やぁやぁ、どうも。
いやね、最近、肩凝りと偏頭痛で首も痛くなっているのですが、目の前に急に虫が飛んできたんです。
無意識の内に瞬間的に両手の掌を閉じ合わせてパァ~ン!って合掌、その瞬発力は虫の飛行速度を凌駕し、その衝撃によって虫は掌の中で昇天する筈だったのですが、もう何だろう・・・っていうか、ま、年齢なんでしょうが、パァ~ン!って綺麗に両手の掌が閉じ合わさらず、カスっ!って感じでズレた状態で閉じちゃって、もう虫はいないし、何もよりも悲惨なのは手首を痛めました・・・
ま、ま、いいんですけど、こうした何気ない出来事を通じて地味に年齢というか老いを感じる訳で、溜め息をつきながら首を傾げると首が痛い・・・
で、パァ~ン!パァ~ン!って何度か綺麗に両手の掌が一致、見事な合掌ができるように反復練習、繰り返しパァ~ン!パァ~ン!ってやっていたら手首が悪化、とっても痛い・・・
う~っ・・・って呻きながら空を仰ぐと首が・・・やっぱり首が痛い・・・
肩凝りと偏頭痛も込み込みプランになっているので寝て起きた瞬間にあぅ、首と肩が痛い・・・ってなっておるので、そろそろと手を付いて起き上がる訳ですが、その時、あぅ、今度は手首に激痛・・・
ポンコツ、はは、ポンコツですね、ははは。
ちゅ~ような感じで乾いた笑いを浮かべながら偏頭痛でこめかみを揉み揉みしたりしている訳です。
ま、揉み揉みしたところで痛みが薄れる訳でもないのですが、揉み揉みする動作、その所作で凝った肩が痛み、ちゅ~か、この動作で肩凝りに拍車が掛かっていてエンドレス。
もう、これ、この身体、電気系統もエンジンもフレームもガタが来ておる、ま、足回りだけは何とか大丈夫です。
みたいな感じで何とも切ない趣き、侘び寂び、いや枯れた感のある今日この頃であります。
なるほど、これが老いというやつなのですね、ふむふむ。
ちゅ~ような感じでも基本的に痛みには強い、偏頭痛は気持ちが悪くなるので弱いというか苦手なのですが、単純な痛みには強い方なので何て事はないもののジュエリー製作とか写真撮影とかしている時に何かの拍子で痛みが走って、反射的にビクッ!っとなってしまうので注意が必要なのです。
そういう時の反射的な動きは特に予測が付かないので特に細心の注意が必要なのですが、偏頭痛で注意力が散漫、集中力が欠けているので、これは、もう、少しばかり休め、休養しろって事かしら?
なんて事を考えながら、だったら糸魚川にでも行こうかなぁ・・・って思っているのですが、そんな時に限って打ち合わせの予定が入ったりしてスケジュールが立て難い感じになっております。
まぁ、体調とかのコンディションってのは健康に気を付けて何とかなる場合とそうでない場合があるので何ですが、コンディション、テンション、モチベーションを上手くコントロールしてですね、そうして心技体をベストの状態に近付けてビバな感じでいきましょう!
えっ?
老い?
そればかりは何ともしようがないというか宿命でございます。
こういうポンコツな感じ、手の掛かるアンティーク、骨董品を楽しむ感じで、いいんじゃないかなぁ・・・
じゃないの?
ま、いろいろ考えちゃうのは仕方がない、そればっかりは何とも言えないので何ですが、考えても仕方がない事は考えるだけ無駄なので成り行きに任せる感じでいいんじゃないかしら?
ちゅ~か、え~っと・・・何の話しだったっけ?
みたいな秋。
銀華石を使った勾玉
その前に「銀華石」とは何なの?
