猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

インクルージョンなんかの入った水晶を楽しむ:2

ピンクファイヤークォーツ

 

今回の記事も前回の引き続きで「インクルージョンなんかの入った水晶を楽しむ」シリーズの第二弾になります。

 

前回の記事では正統派とうかスタンダードなタイプのインクルージョンが包有した水晶のルースを中心に紹介しましたが、今回は古典的なタイプから比較的に最近のタイプまでバリエーションを意識した水晶を紹介したいと思っていますよん。

 

水晶は基本的には天然石で宝石鑑別機関で鑑別書の作成をしてもインクルージョンの有無や種類に関わらず鉱物名:天然クォーツ、宝石名:クォーツと記載され、拡大検査の項目に針状包有物とか液体包有物とか結晶包有物といった補足の記載がされます。

 

その為、水晶等の天然石に関しては宝石鑑別機関よりも鉱物鑑別機関の方が詳細な内容が分かるのですが、人気の水晶の場合は正式名称よりも通称や俗称、コマーシャルネーム等の名称が浸透する事から何らかの駒シャールネーム的な通称や「〇〇〇・イン・クォーツ」のような呼ばれ方をするので、こちらの記事でもそうした通称での紹介をさせて頂いていますよん。

 

 

水晶に入った様々な個性的なインクルージョン

 

レインボーインクォーツ

 

インクルージョンなんかの入った水晶を楽しむ」の第二弾では、前回の記事で紹介した各種のインクルージョンなんかの入った水晶よりもマニアックなタイプのルースを中心に紹介したいと思っちょります。

 

必ずしも入手難易度が高いタイプばかりではありませんが、第一弾の記事で紹介した各種のインクルージョンなんかの内包したルースに比べると特に高品質のルースは市場流通性は少なくなりますので、インスピレーションが決めてになるかもしれません。

 

インクルージョンなんかの入った水晶を楽しむ:2

ちゅ~ような感じで、ここから「インクルージョンの入った水晶を楽しむ」第二弾となるのコーナーになります。

 

多種多様なインクルージョンなんかの入った水晶の数々をお楽しみ下さいまし。

 

【フローライト・イン・クォーツ】

フローライトインクォーツ

 

こちらは美しい青色をしたフローライトの結晶がインクルージョンとした内包された「フローライト・イン・クォーツ」のルースになります。

 

透明無色の水晶にインクルージョンが内包するようにカット研磨されたルースの場合、様々な角度から立体的に眺める事ができる為、母岩となる水晶の透明度、インクルージョンの大きさや色合いや量、カット研磨の美しさが揃って初めて極めて美しいルースとなります。

 

フォローライト・イン・クォーツの場合、母岩となる透明無色の水晶の品質が良いものが多いのですが、同じ形と大きさ、柄模様のルースはないので気に入ったものを地道に探すのが良いんじゃないかい?

 

 

【ギラライト・イン・クォーツ:胞子状】

ジラライトインクォーツ

 

こちらのルースは「ギラライト・イン・クォーツ」や「ジラライト・イン・クォーツ」や「パライバ・クォーツ」といった複数の通称があるインクルージョン系の水晶になります。

 

こちらは青~水色~薄緑色をした丸みを帯びた胞子状のインクルージョンとなった最近のタイプとなります。

 

 

【ギラライト・イン・クォーツ:ファイバー状】

ジラライト・イン・クォーツ

 

とても同じ種類の「ギラライト・イン・クォーツ」には見えないかもしれませんが、こちらは丸い胞子状のインクルージョンではなくファイバー状に母岩に浸透した事によって独特の色柄模様になったタイプとなります。

 

以前までは、ギラライト・イン・クォーツと言えば、こちらの浸透タイプの事でしたが現在は胞子状のタイプの方が主流となっています。

 

どちらのタイプのギラライト・イン・クォーツも母岩となる水晶が白濁したような少し透明度が低くなりますが、その分、淡い色合いの柄模様やインクルージョンが引き立っています。

 

 

【アホアイト・イン・クォーツ】

アホアイト・イン・クォーツ

 

