猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ユークレース(ブルーユークレース):Euclase(Blue Euclase)

ブルーユークレース

 

先日、新幹線に乗ったんだけど、もう気紛れでに何となく新幹線に乗ろうと思った時に気軽に窓側の指定席を取れる時代は終焉を迎えちゃってて、ちゅ~か、いつも新幹線って満席に近い、通路側の座席すら空きがねぇ~ような感じっすよね?

 

これってもう新幹線ってゆ~のに乗る事の特別感っちゅ~か、新幹線ってゆ~ののスペシャル感みたいなハートフルな感じ、そ~ゆ~ものが失われている証左、それは成長、進歩、発展ってな感じの代償でおますが、夢見たり、憧れを抱いたりしている頃、その状況や気持ちってのは実際にはね、ちょっぴり満足していない気持ちみたいなエッセンスが効いていて、そ~ゆ~頃、そ~ゆ~気持ちってのは何気に貴重、叶ってしまうと解けてしまう魔法のよ~なもの、初めて実際に経験した時の高揚感とかを忘れちゃいけねぇ~っすね。

 

ま、ま、ちゅ~ような感じで、今回は宝石の国でも登場している美しいブルーの稀少宝石となる「ブルーユークレース:Blue Euclase」ですが、ま、こ~ゆ~稀少宝石とか宝石とか鉱物とか何かも新幹線と同じで、夢見たり憧れたりしている気持ちも楽しい、でも新幹線と違うのは利便性とかは関係ねぇ~から、いつまでも気に入った石に巡り会って、それを所有している事を楽しみ続ける事ができるって訳っす。

 

あたしの場合、一世代前、ひと時代ばかり前の蒐集家っすから、現在、主に流通している石とは産地が違ったりしていて、このブルーユークレースも最近、宝石質の産出地として主流になっているジンバブエ産とかじゃなくて、ブラジル産(Rio Grande Do Norte)のものですが、高彩度の宝石質となる鮮やかな色合いのルースになるっすよ。

 

基本的にジュエリー製作をする為、いろいろな国に宝石の買い付けに行っていたんっすけど、時代とかもあってブラジル産のものは多く所有していて、このブルーユークレースのようなジュエリー製作に向いていない小粒サイズ(約 0.26ct)のルースなんかも気紛れに買っていたんっす。

 

ずっと銀行の貸し金庫で眠らせていたのですが、物色していたら出てきたので、長い眠りから目覚めさせた訳っすけど、これも何かの運命って感じないっすか?

 

ま、他にも何点か貸し金庫から持ち出してきたものの一応、中央宝石研究所で宝石鑑別書を作成してからじゃないと販売できないので、販売時期とか価格とかは何にも決まっていねぇ~ってゆ~か、そうゆ~ところがあるよね、あたしって・・・

 

もう11月も中旬、何とな~く2017年も終盤に近付いてて、クリスマスとかボーナス商戦とか考えると積極的に販売促進活動をしたりしなきゃいけねぇ~んだろ~けど、あんまり、そ~ゆ~感じでやってない事は認めよう。

 

 

ユークレースやブルーユークレースのルース

ブルーユークレース

 

ユークレースのルース、カット研磨された状態のルースってのは、基本的にユークレースって鉱物そのものが稀少性が高い観賞用みたいな扱いで、宝石としての知名度が高い訳ではないし、そんなに人気のある鉱物って訳でもなかったので、主に愛好家さんや蒐集家さん向けのマニアックなコレクターアイテム的な要素の強い稀少石だったんっすよ。

 

その中でもカット研磨されてルースになるような高品質のものなんて、ただでさえも稀少性の高いユークレース、流通量が多い訳でもなかったし、流通性が高い訳でもなかったっすから、カット研磨っちゅ~手間は掛かり、ロスの多い加工までしてルースにするに見合うだけの品質なり色合いなりの特徴を持った原石ってのは稀の中の稀って感じになるっす。

 

で、基本的にジュエリーにするかど~かは別にして、カット研磨されたユークレースのルースの中で品質や大きさを重視できそ~な多くは、下の写真みたいなカラーレスかイエロー系の色合いをしたものになっていて、逆に品質やサイズよりも(ちゅ~ても品質が良くてサイズが大きい方がい~っすけど・・・)色合いを重視、その色合いの美しさとゆ~か、稀少性から人気が高いのがブルー系のユークレースのルースになるっす。

 

カット研磨されたブルーユークレースになると、色合い&彩度&品質&大きさ&カット研磨のスタイルって感じで、どのポイントを重視するのか判断する際の優先順位で悩むところっすが、基本的には好みっちゅ~か、ちゅ~よ~な感じで選択できる程の流通性がない、でも、まぁ、やっぱりポイントは色になるから、色合いと彩度を重視した方がい~っすよ。

 

ユークレース

 

ちょっと肌色に見えるのは、あたしの手が写り込んじゃっているからなんですが、カラーレス、透明無色とかだと大きさ的にも大き目、ちゅ~ても宝石としては小さ目なサイズっすけど、ま、それなりの大きさで面数も多い美しいファセットカットになっている場合が多いのに対して、ブルーユークレースの場合、色合いを重視、それに歩留まりを考慮してロスの少ないカット研磨が施される事の方が多いっす。

 

