今回の記事では「ジルコンキャッツアイ&その他のジルコン:Zircon Cat's Eye & Zircon etc.」と題して、キャッツアイ効果の生じるジルコンや少し変わったタイプの「ジルコン」なんかを紹介したいと思います。
ジルコン自体も宝石としては少しばかり魅力的で美しい宝石でカラーバリエーションも豊富で独特の質感や重厚感、光沢感、存在感のある素晴らしい宝石にも関わらず、宝石としての評価は低く見られているのですが、今回、紹介するような特殊なタイプもあって何世紀か先の未来には評価が見直されているといいなぁ~って思いながら書いていきますね。
ちゅ~か、あたし的には色石と称されるダイヤモンド以外の宝石が好きなので何ですが、ジルコンもダイヤモンドの代替品として扱われてきた苦い歴史がある為、余計に宝石としての評価が得られ難いのと現在では代表的な合成石となっているキュービックジルコニアと混同され易い事なんかも逆風になっていて、そういう厳しい状況を乗り越えて欲しいと思っているんだよ。
さすがに三部作の番外編となる最終回なので余裕があり、ちょっと無駄話というか雑談を書いてみちゃったりしていますが、油断大敵、気を付けないと完全に話しが脱線して関係のない事ばかり書いてしまうので注意します。
ジルコンキャッツアイについて
キャッツアイ効果、業界用語ではシャトヤンシーと呼びますが、そんなキャッツアイ効果を持つ宝石や天然石は実際のところ、そんなに珍しい訳ではありませんが、そんな中でも「キャッツアイ」と言えばクリソベリルキャッツアイの事を指すような代表的なキャッツアイ効果が特徴になった宝石や天然石も存在します。
宝石なら前述のクリソベリルキャッツアイや亜種となる稀少宝石のアレキサンドライトキャッツアイ、天然石ならタイガーアイとかホークアイとか、もう逆にキャッツアイ効果がアイデンティティとなっているようなものがある中、ジルコンキャッツアイは非常にマイナーで認知度が低い上、えっ!ジルコンのキャッツアイなの!って感じで強い興味を持つ人も少ない微妙なポジションの宝石となります。
それもこれも「ジルコン」という宝石の評価や知名度が影響している訳ですが、ジルコンの中では稀少性の高いタイプとなっているんだけど、あんまり興味を持ってくれる人が少ねぇ~んだよなぁ~。
そりゃ、あんた、色合いが地味だからだよ・・・な~んて思っちゃってる人は考えが浅い、甘々です。
ジルコン特有の亜ダイヤモンド光沢を持っている上、特徴的なインクルージョンや個性的な表情を持ったジルコンキャッツアイだって存在するんです。
敢えて液体包有物によるレインボー効果が分かる角度で撮影したグリーン・ジルコンのキャッツアイです。
ジルコンらしい重厚感のある色合いと質感を持っている上、キャッツアイ効果とレインボー効果も見られる個性派のルースです。
あたし的には、ジルコンはもっと人気が出ても不思議ではないと思っている宝石なので、こうしたブログ記事なんかを通じて普及活動というか応援活動をしているんだよ。
カナリーイエロー系の微妙にキャッツアイじゃないジルコン
このブログでは何度も繰り返し美しい色合いの宝石は鳥や鳥の羽根に喩えられる通称や俗称を持っているんだよ。って書いているのですが、ジルコンの場合、特徴的に少し褐色の入った色合いになる為、あまり鮮やかな彩度のルースはないのです。
そんなジルコンの中では稀少色となる鮮やかなカナリーイエローをしたルースですが、中途半端にキャッツアイ効果が出そうで出ない微妙なインクルージョンの入り方をしているいろいろな意味で惜しい部分もあるけど珍しいタイプになります。
宝石鑑別書に記載される透明度と色は「半透明褐緑黄色」という何とも微妙な表記になってしまいますが、もうちょっと宝石鑑別機関も色合いの語彙にバリエーションを持ってもらいたいと思っちゃいますよね。
日本語表記の国内向けの鑑別書なんだから日本的で誰もが納得する色名にすればいいのになぁ。って、ちょいちょい感じます。
粒子状の煌くインクルージョンが綺麗な特殊なジルコン
このルースは、もう既にソールドアウトになってしまっているのですが、ちょっと見る機会がない珍しい粒子状の煌くインクルージョンが内包されたグリーンジルコンのルースとなります。
アイオライトサンストーンやピンクファイヤークォーツなんかのように煌く粒子状のインクルージョンの入った石は何気に人気が高く、何かしら惹き付けるものがありますね。
このジルコンの場合、正確には針状インクルージョンなのですが、光の反射で煌びやかに輝くのが特徴のルースなんですよ。
ちょっと変わったパーティカラード・ジルコン
複数の色合いが混在したルースの事をパーティカラードと呼びますが、ジルコンにもパーティカラードタイプがあります。
透明度の高い黄色~緑色が混在したパーティカラード・ジルコンの場合、放射線量の数値が高い自滅型ジルコンの場合が多く、宝石としては適していませんが、パーティカラードタイプは不思議な柄模様になっているものがあったりして面白いんですよ。
このルースは木星みたいな感じっていうか、惑星的なイメージをしたルースですが、何とも魅力的な感じじゃないですか?
透明感があるので見る角度によって違った表情を楽しめてジュエリー向けというよりは観賞用のコレクションルースとなりますが、見てて飽きません。
ジルコンらしくない雰囲気のジルコン
ジルコンの場合、独特の光沢感と質感による重厚感や存在感がひとつの特徴となっているのですが、ごく稀にシルキーな光沢感を持ったタイプのジルコンも存在するんですよ。
パッと見ではジルコンらしい要素が少ないのですが、何故か妙に気になるというか気が惹かれる神秘的な印象を持っています。
ギラギラした感じとは真逆の落ち着いた印象となりますが、かなり綺麗なルースでジルコンという宝石の多様性を感じます。
透明感があるのに何だか艶消しみたいな質感で、でも、ちゃんと見ると光沢感があって何だか不思議ななんだよ。
カット研磨もジルコンにしては珍しい面数の少ないオーバルファンシーカットとなり、何気にお気に入りのルースなんです。
ちゅ~ような感じで、もっともっと評価が高くてもいいんじゃないかなぁ・・・って思う宝石のひとつとなる「ジルコン」のシリーズでした。
ち~ゆ~。
ΦωΦ
次は何の宝石だろう?
ΘεΘ
まだ決めてない。
ΦωΦ
楽しみにしておきます。
ΘεΘ