今回も少し気楽な感じの記事にしようと思ったので、全体的に結晶が小さな事からカット研磨されたルースの状態で「2ct」を超えるサイズが存在しないと言われているコレクター向けの稀少宝石となっている「アウィン:Hauyne」の紹介をします。
厳密には「アウィン:Hauyne」は鉱物名となり、正式な宝石名が「アウィナイト:Hauynite」とも呼ばれる稀少宝石ですが、どちらでも通用する名称となっています。
とても澄んだ鮮やかな青色をしているのが特徴となっていますよ。
この「アウィン」という鉱物は、代表的な青色~群青色をした天然石のひとつとなる「ラピスラズリ」の主要な構成鉱物となっており、宝石質のものはドイツでしか産出されないんです。
しかしながら、「アウィン」として単体の鉱物としての産出量は極めて少ない上、前述のように結晶が小さく、透明感の高い結晶が少ない事から、人気の高い稀少宝石になるものの殆どが「0.1ct」に満たない小さなルースが中心となっているんですね。
他にも存在する青色系の色合いを持った宝石の中でも特に澄んだ鮮やかな青色をしている為、小粒サイズのものでもジュエリーに加工する場合もありますが、モース硬度が低くデリケートな宝石になり、主にコレクター向けのコレクションストーンとして扱われています。
アルファベット表記にした時の「Hauyne」や「Hauynite」は、ドイツ人の鉱物学者である「H.J.Hauy」の名前に由来している為、英語とも違って少し読み難いんです。
アウィンは小粒サイズのものが殆どなので、あたしのように大粒サイズのルースを好む人には少し物足りなさを感じるものの青色の宝石は好きなので少しだけ所有しています。
あまり画像の用意がない上、そこまで説明する事もない稀少宝石になる為、今回の記事は短めのあっさりした内容になると思います。
アウィン(アウィナイト)という稀少宝石について
アウィンの最大の特徴は他の青色系をした宝石とは印象の異なる澄んだ鮮やかな色合いと殆どのルースが非常に小粒サイズとなっている事になります。
実際には高品質な宝石として扱われないタイプとなる鉱物的にはアウィンとなるものには、透明度の低いものや色合い的に青色以外のタイプもそんざいしますが、稀少宝石として価値がある高品質な青色をしたアウィンは産地がドイツに限られている上、それ程の産出量がなかったりします。
こちらのルースが「0.165ct」となり、アウィンのルースとしては少し大き目のサイズとなっています。
それでも特徴的で印象に残る美しい青色をしている事もあり、サイズの割に存在感のある稀少宝石となっていますよ。
【 アウィンの基本的な情報や数値について 】
- 鉱物名:天然アウィン
- 宝石名:アウィナイト
- 名称補足:アウィンでもアウィナイトでも同じように通じます。
- 和名:藍宝石
- 結晶系:等軸晶系
- 産出形状:十二面体結晶、八面体結晶、丸みを帯びた粒状等
- カラー:青色(宝石タイプ)、帯灰白色、帯緑白色、帯黄白色、帯赤白色等
- 透明度:透明~半透明
- 光沢:ガラス光沢または脂光沢
- モース硬度:5.5~6程度
- 劈開:1方向に明瞭
- 断口:貝殻状または不平坦状
- 比重:2.44~2.50程度
- 偏光性:単屈折性
- 屈折率:1.496~1.505程度
- 多色性:認めず
- 分光性:特に必要な吸収を認めず
- インクルージョン:液体、液膜包有物等
- 産地:ドイツ、イタリア、ロシア、フランス、アメリカ等
- 補足:高品質な宝石タイプはドイツでのみ産出
- 代表的なカット:主にファセットカット
もう少し大きな原石が産出するようになると良いのですが、モース硬度が低めで劈開がある為、カット研磨は比較的にオーソドックスなスタイルになるような気がします。
また、アウィンは原石の状態でやや瑕疵等が多い鉱物になる為、余計に大きなルースが存在しないんですね。
アウィンを使ったジュエリー
小粒な上に硬度も低くデリケートなアウィンの場合、爪留めでルースのセッティングをする事になり、メインルースのアウィンが小粒なので必然的に華奢なデザインのジュエリーに向いています。
デリケートな稀少宝石だけに取り扱いには注意が必要ですが、小粒なルースで華奢なジュエリーにも関わらず、人目を惹き付ける魅力がありますよ。
こちらはアウィンのルースサイズが「1.00ct」と決して大きくはない事から周囲をメレダイヤで取り巻きにし、それだけだとジュエリーのTOP部分にボリュームが偏ってしまう為、リングの腕の部分にもメレダイヤをセッティングしています。
華奢で使い勝手の良さそうなボリューム感なのですが、アウィンそのものはデリケートなので何気に注意が必要なんですよね・・・
さすがにK18ホワイトゴールドのように硬い地金だとリスクが高いのでプラチナを使っています。
何となくの感想というかイメージなんだけど、これまで書いた記事の中でも一番あっさりした感じになったような気がします。
ちゅ~ような感じで、ち~ゆ~。
ΦωΦ
アウィンは数を持っててもしょうがないからね。
ΘεΘ
青色は好きなので持ってますけどね。
ΦωΦ
こういうブログもたまにはいいかも。
ΘεΘ