猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

タンザナイトが正式な宝石名になりました。

タンザナイト

 

ちっとも知らなかったんですが、サッカーのワールドカップが始まっておりました・・・

 

サッカーに限らず、スポーツ全般的に興味がないので東京オリンピックまでには東京を離脱、また違うところに引っ越したいなぁ~なんて思っている訳ですが、奇遇。

 

あたしが前に東京で生活していた時、ちょうどサッカーのワールドカップ、日本と韓国の共同開催?

 

あんまり分かんないんだけど日本と韓国が開催国になった2002年の頃に東京に住んでおったので、実に16年前の話しなんだ・・・ってな感じで、流れる歳月のスピードを改めて実感している次第です。

 

その時は渋谷に住んでいた訳ですが、もう街中が大騒ぎでユニフォーム姿の集団が徒党を組んで当時、たくさん営業していたスポーツバーとかで盛り上がり、スクランブル交差点では地下街への入り口になっているアーケードの上とかに登って奇声を上げている若者とかで溢れ返り、ちょっとしたお祭り騒ぎであったって事を想い出しました。

 

今回のワールドカップは盛り上がっていないの?

 

あんまり騒がしくないというか、そんなに話題になってないような気もしますが、ま、あたしが疎いだけだと思います。

 

ちゅ~ような感じですが、2018年より国内の宝石鑑別機関で「タンザナイト」が正式な宝石名となったので、そ~ゆ~事だけはお知らせしておきます。

 

ま、情報の発信やアナウンスが遅いのは業界の悪いところですが、あくまで日本国内での日本語表示に関する情報なので、ま、あんまり関係ない人の方が多いっちゃ~多いかもしれません。

 

コマーシャルネーム、俗称、通称、慣習的な名称、カタカナ表記による違いとか何かと正確な情報が伝播し難い上、いろいろな宝石鑑別機関がある宝石業界だけに大きな声を出して、こうなりましたよ~!って誰もが分かるように言ってもらいたいっすよね。

 

と、そのように思う次第です。

 

え?

 

思わないっすか?

 

あたしは思うっす。

 

 

タンザナイトが正式な宝石名になりました。

タンザナイト

 

え~っとですね、これまではですね、鉱物名:ゾイサイトの中で青色~青紫色をした「ブルー・ゾイサイト」に関しては、宝石鑑別書の備考欄に「別名:タンザナイト」と呼ばれる。

 

ちゅ~ような表記がされていたのですが、これが別名から正式な宝石名に格上げされた形になり、今後は以下のような感じになります。

 

【旧:表示方法】

鉱物名:天然ゾイサイト

宝石名:ブルーゾイサイト

別名:タンザナイト

 

【新:表示方法】

鉱物名:天然ゾイサイト

宝石名:タンザナイト 或いは ブルーゾサイト

別名:表記なし

 

 

新しく宝石鑑別書を作成する場合は、別名の表記がなくなり、宝石名をタンザナイトかブルーゾイサイトのどちらか一方の表示を選べる形になりました。

 

今回は一般的に流通名となっているタンザナイトに関してですが、変更する以前の鑑別書でも「旧:表示方法」となって流通しているものの評価が変わる事がありませんよ。

 

宝石によっては、まったく違った宝石名になる場合や枝分かれして細分化された複数の宝石名になる場合もあるから、疑問や気になる事は問い合わせて確認しましょう。

 

尚、タンザナイト(ブルーゾイサイト)の詳細に関しては、以前に書いたブログの通りです。 

 

【 タンザナイト / Tanzanite 】

  • 鉱物名:天然ゾイサイト
  • 宝石名:ブルー・ゾイサイト
  • 宝石名:タンザナイト
  • ゾイサイトの和名:灰簾石、黝簾石
  • 鉱物グループ:広義では緑簾石グループ
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶・短柱状結晶・不透明なタイプは塊状
  • カラー:透明青色・透明青紫色・透明紫青色
  • 透明度:透明
  • 補足:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:6~7程度
  • 劈開:1方向に完全
  • 断口:貝殻状、不平坦状(鋸刃状)
  • 比重:3.15~3.38程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い三色性
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • 産地:透明度と色合いによる
  • 代表的なカット:特になし

 

安定的に人気も高い宝石なので最近は価格が高騰気味となっている宝石のひとつだったりします。

 

