猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ウォーターメロン・トルマリン / vol.2:Watermelon Tourmaline / vol.2

ウォーターメロントルマリン

 

暑中お見舞い申し上げます!

 

いや、ほら、そういう時期なんじゃない?

 

以前までは何だか毎日、1日1回はブログを書く、或いは更新するみたいな感じだったので分からなかったけど最近は気まぐれでしかブログを書かないし更新もしない。

 

そのような中、ちゅ~ような心境でですね、こうしてブログを書いていると1週間、多分、前回のブログから1週間くらいしか経過していないんだけど何かと盛り沢山な出来事があったような気がする。

 

しません?

 

え~っと例えばですね、おかしなコースで侵入してきて変なルートで通過した台風があり、ま、そのタイミングで皆既月食みたいなんが見える満月っぽい月夜があり、そんな中、隅田川花火大会が開催されて、フジロックとかもあったりして、ベンジー、浅井さんが出てたので心は和、日本の風流な夏気分で隅田川、花火大会な気分であった筈が急にロック、昔は好きで好んで聴いていたベンジーな世界観の気分に早変わりしちゃって、いや、さっきまでは花火、夜空を彩る夏の風物詩、その和なテイストの気分だったのが逆転、ちょ~ベンジーを聴きたくなってしまっておったり・・・とか?

 

長く生きてると台風とか夏とか花火とか特定のミュージシャンとかミュージックとかみたいなものにまつわる想い出とか記憶が増えてきて、今という瞬間の出来事とか何かとかって今からの事よりも過去に想いを馳せる事の方が多くなってしまうのです。

 

これを人は老いと呼ぶ訳であるが、台風が到来したり、夏の暑さを実感したり、花火大会があったり、ベンジーが懐かしい曲を演奏したりすると当然のように過去の様々な想い出や記憶が急に蘇ってしまうので仕方がありません。

 

う~ん・・・

 

やっぱ、夏は苦手です。

 

暑さで思考能力とか集中力が低下している中、何かの拍子にいろいろな想い出とか記憶とかが蘇ってきて、ぽや~ん・・・ってなっちゃうじゃん?

 

ま、逆に言えば、夏ってのは何だか印象に残るようなイベントだったり出来事だったりが多いとも言えるのやもしれぬが、過去の想い出よりも未来に向けた想い出づくりっていうの?

 

ちゅ~ような感じで夏を満喫、素晴らしい日々、充実した毎日、楽しい夏を過ごして欲しいと思っているっす。

 

いや、これって、マジ、老いじゃん!

 

ま、いいんですけどね。

 

8月はお盆があるので仕事をされている人でも夏期休暇、お盆休み的な感じで連休となる場合も多いと思うし、逆に業種によっては繁忙期であったりすると思いますが、どちらにしても通常とは少し違う状況っていうの?

 

ちょっとした変化なんだけど何かが違う感じとかもするから、チャンス!

 

時間なんてものは何もしてなくても流れておるものだし、季節だって何もしてなくても移り変わるものだし、いつだってそんなものだったりしますが、それでもやっぱり何か特別な感じになるかもしれないじゃんね?

 

会社勤めの方々とかだと今年のお盆休みは何連休になるのかしら?

 

お正月とは違った感じの大型連休じゃない?

 

あたしはいつもの通り何の予定とか計画も立てておりませんが、ま、成り行きで適当にどこかに行こうかなぁ・・・みたいな。

 

ちゅ~ような感じで2108年も8月となり、夏本番って感じみたいな感じなので、うわぁ、ちゅ~事は今年も残り5ヶ月・・・とかみたいな事は考えないで、はっちゃけてですね、弾けちゃって下さいませ!

 

ビバ!

 

 

ウォーターメロン・トルマリンについて

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以前にも「ウォーターメロン・トルマリン」の記事を書いたのですが、その時は粗末な鉱物標本とファセットにカット研磨されたルース(厳密にはパーティカラード・トルマリン)の画像を使って紹介していたので、今回は宝石鑑別機関で宝石名が「ウォーターメロン・トルマリン」って記載される正真正銘のタイプを中心に紹介するでございます。

 

宝石学ではウォーターメロン・トルマリンという宝石名として扱われるルースの定義は「柱状結晶の外周部が緑色系で中心部が赤色系の色合いとなったトルマリン」となるので、通常のファセットカットやカボッションカットが施されたルースは厳密には原石となる結晶がウォーターメロンのタイプであってもカット研磨する事で緑色系と赤色系の混在した「パーティカラード・トルマリン」の扱いになるんですね。

 

その為、ルースとしては柱状結晶を輪切りにした板状のもので尚且つ外周部が緑色系で中心部が赤色系をした見た目がスイカみたいなものだけが「ウォーターメロン・トルマリン」の宝石名で宝石鑑別書に記載されます。

 

あっ、ウォーターメロンってのは「スイカ:西瓜」の事になり、見た目がスイカっぽい色合いと形状をしたトルマリンの正式な固有の宝石名でありんすよ。

 

 

【 ウォーターメロン・トルマリン / Watermelon Tourmaline 】

  • 鉱物名:天然トルマリン
  • 宝石名:ウォーターメロン・トルマリン
  • 結晶系:六方晶系(三方晶系)
  • 産出形状:長柱状結晶(異極像)、累体構造
  • カラー:外周部が緑色系で中心部が赤色系
  • 透明度:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7~7.5
  • 劈開:一方向に不完全
  • 断口:貝殻状もしくは不平坦状
  • 比重:3.03~3.31程度(成分差による変動値:大)
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い二色性
  • インクルージョン:液体包有物、結晶包有物、累帯構造等
  • 産地:ブラジル、マダガスカル、タンザニア、モザンピーク、 ナミビア等

 

 

見た目を重視するならスイカっぽさが強い程にウォーターメロンって感じですが、ま、あくまで外周部が緑色系で中心部が赤色系をした輪切りにされた研磨品となる為、皮の厚さ(緑色系の部分)と実の入り方(赤色系の部分)のバランスは関係しない事から、そこら辺りの感覚は好みの感じでいいんじゃないかな?

