猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

カラーチェンジトルマリン:Colour Change Tourmaline

カラーチェンジトルマリン

 

12月の師走感っていうのは何となく切ない感じの中に不思議とワクワクするところがあって好き、悪くない感じがするのであるが、残念な事に現在はまだ7月になったばかりで先は遠い、や、夏という魔物が迫りつつあって、もう溜め息ゾウさんである。

 

ちゅ~ような中、ようやく新型コロナのワクチン接種券が届いたので、これを使用して接種する権利を行使できる時が訪れたと考え、すげぇ~渋々ではあるが、あまり使用する機会のないLINEというツールを使って申し込みをしようとしたら年齢制限があり、あたしの場合、受付開始の時期は未定という極めて鬱陶しい結果を知らされ、って、何だよ、おい!みたいな。

 

ちゅ~ような感じで、ちっとも興味もなければ望んでもいないオリンピックが何となく開催されるであろうなムードの中、ワクチン接種の目途も立っていない都民のひとりとして都議会選挙に行った。というのは嘘でオリンピック同様に政治にも興味がないので選挙権を放棄、や、雨が降ってたし、行くのが面倒だったし、そもそも過去にも一度も選挙に行った事がないである。

 

そのような訳でオリンピックとかワクチン接種とか全ての政に対して文句を言う筋合いがない、ブ~ブ~言わない、や、言えない感じなのであるが、そんな感じであっても好き勝手に物申す事ができる時代、匿名性を利用してインターネットで物申せる訳であるが、特に物申す事もないから何にも物申さずに過ごしております。

 

で、気が付けばもう7月、や、今年は新型コロナとかとは関係なく梅雨って感じが薄い事もあって、季節感とかも何もない感じであるので白湯みたいな薄味の日々を送っているのですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?

 

上野公園では蓮の花が咲き始めて東京も紫陽花の時期は終わった、これから東京を焼き尽くすかのように灼熱の太陽が照り付け、都内は焦土と化し、ペンペン草さえも残らない無人の廃墟に蝉だけがミンミン、或いはジィジィとうるさく鳴いているみたいな真なる夏が訪れる訳でありますが、そのような現実を受け入れる心の準備ができていないので冒頭のように12月、師走感をイメージ、あぁ、もう12月、今年も早かったなぁ・・・ってな感じの空想をしているのです。

 

なんですが、すげぇ~暑い、とっても蒸し暑い、不快指数マックス、全然12月な感じがしない、それはまだ7月になったばかりなので当たり前っちゃ~当たり前の話しなんですが、そのような空想の世界に逃亡する事さえもできない暑さ、真なる夏の片りんを垣間見ただけでこれは抵抗は無意味、降参、投降し、早々に夏の軍門に下った、や、やっぱ、夏って最高ですよね!

 

いつか隙を見付けて寝返るつもりですが、いまはまだ時が満ちていない、機が熟していないので、ここはひとつ素直で無邪気なふりをして夏を謳歌、ビバな夏を楽しみたいと思いまして、うん、今年はオリンピックの開催に合わせて1ヶ月くらいバカンスに出掛けて、東京からドロンしようと思っていたのであったのですが、ほれ、肝心のワクチン接種ができていないので都内にいますが確定しちゃっいました。

 

ま、でも街には微笑ましい程にささやかな七夕の飾りが見られ、あたしも星に願いを込めて・・・無理だとは思いますが、どうか今年の夏は冷夏になりますように。

 

ほら、見上げてごらん、あれは首都高ですね。

 

 

カラーチェンジトルマリン(Colour Change Tourmaline)

カラーチェンジトルマリン

 

今回は本ブログでの紹介は初めてとなるカラーチェンジ効果を持ったトルマリンとなりますが、カラーバリエーションが豊富なトルマリンという宝石は色合いや光彩効果、それに含有する成分(主に色の起因となる成分)等によって様々な固有の宝石名が付いているので、まずはトルマリンの中で主な固有の宝石名を持ったものを紹介します。

 

ちゅ~ても、この辺りの基本的な情報は過去に書いた各種のトルマリンのブログでも紹介しているので何なんですが・・・

 

