猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ヒデナイト:Hiddenite

ヒデナイト

 

最近、時代の変化とかスピード感とかじゃなくて普通に世代交代というビックウェーブが来ているのを感じる。

 

そのビックウェーブの第一波みたいなのが押し寄せてきたのを感じているので、続く第二第三の波だけでなく引き潮っていうの?押し寄せた波が引いていく時のあれ。

 

この数年くらいで同じ時代を駆け抜けてきたような気がする会社の半数くらいは世代交代して、半数くらいが姿を消したような気がするのだが、そうした全ての事が「そんな気がする」という極めて曖昧な印象で実際のところは気にしていないというか、よく分かっていなかったりする。

 

なんじゃそりゃ・・・

 

ちゅ~ような話しではあるものの気がする以上は気がしていると感じている訳で適当な話しなんかではないような気がするし、もう、ここでも気がするという表現になっている程に事態は深刻なんじゃないかと思ったり思わなかったりする。

 

ま、例えばですね、あたしが懇意にしていたジュエリー関係の工具とか道具とかを販売しているお店なんかも世代交代した二代目、この二代目は同世代なのだが、その二代目社長も引退した。

 

確かに退き際は大切ではあるが所詮、自分で立ち上げた事業、設立した会社、育て上げたものがない者の退き際はまるで魔法のようで、あたしはこれを退き際マジックと呼んでいるのだが、ま、それは別に関係ない話しである。

 

ただ、一抹の寂しさというか寂寥感みたいな微妙な気持ちになり、それが特にジュエリーとか宝石とかの業界に限った話しではなく、もう何の商売やどんな業種とか関係なく櫛の歯が欠けたような感じの気分を味わう機会が激増中でありんす。

 

あたしが尊敬する勾玉作家さんである「源司」さんも最近は安定供給できる程に製作ができないようで、猫車さんのオンラインショップでもカテゴリーを見直して修正したりしました・・・

 

切なくない?

切なくなくない?

 

みたいな事を少し韻を踏んで呟いたりしている訳だが、その呟き声は小さ過ぎて誰にも聞こえないどころか、自分の耳にも届いていなかったりする。

 

ま、こんな事はどうでもいい、あたしが言いたい事はこんな事ではなく、こうした世代交代によって生じる諸々の問題、もう、あたし自身、何を言いたいが故に何を書いているんだか分かんないような状態に陥っている訳であるのだが、これを読んでいる人はもっと何を言ってんだ、この人?

 

ちゅ~ような感じだと思うので、話しを軌道修正、こうした世代交代のビックウェーブによって生じている事態を書いちゃってもいいかな?

 

ま、ま、いいも悪いもないのですが・・・

 

簡潔に言うと世代交代によって生じた波の中でも特に致命的な問題がコミュニケーション手段の変化だ。

 

最初から、そうやって書けよ・・・って話しですが、電話及びファックスというのがコミュニケーション手段の原点にあり、その延長線上で携帯電話とかメールなんかに移り変わり、そこでの転換期、パソコンを駆使する事による業務の効率化、その円滑性を共有するのに大変な苦労があったじゃん?

 

えっ?

そんな時代の事は分からない?

 

う~ん・・・

まぁ、そういう感じでパソコンが普及していく中での様々な苦労、プロセスがあったんですね。

 

パソコンを使えない人が多いというか一般に広く普及してなかった状況から事務処理からデザインから何もかも何らかのアプリケーションソフトを使って対応できるようになったのですが、それが世代交代によって完全に時代はスマフォやアプリへと移行。

 

ともかくLINEでお願いします!って言われるようになったのですが、あたしはパソコンが終着点、そもそもスマフォさえも殆ど使っていないような感じなので、そうした事を言われる度にコミュニケーション手段の温度差、微妙な空気が流れるのです。

 

ドーナツ化現象みたいな感じで、あたしの世代だと家族とか子供とかがいたりする人はLINEを普通に使っている人も多いのですが、パソコンで完結して人生を詰んじゃっている人も少なくはありません。

 

いや、知らないけど何となく。

 

世代交代した若い方々はLINEとかスマフォに慣れ親しんでいるので、もう当たり前のようにLINEでのコミュニケーションを要求してくるので、今はパソコンを使い慣れていなくて抵抗があった方々の気持ちが分かるようになりました。

 

以上です・・・

 

ちゅ~ような感じで、今回は「ヒデナイト」となります。

 

何だか分からない話しが何だか分からない内に終わっていたなぁ・・・ 

 

みたいな?

