猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ウォーターオパール vol.2:Water Opal vol.2

ウォーターオパール

 

天候が落ち着かない感じですが、風邪なんかひいたりしてません?

 

花粉症のタイプにもよるでしょうが、スギ花粉のピークは過ぎた感じらしく、いつも集荷に来てくれるクロネコさんのドライバーさんが楽になりましたよ~って言ってました。

 

ご隠居は花粉症じゃないから分からないんだけど・・・

 

でもさ、何か齢を取る毎に何だか食べ物関係のアレルギーが酷くなってきて、ま、ちゅ~ても食に対する欲とかが昔から特にないから別にいいんだけど、ま、そんな風に感じる時がある。

 

お肌がデリケートって事もあるんでしょうが、シルバーの地金なんかは触れたら赤く腫れ上がるからゴールドかプラチナしか触れなくなったし、もう、冬場や春先なんかは肌がかっさかさです・・・

 

そう、食べ物なんかも唇が腫れたり、蕁麻疹が出たりするタイプなんっすよ・・・

 

怪我とかの痛みに対しての耐性は高い反面、痒いのに対する耐性が低いので、マジ、ちょ~悲しいです。

 

ん?

 

何の話しをしていたんだっけ?

 

あ、そうそう、天候が落ち着かないって話しね。

 

ま、その話しはもういいや。

 

でさ、食べ物の話しが出たじゃん?

 

あんまり食に対する欲がないって書いたんだけど、ちゅ~か、厳密には食に限らず欲望みたいなものがぐんぐんに薄れているんだけど・・・

 

ま、それも別にいっかな。

 

みたいな感じで、その事にすら特に気にしない感じで、ま、大切にしている宝石とかが一番の気掛かりっていうか、ま、それも仕方なしみたいな気もしなくもないけど、大切なものは宝石や稀少宝石のルースくらいです。

 

ジュエリー製作は跡継ぎっていうの?後継者みたいな人を育てなかったから、ま、最初から分かっていた事なので何だし、技術や技法もデザイン性も残るものは残るし、廃れるものは廃れるじゃん?

 

でも作っているのは楽しい、ま、苦しい時もあるが・・・

 

そのような様々な流れの中で宝石や稀少宝石のルースって何か次世代に残したいと思ったりする訳だが、宝石達は無口で何にも語らないから、ご隠居が代わりになってだね、このように頑張っている訳なのです。

 

ちゅ~ても、ご隠居がジュエリー製作中に割ってしまったりしているから、おい、おまへ頑張るなよ、逆に!って怒られそうです。

 

え~と、こんな感じで雑談は終了って事でいい?

 

うん。

 

いいも悪いもないよね。

 

みたいな。

 

 

【 雑談 】鉱物名と宝石名について

ウォーターオパール

 

時流っていうのかなぁ・・・最近は特に鉱物ファン、愛好家さんや蒐集家さんが増えている上、宝石屋さんよりも鉱物等を取り扱っている業者さんが増えている事もあって、いろいろな宝石の区別が曖昧になっているんだよねぇ・・・

 

今回、紹介するウォーターオパールなんかも同様ですが、宝石学上は鉱物名が「天然オパール」となり、宝石名が「ウォーターオパール」ってなります。

 

これは宝石学に基づいた考え方なのですが、宝石学ってのは地質学や鉱物学の一端になる分野だから、似ている部分も多い反面、その中でも宝石っていう特化した専門学になるので、なかなか説明が難しいのですが、ちょっと頑張って書いてみます。

 

ま、地質学は少し今回は省略して、宝石学と鉱物学で比較すると宝石学は基本的に名称の通り宝石に限定されており、これはカット研磨されたルースやジュエリー等にセットされた宝石等の鉱物名と宝石名を鑑別したり、その宝石が天然未処理なのか何らかの人為的な処理が施されているのかを見極めるという感じとなり、原石や鉱物標本といったカット研磨されていないものは鑑別不可となります。

 