固有の宝石名を持ったトルマリン

 

  • パライバトルマリン:銅とマンガンを含有した青~青緑~緑青~緑色をしたトル
              マリン

  • クロムトルマリン:クロム含有のグリーントルマリン

  • ルベライト:赤~濃いピンク色をしたトルマリン

  • インディゴライト:緑味のない青色をしたトルマリン

  • ウォーターメロン:柱状結晶をスライス研磨したトルマリンで西瓜のように外縁
             部が緑色で中心部が赤色をしたトルマリン

  • パーティカラードトルマリン:複数の色合いが混在したトルマリンの総称

  • アクロアイト:透明無色(カラーレス)のトルマリン

  • ショール:透明~半透明~不透明の黒色をしたトルマリン

  • シベライト(俗称):紫色をしたトルマリンに対する古い名称

  • トルマリンキャッツアイ:キャッツアイ効果を示すトルマリンの総称

 

 

パライバトルマリンに関しては含有成分と色合いによって定められている宝石名、クロムトルマリンはクロムを含有したグリーントルマリンの宝石名、ルベライトやインディゴライト、アクロアイト、ショールは完全に色相で判断される宝石名、ウォーターメロンは柱状結晶をスライス研磨したタイプ以外では使用されない宝石名、パーティカラードトルマリンはウォーターメロンのタイプも含めて複数の色合いが混在したトルマリンの総称的な宝石名となります。

 

アクロアイトは完全に透明無色のカラーレスのみに対する宝石名で何気に稀少色となるものの透明無色の宝石はダイヤモンド以外はコレクターアイテム的な要素が強い為、そんなに見掛ける事がないのに対して完全な黒色をしたショールは宝石としての評価が低くなりトルマリンとしては産出量が多い事からカット研磨されたルースよりも主に鉱物標本やビーズ等のアクセサリーに使われている事が多く、水晶内にインクルージョンとして見られる事からトルマライズドクォーツ等として目にする機会があるかと思います。

 

 

カラーチェンジトルマリン

 

ちゅ~ような感じで、今回のブログで紹介するカラーチェンジトルマリンですが、これはクロムトルマリンの一種となり、見た目はグリーントルマリンとなります。

 

トルマリンの中でグリーンの色合いをしたタイプには鉄分(アイアン)に起因した通常のグリーントルマリンとクロムに起因したグリーントルマリンがあり、クロムトルマリンは同じグリーン系の色合いでも鉄分着色のものよりも濃く鮮やかなグリーンをしているのが特徴となっています。

 

カラーチェンジトルマリンは、このクロムトルマリンの中でも宝石学的にはチェルシーカラーフィルターというカラーフィルターを使った際に通常のクロムトルマリンの場合には赤色に見えるのに対して色の変化がない、或いは乏しいタイプとなり、その名称の通り、自然光や蛍光灯といった光源下ではグリーンに見え、白熱灯や炎といった光源下では赤色を感じる色合いに見えるトルマリンとなります。

 

通常のクロムトルマリンも似たような色の変化が生じるのですが、カラーチェンジトルマリンという宝石名が付くトルマリンの方がカラーチェンジトルマリンという宝石名の付くトルマリンよりも評価されてきた背景から基本的にクロムトルマリンとして流通している場合の方が多いのであります。

 

 

カラーチェンジトルマリン

 

宝石の場合、稀少性という評価と見た目の美しさという評価と知名度という評価が時代と共に確立されたり、変化したりする部分があり、トルマリンのようにカラーバリエーションや光彩効果といったタイプバリエーションが豊富で世界各地で新たに産地が登場するような宝石種の場合、こうした分類が基本的に上位となる宝石名で統一されているのです。

 

分かり易く言うとですね、クロム起因ではなくて鉄分に起因したグリーントルマリンの場合、単にトルマリンという宝石名ではなくて色名を冠したグリーントルマリンとなります。

 

当然ですが、グリーン以外のトルマリンには付かない固有の宝石名となり、単なるトルマリンよりも上位の表現となっている訳ですが、このグリーントルマリンの中でもクロムに起因したタイプはグリーントルマリンという宝石名ではなくてクロムトルマリンというより上位の表現となります。

