3月も下旬、お江戸では冬の巻き返しで雪が降ったりしたのですが、やはり到来した春の勢いには逆らえず、早々と桜に風流の座を奪われちゃって、もう季節外れの雪の事なんて誰も憶えていない。
いや、憶えている人もいるのでしょうが、時間は常に一方向に流れ過ぎていくものなので過去という名の引き出し、頭の中や心の底へと静かに 姿を消していく。
そうした記憶は何かの拍子でふと思い浮かぶ事があり、その時、その時の懐かしい記憶を話せる誰かが居たり、その時の記憶の中にしか存在しない誰かが居たり、そのような様々な状況の中で誰にも話さず、自分だけの想い出としてチクって感じたり、ほわっと感じたり、ま、そんな感じなんじゃないの?
ま、でも、3月の下旬というタイミングだけに何となく振り返ってみるのも良いんじゃないかと思うし、これが後数日で訪れる4月ともなれば、ほれ、何となく4月、スタート、始まりの雰囲気があるから振り返ったりしないで前を向いて前へ前へと進んでいこう。
そのように思う訳だが違うかね?
ま、ま、実際、ご隠居のように年老いてポンコツ化してくると時間の流れや時代の変化のスピードと足並みが揃わず、前を向いて真っ直ぐに進んでいる筈なのに迷子、ここ、さっきも通った・・・みたいな感じで、昨年も同じ事を思った、毎年、この時期になると同じ事を想い出すなぁ・・・
ちゅ~ような感じになってしまう訳だが、誰もが様々な未来、可能性を秘めていて、例えば子供から大人になり、住んでいる場所が変わったり、付き合っている相方が変わったり、結婚したり、子供が生まれたり、孫が生まれたり、そうした環境の変化や生活の変化を通じて記憶の上書き、ウップデートができる事もあるから、人それぞれだったりする。
齢を取るといい事も悪い事も何もかんもが単なる想い出になり、いい事も悪い事も関係なく懐かしく感じるものだから、もし、今、ちょっぴり悪い事、悲しかったり、寂しかったり、怒れちゃったり、何か嫌な事があって凹んでいるとしても大丈夫。
ま、気にしちゃうんだったら仕方ないけど、そんなに気にしないで大丈夫だ。
ちゅ~ような中、お江戸では花見をするのにいい感じ、見頃って感じになっており、こうした特定の時期だけの風物詩って感じのものは実に様々な記憶がランダムに蘇るものだ。
桜を見ると思い出す音楽があるし、花見をした記憶も蘇るし、あちこちに仕事の関係で移り住んだ関係で同じお江戸でも様々な想い出がある。
しかし、そうした昔話を書くのが、もう何だか年寄りみたいな感じになるから書かない。
でも、いいんだ。
だって、まだ、3月の下旬、振り返ってもいい、ギリギリセーフ!
ちゅ~ような事を書きながらも何だか記憶が年々と薄れていき、もはや実際の想い出なのか空想なのかの区別も曖昧になりつつあって、マジ、ちょっと怖いっす・・・
こういう微妙な感覚もいつかは想い出になって懐かしく想い出すのか否か。
こればっかりは未知の領域なので何にも分かりません。
みたいな。
ちゅ~ような感じで、ちっとも訳が分からない冒頭の無駄話はこの辺りで切り上げて、今回はサンタマリア・アクアマリン!
一応、アクアマリンって3月の誕生石じゃん?
ギリギリセーフ!
アクアマリン:サンタマリアについて
宝石業界では正式にはアクアマリンの事を「アクワマリン」って呼ぶんだけど、クワってした感じが好きじゃない、何か変、ちょっと気持ち悪いから、ご隠居は「アクアマリン」って名称で書きます。
アクアマリンは、鉱物種としては天然ベリルの一種になり、微量の鉄分によって淡い青色~青色までの海水青色を示す宝石になります。
天然ベリルは色の起因になる要素で様々な色合いになってて、その多くは固有の宝石名を持っている事は何度も何度も繰り返し繰り返し書いたような気がするから省略。
ま、ま、そんな中で青色系をしたタイプがアクアマリンという宝石名で呼ばれるタイプになるのですが、アクアマリンの場合、その殆どが色の改善を目的とした加熱処理が施されています。
具体的には加熱する事で緑色味を取り除いているのですが、加熱し過ぎると色味が薄くなるので、ま、原石の質や産地特性によって青系の中でも濃淡のバリエーションが生じるんだよ。
やっと本題ですが、サンタマリアと呼ばれるアクアマリンはブラジル産で産地名に因んだ通称となりますが、とても鮮やかで澄んだ濃い青色をしているのが特徴になります。
産出量が少なく稀少性が高い事もあり、アクアマリンの中では本格的な宝石らしい価格帯での取り引きがおこなわれている特殊なタイプとなっているよ。
そんな貴重な美しさを持ったブラジル産のサンタマリアが殆ど産出しなくなってしまったのですが、その後、モザンピーク等のアフリカから似た色合いのタイプが産出し、こちらはサンタマリア・アフリカーナという通称となっています。
サンタマリアという響きがいいのもあるのですが、これは実際には産地名になるので、アフリカ産のタイプはアフリカーナを付けて区別するようになったのですが、なかなか素晴らしいプロモーションネームだと思いませんか?