で、鉱物学ですが、こちらは他の鉱物と共生していたりする場合とか基本的に自然のままの状態、カット研磨等の何の加工もされていない鉱物の化学組成や特徴から鉱物種や鉱物名を見極める感じになります。

 

とってもアバウトに考えると宝石に特化したのが宝石学、鉱物に特化したのが鉱物学って感じでして、それぞれ鑑別機関や鑑定機関がいくつもあります。

 

基本的に共通認識でどの機関でも同じ結果が出るならいいのですが、そこは設備の違いや社会的な知名度、信頼性、責任感の度合いに違いがあるので、当然の事ながら知名度が高い=信頼性を重視する鑑別機関や鑑定機関の方が基準が厳しくなります。

 

鑑別料金等も高額ですし、基準が厳しい為、曖昧なところは撥ねられてしまう為、例えば、今回のウォーターオパールなんかは僅かに地色に色があるだけで単なるオパールの扱い、つまり、鉱物名が天然オパール、宝石名がオパールになってしまうんですよ。

 

その意味では信頼性の高い知名度のある宝石鑑別機関で宝石鑑別書を作成して宝石名がウォーターオパールとなるものは市場でウォーターオパールの名称で流通しているものの中でも本当に僅かなものなのです。

 

これはウォーターオパールに限らず、多くの宝石に言える事なんですが・・・

 

そして、基本的に宝石ってのは特別な石、宝のような石な訳ですから、そんなものが決して安価なものではない、いや、逆に高価なものでして、ま、安価な宝石っていうのは逆に逆に何?

 

それって稀少性の高い宝石なの?ってな話しですが、ちゅ~ても宝石に限らず、販売する方も知識が必要で購入する方も知識が必要で、その知識の基が宝石学なのか鉱物学なのかで違ってきちゃうから、ぶっちゃけ、気に入ったんであればいいって思います。

 

そう、基本的に思い込みだけで信じ続けられた方が楽だし、楽しかったりするじゃん?

 

ご隠居の場合、稀少宝石と呼ばれるマイナーな宝石ルースの所有率も高いので半分くらいは趣味、それに僅かに残っている欲となる知識欲、ま、知的好奇心ってやつですね。

 

それで中央宝石研究所で宝石鑑別書を作成してもらってますが、驚く程に何の忖度とか手心とかが加わらない、いや、毎月6桁単位の金額の鑑別依頼をしておりますが、とっても基準が厳しくて・・・

 

でも、それだから信用できるし、ま、その厳しさが気に入って付き合っている訳ですが、特定の宝石名にならなかったりすると少し凹むで候。

 

何事も勉強代が掛かり、失敗も含めて経験を積まないといけねぇ~もんだなぁ~。

 

そうした感じで見上げるお江戸の空は・・・その時々によって違うよ、そんなん。

 

 

ウォーターオパールについて

ウォーターオパール

 

ウォーターオパールは地色が透明無色をしたプレシャスオパールとなり、主にメキシコ、最近ではエチオピアから産出するオパールになります。

 

地色が赤~赤橙~橙色をしたファイヤーオパールの場合、遊色効果の有無は関係なく地色のみで判断されますが、ウォーターオパールの場合は遊色効果のない透明無色のものは殆どない事もあり、基本的に遊色効果が見られますよ。

 

ちょっぴりでも地色が無色でなかったり、或いは半透明だったりすると宝石名がウォーターオパールとならない為、オパールの中では稀少なタイプになっています。

 

ご隠居は古い時代の人間ですし、ジュエリー製作の傍らで買い集めてきた為、メキシコ産しか取り扱っていないですが、メキシコ産の場合、白メキって言葉があります。

 

これはウォーターオパールの中で遊色効果が顕著なウォータオパールの呼称となり、今回のブログで使っているウォーターオパールは全て白メキです。

 

ま、ちゅ~ても透明無色で遊色効果の強いウォーターオパールは写真撮影が難しくて本来の美しさを伝え切れていないのです。

 

ごめんね。

 

 

ウォーターオパール

 

 

