猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

糸魚川ヒスイ原石のペンダント加工(製作記録番外編001)

糸魚川ヒスイ

 

今年の夏の糸魚川は悪天候の日が多かったので、気軽さちゅ~意味では微妙でしたが、大雨や高波なんかの影響で何となく糸魚川ヒスイの発見率が高く、ま~ま~の石質や大きさの原石なんかも発見できたみたいっすが、ちゅ~ても涙、年々、あんまり採れなくなってきてる感じっすね。

 

関係ないけど降水量が多いと下道が通行止めになっちゃうから、ハマると地味に時間だけをロスしちゃうから、ポイントを決めて不動、風景と一体化する感じで同じ場所を行ったり来たりして探すのが吉っす。

 

糸魚川ヒスイを探す楽しみってのは、とっても不思議なもので絶対に1個は見付けちゃうぞ~!とか、ちょ~石質の良いヒスイを見付けちゃうぞ~!とか、青とかラベンダーとかの色合いをしたヒスイを見付けちゃうぞ~!とかみたいな感じで、最初は完全に舞い上がっちゃったモードになるじゃない?

 

そして次に分岐点があって、いい感じのヒスイをゲットしちゃったもんね~!ってハイテンションがキープされるフィーバーモードになるか、ちっともヒスイが見付かんねぇ~よ~!って感じの絶望感ちゅ~か肉体的にも精神的にも消耗しちゃう諦めの中で一本の藁をもすがる神頼みモードになるじゃんね?

 

でも何にしても最終的には無心、心のないマシーンみたいな感じで何にも考えていないような無我の境地に辿り着くパターンでフィニッシュして、その日の成果とかを眺めたり、確認したり、綺麗に洗ってみたり、乾かしてペンライトを当ててみたりして喜ぶ、嬉しがる、あっ!これ違う、ヒスイちゃう・・・

 

ちゅ~ような感じで採取してきた糸魚川ヒスイ原石を勝手にランキングして、う~ん・・・これは透光性がねぇ~か・・・とか、色的にはこっちだけど形的にはこっちだし、でも大きさ的にはこれかなぁ・・・

 

ちゅ~感じの時間、そういうプロセスを経る事で翌日のモチベーションをアップさせ、拾ってはみたものの・・・的な石はリバース?リリース?まぁ、拾ってきた場所に返して、また一日が始まるっすね。みたいな。

 

あたし的には、糸魚川ヒスイを探しに行く際は、ひとりで富山県の清潔で綺麗な感じのラブホテルに泊まっているっすけど、これ、ちょ~お薦めです、ラブホテル、ちゅ~のもね、まず浴室や浴槽が広い!バスタオルとかタオルが2組ずつセットされているから石を洗って乾かしたりするのに便利!ベッドサイズも大きいので採取してきた石を並べて仕分けしたりするにも快適!

 

連泊するとか荷物を置きっ放しにしたいとかだったらビジネスホテルとかを使うのも分からなくないっすけど、ぜ~ったいにラブホテルの方が快適だって思うっす。

 

ま、マジ、どうでもいい話しっすけど、ひとりで入れて清潔感のあって綺麗で設備が整ったラブホテルを瞬間的に見極めるのも経験が必要っちゅ~か、後はタイミングと運なのでヒスイ探しと同じような感じっすよ。

 

ちゅ~ような感じで、今週末のお江戸は晴れ、お天気が良いみたいですが、ちっとばかし厳しい偏頭痛で目の奥っていうかが痛くてクラクラと眩暈ってるっすから、この乗り物酔いみたいな状態に慣れるまでは涙、メソメソ、あんまり何もできないんっす・・・

 

そんなあたしの分までスマイル、ビバ、いい感じの週末をお過ごし下さいまし。

 

 

糸魚川翡翠

 

糸魚川ヒスイらしい自然美がぐんぐんに感じられる白緑混色タイプの海岸採取の糸魚川ヒスイ原石になりますが、大きさや形も良かったし、透光性もある良質の原石だったから最初に拾った時の形を崩さないように光沢研磨とペンダント用の穴あけだけおこなってるっすよ。

 

ベースが白色系の色合いをしたヒスイの場合、あまり光沢感を出すよりも少しばかり艶を落とした程度に磨いた方が白さやコントラストが強調されるのですが、これは不定形というか形そのものは凹凸感なんかが残っている自然のままにしているので敢えて光沢感を出してみたっすよ。

 

この糸魚川ヒスイ原石は、石の表面が白濁した風化膜とかに覆われていなかったので基本的には手作業ですが、表面の状態が悪いものや河川採取や山採取の糸魚川ヒスイ原石のように破砕片みたいな感じで鋭く尖っていたりして角に適度な丸みを持たせたい場合なんかはバレル研磨をして自然な感じに表面を削って滑らかにしちゃいます。

 

昔ながらの方法だとバレル研磨じゃなくてガラって呼ばれるバレルの前身となる機械を使って研磨している場合もありますが、まぁ、よっぽど大きな原石、よっぽどの数量を一気に研磨する事でもなければガラのような大型の機械よりもバレルのような小型で作業時間が短縮できるマシーンを使うっすよ。

