~って話しなんですが、ま、それでも一応は依頼すれば宝石名にクロムと冠されるトルマリンを今回は紹介するんだった。

 

そう、そんな感じのブログを書こうと思っていたんだった。

 

うん、思い出したよ!

 

 

 

クロム・トルマリン

クロムトルマリン

 

ま、ちゅ~てもですね、トルマリンっちゅ~鉱物、宝石については過去に何度もタイプ別とかで紹介しちゃっているから、ざっくりと紹介する感じで端折っちゃったりすんだけどね!

 

 

【 トルマリン / Tourmaline 】

  • 鉱物名:天然トルマリン
  • 宝石名:トルマリン
  • 和名:電気石
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:長柱状結晶(異極像)、累体構造
  • カラー:緑色、ピンク色、赤色、赤紫色、紫色、青色、黄色、オレンジ色、
        褐色、無色、黒色、その他各色、様々な色合いが混在
  • 透明度:透明~半透明~不透明(不透明は黒色タイプ)
  • 備考:半透明はキャッツアイやスター効果等を含む
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7~7.5
  • 劈開:1方向に不完全
  • 断口:貝殻状もしくは不平坦状
  • 比重:3.03~3.31程度(成分差による変動値:大)
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:色により強い二色性
  • 分光性:色合いやタイプによって異なる
  • インクルージョン:チューブ、ひび割れ状の液体包有物、二相、結晶包有物等
  • 産地:ブラジル、アメリカ、タンザニア、ケニア、ジンバブエ、モザンピーク、
               ナミビア、ロシア、ミャンマー、スリランカ等

 

 

今回のブログで登場しているルースは、最後の集合写真となっているルース以外はすべて中央宝石研究所の宝石鑑別書でクロム・トルマリンという宝石名になったものになるんですが、クロム・トルマリンは緑色系の色合いになるので、カット形式であったり、色の濃さであったり、ま、ま、そうしたところでルースの違いを感じて頂くしかないっていうか、感じてみて下さいませって感じであります。

 

 

クロムトルマリン

 

これも過去に書いたブログの内容だったりしますが、一応、トルマリンの中で固有の宝石名になっているような感じのものを紹介しておきますね。

 

天然トルマリンのカラーバリエーションと宝石名

  • クロムトルマリン:クロムを色の起因とした緑色のトルマリン
  • パライバトルマリン:銅とマンガンを含んだ青~緑系のトルマリン
  • ウォーターメロントルマリン:柱状結晶の周縁部分が緑色、中央部分が赤~ピン
                  クの断面をした柱状のトルマリン
  • パーティカラードトルマリン:複数の色合いが混在したトルマリン
  • ルベライト:赤色のトルマリン
  • インディゴライト:藍色のトルマリン
  • シベライト:赤紫色~紫色系のトルマリン
  • アクロナイト:透明無色のトルマリン
  • ショール:黒色のトルマリン
  • ドラバイト:褐色のトルマリン
  • トルマリンキャッツアイ:キャッツアイ効果のあるトルマリン

 

 

シベライト、アクロナイト、ショール、ドラバイトなんかは正式な宝石名っていうようりも何となくの通称っていうか、ま、間違ってはいないけど、この名前でトルマリンを探す人は少ないんじゃないかなぁ・・・的な感じだったりしますが、カラーやタイプのバリエーションが多いトルマリンだけに奥が深いというか、興味を持ち始めると楽しい要素が多いんじゃないかと思います。

 

 

クロムトルマリン


クロム・トルマリンにしては淡い色合いになりますが、グリーン系の色合いをしたトルマリンの場合のクロムは遷移元素として含有している率が高いので珍しいというよりは、このタイプでクロム・トルマリンの宝石名で宝石鑑別書を作成してもらう人の方が珍しいという感じだったりしませう。

 

クロム系だとクロム・ダイオプサイドなんかはクロムが突出して含まれている場合が多いのですが、トルマリンとかグリーン・グロッシュラー・ガーネットとかスフェーン等とかの場合だと鉄だったり、バナジウムだったり、他の遷移元素による部分もある訳なのです。

 

ま、ま、こうした事まで検査して宝石鑑別書を作成して取り扱っているケースの方が少ないと思うのですが、もし、クロム・トルマリンという宝石名になるトルマリンを探しているような場合には、ちゃんとした宝石鑑別機関で宝石名がクロム・トルマリンになるものを選んじゃってちょんまげ。

 

ちゅ~ような感じで、ま~ま~印象の違うクロム・トルマリンのルースを紹介しつつですね、ちょっとクロムっていう元素とかのお話となりましたが、ま~ま~世の中も春になってきちゃったから、こんな感じでグリーンが映える時期、ま、ま、花粉症とかで厳しい現実と向き合っている方々も少なくはないと思いますけど、楽しんで過ごして欲しいでおじゃります。

 

え~っと・・・

 

ま、こんな感じでいいかな?

 

うん、いいんじゃないかしら?

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

 

クロムトルマリ



 

 

春になっちゃったなぁ・・・

ΘεΘ

 

冬にもワンチャンあるんでしょ?

ΦωΦ

 

可能性は低いよ。

ΘεΘ

 

それでも可能性があるのならいいんちゃう?

ΦωΦ

 

ま、春があって夏があって秋があるから冬が引き立つんだけどね。

ΘεΘ

 

四季ってやつですね。

ΦωΦ

 

移ろいですな。

ΘεΘ