【 ウォーターオパール:Water Opal 】 

 

  • 鉱物名:天然オパール
  • 宝石名:ウォーターオパール
  • カラー:透明無色 遊色効果
  • 産地:メキシコ
  • バリエーション:透明オレンジ系の色目はファイヤーオパール
  • 光沢:ガラス光沢、樹脂光沢
  • モース硬度:5.5~6.5程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 屈折率:1.43~1.42程度
  • 偏光性:単屈折性
  • 多色性:省略の記載または認めず
  • 蛍光性:認めず
  • 比重:2.10程度
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • 拡大検査:特有の遊色斑
  • 代表的なカット研磨のスタイル:カボッションカット、不定形研磨

 

 

個々のルースによって特性等に微妙な差異や例外があると思いますが、メキシコ産に限定しちゃっているので何となく似た情報や数値特性になりますよ。

 

 

ウォーターオパール

 

ちゅ~ような感じで、ウォーターオパールの話しと宝石学&鉱物学についての話しを少しだけしてみましたが、ま、何て言うのかなぁ・・・

 

時代が変わった、技術(宝石鑑別の技術も含め)が変わった、蒐集家さんや愛好家さんも世代交代が始まっている中、いろいろと調整が必要なところが多いかもしれないっすね。

 

実店舗からネットショップへという流れは普通になっていますが、宝石とか鉱物に関しては実物を見れば分かる部分と実物を見ても分からないところがあり、そこはショップの人に相談したり、質問したりして、そのショップが信頼できるかどうかの判断も必要になる訳です。

 

オークションや個人売買とかになると何にも分からないから、何とも言えませんが、宝石にしても鉱物にしても自分にとって大切なもの、大切なものだけに大切にしてもらえる誰かに受け継がれていくといいですよね。

 

ま、ちゅ~ても中には邪魔だからとか不要だからとか単なる商材として割り切って販売している人や業者さんもいて、それはそれで問題という訳ではないから、やっぱり、コミュニケーション的な事も必要だったりするんだよねぇ・・・って改めて思ったりしています。

 

 

ウォーターオパール

 

ご隠居の場合は、実店舗からネットショップに移行してきた訳で、過去には海外等も含めた展示会なんかにも出展したりしていたんですが、それはそれで微妙というか、いろいろあるんですよ。

 

実際に手に取って現物を見る事ができるのはメリットな反面、いろいろな人が触ったり、時には不用意な扱いをしたりするんだもん。

 

自分ひとりで何もかも対応できれば別ですが、会社組織が大きくなり全国展開をして規模が大きくなる程、目が届かなくなる部分が出てきちゃうし、搬入や搬出といったタイトなスケジュールの中で商品を陳列したり撤収したりしていると意識していても扱いが雑になってしまったりしちゃうじゃん?

 

ルースなんてケースから出して見てもらったりすると慌ただしい中で違うケースの石とテレコになっちゃったり、ま、確かにビジネスって意味では単なる商品なんだけど、雑に扱われたりしたくないし、そういう中で破損したり紛失したりする事も多いからねぇ・・・

 

まぁ、ご隠居も先々の事を考えて少しずつ事業を整理、縮小してきたので何ですが、これから先の若い世代の方々なんかは、この急速に変化していく時代のスピードに合った方法を見い出しながらやっていかないといけないんでしょ?

 

う~ん・・・

 

好きだけでは厳しいかもしれないけど、いい時もそうでない時もある訳なので楽しんで充実した感じでやっていって欲しいっす。

 

みたいな。

 

ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ちょっと趣きが違う感じになったなぁ。

ΘεΘ

 

宝石やジュエリーなんてのは縁のある誰かと結ばれればいいんだよ。

ΦωΦ

 

昔はめっちゃ拡販してたじゃん・・・

ΘεΘ

 

拡販っちゅ~か従業員とかの生活もあったからじゃん。

ΦωΦ

 

ま、その時その時に必要な事や重要な事は違う。

ΘεΘ

 

ふわっとさせたな・・・

ΦωΦ