 

ある程度の知識を持っている方であれば、クロムトルマリンというのは基本的に緑色をしたトルマリンの事で通常の鉄分着色のグリーントルマリンよりも稀少性が高く、色合い的にも濃く鮮やかな緑色をしているという予備知識があるかもしれませんが、そんな知識がない場合には同じ緑色をしたグリーントルマリンなのに価格が違う事や名称が違う事に戸惑うかもしれません。

 

宝石名を優先する方もいれば、見た目の色合いやサイズ感、カット研磨のスタイルなんかを重視する方もいるので最終的には好みの判断で良いところとなりますが、好きなものに対して知識を持っておくのは良い事なんじゃないかなぁ~って思います。

 

 

カラーチェンジトルマリン

 

カラーチェンジトルマリンの場合、アレキサンドライトやカラーチェンジガーネット、カラーチェンジサファイアといった宝石と比べてカラーチェンジ効果が見られる事に対する宝石としての評価が高くない為、多くの場合、宝石種としての上位で知名度が高いクロムトルマリンの宝石名で流通しているのであります。

 

【 カラーチェンジトルマリン / Colour change Tourmaline 】

  • 鉱物名:天然トルマリン
  • 宝石名:カラーチェンジトルマリン or トルマリン(カラーチェンジタイプ)
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:長柱状結晶(異極像)、累体構造
  • カラー:濃緑色~緑色
  • 透明度:透明~半透明
  • 備考:半透明石は主にキャッツアイ
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7~7.5
  • 劈開:1方向に不完全
  • 断口:貝殻状もしくは不平坦状
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:二色性
  • 分光性:色合いや透明度によって異なる
  • インクルージョン:チューブ、ひび割れ状の液体包有物、二相、結晶包有物等

 

 

何故にトルマリンの場合、カラーチェンジ効果が評価されないかというとクロム含有の為に色が濃くなり、特に白熱灯や炎といった光源下で見られる赤色系の色合いが黒色に近い暗い色合いとなる事から、カラーチェンジ効果による美しさが見い出され難いという理由があります。

 

 

カラーチェンジトルマリン

 

今回のブログではカラーチェンジトルマリンのルースを3点、蛍光灯の下で撮影した画像と白熱灯の下で撮影した画像を紹介しているので、何となくのカラーチェンジトルマリンのカラーチェンジ効果が分かるんじゃないかって思います。

 

宝石としての評価ではサファイアやアレキサンドライトは正統派の王道タイプの宝石となり、これらの中でアレキサンドライトはカラーチェンジ効果を持った宝石の代表的な存在ですし、サファイアの場合、カラーチェンジ効果を持ったものは極めて稀少性が高いタイプとなります。

 

カラーチェンジガーネットの場合はガーネットとしては稀少な青色系の色合いをしているものがある事、それにアレキサンドライト同様に劇的なカラーチェンジ効果を持っている事から稀少性と美しさの評価が高いのです。

 

カラーチェンジ効果というのは宝石学上は青緑色系の色合いから赤紫色系への光源の違いによる変色効果の事になり、クロムトルマリンのような緑色系から赤色系へのカラーチェンジ効果は美しさという評価よりも稀少性という評価が高くなるのですが、その稀少性や美しさはクロムトルマリンという宝石名の部分的な評価の一部なので少しばかり可哀そうな感じですね。

 

ちなみに緑色系の色合いから赤色系へのカラーチェンジ効果を持った宝石の中で別格的な扱いになるのは極めて稀産稀少なタイプとなるグリーン系のカラーチェンジサファイアくらいじゃないですかね。

 

 

カラーチェンジトルマリン

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

もう2021年も半分が過ぎた訳でありますが、どうですか?

ΘεΘ

 

や、どうもこうもない、新型コロナとオリンピックに振り回されておるよ。

ΦωΦ 

 

ですよね。

ΘεΘ

 

気分屋なあたしは世間のムードに敏感なのだ。

ΦωΦ 

 

や、神経質なだけ。

ΘεΘ

 

ですよね。

ΦωΦ