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猫車通信

糸魚川翡翠と稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

ウォーターオパール:Water Opal & Mexican Opal

ウォータオパール

 

前回の「ファイヤーオパール」と対になる宝石として扱われるのが、今回の「ウォーターオパール」になりますね。

 

今回の記事は画像よりも文章の方が長くなってしまうと思います・・・

 

いろいろな種類の宝石の中でもオパールって、ややこしい感じの宝石なんだよなぁ~ブログを書きながら改めて実感したので、ちょっとしっかり書いてみたいと思った次第なんだよ。

 

ま、気が向いて、時間があるなら、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。

 

 

ファイヤーオパールとウォーターオパールの違い

基本的には地色の違いだけになり、どちらも透明感は高いもののオレンジ系の暖色タイプの地色をしたものがファイヤーオパールになり、クリア系の透明無色タイプの地色をしたものがウォーターオパールという固有の宝石名を持った宝石となります。

 

これは実際には宝石の鑑別機関による厳しい基準に基づいて宝石名が決まっている為、鮮やかで濃い色合いの暖色系はファイヤーオパール、クリア感のある透明度の高い無色のタイプはウォーターオパールとなります。

 

ファイヤーオパール系でも色合いが薄いもの、ウォーターオパール系でも透明度の低い白色系になると宝石鑑別書に記載される正式な宝石名としては単に「オパール」の記載になってしまうんですね。

 

稀少で価値のある宝石であるが故、どうしてもファイヤーオパールやウォーターオパールのように正式な固有の宝石名を持ったタイプの方が、そうでない普通のオパールとして評価されるタイプのものより稀少性や価値が高くなるのです。

 

その意味ではファイヤーオパールとウォーターオパールと信頼性の高い宝石鑑別機関の発行した宝石鑑別書に明記されたルースが安心かもしれません。

 

但し、宝石の鑑別機関ではファイヤーオパールに関しては地色の彩度を重視して遊色効果の有無に関わらずファイヤーオパールとなるものがあるので、遊色効果を持ったファイヤーオパールは遊色効果のないファイヤーオパールよりも稀少で価値が高くなりますよ。

 

それに対してウォーターオパールの方は基本的に地色が無色透明なクリアなタイプで遊色効果があるものだけがウォーターオパールとなる為、ウォーターオパールに関しては遊色効果のないタイプは基本的には存在しないんですね。

 

また、ファイヤーオパールもウォーターオパールも代表的な産地が長くメキシコだった事から、宝石業界では慣習的に両方をメキシコオパールと呼んできた為、その中でファイヤーオパール系なのかウォーターオパール系なのかの区別的な意味合いでファイヤーオパールやウォーターオパールと呼ぶ場合もあるんですよ。

 

 

エチオピア産のオパールが登場しちゃったんだよ。

ちゅ~ような感じで、長らく代表的な産地と言えばメキシコ産という感じで限られていたファイヤー系&ウォーター系のオパールでしたが、近年はエチオピア産のオパールが登場した事によって、よりメキシコ産であるか否かの説明が必要になってきちゃったんだよ。

 

エチオピア産のオパールは、メキシコ産のオパールと比較しても遜色がないレベルのオパールもありますが、耐久性という面ではメキシコ産のオパールよりもデリケートな為、ただでさえも気温や乾燥といった環境的な影響を受け易いオパールなだけに短期間でひび割れ等が生じる傾向があるんですよ。

 

エチオピア産のオパールは、水分の含有量が高い事からカメレオンオパール等の通称で呼ばれる事もある水分を浸透させた状態と乾燥した状態では異なる色合いや表情になるタイプなんかもあり、エチオピア産のオパールにはエチオピア産のオパールなりの美しさや魅力がありますが、オパールという宝石としてはメキシコ産よりも低い位置付けとなっているんです。

 

ハニカムオパールと呼ばれる蜂の巣状の構造をした一部の特殊なオパールを除くと似た感じに見えてもメキシコ産なのかエチオピア産なのかで価値が全く違っており、貴金属を使ったジュエリー等には基本的にメキシコ産となり、鉱物標本やアクセサリー等にはエチオピア産というような状況になっているんだね。

 

あたし的には、こうした宝石やジュエリー業界に携わってきた年数が長い上、どんな宝石でも経年劣化や産出量の変化や需要の変化といった要素があるので、現在のところメキシコ産のオパールを中心に取り扱っていますが、現在はエチオピア産のオパールの市場流通量が増えているので拘る人は産地確認の重要性が高くなったんだよ。

 

こうした新産地の登場や主要産地の移り変わりは、どんな宝石にもある事ですが、あたし的にはサンプルで買い付けたエチオピア産オパールの多くが1年未満で何らかの劣化や破損が生じている為、まだ様子見というか積極的に取り扱うのを躊躇しちゃっているんです・・・

