結局、今回もシリーズ的な感じになっちゃってますが、ま、流れで今回はストーン・カメオの中でも「オパール:Opal」を使ったカメオの紹介になりますよん。
西洋アンティークジュエリーでは稀にエメラルドやガーネットなんかの宝石を使ったカメオなんかがありますが、カメオちゅ~のは彫刻された作品的な要素が高くなるので宝石としての美しさや稀少性があるものはカメオのように彫刻される事は現在は稀というか殆どないんですね。
特に透明感のある単色系の宝石の場合、カット研磨の技術が発展した事やジュエリーという装飾品のスタイルやデザイン性が時代と共に変化した事もあり、はっきり言って割が合わない、手間と時間を掛けてカメオのような彫刻品にするよりもカット研磨したルース、もっと言えば、鉱物標本のような原石でも求める人が増えちゃったので、水晶のような宝石というよりも天然石にカテゴライズされる鉱物であってもカメオという彫刻品にする事が少なくなってしまったんだよ。
ちゅ~ような中で鉱物的には天然石というより宝石として扱われるオパールは芸術品というよりも工芸品というような感じでカメオになったものが多かったんです、昔はね。
オパールの場合、遊色効果といった特殊性やファセットカットよりもカボッションカットや不定形研磨といったシンプルでナチュラルなカット研磨をする事が多いって事もあって、カメオになると個性的な印象が強調されるから、前回の記事で紹介した「メノウ」のような色合いのコントラストやグラデーションで芸術的な表現をするカメオよりも素朴で簡素化された絵柄や図柄をしたものが多くなります。
ちゅ~ような感じで、今回は「オパール」を使ったカメオになりますが、カメオについての紹介は前回と前々回の記事で書いているから短くコンパクトにサクッとした記事にしますので、サラッと読み流してちょんまげ。
オパールを使った加工石について
オパールについても過去に記事を書いてますから、そんなに書き足す事もないんですけどね・・・
ま、ちゅ~ような事を書いても仕方ないので、チョロっと説明をしておくとオパールを使ったカメオとしては、主にオーストラリア産のホワイト・オパールで工芸品的な要素が強い事から何となく分かるように加工もオーストラリアのものが多くなります。
メキシコ産のファイヤーオパールやウォーターオパールなんかでも面白いと思うのですが、メキシコ産のファイヤーやウォーターオパールの場合、不定形研磨が古くから定着しているので重量が目減りして、尚且つ、その結果、綺麗な遊色効果が見られるかどうか分からないカメオにするよりも大きくて形が不定形で表面に凹凸感があってもファイヤーやウォーターらしい色合いと遊色効果が見られる感じのカット研磨が多く、あまり見掛けないんですね。
オパールは脆くデリケートな鉱物なのでメノウや水晶のような繊細で手の込んだ彫刻ができないのですが、宝石としての美しさは独特なので特にオーストラリア産のブラックオパールやホワイトオパールなんかは独自の発展というか技法なんかで加工されたものが多いんですよ。
【 オパールを使った様々な加工品 】
- カービング:カメオを含めた様々な彫刻品
- モザイク:細かな破片や端材を使ったモザイク品
- ダブレット:薄いオパールを2枚重ね合わせたもの
- トリプレット:薄いオパールを3枚重ね合わせたもの
- 各種ルース:カボッションや不定形の研磨した裸石
オパールの場合、そのままカット研磨したルース(裸石)だけでなく、色合いや遊色効果を活かして加工する事で美しく面白味を持たせ易い事から、貼り合わせやモザイクといった加工品が何気に多いんですね。
もちろん、方向性としては装飾品とか加工品という感じで天然石とか天然未処理とかが好きな人には好まれないタイプも多くなりますが、そうした多様性が生まれるくらいオパールは個性的で魅力的な宝石ちゅ~話しっすね。
オパールを使ったストーン・カメオ
早々と話しが脱線しちゃって、いきなりカメオじゃなくてモザイクオパールの画像を使って何の話しを書いてんのか分かんない感じになっちゃってますが、違う。
この記事は、オパールを使ったカメオの記事なので軌道修正、ちゃんとオパール・カメオの紹介をします。
立体感が出る事で単なるルースとは違った印象や遊色効果が見られるのが特徴ですが、こうした削り出しのオパール・カメオは現在では少なくなってきました。
ちゅ~のも先のモザイク・オパールじゃないけど黒メノウをベースにして絵柄や図柄の浮き上がった部分だけオパールを使った貼り合わせタイプのダブレット・カメオの方がコントラストも強調され、コスト的にも抑えられ、量産性が高くなるって事で、現在ではオパール・カメオとなるとダブレット・タイプのカメオが主流になってしまったからなんですね。
ま、確かに一塊の原石からカメオを製作するのって無駄が多いというか何というか・・・大変だし、割高になっちゃいますもんね。
カメオにするだけに大きさ的にも小さ過ぎると難しいので、今だったら普通にカボッションカットとかにカット研磨したルースになっちゃうでしょうね。
メノウを使ったカメオみたいに精緻な彫刻には向いていないオパールなので絵柄や図柄は大味ですが、遊色効果の強いホワイトオパールなのでパッと見ではカメオって感じるよりも単純にオパールって感じると思います。
ちゅ~意味では、あんまりカメオにする意味がないんじゃないかとか思ったりしちゃいますが、そういう事を思ったりしたら、究極、その辺りに転がっている石でも何となく綺麗なら十分ですね。
ちゅ~話しになってしまうので、いちいち何らかの意味を見い出す事も時には大切なんだよ。
オパールを使ったカメオは手作り感っていうか、洗練されていない素朴さがポイントになるので、メノウを使ったカメオとは全く違った感覚がありますね。
基本的に石の裏面は丸みを持たせたカボッションにカット研磨されたものが多く、サイドは厚みが薄く見えても中心部は厚みがあって何とも可愛いんですよ。
ちゅ~ような感じで、オパールを使ったカメオを紹介しましたが、カメオばかり続けるのは大変ちゅ~か・・・大変なんです。
ちゅ~ような感じで、次回からは何となくの感じでいろいろな宝石や稀少宝石や天然石とかを紹介していくっす。
ち~ゆ~。
ΦωΦ
水晶のカメオの紹介してないじゃん。
ΘεΘ
またいつかって事で・・・
ΦωΦ
ま、任せますわ。
ΘεΘ
あい。
ΦωΦ