  

タンザナイト

 

 

タンザナイトの場合は、もともと個性的な青色~青紫色の美しさや稀少性からコマーシャルネームとして付けられた名称だったのですが、その名称が自然に定着してブルーゾイサイトと呼ばれるよりも一般的にもタンザナイトと呼ばれる事の方が多かったのです。

 

とは言ってもコマーシャルネームで正式な宝石名ではなかった上、当然、名称のフレーズ、その響きの良さからタンザナイトという表現をする方が受けも良いから、最近では青色以外の色をしたゾイサイトであってもタンザナイトと呼ばれたりしているので、まぁ、誤解を招かないように徹底するには良い判断だと思います。

 

何故か上から目線ですけどね。

 

ちゅ~のもね、やっぱり、お客さんって宝石名で宝石を選んだりしている場合って多いじゃん?

 

そりゃ、中には見た目の感じとか印象で決めてる場合もあるでしょうが、タンザナイト、つまりブルーゾイサイトって宝石は決して安価な宝石ではないので、後から宝石鑑別をしたら単なるゾイサイトの宝石名になってしまう場合が多いんですよね・・・

 

この辺りは販売する方の意識とか責任もあるんですが、現在のようにオークションとかフリマとかみたいな個人売買とかが盛んになってくるとトラブルになっちゃっても何ともしようがないじゃない?

 

だって、買った人は買った時にタンザナイトって思って買った、或いはタンザナイトとして買ったんだもん、だから販売する時もタンザナイトで販売しただけなんだもん。

 

みたいな感じになってしまうっていうか、ま、タンザナイトに限らず、そういう感じで販売されている宝石の方が圧倒的に多いから、宝石とかは特にちゃんとしたところで買った方がいいんですけど・・・

 

ま、そこは最終的には自己責任でって感じですが、やはりジュエリーや宝石の業界に携わっていると何かと考える事や思う事が多かったりしちゃうんですね。

 

本人が気付かないなら何の心配もトラブルもないので、知らない方が良かったと思う事も多々あると思うのですが、今はネットで情報を自由に収集できるし、やはり興味を持ったり、好きなものの事は詳しく知りたくなっちゃうじゃんね。

 

そうでもないのかしら?

 

 

タンザナイト

 

ゾイサイトの透明石は基本的に宝石扱いにはなるものの単色系の青~青紫~ピンク~イエロー等の色合いをしたものから、複数の色が混在したバイカラーやパーティカラード的な色合いをしたものまでカラーバリエーションが豊富です。

 

その中で、宝石学上、固有の宝石名を持ったものは「タンザナイト」つまり「ブルーゾイサイト」だけなので、特にルースの場合はタンザナイトにこだわるのであれば注意して下さいね。

 

ちゅ~ても基本的には価格相応というか、宝石鑑別書を作成するには3000円~詳しい検査をしないといけない10000円以上の費用が掛かるし、その間は販売できないから、全ての業者さんが全ての宝石を鑑別している訳ではないんですね。

 

それに偽装した鑑別書が作成されたり、信頼性の低い鑑別機関で鑑別している場合もあるので、やはり仕事としてプロ意識を持って携わっている販売しているところでないと特に高額な宝石のルースなんて怖くて手が出せなかったりします。

 

もう石の買付に関しては、お付き合いや泣きつかれて買付をする程度なので何ですが、買付をするに際しても余程、信頼できるところからでないと言葉は悪いですが買付の段階で騙されるというか、気が付かずに買付をする事もあるので、本当に宝石の世界は奥が深いんですよ。

 

 

ま、ちょっとブログの更新頻度が少なくなってますが、こうした報告や連絡事項があれば書きますよ、そりゃね。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

6月に入ってから書面での通達だったもんね。

ΘεΘ

 

通達や対応が遅い。

ΦωΦ

 

あたしより古い世代の年寄り連中だからねぇ・・・

ΘεΘ

 

身の退き際が大切っていうか、それがあっての有終の美。

ΦωΦ

 

手厳しいね・・・

ΘεΘ

 

まぁ、ジュエリー等でも、自称:職人を名乗ってる方も多いから、お買い物をされる方が見極める必要も多くなり、そういう時代なんじゃよ。

ΦωΦ

 

世知辛いねぇ。

ΘεΘ