ちゅ~ような素朴な疑問があるんじゃないかと思う次第なので、まずは「銀華石」について簡単アバウトに触れおきまする。
鉱物名:天然カルセドニー(玉髄)
宝石名:アゲート(瑪瑙)
通称:マーカサイト・イン・アゲート
結晶系:六方晶系、三方晶系、隠微晶質の塊状結晶
産状:葡萄状~腎臓状等の塊状
色:様々な色合いがあるが主に縞模様
透明度:半透明
光沢感:ガラス光沢
モース硬度:6.5~7
劈開:なし
インクルージョン:マーカサイト(白鉄鉱)
広義の鉱物名となるカルセドニーが潜晶質石英(結晶質ながら極めて微細な結晶粒の集合体で結晶粒の認識が困難な程に微細な構造)となり、色合いや透明度によってカルセドニー、クリソプレーズ、カーネリアン、ブラッドストーン、ジャスパー等の様々なバリエーションに分類され、その中でも縞模様をした半透明のものがアゲート(メノウ)として扱われます。
メノウ自体は宝石というよりも天然石として扱われるタイプの鉱物となり、日本では北海道や青森県や山形県や石川県などで産出し、装飾品だけでなく、それぞれの産地特有の名称を持った観賞石としても珍重されてきました。
今回の銀華石は主に青森県と石川県で産出する観賞石となっており、マーカサイト(白鉄鉱)がインクルージョンとして内包する事で独特の金属光沢感と雰囲気があり、青森では銀華石、石川県では能登錫石、その他では狼煙銀石といった俗称を持った日本水石100選にもなっている国産鉱物のひとつになります。
国産鉱物の場合、宝石学や鉱物学とは関係なく独特の佇まいや趣きを重視し、姿形や色合いや造形等の日本的な美意識によって古くから観賞石や水石といった飾り石の文化があったんですよ。
はい、ちゅ~ような感じで、今回は青森県の銀華石を使った勾玉となりますが、勾玉という形状と特定の大きさの中に様々な表情が見られる個性的な勾玉となっております。
まず、アゲート(瑪瑙)なので褐色~茶褐色~オレンジ色~乳白色~白色といった複数の色合いが混じり合った縞模様となっており、そこに金属光沢をした白鉄鉱が様々な形状で内包されています。
さらにドルジー、日本語だと集晶とか晶洞と呼ばれるキラキラした結晶が集まった部分がデザインの一部として意図的に残されている為、色合い的にも質感的にも光沢感的にも実に多彩な表情を持っているのです。
こうした原石を勾玉に加工するのは勇気が必要というか、そうした事を考えるだけでも勾玉作家さんの源司さんのセンスと技術に圧倒されます・・・
上の画像だと勾玉の頭部分の左側、ちょうど口になるような位置にドルジーがあり、下の画像だと本体の中央部分とお尻の部分にドルジーがあるので、瑪瑙の色柄模様や白鉄鉱の入り方も含めて、どちらの向きでも違った雰囲気を楽しめちゃいます。
参考:観賞石として珍重される国産鉱物のタイプ
以前にも紹介しましたが、久し振りなので再紹介です。
カット研磨される宝石と違って観賞石や飾り石は透明度が高い宝石質の原石よりも様々な鉱物や成分が混じり合った景観美や自然美を楽しむ傾向が強く、鉱物的なバリエーション、産地特有の鉱物、色柄や形や大きさといった要素が好みの基準になっている事が多いんですよ。
【 古くから珍重され愛好家の多い国産鉱物 】
- 糸魚川翡翠:国内には他にも国産翡翠の産地がありますが、代表的な国産鉱物
となりますね。 - 根尾谷菊花石:こちらも古くから珍重されてきた岐阜県の根尾谷産の菊花のよ
うな模様の見られれる国産観賞石の代表的なものです。 - 神居古潭:北海道を代表する銘石のひとつで観賞石や水石として人気の高い国
産鉱物のひとつで黒色系や碧緑色をした滑らかな石肌と光沢感を持
っています。 - 佐田赤玉石:新潟県の佐渡島で産出する赤碧玉となり、他の地域でも産出しま
すが、その中でも佐渡赤玉はブランド石となっています。 - 土岐石:岐阜県の土岐市周辺から産出される碧玉の一種で主に原石のままの形
や色柄模様を楽しむ観賞石として多くの愛好家がいます。 - 桜石や孔雀石:主に紋石と呼ばれる観賞石で日本各地で産出しますが、色柄模
様によって花紋石や孔雀石といった通称で呼ばれる碧玉の一種
です。 - 津軽錦石:青森県特産の観賞石となり、様々な鉱物が混じり合った事で多彩な
混色系の国産鉱物となります。 - 加賀錦石:石川県の代表的な観賞石で多種多様な鉱物が入り混じった多彩な色
合いをした観賞石で部分的に水晶やオパールや瑪瑙の部分が入って
いる美石となります。 - 瑪瑙:天然石として扱われる事の多い瑪瑙は、様々な産地で採取する事ができ、
産地によって色柄模様や透明度が違っている為、好まれます。 - 薬石:主に糸魚川で採取する事ができる褐色系の年輪のような模様が特徴とな
った鉱物ですが、こちらは主に勾玉や飾り石として用いられます。
これら以外にも、いろいろな銘石や美石として珍重される様々な観賞石や水石がありますが、その多くは単独の鉱物とは違い、複数の鉱物が混じり合う事で多様性のある色柄模様を持っている事から、特定の産地でのみ採取されるもの以外は、産地名の後に〇〇〇石というような呼び名となる場合が多いです。
また、中には珪化木のような完全に碧玉化していない鉱物や各地域に於いて銘石や美石として扱われる観賞石や水石もあるので、ある意味ではカット研磨された宝石のルースよりも蒐集するのが大変な分野かもしれないです。
ちゅ~ような感じで、最後に銀華石を使った勾玉の透光性と透光色です。
国産のメノウにも様々なタイプや種類がありますが、あたしの場合は宝石やジュエリーがメインなので特に観賞石に関しては知らない事も多く、名前くらいは知っていても実物は持っていないものが殆どなのです。
国産鉱物の愛好家さんや蒐集家さんは自分で全国各地に赴いて採取されている方が多かったのですが、近年は以前のようには自由に採取できない場所も多くなり、ま、そうしたところに時間の流れというか時代を感じる訳でありんす。
まったく見事な勾玉でございますという感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
これは迫力があるなぁ・・・
ΘεΘ
一目見ただけで印象に残る系でしょ?
ΦωΦ
確かに・・・
ΘεΘ
それでいて繊細な感じもありんす。
ΦωΦ
うむぅ。
ΘεΘ