今回は以前に「スキャポライト(スカポライト):Scapolite」のシリーズ記事を書いた際、未紹介にしていた少し特殊なタイプのスキャポライトで宝石名が「マリアライト:Marialite」という正式名称となるルースを紹介しますね。
以前にも書きましたが、「スキャポライト」は、日本語の発音の違いで「スカポライト」と呼ばれる事がある稀少石となりますが、読み方に大きな違いなない事から、どちらの名称でも通じます。
ちなみに以前に書いた記事です。
ちゅ~感じで「マリアライト」の紹介をしていきますが、まず何と言っても「マリアライト」という宝石名が非常に美しく神秘的な響きを持っている事から、鉱物学にも宝石学にも精通していない一部のスピリチュアルなパワーストーン系の方々がネーミングの響きだけで適当な紹介や販売をしている事が多いので何気に注意が必要なんですね。
あたしは単なる石好き、ま~ま~な愛好家さんちゅ~か蒐集家さんですが、そんなに深く考えていないっつ~か、綺麗さであれ素朴さであれ稀少性であれ何でもいいんだけど何となく惹かれる感じのある石なら宝石でも稀少石でも天然石でも好きっつ~か、ジュエリー製作に携わってきた関係で鉱物標本よりはカット研磨されたルースの方が好きって感じだけの人なので、スピリチュアルな感じとかパワーストーン的な感じとかは分かんないから、ま、ここでも自由気まま好き勝手に記事を書かせて頂きたく思っちょりますので、そんな感じでよろしくね。
スキャポライトという鉱物について
鉱物学的には「スキャポライト」という鉱物は和名で柱石っていうんだけど、このスキャポライトという鉱物は、ナトリウム成分の含有率の高い「マリアライト:Malialite(和名:曹柱石)」~カルシウム成分の含有率の高い「マイオナイト(メイオナイトと呼ばれる事もあります):Meionite(和名:灰柱石)」という2つの鉱物を端成分とする固溶体の鉱物になるんですね。
ちゅ~ような訳で、宝石鑑別機関で成分分析等をしないと厳密には「スキャポライト」の宝石名になるか「マリアライト」の宝石名になるか「マイオナイト」の宝石名になるか見た目での判断ができないのです。
ま、広義で鉱物名:スキャポライト、宝石名:スキャポライトという感じであれば、その中にマリアライトやマイオナイトも含まれるので表記上の問題はないのですが、きちんと宝石や原石を鑑別して固有の宝石名がある場合には固有の宝石名で紹介したり販売したりするのが理想ですし、お客さんも安心ですよね。
ちなみに固溶体というのは2つ以上の固体が互いに均一に混じり合って単一の相(固相)を成している事で簡単に言えば、スキャポライトの場合、マリアライトとマイオナイトが両端に位置する成分を持ったタイプで、それらも含め、その中間的な成分のタイプが全て鉱物的にはスキャポライトになるという事です。
しかしながら、マリアライトやマイオナイトのようにスキャポライトの中でも特定の成分含有量が極めて高い端極なタイプに関しては、それぞれマリアライトやマイオナイトといったスキャポライトの中での固有の宝石名や鉱物名で呼ばれるんだね。
ま、鉱物や宝石では珍しい話ではありませんけどね。
ちゅ~ような感じだから、色合いで宝石名や鉱物名が変わる訳でもないですし、マリアライトやマイオナイトが俗称や通称といった呼称的な意味合いではなく、あくまで正式な鉱物であり宝石名になるんですよ。
ちゅ~ような事を一部のスピリチュアルなパワーストーンというアプローチで紹介したり販売したりしている方々が分かっていないので現在でも明らかに「マリアライト」ではない鉱物や宝石がスピリチュアルネームみたいな感じで「マリアライト」として販売されていたりするんですね。
そういう意味では石の紹介や販売をする側も知識が必要になり、同じようにお客さん側も知識が必要になるので、あたしみたいな本当はこうしたブログ記事を書くよりも適当な雑談とか無駄話ばかりを書いている方が好きな人でも真面目な内容の記事を書かなきゃいけない部分もあって、ま、それはそれで構わないんですけどね。
ちゅ~ような感じで、基本的にはマリアライトはナトリウム成分の含有率の高いスキャポライトですから、そんなに鉱物的な情報やデータが異なる訳ではありませんが、一応、参考までに紹介しておきます。
【 マリアライトの情報や数値 】
- 鉱物名:天然スキャポライト(スキャポライト)
- 宝石名:マリアライト
- 和名:曹柱石
- 結晶系:正方晶系
- 産出形状:柱状、塊状、粒状、劈開状等
- カラー:透明無色、白色系、黄色系、紫色系等
- 透明度:透明~半透明
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:6程度
- 劈開:2方向に明瞭
- 断口:貝殻状または不平坦状
- 比重:2.50~2.62程度
- 偏光性:複屈折性
- 屈折率:1.541~1.546程度
- 蛍光性:個体によって強弱はあるが蛍光性を認める
- 分光性:特に必要な吸収を認めず
- 産地:アフガニスタン等
- 代表的なカット:ファセットカット
- 補足:比重や屈折率はカルシウム成分の増加に比例して増加します。
比重や屈折率といった数値に関しては、カルシウム成分の増加に比例して増加します。
ちゅ~ような感じですが、様々なスキャポライトは下記リンクバナーからご覧になって下さいませ。
マリアライトのルース
あたしが買い付けをしていた頃は基本的に透明無色のカラーレスが中心だった為、カラーレスタイプのルースの紹介となります。
何となく神秘的な靄のような感じに見えるのは液膜包有物や結晶包有物といった微細なインクルージョンによるものです。
マリアライトとなる鉱物や宝石はスキャポライトの中でも一部のタイプになる為、その点では稀少性が高いもののスキャポライトの方はカラーバリエーションやキャッツアイタイプ等の特殊な光彩効果を持つものがあり、マリアライトに比べると大粒サイズのルースがあるので、その辺りはお好み次第なのです。
もちろん、スキャポライト特有の蛍光性を持っている為、マリアライトも蛍光鉱物となりますよ。
ま、ちゅ~ても、あれだ、やっぱ、そりゃ、ネーミングの響きとかイメージって強いから、マリアライトって聞くと印象に残りますわね。
次回からは単発記事っていうか、もうちょっと雑談まじりの内容になると思いますが、また気が向いたらご覧下さいませ。
ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
下書きしていた記事のストックが尽きたのね・・・
ΘεΘ
そうなの・・・
ΦωΦ
商品登録もしなきゃいけないよ。
ΘεΘ
おまへも手伝ってくれよ・・・
ΦωΦ