 

糸魚川翡翠

 

こうした原石だけでなくカット研磨して成形した勾玉みたいな加工品なんかも同じなんっすが、糸魚川ヒスイの加工品なんかの仕上げに関しては、個人的には糸魚川ヒスイを加工した時に生じる粉塵ちゅ~か、ヒスイの粉を使って磨くのがお薦めっすよ。

 

ガラにしてもバレルにしても基本的な理屈は同じでして、これはヒスイ同士を擦り合わせて研磨する共擦りって呼ばれる方法になり、手仕上げの場合でもペースト状というか泥んこみたいにしたヒスイの削り粉を使って磨くと自然というか何となくいい感じに仕上がるっす。

 

ピカピカにする場合は、ともかく番手の細かいペーパーヤスリへとチェンジしながら磨き込んでいくのですが、あんまりピカピカだと特に糸魚川ヒスイのような自然美みたいなんや風合いみたいなんかが楽しめる石の場合、逆に安っぽくっていっちゃうと言い過ぎかもしれませんが、何だか不自然さを感じる事が多いかもしか。

 

装飾品ってのは身に着けていく中で馴染んでいくちゅ~か、いい感じの艶感や風合いになっていく楽しみもあるから、ま、その辺りはお好みでいいんじゃないっすかね。

 

糸魚川ヒスイ

 

白緑混色タイプの糸魚川ヒスイで透光性があるものは基本的にグリーン系の透光色が見られるんですが、石質によっては透光性がない或いは透光性があっても浅いものもあり、透光性のないタイプの方が色合いが鮮やかちゅ~か、コントラストが感じられる場合が多いかものはし。

 

ベースが白色系だと緑色系にしても青色系にしてもラベンダー(紫色系)にしても色が映えるものの透光性の有無を重視する方も多いので、やっぱりその辺りも好みなんだと思いますが、透光性って透明感の事ではないのでペンライト等で光を当てないと分からない特徴となり、あんまり見た目とは関係ないかもしれないっす。

 

見た目から何となく透明感があるように見える原石だったら透光性もあるので、宝石って感じの強いものは透明感を感じ、鉱物って感じや糸魚川ヒスイって感じが強いのは透明感よりも自然美とか侘びっと感や寂びっと感が漂っているような佇まいのものになるんちゃうかなぁ。

 

ちなみに主に海岸採取とか海中(海底)採取なんかの糸魚川ヒスイ原石は表面にキラキラとした味の素みたいな結晶が見える場合がありますが、ガラにしてもバレルにしても手作業にしても表面を磨いちゃったら表面にキラキラした結晶があったものでもキラキラした結晶は見られなくなっちゃうっすよ。 

 

糸魚川ヒスイ

 

この糸魚川ヒスイの原石は、片方の脇腹っちゅ~か、側面部分だけ均質性が乱れていますが、全体的に石質もバランス感も良くて見映えする原石だったので、折角だからペンダントの金具も作ってみようかなぁ~って思って、ちょっと作ってみたっす。

 

このくらいの石質と大きさと色合いをした糸魚川ヒスイの原石ってのは、そんなにちょくちょく簡単に採取できる訳ではないから、何気に出し惜しみしているのですが、まぁ、糸魚川ヒスイの原石も随分と採取して増えちゃっているので、こうして少しずつ程良いサイズと見映えのするものは何らかの装飾品にしようと手を動かしているっすよ。

 

ちゅ~ても気が付けば夏も終わっちゃってるから、完全にタイミングが合ってない感じっすけど、ま、調子の良い時に30点くらい雫型とかの糸魚川ヒスイのペンダントを完成させてお披露目しようかと思っているでありんす。

 

糸魚川ヒスイとかって、夏っていうシーズン的なアイテムじゃないんだけど何かしら涼し気な印象があり、それなりに存在感やボリューム感のある装飾品が多いから、どちらかっていうと薄着の時期の方が使い勝手がいいみたいっすね。

 

糸魚川翡翠

 

石質とか色合いとかを考慮するとゴールドでもいいかなぁ~って思って、K18イエローゴールドにしちゃったんだけど、ちょっと贅沢に過ぎるかなぁ・・・ちゅ~感じで、この状態で検討中という表現の放置状態になっているっす。

 

入りコン沢とかみたいな糸魚川ヒスイとかの方がいいのかなぁ・・・とか、こうして悩み始めると手が止まってしまい、悩みが迷いを生み、迷いが悩みの種になっちゃうから、もう少し寝かせておいて考える事にするっす。

 

ちゅ~感じで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

夏に出せなくて済まぬ・・・

ΘεΘ

 

ま、無理のないペースでいいんちゃう。

ΦωΦ

 

めっちゃ製作途中のものが溜まってるっす・・・

ΘεΘ

 

そんなん知らんわ・・・

ΦωΦ

 

ですよね。

ΘεΘ