えっ?
よく分からない?
う~ん・・・
最初の画像では手前がサンタマリア、奥が一般的なアクアマリンだったのですが、この画像では逆で手前が一般的なアクアマリンで奥がサンタマリアになります。
かなり色の濃さというか青色感が違っているので、あんまり小粒サイズのルースだと分かり難いかもしれませんが、ある程度のサイズがあるルースだと見た目の感じが全く違っているよ。
価格的にもサンタマリアやサンタマリア・アフリカーナは、一般的なアクアマリンとは一桁違っていて、正統派な宝石のひとつとして扱われます。
アクアマリンの場合、明るい二色性を持っている為、色が薄いと透明に見えるようなものもあるのですが、サンタマリアのような濃くて鮮やかな青色をしていると澄んだ青色にしか見えないので、どの方向から眺めても青色って感じると思います。
なかなかの稀少性になるので何ですが、同じ天然ベリルの色違いとなるエメラルドとかに比べて瑕疵が少なく割れ難いですし、加熱処理されていても殆ど褪色する事がないので扱い易い宝石になるよ。
ただ、サンタマリアやサンタマリア・アフリカーナというのは通称になる為、宝石鑑別機関で宝石鑑別書を作成しても宝石名そのものは一般的なアクアマリンと同じになってしまします。
ま、見た目の色合いが全く違うので、ごっちゃになる事はないのですが、ちょっと宝石鑑別書の作成をする甲斐がないというか・・・
ま、いいんですけどね。
ただアクアマリンという宝石が好きって感じなら、サンタマリアとかサンタマリア・アフリカーナとかは高価なので手が出し難いと思いますが、アクアマリンという宝石にハマってしまった人、或いは青色の宝石にハマってしまった人なんかだとサンタマリアは憧れの宝石になるんじゃないかな?
多分。
アクアマリンの特徴や数値といったデータについて
最後にアクアマリンの特徴や数値といったデータについて最後に書いておきます。
【 アクアマリンの特徴や数値について 】
- 鉱物名:天然ベリル
- 宝石名:アクアマリン
- 補足:産地と色合いでサンタマリア、サンタマリア・アフリカーナの通称で呼ば
れるタイプあり - 結晶系:六方晶系
- 産出形状:長柱状結晶、短柱状結晶
- カラー:薄い青色~青色
- 透明度:透明~半透明
- 補足:半透明石はミルキーアクアマリンまたはアクアマリンキャッツアイ
- 光沢:ガラス光沢、稀に瑠璃光沢
- モース硬度:7.5~8程度
- 劈開:不明瞭
- 断口:貝殻状または不平坦状
- 比重:2.63~2.83程度
- 偏光性:複屈折性
- 屈折率:1.566~1.594程度
- 多色性:明るい二色性
- 分光性:特に必要な吸収を認めず
- インクルージョン:管状、針状、液体、液膜、イルメナイト等
- 産地:ブラジル、モザンピーク、ナミビア、インド、アメリカ、パキスタン等
- 代表的なカット:特になし
天然ベリルの中でもアクアマリン、サンタマリア、サンタマリア・アフリカーナ、ゴッシェナイト、モルガナイトを明確に区別して取り扱っている(何となくじゃなくて宝石鑑別機関で正式に各宝石名が正しく記載されるもの:但しサンタマリアやサンタマリア・アフリカーナのような記載されない通称は除外)ところは、ちゃんとした宝石屋さんだと思うよ。
何となくの感じで販売できる価格の宝石じゃないし、鉱物学でも宝石学にも基づいていない石屋さんで購入するような宝石ではないかも・・・
でもね、何となく気に入った石とか宝石とか、何となく出会っちゃって惹かれるルースなんかは宝石名とか関係なくフィーリングっていうか相性みたいなんが合ったものだと思うから、そんな気にしないでもいいとも思ったりもします。
いつだって選ぶ事ができるのは自分なんだもん。
ね。
ご隠居さん的には宝石学に基づいて正確を期したいという性格、そういうタイプなので、とっても気にしますけどね。
みたいな。
ちゅ~ような感じで、3月も残り少ないですが、いい感じに春を楽しんで下さい。
ち~ゆ~。
ΦωΦ
アメブロから引っ越して1年が経ったね。
ΘεΘ
うん、何か独自ドメインの使用料が引き落とされてた。
ΦωΦ
早いものだなぁ・・・
ΘεΘ
本当にそう思ってる?
ΦωΦ
いや、何となく。
ΘεΘ
宝石とジュエリー製作以外は本当にポンコツだな・・・
ΦωΦ
最近はジュエリー製作もポンコツ化しつつ・・・
ΘεΘ