猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ブラック・ダイヤモンド:Black Daimond

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先週末くらいからですかね?

 

お江戸でも急に本格的な冬の寒さとなりまして、ガタガタと震えながら過ごしておる訳でございますが、12月も中旬になった事を考えると・・・

 

ま、こんなものかな?

 

ちゅ~ような感じで街では忘年会であったり、いや、ただの飲み会であったり、いやいや、ただの酒好きの方々であったりするやもしれませんが、そのような感じで暖を取る、いい感じに酔っぱらっている人を多く見掛けます。

 

あたしはお酒は飲まないので何ですが、街の雰囲気とかが師走感、そのような空気感が日に日にというか夜な夜な強く感じられるようになったような気がするような・・・

 

今年は残り6点のオーダー製作をする予定ですが、ちゅ~ても鋳造工場さんであったりも年末年始の繁忙期である上にけつかっちんって言うの?

 

使い方が間違ってる?

 

で、それはヤマト運輸さんとかの配送業者さんも同様で実際に完成させて納品できるのは年が明けてからとなる為、メリハリっていうの?

 

ある程度、心技体が揃った状態で集中して製作に取り組める時はジュエリー製作しかしていませんが、そうでない時は寒い中、震えながらポケモンGOをしながら街を散策というか散歩というか迷子になっておるような感じでござります。

 

もう最近はフレンドさんに贈る為、いい感じのギフトを集めるのがメインで他の事はおまけみたいな感じになっているもののお江戸のあちこちをてくてくと歩いているだけで何だかワクワクするというか気持ちが浮き立つというか、そのような訳で実にメリハリのある状態でジュエリー製作にも取り組めているので非常に良い、よろしいんじゃないかと思っております。

 

最近、ま、年末、平成最後だし、キリがいい、そういうタイミングとしてはちょうどいいんじゃなかろうか的な感じで、断捨離、ダン・シャーリー、シャーリー・ダンを進めている訳ですが、結構、ドカドカと処分しちゃうので逆に何にもなくなってしまいそうな気がしなくもないようなするような・・・

 

このような事も師走感、年末という時期特有の光景であるのではないかと思ったりするのですが、ちゅ~てもまだ12月の半ばであって、年末までにはクリスマスというイベントもあるし、そんなに慌てる事もないような気もしなくなくないような気がしてきて、あ、こういうあわあわした感じ、この感じが師走感、いつの間にか知らず知らずの内に師走感の影響下にあるじゃん!

 

みたいな。

 

ちゅ~か、ちょ~寒いよね?

 

寒いなぁ・・・

 

ちゅ~ような感じで、そろそろ暖房を使おうかと思っております。

  

 

ブラック・ダイヤモンド(Black Diamond)

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ブラック・ダイヤモンド(別名:カーボナード)はですね、不透明な暗灰色~黒色といった暗色を示すダイヤモンドの宝石名となってて、ダイヤモンドとしては比較的に安価である為、どちらかと言えば男性向きの装飾品に使われる事が多かった宝石になりまするよ。

 

通常のダイヤモンドは「4C」という基準があり、大きさ(重量)を示す「Carat:カラット」、透明度や瑕疵の有無や数、瑕疵の大きさや位置等の品質を示す「Clarity:クラリティ」、透明無色を最上位とする中での僅かな色合いの違いを示す「Color:カラー」、ルースのプロポーションや精度など輝きを引き出す為に施されている「Cut:カット」の4つの「C」から始まる基準によって価格が決まってくるんであります。

 

ま、ちゅ~てもダイヤモンドの中には「カラーダイヤモンド」と呼ばれる上記の「4C」の「Color:カラー」の基準評価から外れる特別なダイヤモンドもあってね、その場合は「Fancy Vivid:ファンシーヴィヴィット」~「Fancy Intense:ファンシーインテンス」~「Fancy:ファンシー」~「Fancy Light:ファンシーライト」といった順に色の鮮やかさや濃さを示す表記が入り、その後にレッド、ピンク、ピンクッシュパープル、イエローニッシュグリーン、オレンジッシュピンク等の色合いが記載されて評価とされております。

 

ちなみに稀少性という意味では赤色をしたダイヤモンドがもっとも稀少な色合いとなり、イエローやブラウン系の色合いは稀少性という意味では評価が低くなり、前述のような色の鮮やかさや濃さを示す表記とカラット、クラリティ―、カットの3つの要素によって大きな差異が生じる事になりまするよ。

 

そんな中で「ホワイト(透明無色ではなく白色)」や「ブラック」といった透明度が低い或いは不透明なダイヤモンドは「4C」といった評価基準とは別に主に大きさ(重量)とカット形式(形状)によって違いを出す事が多く、これらの場合はどちらかというと主観的な好みが判断基準になってくる事が多いかもしれないです。

 

 

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あたしの場合、いろいろ好みは変わるもので気分的なものもあるし、ま、そうは言ってもタイミングとか縁みたいなものもあるのですが、基本的にブラック・ダイヤモンドは通常の無色透明のダイヤモンドと同様のラウンドブリリアントカットのタイプしか興味がないんです・・・

 

いや、そもそもダイヤモンドよりも色石(ルビー&サファイア&エメラルド&アレキサンドライト等の色のある宝石)の方が好きなので、ジュエリーを製作する際に使う脇石とかには使ってもメインストーンとして使う事はエンゲージリングのオーダーくらいしかないんですけどね。

 

ラウンドブリリアントカットは透明度の高いダイヤモンド等に施される代表的なカット形式で宝石の輝きや煌きを引き出す為に考案されたカット形式になり、ブラック・ダイヤモンドのような不透明石では輝きや煌きといった効果は得られ難いのですが、そこはダイヤモンドらしさというか、ま、多面体になっているので輝きに関しては感じられるかなぁ・・・