 

 

ウォーターメロン・トルマリン

 

こちらのタイプは見た感じの印象が1枚目の画像で登場したウォーターメロン・トルマリンに比べて微妙に違うじゃん?

 

外周部に赤色系が入っているし、緑色の部分の面積が広いでしょ?

 

でも、これだって「ウォーターメロン・トルマリン」になり、スイカな感じでは1枚目のタイプには及ばないものの宝石としての彩りとかグラデーションになった感じとかでは面白味があるじゃない?

 

どちらが稀少なのかって話しになるとスイカ感という見た目の縛りで限定された1枚目の画像のタイプが圧倒的に珍しいのですが、2枚目みたいな少し個性的なものはフィーリングというか好みの要素が強くなるので悩ましいところですね・・・

 

スライス研磨されているものなのでファセットカットやカボッションカットされたルースに比べると大き目サイズのものがあり、サイズの割りには価格は低めですが、ペラペラで厚みが薄いものもあるので、そこはキャラ目と寸法、特に寸法で直径と厚みのバランスを重視した方がいいかもね。

 

 

ウォーターメロン・トルマリン

 

かなり極端というか比較するには個性的に過ぎるものですが、こちらも「ウォーターメロン・トルマリン」となります。

 

ウォーターメロン・トルマリンの場合、累帯構造という特徴を持っているのですが、累帯構造ってのはですね、ひとつの鉱物の結晶が同種の他の結晶に取り囲まれているような構造の事で、厳密には色の起因となる成分等が異なる為、同種でも組成が違った結晶となるのですが・・・分かる?

 

とっても簡略しちゃうと複数のトルマリンの柱状結晶が組み合わさった構造をしているって事です。

 

通常というか多くは1本の柱状結晶の内側の結晶と外側の結晶って感じでスイカ柄になっている訳ですが、稀に複数の柱状結晶が組み合わさったタイプがあり、そうした場合、この画像のものみたいに結晶間の隙間があったりするのが見えるのです。

 

これで偏ってはいるものの外縁部が緑色系で内側部分に赤色系の柱状結晶が入っているから見た目はスイカって感じではないように見えるのですが、宝石学的にはウォーターメロン・トルマリンとなるのです。

 

通常、こうした構造美や造形美が面白いものは輪切りにしたりはしないで鉱物標本として流通するのですが、もう、その辺りはルース愛好家さんや蒐集家さん、それにカット研磨する職人さんにとっては何の迷いもなく輪切りにしちゃっていたんですね。

 

当然ながら稀少な珍品となっております・・・

 

 

リバース・ウォーターメロン・トルマリン

リバース・ウォーターメロン・トルマリン

 

珍品という意味では、通常のウォーターメロン・トルマリンとは色合いの配置が逆になった「リバース・ウォーターメロン・トルマリン」って呼ばれていたタイプも稀少で珍品になっております。

 

外周部が赤色系で中心部が緑色系をしているだけなのですが、この配置の色合いをした結晶は少なく、多いのは外周部が赤色系、その内側に緑色系の筋模様があり、中心部は赤色系って感じの見た目は赤色系で緑色系の細い線が見られるような感じのものです。

 

もちろん、その場合は単なるパーティカラード・トルマリンとなり、スイカ柄を反転させたようなリバース・ウォーターメロン・トルマリンとは呼ばれませんが、このリバース・ウォーターメロン・トルマリンとは古い俗称となり、筋金入りの愛好家さんや蒐集家さんじゃないと知らないんじゃないかなぁ・・・って思います。

 

正式な宝石名ではなく俗称なので、宝石鑑別機関の宝石鑑別書ではパーティカラード・トルマリンの宝石名となりますが、何気に稀少な珍品なのでコレクターさんは少し意識して探してみても楽しいと思います。

 

あんまり見掛けないけど・・・

 

 

ウォーターメロントルマリン

 

ま、ちゅ~ような感じで、ほれ、何となく夏に相応しい感じのスイカ、ウォーターメロン・トルマリンでございました。

 

関係ないけど、ほら、スイカって丸いイメージじゃない?

 

でも以前までは毎年8月にはアメリカにインディアンジュエリーの買い付けに行っててね、それで向こうでは楕円形のスイカが普通なので、もう、スイカの普通が分かんなくなってしまい、色だって実がイエローのスイカとか皮が黒色のスイカとかあるじゃんね?

 

だから、ウォーターメロン・トルマリンだって好みでいいんじゃない?

 

ま、宝石学上は外周部が緑色系で中心部が赤色系の輪切りのものだけがウォーターメロン・トルマリンの宝石名となりますけどね・・・

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

7月27日はスイカの日だったらしいよ。

ΘεΘ

 

毎日が何かの日じゃん?

ΦωΦ

 

知らなかったくせに・・・

ΘεΘ

 

ま~ね。

ΦωΦ

 

もう8月だけど・・・

ΘεΘ