こちらは水晶の愛好家さんや蒐集家さんにとっていつかは手に入れたいインクルージョンの入った水晶の代表的なタイプとなる「アホアイト・イン・クォーツ」となります。

 

南アフリカのメッシーナ鉱山からしか産出しなかった稀少性の高い水晶でコレクターアイテムとなっています。 

 

多くの場合、鉱物標本や原石で流通する為、カット研磨されたルースは殆ど見掛ける事がありませんよ。

 

ちなみにアホアイト・イン・クォーツと並んで極めて稀少性が高くコレクターアイテムとなっている水晶に「パパゴアイト・イン・クォーツ」という水晶があります。

 

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【ラズライト・イン・クォーツ】

ラズライト・イン・クォーツ

 

こちらはラピスラズリの主成分となっている和名で青金石(Lazurite)がインクルージョンとして内包した涼し気な印象の水晶になります。

 

カタカナ表記だと天藍石(Lazulite)と同じ呼び方になりますが、異なる鉱物となり、あまり大粒サイズのルースを見掛ける事は少ないかもしれません。

 

青色系の色合いをしたインクルージョンタイプのクォーツとしてはマイナーな扱いになっていますが、とても美しい水晶です。

 

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【インディゴライト・イン・クォーツ】

インデイゴライトインクォーツ

 

こちらは青色をしたトルマリンとなる針状の「インディゴライト」が インクルージョンとして内包したインディゴライト・イン・クォーツの巨大なルースになります。

 

トルマリンは石英が母岩となっている事が多い事から、黒色~灰色といったトルマリンをインクルージョンとして内包した水晶は何気にバリエーションがありますが、白濁色の石英ではなく透明無色の水晶に針状(柱状)でトルマリンが内包されたものはトルマライズド・クォーツって呼ばれています。

 

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【トルマライズド・クォーツ】

トルマライズドクォーツ

 

こちらが「トルマライズド・クォーツのルースになりますが、このルースは非常に高い密度で黒色をしたトルマリンが大量に内包している稀少なタイプで水晶って感じが薄いですよね。

 

無数のインクルージョンが内包している関係で自然にレインボー効果が全体的に見られます。

 

少し珍しいタイプのトルマライズドクォーツなので紹介してみました。

 

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【デュモルチェライト・イン・クォーツ】

デュモルチライトインクォーツ

 

比較的に近年になってから新鉱物として登場した水晶で独特の形状をした青色の「デュモルチェライト」がインクルージョンとして内包しています。

 

個々のルースや結晶によって雰囲気が異なるものの独特の形状をしたインクルージョンと美しい青い色合いが人気の水晶になります。

 

市場流通性量も増え、価格的にも安定してきたので現在では比較的に入手し易い水晶になりましたね。

 

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【ピンクファイヤークォーツ】

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こちらは「コベリン(ヘマタイトという説もあります)」という黒っぽい色をした葉片状の薄いインクルージョンが 光が当たると鮮やかな粒子状のネオンピンクに煌く光彩効果を持った水晶です。

 

コべライト・イン・クォーツやティンカーベル・クォーツ等の別名や通称で呼ばれる事もある水晶ですが、こうした光彩効果が生じる宝石や天然石は非常に少ない事から人気がありますね。

 

透明無色の水晶~スモーキークォーツ系の地色で全体的に鮮やかなピンクファイヤーの煌きが見られるものが上質となり、インクルージョンが少なかったりカット研磨が悪かったりするとピンクファイヤーの煌きが感じられ難くなってしまうので石選びの際にはご注意下さいませ。

 

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今回も予想通り2回では書き終える事ができませんでしたので、やはり次回の番外編的な第三弾となる「インクルージョンなんかの入った水晶を楽しむ:番外編」に続きます・・・

 

いつもは宝石や稀少宝石の方に興味が向かっているんですが、1年に数回くらい異常に水晶な気分になるのはなぜなのかなぁ・・・

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

今回は彩りがあっていいっすね。

ΘεΘ

 

ま、たまには水晶もいいね。

ΦωΦ