 

ちなみにちなみにブリリアントカットというのがカット形式となり、ラウンドとは丸いという意味で形状を表現していますので、ブリリアントカットにはラウンド以外にもオーバル(楕円)とかマーキースとかハートとかぺアシェープとかの形状をしたものもありんすよ。

 

ちゅ~ような中で、ラウンドブリリアントカットが好きというか、ラウンドブリリアントカット以外は何だか魅力を感じなくて持っていないという話しでした。

 

 

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ダイヤモンドは代表的な宝石となり多くのファンがいる為、イミテーションであったり、何らかの人為的な処理が施されている場合があったりするので、それなりの大きさのルースや珍しい色合いのタイプなんかは気を付けないといけないのでありまするが、ブラック・ダイヤモンドの場合は一般的に加熱処理が施されております。

 

もちろん天然未処理石もありますが、それなりの大きさのものの多くはブラック・ダイヤモンドのブラックな色合いを強調する為に加熱処理が施されているのであります。

 

でもですね、加熱処理だけではなく放射線を照射する処理であったり、放射線を照射した上で加熱する処理であったり、とことん人為的な処理が施されているルースも増えてきて、宝石鑑別機関でも複数の人為的な処理が施されたものは調べ切れなくなってきちゃったから、最近は「単一または複数の処理が行われています。」という記載がされるようになったんです。

 

現在はルースの鑑別書を作成する為に持ち込んだ人だけが受付で確認すると具体的に加熱だけなのか放射処理だけなのか或いは放射処理と加熱の両方が行われているのかを口頭で教えてくれます。

 

今回、2つのブラック・ダイヤモンドのルースを紹介しておりますが、同じ時期に同じところから買い付けたルースになる為、どちらも加熱のみが施されているルースとなっております。

 

透明無色のダイヤモンドだと手を出し難い価格帯となる大きさであってもブラック・ダイヤモンドであれば手が届く感じがするので、どちらも大粒サイズになってて、え~っとですね、ここまでに掲載した画像のルースは「2.042ct」のものでおますよ。

 

 

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そしてですね、ここから登場する画像のブラック・ダイヤモンドのルースは「1.368ct」となっていて、2.042ctの方は直径が約7.8mmなのに対して、1.368ctの方は直径が6.5mmくらいとなっておりまするよ。

 

あたしが多店舗展開の一環としてブライダルの専門店をやっている頃だと透明無色の普通のダイヤモンドを使ったエンゲージリングでもっとも動きの多かったのが、0.3ctくらいのダイヤモンドでしたが、0.3ctで直径が約4mmくらいなんだよ。

 

あ、一応だけどブラック・ダイヤモンドの基本的な情報について書いておきまする。

 

【 ブラック・ダイヤモンドの基本的な情報や数値について 】 

  • 鉱物名:天然ダイヤモンド
  • 宝石名:ブラック・ダイヤモンド
  • 別名:カーボナード
  • その筋の人の通称:ボルツ
  • 結晶系:多結晶構造
  • 産出形状:多種の形状で産出
  • カラー:黒色~灰黒色~鋼灰色
  • 透明度:不透明
  • 光沢:ダイヤモンド光沢
  • モース硬度:10程度
  • 劈開:なし
  • 靭性:通常のダイヤモンドより高い
  • 蛍光性:なし
  • 代表的なカット:ブリリアントカットや不定形研磨

 

 

不透明黒色をしたものをブラック・ダイヤモンド、不透明鋼灰色をしたものをスチール・ブラック・ダイヤモンドと分けて呼ぶ場合もありまするよ。

 

通常のダイヤモンドに比べて結晶構造が異なる為、モース硬度だけでなく靭性が高くなるので通常のダイヤモンド以上に丈夫っていうか頑丈なのが特徴となり、一般的には産出したものの多くは研磨剤や削岩機等の先端に取り付けられたりして切削や研磨等の産業用として利用されまするよ。

 

ルースになるものは結晶のサイズがそれなりの大きさで質の良い一部のものとなりますが、ダイヤモンド光沢と黒色という事で装飾品として用いられる事もあり、ま、今でもそんな感じですが、殆どの場合、小さなビーズ等のネックレスとかブレスとかになり、カット研磨されたルースはそんなにメジャーではないかもしれないでおます。

 

 

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ちゅ~ような感じで、ブラック・ダイヤモンドも宝石の国に登場する主要キャラクターの影響もあって知名度も上がったように感じる訳ですが、ボルツというのは宝石学では一般的に使われる名称ではないので、どちらかっていうとルース派のあたしは最初、知らない頃はボルツ?ってなっておったのですが、今じゃ、もうボルツでもいいんじゃないの?って思っております。

 

厳密には宝石学と鉱物学では違う解釈や表現があって、そもそも学問として違っている訳ですが、宝石(ジェム)でも天然石(ミネラル)でもカット研磨されたルースでも鉱物標本や原石でも石って不思議で面白いですし、魅力的な要素がいっぱいあるし、フィーリングとか好みとかで蒐集したり興味を深めていったりできるから何でもいいから楽しんで欲しいなぁ~って思っちょります。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

今年も終わりだねぇ。

ΘεΘ

 

まだ仕事がありますけど?

ΦωΦ

 

うん、まだ終わってはいないよ。

ΘεΘ

 

終わりな雰囲気が漂ってくる訳ですね?

ΦωΦ

 

夜の街では良いお年をとか来年もまた宜しくお願いしますとか耳にするじゃない?

ΘεΘ