微弱ながらも三色性を持ったユークレースだけに特に濃いブルーのよ~な強い色合いをしたブルーユークレースの場合、そ~ゆ~効果が分かり易いし、ま、濃いブルー系だとパッと見では単色のブルーに見えてもルーペ等で見るとカラーレス~淡いブルー~濃いブルーって感じのコントラスト、ま、そんなに大きなルースは少ないから何だけど、バイカラーとゆ~か、パティカラードとゆ~か、複数の色合いが混じっているよ~な感じになっているものが多いから、そ~ゆ~意味でも色のあるユークレースを意識しちゃう、それがブルー系であるなら尚の事、色合いと彩度を重視するのがお薦めっちゃ~お薦めなんだけど、ま、好みもあるからねぇ・・・

 

 

ユークレースという鉱物・宝石について

ブルーユークレース

 

ゆ~よ~にね、ユークレースっちゅ~のは、かなり筋金入りの愛好家さんや蒐集家さんしか手を出さねぇ~もので、基本的に瑕疵等の少ないカット研磨をするルース向けの原石は、透明無色のカラーレスとなったタイプが多くなり、結果、カラーレスタイプの場合はカット研磨の良い大粒サイズのルースとして市場に出る、つまり、カット研磨されたルースだと殆どがカラーレスのタイプになっているっす。

 

次いで流通性が高い、ま、高いって言っても基本的にマニアックなコレクターアイテムになるから、そもそも基本的に流通量が多い訳じゃねぇ~んだけど、ま、そ~ゆ~中でカラーレスに次いで流通量が多いのはイエロー系の色合いになってて、イエロー系もカラーレスに近い瑕疵等の少ない品質と大きさのルースがあるものの高彩度のブルーは基本的に極めて少ないっすよ。

 

ま、ユークレースの場合、一緒に産出する鉱物種とか産出地によって色合いが異なるから、ブラジル産は濃青色系、ジンバブエ産はカラーレスと濃青色のバイカラー系、コロンビア産は淡緑色~水色系みたいな感じの色合いのタイプが多いかもしれないっすけど、い~感じの原石やルースは稀なので産地よりも印象、パッと見た時の感覚的な判断に任せるのが吉、石ってのはタイミングとか縁ってのがあるじゃんね。

 

 

【 ユークレースの特徴や数値 】 

  • 鉱物名:天然ユークレース
  • 宝石名:ユークレース
  • 和名:特になし
  • 結晶系:単斜晶系
  • 産出形状:柱状結晶、卓状結晶
  • カラー:無色、黄色、青色(淡~濃)、淡緑色、紫色、白色
  • 透明度:透明~半透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5~7.5程度
  • 劈開:一方向に完全
  • 断口:不平坦状
  • 比重:3.05~3.10程度(無色石:3.08程度)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.650~1.676程度
  • 多色性:微弱な三色性
  • 分光性:クロムラインを認む or 特に必要な吸収を認めず
  • インクルージョン:液体包有物、微小包有物、成長線等
  • 産地:ブラジル、ロシア、タンザニア、ジンバブエ、コロンビア等

 

ユークレースってのは、劈開性の強さ故、あんまりカット研磨に向いた石ではないっちゅ~事を示す感じで、ギリシャ語の「eu:容易の意」と「klasis:割れるの意」に由来しているっすけど、ま、モース硬度そのものは普通、もっとモース硬度の低い宝石だってあるから、それはい~んだけど、やっぱ、そもそも宝石質の原石が少ない、稀少性が高いのとサイズ的に大きなものが少ない、だから、あんまり知名度の高い宝石とはならなかったんっすね。

 

ちゅ~ても、宝石の国で少しは知名度が上がった、いや、かなり上がった、ちゅ~てもフォスフォフィライト同様に産出量が少ないし、色合いと品質を兼ね備えた原石なんて限らている、故にカット研磨されたルースは依然として特に多い訳ではない、しかし、ま、何となく市場での流通量が多いよ~に感じるのは、そんなに意識していなかっただけだったって話しっすよ。

 

ユークレース

 

このブルーユークレースも銀行の貸し金庫の中かから探し出すのが面倒だった、ゆ~ても小さなサイズのルースだし、特にジュエリーにする気もなかったので放置しておったんっすけど、何となく宝石の国ってのにね、あたしも興味を持ち始めた、まだ、録画したアニメは観ていない、もっと録り溜めてから観よ~と思っているんだけど、そ~ゆ~意識が高くなった故に引っ張り出してきた訳っすね。

 

石の人、そ~ゆ~筋金入りの人、それなりのキャリアのある愛好家さんや蒐集家さんだと普通に所有している感じで、そ~ゆ~マニアックな世界では有名、知られた存在ではあるものの、ちゅ~ても一般的に知名度が高い訳でもねぇ~し、ブルーユークレースになると石に対する真剣さみたいなんが試される、これを所有するのに相応しいかど~かの試練みたいな感覚を味わうでしょ~から、その試練を乗り越えた人しかこれからも実際に所有する事はないんじゃないっすかね?

 

 ちゅ~ような感じ、そのよ~な事を思いながら、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

おまへ小粒サイズは基本的に好まねぇ~もんな・・・

ΘεΘ

 

数よりも質って事で。

ΦωΦ

 

いやいや、かなりの数と量があるじゃん・・・

ΘεΘ

 

ま~ね。

ΦωΦ