前回に引き続きミャンマー翡翠の紹介ですが、今回はジュエリー等に使用されるルース(裸石)を紹介していきたいと思います。
宝石としての翡翠では透明感のある濃い緑色をした均質性の高いタイプがもっとも代表的で価値の高いものとして扱われ、次いで薄紫色をしたラベンダー翡翠と呼ばれるタイプが人気がありますよ。
緑色系のタイプは単色で独特のとろみを感じる光沢感があり色鮮やかな透明じゃないんだけど透明感を感じるものが最良とされていますが、ラベンダーカラーのタイプは基本的に透明感があまりないので単純に色合い重視になります。
これはですね、翡翠って鉱物はヒスイ輝石っていう微細な結晶の集合体になり、このヒスイ輝石の含有率が高いものだけが、宝石として翡翠の扱いになるんですが、純粋なヒスイ輝石そのものは基本的に白色系の色合いをしており、純度が高い程、透明感のある石質になり易いっていう特徴があって、緑色やラベンダーカラーをはじめ、青色、橙色、赤色、黄色、黒色とか色合いがあるのはヒスイ輝石と共に他の鉱物や元素が一緒に集合体になっているからなんですね。
緑色だとオンファス輝石とかコスモクロア輝石とかクロムなんかの影響になり、ラベンダーや青翡翠なんかだとチタンなんかの影響で色合いによって色の起因となる成分が異なっているっすよ。
ちゅ~ても原石や勾玉や彫刻品といったサイズ感のあるものではなく、カット研磨されたジュエリー用のミャンマー翡翠のルースでは、糸魚川ヒスイのような雰囲気や趣きよりも単純に色や透明感といった全体的な均質性を重視される傾向が強いので、混色系のタイプよりも単色系のタイプの方が流通量としては多くなっちょります。
ミャンマー翡翠のルース
ルース(裸石)とは、主にリングやペンダント等のジュエリーに加工する際に使われる加工品となり、翡翠の場合は表面が丸みを帯びたカボッションと呼ばれるカット研磨が施される事が一般的ですね。
氷種等と呼ばれる氷のような透明感のあるカラーレスから一般的にイメージされる緑色をしたものや同じく人気のあるラベンダーカラーのものまで透明感や色合いや色の鮮やかさや柄模様やサイズにバリエーションがあり、ミャンマー翡翠のルースであれば糸魚川ヒスイのルースよりも大きなサイズのものや石質の良いものや透明感の高いもの等の選択肢も多く、カラーバリエーション的にも多彩なので選択肢が拡がりますが、どちらかというと均質性が重視されているので糸魚川ヒスイのような柄模様のバリエーションは少ないかもしれません。
ちゅ~ても、宝石として高品質で天然未処理のルースで稀少色や人気色となると宝石として相応しい価格帯で取り扱われる為、選択肢は多くても予算と相談して・・・って感じになりますが、やっぱり根本的なところでは好みっていうかフィーリングが大事、気に入ったものは末長く愛用できるのです。
ま、でも基本的に緑色と白緑混色とラベンダーカラーが人気色となる為、ジュエリーに用いられるミャンマー翡翠の多くが、この三色になっています。
緑色系のミャンマー翡翠は色ムラがなく透明感のある鮮やかな色目、でも暗い色合いではない感じのものが最高ランクになり、後は色合いや透明感の微妙な違いなんかで変わってくるので、お好みの感じちゅ~か、フィーリングでいいんじゃないかと思います。
ちゅ~ても糸魚川ヒスイのように趣きがあるものより、宝石的な印象があるルースが中心になっているミャンマー翡翠なので宝石的な印象を重視するか雰囲気を重視するかによって基準が変わりますよん。
ラベンダー翡翠の場合は、あんまり透明感を意識しないで白色なのに薄紫色って感じのタイプをお薦めします。
ちゅ~のもラベンダー翡翠も緑色の翡翠と共に人気の高い代表的な色合いなので模造品が多く、そうした模造品は不自然に透明感があったりします。
緑色のように強い色ではないのですが、色の起因がチタンになる為、見た目には白くても透光色は紫色をしているから、何となく薄紫色っぽい白色ってのを基準にするといいんだよ。
色鮮やかになる程、透明感が低く感じられ易いってちゅ~か、透明緑色だったら逆に翡翠らしくない感じになるので、翡翠らしさを持ちながら好みの色合いや印象のルースを探すのが翡翠のルース探しの楽しみだったりします。
糸魚川ヒスイの原石でも同じですが、ダイヤモンドとか水晶とかと違って晶癖が立方体や柱状ではなく塊状になり、微細なヒスイ輝石の集合体なので品質だけでなく個性的な雰囲気みたいなものが個々のルースにあるんですよね。
カット研磨されたルースの場合、ある程度、品質の高い原石が用いられる事が多いので透光性がある場合が多く、独特の光沢感もあるので何となく透明感を感じますよ。
翡翠の場合、石質にもよりますが最終的な研磨によって光沢感に違いを持たせ、透明感よりも色合いを重視する場合は少し光沢感を落とす事で色を強調したりします。
ピカピカに磨き上げると色がボケて色味が分かり難くなるような原石の場合、光沢感を調整して質感と色を見せるので、この辺りなんかも好みがあると思います。
これは最近は見掛ける機会の減ったサイズ重視のルースで大きさ的には帯留めとかが作れそうなルースですね。
この大きさになると勾玉や彫刻品と同じように全体の雰囲気が強く出るので特に緑色系の色合いをしたものは均質性の高い単色系よりも混色系が多くなります。
糸魚川ヒスイでこの大きさと品質のルースになると逆に原石のまま持っておくか、原石としての形が悪ければ勾玉等に加工しちゃう事が多いのでミャンマー翡翠ならではという感じがしますね。
こちらは少し珍しい青味を感じる淡い緑色をした単色の大きなルースになります。
あたし個人的には好きな色合いですが、スタンダードではないというかミャンマー翡翠のルースとしては見掛ける事の少ないタイプになります。
ま、翡翠っていうと緑色とかラベンダーのイメージが強いのですが、いろいろあるんですよね。
その他にも何点かのミャンマー翡翠やミャンマー翡翠を使ったジュエリー等も展開しているので、詳しくは下記の猫車さんのオンラインショップをご覧下さいませ。
翡翠っていう鉱物、翡翠っていう宝石は奥が深いというか同じ原石から作ったルースや勾玉なんかでも微妙な違いがあって、最終研磨の違いによっても見た目に違いが生まれるから、あたし的には均質性よりも個性的なタイプの方が好みだったりしますが、素晴らしく色鮮やかで透明感のある翡翠になるとルースじゃないと美しさが最大限に引き出せないので、それはそれで魅力的、ちょ~綺麗な宝石だなぁ・・・って感じちゃうと思うっすよ。
産地の違いとか原石なのか勾玉等の装飾品なのかジュエリー向けのルースなのかの違いが好みに直結しちゃうと思いますが、そんなところがオリエンタルな神秘ちゅ~か、感性みたいな部分なんじゃないかなぁ。
ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
じわりじわりと魅力を感じるねぇ。
ΘεΘ
それが翡翠。
ΦωΦ
ですねぇ。
ΘεΘ