 

 

ヒデナイトについて

ヒデナイト

 

宝石学ではヒデナイトという宝石は、鉱物名:天然スポジュメンの中でもクロムを含有した緑色をしたタイプに限定された正式な固有の宝石名となり、同じグリーン系の色合いをしていてもクロムの含有が認められない場合は単なるスポジュメンという宝石名となります。

 

スポジュメンの中だけに限らず、多種多様な宝石がある中でも稀産稀少なタイプとなっていて、宝石学上、宝石鑑別書で宝石名がヒデナイトとして扱われるタイプかヒデナイト扱いにならないタイプかの違いは大きく、宝石名がヒデナイトとなるタイプであってもサイズが小さかったり、色合いが薄かったりするものが殆どなので、大粒サイズで高彩度のルースに関しては市場流通量も少なくなります。

 

クロムを含有したグリーン系の宝石では、エメラルドなんかも同じ扱いですが、もしクロムが含有していない場合は宝石名はエメラルドではなく単にベリルとなり、クロムを含有したエメラルドであってもサイズや色の鮮やかさで稀少性や価値が大きく変わってしまいます。

 

ちなみに色鮮やかなヒデナイトはエメラルドのように鮮やかな美しい緑色とか、エメラルド・グリーンといった表現をされる事がありますよ。

 

鉱物的にはスポジュメンの一種なので特徴的にチューブ(管状包有物)や三角状中空キャビティといったインクルージョンが見られる事もありますが、大粒サイズが少ない事もあり、基本的にスタンダードな印象のルースとなります。

 

取り扱っている業者さんによっては、クロム含有のないグリーンのスポジュメンであっても広義でヒデナイトとして販売している場合もありますが、宝石業界は宝石名に対して厳格なルースがある上、かなり稀少性が高い事もあり、そうした誤解を招く可能性のある表現はしない傾向が強いかなぁ・・・

 

ヒデナイトという宝石をピンポイントで欲しい人や探している人なんかは少し注意が必要ですね。

 

 

ヒデナイト

 

いくつかは所有しているのですが、クンツァイトと違って宝石鑑別機関で鑑別をしないと明記できないから、猫車さんのオンラインショップでも現状は一点しか販売していない状態です。

 

【 ヒデナイトの情報や数値 】

 

  • 鉱物名:天然スポジュメン
  • 宝石名:ヒデナイト
  • 結晶系:単斜晶系
  • 産出形状:柱状結晶、平坦状結晶、塊状
  • カラー:淡緑色~緑色
  • 透明度:透明~半透明
  • 補足:半透明石はキャッツアイ等
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6.5~7程度
  • 劈開:1方向に完全
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.0~3.2程度(通常:3.18程度)
  • 偏光性:複屈折性
  • 屈折率:1.653~1.682程度
  • 多色性:強い三色性
  • 蛍光性:強い
  • インクルージョン:三角状中空キャビティ、チューブ、液体、二相等
  • 産地:アメリカ、ブラジル
  • 代表的なカット:特になし

 

 

スポジュメンの中ではもっとも稀少性が高く、宝石としての評価も高いのですが、正式な固有の宝石名を持つだけに独特の美しさが感じられると思います。

 

 

ヒデナイト

 

ヒデナイトという宝石名でなくてもグリーン系のスポジュメンであれば構わないという事であれば、グリーン・スポジュメンとかミント・スポジュメン等の名称で流通しているスポジュメンでもいいかもしれませんね。

 

価格的にも桁が違ってきますし、そこそこ大粒サイズのルースや個性的なインクルージョンを内包した景観性のあるルースなんかもクンツァイト同様にあるので、それはそれで楽しめると思いますよ。

 

 

参考:ヒデナイトの扱いにならないグリーン系のスポジュメン

ミント・スポジュメン

 

こちらはインクルージョン等が殆ど分からないスタンダードなタイプのルースですが、色の濃さや鮮やかさが全然違っているのが分かると思います。

 

こうした淡い色合いの宝石も最近では評価が見直されているというか、それだけ多様性を楽しめる時代になったので、この感じが好きという方も大勢いらっしゃいます。

 

 

グリーン・スポジュメン

 

インクルージョンの入ったタイプも個性的で入り方や全体的な印象なんかによっては、面白いと思います。

 

あたし自身はインクルージョンによって独特の世界観というか雰囲気があるルースは好きなので、ヒデナイトとしてではなく、緑色のスポジュメンとして最初から分かっている分にはお薦めだったりしますが、こうしたインクルージョン系は好みの問題なので、良し悪しよりも好き好きになりますね。

 

 

グリーン・スポジュメン

 

今回は、スポジュメンという鉱物の中でクンツァイトやヒデナイトのような正式な固有の宝石名を持ったタイプなんかをシリーズ的な感じで紹介したのでブログを更新するスピードが早かったのですが、いつもは、もっとスローペースです。

 

ま、冒頭の何の事だか分からない無駄話なんかが長かったのですが、ヒデナイトという宝石そのものについてはコンパクトな内容になっているので・・・

 

いるので?

 

いるので何?って話しでもないのですが、またね。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ヒデナイトは稀少だねぇ・・・

ΘεΘ

 

最近は目にする機会も殆どなくない?

ΦωΦ

 

それもまたタイミングです。

ΘεΘ

 

まぁね。

ΦωΦ

 

次回は何の宝石?

ΘεΘ

 

何にも考えていないなぁ・・・

ΦωΦ