 

 

メキシコ産のウォーターオパールについて 

ちゅ~ような感じで、メキシコ産に限定したウォーターオパールって宝石の参考的な情報や数値を記載したいと思いますが、理由としては上記のようにエチオピア産オパールの市場流通量が増えている点とエチオピア産オパールはウォーターオパール系の色合いをしたタイプの方が多い傾向があるからです。

 

ファイヤーオパールに関しては、地色の基準が厳しい事もあってエチオピア産のファイヤーオパールは限定的です。

 

エチオピア産オパールの場合はウォーターオパール系~薄いオレンジやイエローといった色合いのファイヤーオパールとは鑑別されない色合いが中心になっています。

 

 

【 ウォーターオパール:Water Opal 】 

 

  • 鉱物名:天然オパール
  • 宝石名:ウォーターオパール
  • カラー:透明無色 遊色効果
  • 産地:メキシコ
  • バリエーション:透明オレンジ系の色目はファイヤーオパール
  • 光沢:ガラス光沢、樹脂光沢
  • モース硬度:5.5~6.5程度
  • 劈開:なし
  • 断口:貝殻状
  • 屈折率:1.43~1.42程度
  • 偏光性:単屈折性
  • 多色性:省略の記載または認めず
  • 蛍光性:認めず
  • 比重:2.10程度
  • 分光性:特に必要な吸収を認めず
  • 拡大検査:特有の遊色斑
  • 代表的なカット研磨のスタイル:カボッションカット、不定形研磨

 

 

個々のルースによって特性等に微妙な差異があると思いますが、メキシコ産に限定したているので似た情報や数値特性になりますよ。

 

 

メキシコ産ウォーターオパールのルース

遊色効果を持ったファイヤーオパールのように炎が揺らぐような力強さや情熱的な印象とは違い、ウォーターオパールの場合は透明な水の中に揺らぐような遊色効果が見られる為、より繊細で儚げで幻想的な印象を受けるタイプが多くなります。

 

何故か世界各地のジェムショーなんかで様々な種類やタイプの宝石や稀少石を買い付けてきたにも関わらず、あたし自身とは縁が薄かったようでオパールという宝石の中ではもっとも所有数が少ないのがウォーターオパールなんですよ。

 

あまり大粒サイズのルースと巡り会わなかった事や他に心を惹かれる宝石があり、そちらを優先して買い付けをしていたという事も考えられますが、宝石やジュエリーは運や縁のようなものがあって巡り会う事が多いんだなぁ・・・って感じちゃいましたよ。

 

ウォーターオパール

 

こちらはメキシコ産のウォーターオパールとしては正統派なタイプのルースとなり、透明な地色に多彩で鮮やかな遊色効果が見られます。

 

地色が透明なので見る角度や光の加減によって、まったく違った色合いとなり、ガラッと表情が変わりますが、前回の記事で紹介したファイヤーオパールのような大粒サイズではありません。

 

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ウォータオパール

 

こちらのルースも同じくサイズ的には大粒サイズとはなりませんが、先程のルースとは違って全体的に青色~緑色のベール状に遊色効果が見える個性的なタイプとなっていますね。

 

ファイヤーオパールに比べると優しく穏やかな印象の遊色効果となりますが、このタイプはウォーターオパールとしては少し変わったタイプとなりますよ。

 

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ま、数年前ならメキシコオパールと称されるファイヤーオパールやウォーターオパールは主にメキシコ産と決まっていた事もあり、宝石として個性的な美しさを持った宝石のひとつとして産地を込みにした一定の特徴と評価基準が決まっていたのですが、大量にエチオピア産のオパールが登場した事や鉱物ファンが増えてきた事もあって市場流通量が多くなり、なかなか説明の難しい宝石となってしまいましたね。

 

エチオピア産オパールには、エチオピア産オパールの魅力や個性があると共に宝石としてのポテンシャルも高いと思うので、今後が楽しみですね。

 

現在でも以前に比べると品質や耐久性の高いエチオピア産オパールが増えてきたようなので、次世代にはファイヤーオパールやウォーターオパール系の宝石についての感覚が変わっているかもしれませんね。

 

ちゅ~ような感じで、メキシコ産に拘ってファイヤーオパールとウォーターオパールという宝石について書いてみましたよん。

 

さすがにちょっぴり疲れちゃったので、次回の「ボルダ―オパール」の記事を書くまでまで、ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

ライトオパールの通称で呼ばれるオパールとの区別も難しいもんね。

ΘεΘ

 

やっぱり記事を書いていると改めていろいろ実感するっす。

ΦωΦ